会長の”三行日記”

2017.06.13

失敗談 No.2939

 恥ずかしいのですが私の失敗談をお話しします。先週の金曜日のことです。同友会の県の役職を務めている関係で、午後から静岡で開かれる総務財務委員会に出掛けました。

いつもの通り、委員会では財務的なことや規約の中で少し解釈があいまいになっていることなど、何点か協議を終えたわけですが、その後これも定例的になっている飲み会に先輩会員たちと繰り出しました。

会議は16時から約2時間ぐらいですから、飲み始めたのはまだ早い時間で6時過ぎだったと思います。先輩と結構いい調子で日本酒を差しつ差されつ、2合徳利で4~5本空けたでしょうか。従ってちょっとばかり酩酊していたものと思われます。

こうして帰りの途についたわけですが、静岡発20:03の上り東海道線普通電車に乗りました。静岡では比較的混んでいて座席には座れないため、吊革につかまり立っていました。ですから多分このときに持っていたバッグを網棚に載せたのではないかと思われます。

そして1駅か2駅して直ぐに前の座席が空き、座れることになりました。こうなったらあとはもう眠るだけで、降りるはずの片浜駅を通り越してしまうのが時々のパタ-ンです。でも今回はちょっとそれが違っていました。

なぜか片浜駅に着いた途端、目を覚ますことができ、何か見慣れた駅だなと気がつき、慌てて飛び降りたのです。そしてここまではよかったのですが、片浜駅からの帰り道、何か手が軽いなという手ぶらの状態に気がついたのです。

そうです、バッグを置き忘れてきたのです。バッグの中には大したものは入っていなかったのですが、それでも日常付けている業務上の日誌を記入しているダイアリ-ノ-トや、会社の鍵などが入っているのです。

そして家についてから家内にその旨話をして、JRの遺失物係に電話をしてもらいました。ところがJR東海のこの係にも見当たらないとの返事があり、電車の終点が熱海だったことから管轄のJR東日本の同係も教えてもらったのですが、やっぱりありません。

また翌日の早朝にも同様に問合せをしたのですが、その期待は外れました。ところがこの日、所用で午前中出掛けていたのですが、家に帰ってみるとJR東海静岡駅のこの係からバッグがあったという連絡を頂いたとのことでした。ですからバッグは熱海を折り返し、静岡までまた行ったのですね。

やはり嬉しかったですね。そして更に嬉しかったのは着払いで送ってもらったこの荷物が、丁寧な二重の梱包をされていたことです。こちらの不注意以外何物でもないわけですが、こうした丁寧な取り扱いや対応には頭が下がる思いでした。

こうしてちょっとした油断が人様に迷惑を掛け、また、まかり間違えば取り返しのつかない事態にも発展しかねないことに大いに反省をさせられた次第です。もちろんその翌日だった昨日、この遺失物係の方にはお礼の書状をお送りしたのは言うまでもありません。

2017.06.07

大腸検診 No.2938

 先月末の31日、4年ぶりに大腸検診を行ないました。ちょうど4年前の検診で小さなポリ-プが1つ見つかっていて、悪性ではないのでそのまま様子を見ようということになっていました。

そして毎年、誕生日近くで実施している人間ドックにおいて、検査後の先生との面談で、4年経っているからそろそろ大腸もやった方がよいという話になり、やるついでに前回のポリ-プが少し大きくなっているかもしれないので切除するということになりました。

それから3か月経ってこの当日を迎えたわけですが、いつものことながら検診前の準備が大変です。大腸をきれいにする溶液を2リットル近く飲まなければなりません。仕方がないからこの日は会社に休みをもらって、自宅で備えることにしました。

病院には13時30分に入ってくれと言われているので10時ぐらいから飲みだしたのですが、およそ7~8回トイレに行ったのでしょうか。自分ではすっかりきれいになったと思っていましたが、病院では再度チェックを受けてから、いよいよ検診が開始となりました。

でも点滴に睡眠剤が入っているのか、いざ開始となるときにはこちら側の意識はもう全くなくなっていました。そして1時間近く眠ったのでしょうか、起きてから先生の説明を受けたのですが、どうやら切除したのは4つらしいのです。

4年前には1つだったのが4つに増えていたと聞かされて、少しびっくりしたのですが、4年前のものもそんなに大きくなっていないと言い、どれも小さく悪性ではないだろうということでしたので胸を撫で下ろしました。

それにしても65歳を過ぎたらある程度、定期的にこうした検診もやらなければいけませんね。好き嫌いがないと言っても、歳の割には比較的よく食べるし、お酒も結構飲むことから自身の体も考えなければなりません。

でも余分な話ですが、ポリ-プの摘出と言っても手術には違いないことから、加入している保険からいくらかの給付を受けられるみたいです。これは全く予想していなかったことだけに嬉しい話です。

社会人となってから、一度も入院とか手術をしなければいけないような怪我がなかった私にとっては、まさに初めて受け取る保険金となるわけです。何か嬉しいような、またそうでもないような複雑な思いがしていますが、良く考えればこうしたお金を受け取らなくて済むことが一番の幸せではないでしょうか。

2017.06.06

政局のゆくえ(田崎講演からその1) No.2937

 ちょっと時が経ってしまいましたが、時事通信社特別解説委員の田崎史郎さんの講演を聴く機会がありました。TBSの昼番組の「ひるおび」や、フジテレビ系の「めざましTV」などに出演されているキャスタ-です。

演題は「これからの政局のゆくえ」というものですが、まずご自身が現政権の安倍首相や菅官房長官と強いパイプを持っていることを紹介していました。菅さんとは初当選以来のつきあいで長いものですが、安倍さんとは2008年秋以来のつきあいと言っていました。

この安倍さんは2007年で一度退陣したわけですが、総理を辞めた途端、浜辺の波がサッと引くようにして多くの取り巻きが自分から去っていったと言います。そのくらい権力の中枢にいると居ないとでは大きな違いがあるわけです。

でも田崎さんはそれ以降のつきあいで、2012年まで3か月に1度ぐらい食事を共にしていたそうです。そしてどんな記者を信用するかと問うてみたら、自民党が野党時代に来てくれた人と答えたと言います。

このように政治家は不遇の時もあるということです。そして政治はこうした情と2つのり(利と理)で動いていると述べていました。利はいわゆる打算です。またもう一つの理は正しいかどうかという判断です。

こうした意味で政治家という人格・人間性が反映して政治を動かしているわけで、その人間性が分かった方が政治が分かりやすいと言います。つまり人間として信用されているかどうかが大きな要素なのです。

こういった点で自民党内で全く信用されていないのが小池百合子さんだと言っていました。近頃、都民ファ-ストの会を立ち上げ、自民党にも離党届を出していますが、権力を持っている人に近づいてくるのが今までのやり方だと指摘していました。

それが政治家として判断を間違えたのが2012年9月に行われた自民党総裁選で、当初安倍さんを支持していたのだが途中から石破さんに変更したことです。ですから自民党では不遇の扱いから都知事への道を選択したのではないでしょうか。

一方、すこぶる評判の良い人に小泉進次郎さんを挙げていました。まだ35歳ながら大変な努力家だということです。議員会館の自室でも、この人はバランスボ-ドに立って仕事をしているそうです。それは日頃の運動不足を解消するためです。

また先のアメリカの日本大使でもあったケネディ-大使との食事会でも、その英語力は堪能で単に留学しただけの知識ではないと言われていました。これから大いに期待される政治家ではないでしょうか。

この他、生前退位の問題やアメリカのトランプ政権との関係、また安倍政権の今後について等、いろいろと語っていましたが、詳細は後日に回します。てっきり私より年上だと思っていた田崎さんですが、実は同じ1950年生まれですが学年は1つ下だったことに少し驚きでした。