社長の三行日記

2013.05.31

意外な一面 No.2402

 サンミュ-ジックの創業者で会長の相澤秀禎さんという方が亡くなられました。桜田淳子さんや酒井法子さんなど、多くの人気芸能人を輩出したプロダクションの辣腕家として知られた方です。

この相澤さんにとって、特に思い入れが強かったのが、あの松田聖子さんだと言われています。聖子さんと聞くと、結構ミ-ハ-的で、ぶりっ子などのあだ名で知られていることから、典型的な芸能人だと思われるかもしれませんが、意外な一面を知らされました。

相澤さんが聖子さんと出会ったのは、彼女がまだ高校3年生の1979年の5月ことです。レコ-ド会社のオ-ディションに合格していたのですが、相澤さんは翌年、既にデビュ-させる歌手を決めていたので、高校を卒業してからいらっしゃいと、一度福岡の実家に帰したのです。

しかし再び相澤さんの前に現れたのは、それからわずか3ヶ月後のことです。先生にもしっかりと話し、分かってもらって高校はやめてきたと、デビュ-を懇願してきたのです。

元々聖子さんの才能を見出していた相澤さんでしたので、その強い思いにより一層惹かれていったと言います。こうして翌年4月に見事、デビュ-を果たし、それからは瞬く間にトップアイドルの座に就いていったのです。

住み込み時代のことを相澤さんはこう語っています。「毎朝5時半に起きて、ぼくと一緒に走るんです。走りながらいろんな会話をする。タレントとしての心構えや一般常識、マナ-から人との関わり方まで、何でも思いついたことを話す。 

途中、鎮守さまに寄って手を合わせるんですが、聖子は“毎日、誰よりも厳しいレッスンを積んで努力します”と声に出して言っていましたね」。そのくらいですから、手塩にかけていた彼女は特別、可愛かったのでしょう。

ところがその後、海外進出を狙うレコ-ド会社と、相澤さんの方針の違いにより、聖子さんは育ての親の元を離れることになってしまうのです。そのとき、何度も相澤さんのところに電話を掛けてきたのですが、悪いと思っていながら一度も電話に出なかったと言います。

その電話は離れてしまう育ての父への罪悪感から、いてもたってもいられぬ気持ちでかけたものだったのでしょう。相澤さんにとっては、わが子が飛び立つことに言い知れぬ失望と寂しさを抱えていたからです。

こうしてその後、一度も言葉を交わすことのないまま、絆を断ってしまったのです。それから17年後の2006年12月のこと、聖子さんのディナ-ショ-のチケットを知り合いに頼まれた相澤さんは、気まずい思いでマネ-ジャ-に電話を入れました。

そうしたところ、「本人が相澤さんにディナ-ショ-に来て下さい」と言っているとの、思わぬ言葉が返ってきたのです。17年の空白の歳月はそんなに簡単なものではなく、気が重く強張る脚をやっと進めながら何とかショ-の席に着き、複雑な思いでステ-ジを見つめていたのです。

そしてショ-の最中、予期せぬハプニングが待っていました。「今日は育ての親の相澤さんが来てくれました」と、満員の観客に向かって聖子さんが語りかけたのです。この言葉で17年間のわだかまりはいっぺんに解け、楽屋に駆けつけた相澤さんに気づくと、聖子さんは大粒の涙をこぼしたそうです。

相澤さんの方も、「ごめんな、聖子」としか、言うことができなかったそうです。こうして抱き合う二人は17年の断絶を涙でとかし、その後、聖子さんはサンミュ-ジックと業務提携を決めたとのことです。育ててくれた恩をしっかりと持ち続けていた、聖子さんの意外な一面を垣間見た話でした。

2013.05.30

新たな詐欺の手口 No.2401

 友人からのメルマガで、こんな新たな詐欺が発生していることを知らせてもらいました。実に巧妙な手口ですから、くれぐれもご注意下さい。

昨年から三島駅~清水駅の区間で、以下のような手口の事件が発生しているそうです。狙われているのは、自閉傾向の方と学生みたいです。

よく歩きながら携帯に夢中になっている人を見掛けます。そんな人に男性がぶつかり転倒し、自分が使っている携帯が壊れたからと言って、弁償を求められ数万円を支払ってしまったというものです。

このケ-スは言われた当人が、携帯に夢中になっていて相手をよく見ていなかっただけに、状況把握がよくできず、相手の言いなりになってしまうようです。

そして警察に行って訴えても、こちらの思うようには取り合ってもらえないみたいです。「モノが壊れたのだから示談をしてください」という返事が返ってくるだけです。

そして厄介なのは、お金を直接要求しないで、壊れた携帯の弁償を求めるといったことから、お金だけを要求される詐欺事件には該当しないということです。

ですから、さも見ていなかった自分が悪かったような錯覚に陥りやすく、事件としても取り扱ってくれないことから、相手の思うままになるようです。

実に巧妙な手口です。こうしたケ-スが頻繁に発生していることから、警察もやっと動き出したみたいですが、くれぐれもその場で示談にしないことです。そしてそういったことが起こらないよう、歩く時はしっかりと前を向いて進むことです。

このように、いろいろなだましのテクニックを考えてくるものです。以前は世の中、性善説が主流でしたが、ここまでくるとこれからは性悪説で考えなければいけません。くれぐれもだまされないよう、気をつけるようにしましょう。

2013.05.29

非情采配 No.2400

 巨人・原監督の非情采配が伝えられていました。26日のオリックス戦、1回の守りで痛い失策をして失点につなげてしまった村田選手を、その裏、回ってきた打席で三球三振、その回限りでベンチに下げたのです。

原監督に言わせると、心技体ともに準備不足ということからです。そして川相コ-チからは「失敗したから代えたのではない。挽回の機会の打席で、取り返してやろうという気迫が感じられなかったのだと思う」と述べています。

おそらく、たまたま村田選手が標的にされたのですが、チ-ム全体に喝を入れたかったのでしょう。ご存知の通り、今シ-ズン、スタ-トダッシュよく、快調な滑り出しでここまで首位を走る巨人なのですが、5月の交流戦を境にちょっと足踏み状態が続いています。

この巨人に限らず、セリ-グの球団全部がパリ-グ球団に手を焼いているのが現状でしょうが、このまま続くとこの先上昇・阪神に足もとをすくわれる恐れがあるからということかもしれません。

村田選手が1回で引っ込められた試合、両チ-ムの監督は対照的な采配を見せていたようです。原監督の情け容赦のない采配により、試合後の村田選手は鬼の形相だったようです。

一方、オリックスの森脇監督は、1番ショ-トで先発した山本和作選手が3打席三振、そして守備でもトンネルや、痛い8回のショ-トフライの落球があるにもかかわらず、代えることがありません。

目を覆うような惨憺たる内容だったのですが、9回の打席で右前打を放ち、ようやく代走を出したのです。そして「ミスをしたときに、どう取り返すかが大事。ひるんだり、体が丸まったり、目が死んだりするようでは戦力として使えない。最後のヒットは非常に価値がある」と述べています。

面白い対照的な采配なのですが、選手層の厚い巨人とそうでないオリックスではチ-ム事情が全然違うからではないでしょうか。この原監督の毅然たる判断の采配に、以前この欄でも触れた高代延博さんは、原監督らしい決断で、これまで取り組んできた野球観が表われていると評価しています。

監督の仕事はバントのサインを出したり、投手交代を決めるだけではない。一番大事なことはチ-ムとしてどんな野球を目指すのか、それを選手、スタッフに浸透させることだ」と述べています。そしてこの試合で、戦う準備ができていない選手は使わないという、強烈なメッセ-ジをチ-ム全体に発しました。

一見、お坊ちゃんのように見える監督なのですが、「当たり前のことを当たり前にやる。そのためにも準備をおろそかにしてはいけない」と、巨人独走と思われたペナントレ-スに決して油断することなく、勝負はそんなに甘いものではないと、手綱を引き締めた采配には、ちょっと見直すものがありました。我が敵ながらアッパレで、益々手強さを感じた一件でした。

2013.05.28

ちょっと良い話その107 No.2399

母の日記という、ちょっと良い話を見つけましたので、久しぶりにカキコミさせていただきます。

母がこの春、90歳で他界しました。長寿社会の日本では、決して長生きとはいえないかもしれませんが、父の死後、約20年間一人暮らしで元気に生活を続けてきました。

元気とはいいながら高齢の為、外出する際は出来る限り家族が同伴するようにしていました。確か、目医者に行くときだったと思います。電車の中で空席があったので、危ないから座るように言ったところ、母はこう断わりました。

「ここは、お年寄りの優先座席ですよ」。この時は、一体お年寄りとは何歳ぐらいの人を指すのかと、妻と顔を見合わせました。このように気丈で元気な母でした。しかし、最後は約1ヶ月闘病生活を送りました。

母の死後、遺品を整理していると、日記を発見しました。亡くなる前日まで日記をつけていたのには、驚きました。病気が治らないことに対する不満はありましたが、入院中、母の住む家と病院(徒歩20分ぐらい)を一日に何往復もして世話をしてくれた妻に対して、感謝・感謝と書いていました。

こんな些細なことで喜んでもらっていたんだと、日記を読みほっとしました。些細な事しか出来ない家族でしたが、母に感謝してもらいながら天国に送り出せたのは、寂しさはあるものの、自分にとってちょっといい話かなと思っています。

ピンピンコロリという言葉もありますが、なかなか、そのようにうまくいくものでもありません。生老病死と言われるように、人間歳をとってくると、思うように体もいうことをきいてくれず、やがては死を迎えることになります。

小さな頃から、この自分自身が全く消えて無くなるという死に対して、すごく恐怖を抱いていたものです。それは60年過ぎた今でも変わっていませんが、遅かれ早かれ、やがては素直に受け入れなければならない事実です。

逃れることができない事実なら、せめてこの生きているうちに、充実した人生を送らなければと、ある時から思うようになりました。この筆者同様、私の家内にも、亡くなった母の介護を10年以上続け、やれやれと思う間もなく、今度は連れ合いをなくした父の面倒をみてもらっています。

その献身ぶりには全く頭が上がらないほど、感謝以外の言葉がありませんが、夫婦だけになかなかその気持ちを素直に伝えることができません。できればそうした境遇から少しでも逃れ、気晴らしに旅行でも連れ出してあげたいと思っているのですが、老いた父親を一人置いていくわけにもいきません。

そうしたジレンマを抱え、ままならない昨今なのですが、何とかその感謝の気持ちだけは持ち続けているものです。決して父の死を望んでいるわけではなく、命ある限り精一杯生きてもらいたいと願っていますが、一方では家内の負担が少しでも軽くなる日が待ち遠しくなったりするものです。

2013.05.27

チャリティ-ライブ No.2398

 なかなか面白い企画をやるものです。沼津市制施行90周年記念と称して、東日本大震災チャリティ-ライブが来る6月29日に行われるとのことです。主催は沼津市政策企画課内に席を置く実行委員会によるものですが、青年部のメンバ-が協力してこれに当たっています。

商工会議所青年部(YEG)と沼津青年会議所(JC)、そして沼津法人会青年部という、市内の若者を中心とした3団体がこぞってこのイベントに協力しているという話です。さらに嬉しいのはチケット代は1000円というお手頃価格なのですが、その全額を義援金として被災地に寄付するとのことです。

また会場は現在新しく作られていて、完成まで後わずかと言われる新キラメッセぬまづです。このオープンを祝う意味でのイベントとして位置付けられているみたいです。出演者はかつてスパイダ-スのメンバ-でも知られた、あのムッシュかまやつひろしさんと、女性ヴォ-カリストの坪倉唯子さんです。

森山良子さんの従兄でもあり、今をときめく森山直太朗さんの叔父さんでもある、かまやつさんに関してはあえて説明することもないでしょう。もう一人の坪倉さんはB.B.クィ-ンズのボ-カルとして、ちびまる子ちゃんの主題歌だった「おどるポンポコリン」で知られた人でもあります。

この2時間あまりのライブを、格安の価格で行ってくれるというのも嬉しいことです。しかも被災地に全額寄付するとは、低迷している我が街・沼津市もなかなか見捨てたものではありません。そして、今まで上記青年部3団体が一緒に1つのイベントをやったということはなかったのではないでしょうか。

原発の再稼動話がまた新たに持ち上がり、東日本大震災での人々が受けた心の大きな傷が少しも癒されていないというのに、震災そのものはだんだん風化されようとしている現在、このようなイベントは素晴らしい試みだと思います。

風化されようとしているからこそ、震災は決して終わっているわけではなく、本当の意味での復興はこれからだということを知らしめなければなりません。そうした意味でも、この街の青年部が力を合わせて1つの事業をやり抜くということは、とても意義深いことです。

私も片浜産業クラブの総会で、PRにきたYEGのメンバ-から初めてこの話を聞き、その趣旨の素晴らしさから思わず嬉しくなって10枚ものチケットを購入したくらいです。とにかく私たちだっていつ来るとも知れない震災だけに、いつまでも被災者の苦しみを少しでも思いやりながら生きていたいものです。

2013.05.24

見事な80歳の挑戦 No.2397

 昨日は出張が入ってしまい、カキコミができず申し訳ありませんでした。さて凄いニュ-スが飛び込んできました。80歳の冒険家・三浦雄一郎さんが世界最高峰である、8848mのエベレスト登頂に成功しました。

ご本人のエベレスト登頂は今回で3回目となるわけですが、もちろんこの80歳という年齢では史上最高齢とも言える、世界初となる快挙です。最終キャンプ地の8500m地点を出発したのが午前2時15分頃、満天の星空に囲まれた無風快晴の絶好のお天気だったそうです。

そして午前9時、地球上で最高点とも言える山頂征服に成功したのです。「頑張って頑張って頑張って、とうとう地球のてっぺんにたどり着きました。応援ありがとうございました」。このように語る三浦さんの言葉に示されるように、シェルパと呼ばれるヒマラヤ登山の案内人や、山岳パ-ティ・一行の力強い支援があったことは言うまでもありません。

また用意周到な事前での登山計画は、前回よりも途中でのベ-スキャンプを増やしたり、三浦さんの80歳という年齢を考えて、念には念を入れたものだったようです。それでも普通の山ではありません。氷の壁がそびえ立つような難関を克服して快挙ですから、やはり凄いとしか言いようがありません。

三浦さんは2003年70歳で、また2008年75歳で過去二度の エベレスト登頂に成功しているわけですが、その後、スキ-事故による骨盤骨折や持病の不整脈を克服しての、今回の挑戦だったのです。それだけに人知れない陰での訓練や日頃の努力があるわけですが、何と言っても支えていたのは冒険一家とも言える家族の素晴らしき絆です。

元モ-グル五輪選手だった次男の豪太さんは3回の登頂に全て同行しています。その2回目のときには重い高山病に掛かり、生死をさまよったとも言われています。またスピ-ド競技系スキー選手として活躍した長男の雄大さんも、父のエベレスト挑戦の度にシステムエンジニアの仕事を休職し、遠征隊の通信担当として支えています。

そして国際ヨットレ-スの運営には辣腕をふるっていた長女の恵美里さんも、父のエベレスト挑戦を聞くと、あっさりと仕事をやめ、スポンサ-の調達や広報担当に至るまで裏方の責任者として仕切っています。

それにしてもこれだけのスタッフを抱えての挑戦ですから、掛かる費用も半端ではないはずです。通常、エベレスト登山には一人700~1000万円も掛かると言われています。入山料をネパ-ル政府に払ったり、シェルパや食糧・燃料・テントなどの滞在・運搬費が全て含まれるからです。

ですから三浦さんの今回の挑戦は、一説には数億円とも言われていますから、スポンサ-にも恵まれているでしょうが、裏方の支えも結構、大変なはずです。このような壮大な夢を叶えるのには、やはりそれなりの少なくない費用も伴うわけです。そして何よりも、三浦さんの言葉にあるように、「諦めなければ夢が実現できる」ものです。

2013.05.22

飼い主のマナ- No.2396

 飼い主のマナ-が問われています。世の中ペットブ-ムで、あちこちで犬と散歩する姿を見かけます。それは微笑ましいことなのですが、中にはマナ-を守れない飼い主がいて問題となっています。

まずノ-リ-ドと言って、綱をつけずに歩く飼い主が増えているそうです。これは主にチワワとかトイプ-ドルといった小型犬に多く見られるみたいですが、小型犬ブ-ムと自分のペットを、生きたぬいぐるみのように扱う、ファッション感覚に問題が潜むみたいです。

もちろん小型犬と言っても、幼児などは咬みつかれたら大変です。伝えるところによると、2~3年前の記録でも年間、4400件も人が犬に咬まれるといった事故が起きているそうです。

それだけにノ-リ-ドでは、飼い主にいざという時にコントロ-ルができないわけですから、極めて危険だとも言えるわけです。また自分の犬ばかりに意識が注がれていて、他のことなど目に入らないといった人たちも少なくありません。

このことは今の時代を反映しているようなことなのですが、自分さえよければいいとばかり、散歩で顔を会わせても会釈すらしない人もいる始末です。こういった人に限って、自分の犬の排泄物の処理を怠るのかもしれません。

また私のところのラブラド-ルのような、中型犬以上の犬は小型犬への配慮もしなければいけません。一度私も失敗してしまったことなのですが、散歩の途中、小型犬と出会い、じゃれあっているうちに相手の犬が怒り出してしまったのです。

するとこちらも本気ではなかったのでしょうが、相手にちょっかいを出したのです。そうしたら、すかさず相手の飼い主が怒り狂い私の犬を蹴りまくったのです。一瞬腹が立ちましたが、こちらが悪いと思い平謝りに詫びたのです。それでもまだこちらの犬の腹を蹴っている始末です。

これなどはまさに犬が可愛いのではなく、自分の持ち物だけがただ愛しいという、典型的なケ-スです。それから何日か経ってのこと、時には同じような散歩のコ-スを辿ることもあります。でもやはり自分のしたことにバツが悪いのでしょう、遠くから私たちを見つけた途端、慌ててコ-スを変えています。

自分のしたことでそれだけ行動範囲が狭まっているのです。つまらない話です。少し話題が逸れますが、自分の犬にあった餌というものがあることに気づいています。以前はよく食べ物を吐き出すことが多く、この犬は胃腸が弱いのかなと思っていました。

そしてあるとき、家内が動物病院で餌を変えてみたらというアドバイスをいただいたことから、それまでの餌をやめ新しいものに変えてみました。その途端、それからはあれだけ戻していた犬が一度も吐かないようになったのです。

やはり合う合わないということがあるのでしょう。また今までよりずっと排泄物もよくなったものです。とにかく人間様同様、自分の持ち物だけを大切に扱うというのでなく、周りの迷惑もしっかり考え、周囲への気配りや思いやりを持っていたいものです。その方が愛するものからも、ずっと癒されることが多いのではないでしょうか。

2013.05.21

元気な中高年 No.2395

 先週末、シニアのソフトボ-ル県大会があり、静岡・安倍川の河川敷グランドに行ってまいりました。すこやか長寿祭スポ-ツ大会と銘打ったものだったのですが、60歳以上のシニアのメンバ-が一同に会し、元気な姿を見せていました。

シニアというと年寄りの集まりと思うかもしれませんが、どうしてどうしてプレ-ぶりは昔取った○○で、シャープな動きで溌剌としていたものです。私どものチ-ムもなかなかのもので、ト-ナメントの試合、負ければそれで終わりなのですが、土曜日に2試合勝ち抜き、続く日曜日に行われた準決勝では焼津のチ-ムに勝ち、とうとう決勝進出です。

しかしながら決勝では好ゲ-ムだったのですが、どちらかと言えばミスの多かった私どもより、好投手を備え抜け目のないゲ-ムを進めていた磐田のチ-ムに軍配が上がってしまいました。勝てば10月に行われる高知での全国大会に出場できたのですが、後一歩のところでその夢が叶いませんでした。

やはりここ一番という試合ではミスをした方が負けです。ということで、残念ながら涙を呑んで沼津に引き揚げてきたのですが、自分のチ-ムながら良いチ-ムだなとつくづく感じたことがあります。

それは決して他より技量が優れているといったことではなく、チ-ムのまとまりの良さです。土曜日からの2日間、我がチ-ムからはそれぞれ25名ぐらいの多くの人たちがこの大会に出掛けました。でもその中で試合に出るのはたったの9人です。

まして負ければ終わりという試合では、そんなにメンバ-は替えれません。従って9人以外の人たちは2日間、安倍川まで通ってほとんど試合には出られないのです。中には高齢の方もいて、試合に出るよりゲ-ムを見て楽しむという方もいないわけではないのですが、決してそういう人ばかりではありません。

でも帰ってからの飲み会でも、皆さん和気藹々で試合に出れなかった鬱憤や不満など、一切聞くことがありません。私のように特別、技量が優れているわけではないのですが、4試合ずっと出場している人間には、そういう人たちを気の毒に思っても、心底秘めた気持ちなど、とても計り知ることはできないものです。

得てしてそういったところからチ-ムの綻(ほころ)びが大きくなっていくものですが、私どものチ-ムに関しては知る限りでは一切そういったものが見られず、愚痴を聞くこともありません。皆さん、大人だと言ってしまえばそれまでですが、そういった素晴らしいチ-ムに入っていて良かったと、つくづく感じたものです。

2013.05.20

橋下発言の波紋 No.2394

 「戦時中、従軍慰安婦は必要だった」、また在日米軍に対しての「日本の風俗業を活用して欲しい」といった、一連の橋下徹大阪市長の発言が内外に大きな波紋を広げています。

まず従軍慰安婦についてですが、戦時中のことだからよく分かりませんが、いろいろな資料によると第二次世界大戦中、朝鮮半島、中国、フィリピン、インドネシア、オランダ等の女性が動員され、旧日本軍兵士によって旧日本兵の性的処理を押し付けられ、性的な凌辱を受けた、極めて恥ずべき制度であると記述されています。

ですから橋下さんが言うような、命をかけて戦場を駆けずり回る兵士にはそうした性的処理が必要だったということより、それ以前の制度そのものが全く認められないものであったという事実認識に欠けていたのではないでしょうか。

また女性たちは監禁され、性行為を強要され、拒絶すれば残酷な暴力がふるわれたとのことですから、女性蔑視だけでなく、人間としての尊厳まで大きく踏みにじられていたものです。

それを単なる性的処理のはけ口が必要だったと捉えられても仕方がない発言は、あまりにも浅薄で乱暴だったと言えるものです。また日本維新の会の共同代表という、公の地位に就いている人の発言としては品位に欠け相応しくなかったものではないでしょうか。

元々のそうした本音の持論が建前を飛び越して出てしまったのでしょうが、立場上、吐いてよい本音とそうでないものがあるはずです。確かに沖縄で再三起こっている、現地女性へのレイプ等の問題には、橋下さんの何とかしなければという気持ちは感じ取ることができます。

でももっと人々に説得力のある表現ができなかっただけに、このような大きな問題に発展してしまったのです。この結果、日本維新の会はみんなの党からもそっぽを向かれ、選挙協力を断ち切られました。

お陰でいい迷惑を蒙っているのが、同級生でもあり、今度の参議院選・静岡地方区から出馬することになっている、土田博和氏です。本人は決してそのような発言は、もちろんしているわけではないのですが、日本維新の会所属だけに、さも維新の会全部がそうであるかのように受け取られるかもしれません。

私も今までこうした選挙にはタッチしたこともなく、あまり好きでもありませんが、同級生だけに見てみぬふりもできません。脱原発もうたい、地元では昼夜を問わず患者を診てくれるという、評判の良い病院の理事長だけに、何とか既成勢力に大きな風穴を開けてもらいたいと願っています。

2013.05.17

私たちの取り組み No.2393

 2日間カキコミができず失礼致しました。実はこのゴ-ルデンウィ-ク前から依頼のあった仕事の案件が、一部なかなか解決できない部分があり、ようやく今日の客先への訪問作業で終止符を打てたのです。

その間何回か客先への訪問を繰り返し、原因究明やメ-カ-である三菱電機の技術相談ともやりとりしていたため、カキコミにはとても手が付けられる状態ではなかったからです。

それではそのことが少し弊社のアピ-ルにも繋がるかもしれませんので、経緯を振り返ってみたいと思います。客先が今回、5月の連休で空調機(パッケ-ジエアコン・・・以後PE)の入替を予定していたことから、受注した設備業者から古いPEから新設のそれへの、調査を兼ねた接続替の依頼が連休の2週間ぐらい前にありました。

当初、既設の現場調査を1週間前に行えるはずでしたが、客先の都合で直前の27日(土)までは入場できず、その日しか行うことができませんでした。事前での話では新旧あまり違いがないということでしたが、いざ調べてみると新しいタイプは内部ユニットが基板で組まれていることから、ブラックボックスで不明なところが多くあり互換性はないのです。

従って頂いた取扱説明書だけでは十分理解できないため、メ-カ-に問合せしたいのですが、27日時点ではもう連休に入っており、技術相談にも対応してもらえません。しかし設備の方はこの連休で切り替えなければいけないことから、一部不明な箇所を残して工事は進めざるを得ませんでした。

こうして連休中の3日には設備の入替が終わり、4日からは電気配線の接続替の作業に入ったのです。そして試運転を迎え、何とかやりくりはしてリモコン制御では動くのですが、遠方起動の場合、圧縮機と送風機の運転の切り離しができません。

仕方がないから温度・湿度の管理が厳しい部屋であるゆえ、工場の稼動する初日からはリモコン制御で動かし、三菱に問合せながら対応していこうということになったのです。そして技術相談のアドバイスをいただき、やりとりで不明なところは少しずつ解消していったのですが、今度はヒ-タ-の再熱回路が働いていないことに気づきました。

雨が降って湿度が高くなったとき、その湿度が思うように追随しないからです。そして今週も何日か繰り返し工場に入っていたのですが、回路は間違いないとはいえ、思うように改善できません。そして根気よく詰めていった結果、やりとりしている計装盤の中に組み込まれている、サイリスタ制御でヒ-タをコントロ-ルする電力比例制御パネルに異常があることが判りました。

そして急遽、中の基板ユニットをメ-カ-から送ってもらい、交換したら解決したのです。何も今回いじることのない同パネルの異常など、初めから何も考えていなかったのです。このように私たちの仕事は途中の経過ではなく、結果が全てです。ですからいくら小回りを利かせても、お役に立てなければビジネスとしては成り立たないのです。

そういった意味では大きな迷惑も掛けず、何とか望まれるとおりの結果にたどりついて、何よりもホッとしています。願わくばあと少し事前での引き合いが早く頂けたらと思うことです。きっとメ-カ-の技術相談が応じているうちなら、事前での詰めがもっと素早くできたものと思われます。やはり段取り7分と言われますが、本番前の詰めの善し悪しで仕事は左右されるものです。

2013.05.14

見事な代役 No.2392

  東京芸術劇場で上演されていた「おのれナポレオン」という演劇で、天海祐希さんが軽い心筋梗塞のため突然降板して、今月8~9日の3公演が中止となりました。

でも公演は12日までの予定でしたので、急遽代役に宮沢りえさんが立ちました。そしてわずか2日間の稽古だったのですが、残りの10~12日の4公演の代役を無事務めたのです。代役を見事にこなした、りえさんに対しては満員の観客からスタンディングオベ-ションが起こり、カ-テンコ-ルも3度も繰り返されたそうです。

この宮沢りえさんに神業とか偉業という、絶賛の声が挙がっているわけですが、代役が決まったのが天海さんの入院降板日の翌日である7日の深夜です。その翌日の8日から2日間の稽古で、台詞とか演技が果たして覚えられるものでしょうか。

何しろ天海さんはこの舞台に向けて2ヶ月間、稽古を積んだと言われています。それをたった2日間の稽古で公演を乗り切ってしまうのですから、やはり凄いとしか言いようがありません。その凄さはもちろんですが、私はそれよりも引き受けた勇気を称えたいと思います。

公演の主役でもある、相手役の野田秀樹さんはそんな宮沢さんに対して、「わずか二日間でのけいこで舞台に立つことを英断してくれた男らしさに感謝します」と述べています。聞くと決して二つ返事で引き受けたのではなく、野田さんの執拗な説得があったみたいですが、これで一段と女優としての株を上げたわけです。

一方で可哀想だったのが天海さんと共演者の方々です。天海さんは今まで一度もこうした舞台や自分の出演に、穴を空けたことがないと言われます。突然の体調異変では本当に仕方がなく、気の毒としか言いようがありませんが、見事な代役を務めた宮沢さんの方に全て話題をさらわれてしまいました。

ですからそれまでの苦労して務めていた舞台の功績など、どこかに消えてしまったのです。それから共演者の方々も大変だったと聞いています。宮沢さんの台詞の量は天海さんの半分程度で、それも覚えやすいようなコミカルなものに変えていたと言われます。

彼女の台詞が減ったということは、その分、共演者のそれが一気に増えるということにもなるわけです。ですから彼女との共演シ-ンが多い山本耕史さんなどは、一から覚え直すほどで3日間ほとんど眠れなかったと伝えられています。

このように突然の降板は私たちの考えている以上に、いろいろな影響を及ぼすわけです。これですっかり株を上げた宮沢りえさん、たった5日間を残して降板せざるを得なかった天海祐希さん、それぞれに苦悩があったことと思われますが、長い目で眺めた場合、どちらがこれからの女優人生に活かされるものでしょうか。

2013.05.13

仕分け違い No.2391

 こんなことも起こるのですね。毎日のように送っていただくメルマガに、こんな話が載っていました。実際にあった本当の話のようです。

ある学校で、生徒を実力別に分けるための試験が行われました。しかし、このとき手違いでテストの結果、◆成績の悪い生徒たち → 成績の良いクラス  ◆成績の良かった生徒達 → 成績の悪いクラスという振り分けをしてしまったのです。

つまり、まったく逆のクラス編成になってしまったわけですね。その結果...1年後には、その間違ったクラス編成どおりの成績になってしまったんです!つまり、それまで成績の悪かった子どもたちの成績の方が、成績の良かった子どもたちを上回ったということです。これは有名な「ピグマリオン効果」というお話です。

※ ピグマリオン効果

教師の期待によって学習者の成績が向上すること。「ピグマリオン」という名称は、ギリシャ神話を収録した古代ロ-マののオウィディウス「変身物語」に登場する。ピュグマリオン王の恋焦がれた女性の彫像が、その願いに応えたアプロディテ神の力で人間化したという伝説に由来する。

もしかしたら、あなたもお仕事をしていて、部下と接するときに同じことが起こっているかもしれませんね。■一体なぜ、こんなことに...それにしても、一体どうしてそんなことが起こったのでしょうか?

おそらく、こんな感じなのでしょう。成績の悪い子どもたちを受け持った先生は、「この子達は成績優秀な子どもたちです」と言われて受け持ちました。それで実際に授業が始まると、当然のことながら子どもたちの理解度は低い。

そこで、先生はあれ?と思いながらも、こう思ったはずです。「この子達は優秀なんだからできるはず」「ひょっとしたら、自分の教え方が悪かったのかも?」「今日はちょっとみんな調子が悪かったのかな?」

そこで、自分の指導方法の改善を試みたかもしれない。何より、「この子達はできるはず!」という確信をもって接していたはずです。そしてその結果、本当に子どもたちの成績が伸びました。

筆者は最も大切なのは、「イメ-ジ」だと指摘しています。自分の子どもや教えている子に対して、どう思っているのか?またどういうイメ-ジを持っているか?それが指導をするときに最も重要なポイントだと言っています。

また悪いイメ-ジばかり持って教えたり、指導したりしてもその成果は芳しくないと言います。そんなとき、ついつい指導者は「どうしてこの人は?...」と、相手のせいにしてしまう傾向があります。でも実際には教えられている方より、教える側に大きな責任があるものです。「ダメな生徒なんていない。ダメな教師がいるだけだ」何とも味わい深いような言葉です。

2013.05.10

ヤクルトのライアン No.2390

大リ-グにノ-ラン・ライアンという、通算5714奪三振の文句なしの記録を誇る大投手がいました。今でもその記録は2位の投手を800個以上離していて、破られてはいません。このライアンという投手は、足を高々と上げるフォ-ムでも知られているところです。

現在はダルビッシュ投手のいる、レンジャーズの最高経営責任者(CEO)と球団社長を兼務している、このライアンさんの著書を読んでから身につけた投手が日本プロ野球にいます。そうです、和製ライアンやライアン小川とも呼ばれている、ヤクルトスワロ-ズの小川泰弘投手です。

愛知県の成章高3年のとき、21世紀枠で春の選抜出場経験をもち、創価大学に進んだ後も主戦投手としてノ-ヒットノ-ラン達成や、リ-グMVPを5回も受賞している、あまり知られてはいませんでしたが、隠れていた逸材とも言えるでしょう。

そして今季からドラフト2位でヤクルトに入団した新人なのですが、初登板初勝利を含む、早3勝も挙げる活躍を見せています。ライアンばりに足を高々と上げる独特のフォ-ムは、球の出どころが見えにくいということもあるのでしょう。

それに攻めのピッチングで、内角をうまく突きながら変化球でかわすのが功を奏していると言われています。それからピンチになっても顔色一つ変えないというから、ハ-トもなかなかのものではないでしょうか。

とにかく楽しみな投手がヤクルトには入ってきたものです。でも課題もないわけでなく、先日の阪神戦では足を高く上げるフォ-ムの弱点を突かれてしまいました。足を高く上げる分、クイックで投げにくいわけですから、まんまと盗塁でかき回されてしまったのです。

そして今季初黒星となる、初回に6点もの大量点を奪われてしまいました。しかしながら所詮はまだプロに入りたての新人です。こうした課題を一つずつ克服していけば楽しみな選手になるのではないでしょうか。

それにしても身長はせいぜい171㎝どまり、プロの中では決して大きい方ではありません。それだけに足を高々と上げる豪快なフォ-ムは、この体格をカバ-することにも繋がっているわけです。また足を高く上げるということは、それだけ足腰や股関節にも大きな負担をかけることにもなるものです。

聞くと、この小川投手、足を上げるだけで毎日2000回、3時間のトレ-ニングを積んでいたと言います。そうした努力が安定したピッチングに結びついてきたのでしょう。目指すはノ-ラン・ライアン投手ですが、日本ではかつてマサカリ投法で名を馳せた村田投手がいます。

やはり足を高々と上げたフォ-ムで215勝も挙げた大投手です。この村田さんが「股関節の柔軟性を高めるトレ-ニングを怠らなければ15勝はいける」と言っています。是非、ヤクルトの救世主になってもらいたいものです。

2013.05.09

追い詰められる北朝鮮 No.2389

 中国の4大国有銀行の1つである中国銀行が、北朝鮮国営の朝鮮貿易銀行に対し取引停止とも言える口座の閉鎖を通告しました。これは再三の忠告を聞き入れず、ミサイル発射や核実験などを繰り返す北朝鮮に対して行われた、国連での制裁決議に同調した動きとも言えるわけです。

当初、国連でのこの制裁決議には賛成したものの、北朝鮮に大きな影響力を持つ中国がどこまで制裁を徹底するのか、周囲からは疑問視されていたものです。それだけにアメリカの制裁に同調したとも言える、この圧力は少なからず影響を与えるのではないでしょうか。

一部評論家の間では、たった1つの銀行が口座を閉鎖したところで香港など他にいくらでもルートがあり、その影響はそんなに大きくないとも言われていますが、唯一、今まで庇ってきた中国までが北朝鮮への措置を断行したことで、北朝鮮当局のショックは大きいものではないでしょうか。

朝鮮貿易銀行は北朝鮮最大の外貨取引銀行と言われ、同銀行が核開発に資金提供していた疑いで、先にアメリカ国内の銀行に同行との取引を禁じていたものですが、これに同調した今回の措置は中国政府の強い意向が踏まえているものと見られています。

中国政府も自国の勧告には耳を貸さず、ミサイル発射などで緊張をあおり続けた末、アメリカとの対話を要求し続けた異常な対米接近に中国なりの危機感を持ったのでしょう。それと不透明な資金の温床になっているのではないかと疑われていた中国銀行も、国際的な信用を重視した結論のようにも思えます。

また一方では先日も触れた、事実上での在日大使館とも言える朝鮮総連本部の落札をした、鹿児島の最福寺が購入資金に行き詰まり、断念せざるを得なくなったというニュ-スも伝えられました。45億円の購入資金が調達できなくなったからです。

最福寺はこの総連中央本部と江ノ島にある同寺別院を担保に、複数の金融機関に50億円の融資を申し込んだのですが、大半が断わられ、一部応じた先にも金利が年10%以上と高かったために交渉が成立できなくなったのです。

これで関係のあったこのお寺が手を引くとなると、再入札した結果如何では総連は中央本部を全く利用できなくなる可能性が高くなったのです。金融機関には日本政府からの制裁中の北朝鮮を追い詰めたいという、圧力がかかったのではないかとも言われています。

まさに内憂外患とも言える事態に北朝鮮は追い詰められようとしています。でも自業自得とも言えるもので、国民を貧しさに追い込みながら不要な核開発に多額の金を掛けるなどという、馬鹿げた為政者がどこにいるものでしょうか。会社でも無能な跡継ぎでは3代も持たないと言われていますが、北朝鮮国家もまさに同様で、哀れな行く末が見えてきました。

2013.05.08

誰かが必ず見ている No.2388

 高代延博さんってご存知でしょうか。今年あった第3回WBCでも内野守備走塁コ-チを務められた方です。現役時代、派手な選手ではなかったので、あまり知られていないかもしれませんが、かつて法政大学からノンプロの東芝を経て、日本ハムに入団したときはドラフト1位の選手でもあった人です。

その人の「誰かが必ず見ている」という記事を読みましたので、ちょっと紹介させていただきます。元々プロで野球をやることなど考えていなかったみたいで、父親からも「プロ野球は絶対目指すな」と言われて育っていました。

奈良県の割り箸製造業を営む家に、長男として生まれ育ちました。小学4年から始めた野球はやはりセンスがあってうまかったのでしょう。中学に入っても2年からレギュラ-となり、卒業時には野球の名門である、愛知の中京、京都の平安、兵庫の報徳学園などから誘いの話があったくらいです。

でも父親も厳しく、家業を継ぐのは当然だと思っていたので、地元・奈良の公立高である郡山高校に進む予定でした。しかし担任や野球部コ-チなどの薦めで、開校して間もない智弁学園が盛んに誘ってくれているからということで、授業料の要らない扱いで入学したのです。

そして高校でも野球漬けの毎日だったのですが、甲子園には届かず、野球はここまでと決めていたのですが、やり残した気持ちが拭えませんでした。それゆえ父親に頼み込み、法政大学の夜間部に入学し、再び野球をやり始めたのです。

でも当時でもプロで野球をやることなどは全く考えていなかったみたいで、自分にとって好きな野球と仕事は別のものと思っていました。法政大学時代はあの江川さんの2級上になるのですが、公称170㎝と言われている身長も、たぶんそんなになかったのではないかと思われるくらいのものでした。

従って監督から「おい、チビ」と呼ばれるくらいで、ベンチ入りもしていない選手だったのです。しかしながら、毎晩300~500本の素振りは欠かすことがないことから、先輩や後輩に「よくそこまでバットを振るなあ、試合も出られないのに」と冷やかされもしていました。

そんなある時、行けという突然の声が掛かり、慌ててユニフォ-ムに着替えて打席に立たせてもらいました。その結果が見事なヒットを放ち、以後のオ-プン戦では11打数8安打と頭角を現わしたのです。

高代さんは「自分一人でコツコツやっていることでも、誰かが見ているものです。後年、コ-チになってよく分かりますが、そういう努力は伝わってきます。そして報いてやりたくなる。良い循環が始まるんです」と話しています。

後のコ-チ時代、高代さんは世界一の三塁ベ-スコ-チとも呼ばれるくらい、打球の優れた判断から本塁に向かう走者に対しての指示が抜群だと言われています。またノックの名人とも言われ、試合での打球のように生きた球を打ち分ける技術にも優れていました。

これもコ-チになって1日3000球も打って練習していたからと言います。やはり人知れない努力の積み重ねがもたらすものではないでしょうか。天才は努力によりつくられるとも言われています。人の見ていないところでの積み重ねが大事ですね。

2013.05.07

都知事の失言 No.2387

連休はいかがお過ごしだったでしょうか。30~2日を除き、だいたいは良いお天気でした。工事等でほとんど休みがとれなかった弊社では、後々、社員の皆さんには振り替えで休んでもらおうと思っています。 頑張ってもらって感謝していますが、こうしたことも小さな差別化ではないでしょうか。

さて2020年の東京オリンピック開催実現を、待ち望む方は少なくないのではないでしょうか。その立候補した当事者である、東京都の最高責任者の猪瀬都知事がつまらないことを述べてしまいました。

米紙ニューヨーク・タイムズの取材を受け、同じく立候補している他の都市を批判するような発言をしてしまったのです。「選手にとってどの都市で開催するのが最高か?  社会基盤や洗練された施設が整備されていない他の二つの国と(東京を)比べてください

また、「イスラム諸国が共有しているのはアラーの神だけで、彼らは互いに争っている。彼らの国には階級がある」と、暗にイスラム圏初の五輪開催を目指す、イスタンブール(トルコ)を意識した発言をしたのです。

原則としてIOCは、招致活動において他の候補都市のイメージを損なう行為や発言を禁じていることから、このことが今後の東京開催招致に向け、少なからず影響を及ぼすことは間違いありません。それから、「イスラム圏初ってそんな意味あるのかなあ」という発言も気になるところです。

ご存知の通り、かつて東京で開かれた1964年のオリンピックは、「アジア初」というのが最大のウリ言葉だったはずです。ですから「イスラム圏初」というのは何も問題ない触れ込みで、それをどうのこうの言ってしまうと、ケンカばかりしているという発言と併せ、イスラム諸国全部を敵に回してしまう恐れがあるのです。

IOCの中で投票権を持つイスラム圏の委員は1割以上だと言われています。それだけに、その全部を敵に回してしまうと侮れないものです。元々猪瀬都知事は緻密な取材を経て物を書く作家だけに、結構、繊細のところがあるそうです。

それゆえこういった言動にはくれぐれも気をつけてもらいたいものです。思い起こせば49年前になるのでしょうか。開会式の抜けるような青空を今でもしっかりと思い出すことができます。私が中学3年生の時、これに合わせてカラ-テレビを買った友だちの家で、開会式を見ることができました。

この青空に、日本チ-ムの深紅のブレザ-と真っ白いスラックスやスカ-トがよく映えました。こうした感動を味わったことのない子どもや孫たちにも、是非分け与えてあげたいものです。それだけに都知事の言動は、待ち望んでいる、自国での五輪を知らない世代の人たちにも水を差すものでした。

大量得票で都知事に当選した驕りや、気の緩みがなかったでしょうか。「驕る平家は久しからず」という言葉もあります。権勢にあぐらを掻き、慢心する人はいつまでも続かないものだと肝に命じるべきです。

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