会長の”三行日記”

2015.01.23

私たちのお役立ち No.2677

 火曜日にお客様から引き合いがあり、何とか来週の月曜日の26日までに盤を製作してくれないかとの依頼がありました。ということは製作完了まで1週間もないわけですが、少し無理かもしれないと思ったものの、無碍なお断りはしませんでした。

お客様にしてみれば困っているわけですし、その困っている事情をみすみす見て見ぬ振りはできないからです。言い換えればそんなときこそ私たちの使命が果たせるわけで、こんな機会を逃せば折角の引き合いの機会を失うことにもなるわけです。

お客様にその事情をお聞きすると、昨年暮れに大手のメーカーに注文を出したのですが、暮れから正月の空白の期間を挟んだためか、今月の26日の納期をすっぽかされたみたいです。

これも大手だから許されるようなものですが、私たちがこんなことをすれば大変です。でもお客様からの注文をこういう形ですっぽかすというのも、私たちからすれば信じられない話です。

こうしてメーカーで唯一手配してあったブレーカを除き、急遽、中板や化粧扉等の板金の手配から端子台や銅帯の加工に至るまで、スタートさせなければならないから、それこそ戦争みたいなものです。

まず外注に出さなければいけない、板金が間に合わなければ社内が頑張ってもどうにもなるものではありません。何とか外注に頼み込み、火曜日中に図面を出すからその翌日には製作を完了してもらう旨、約束を取り付けました。

そして今度は分電盤の銅帯加工です。この加工は社内で行うことができるゆえ何とかなるものですが、問題は加工した品物のメッキ処理です。こればかりはニッケルメッキと言って、やはり外注に頼まなければなりません。

幸い21日中に社内で加工ができましたので、その日の内にメッキ処理に出したところ、これも何とか23日の内にやってくれるとの返事を頂くことができました。こうしてあとは社内の配線まとめ処理を残し、その目処が立ったのです。

そんなわけですので、金曜日の今日に至るまでこの仕事に振り回されることになったのです。もちろんその間はこのカキコミも書く余裕はありません。まさに1つのこの仕事に全力投球することとなったわけです。

このことは「ノーとは言わない」我が社の真骨頂でもあるわけです。言い換えればこれだからこそ弊社の存在感は生まれるわけですし、お役立ちができるというものです。言い換えれば、ただ当たり前の仕事だけ処理するのでは大手のメーカーでよいかもしれませんが、今回のこうしたお引き合いにこそ私たち中小企業の出番があるというものです。

2015.01.20

おちゃらけ No.2676

 サザンの桑田佳祐さんが自分に対する一連の批判に対し謝罪をしました。先のイベントの中で、それ以前頂いた紫綬褒章の取り扱いに配慮を欠いたことなどで、ネット上で多くの批判が生じたことからです。

問題となったのは、昨年大晦日に開かれた、横浜アリ-ナでの年越しライブで、昨年秋に受賞した紫綬褒章をポケットから取り出し、観客に対してオークションに掛けるようなパフォーマンスをしたことです。

このことは桑田さん特有のおちゃらけだったと思われますが、ツイッターなどに「嫌なら辞退すべきだった」とか、「失礼だ」などといった批判が予想外に高じた為、急遽謝罪のコメントを出さざるを得なくなったからです。

またこの他にもNHK紅白歌合戦でのチョビ髭姿も、ヒトラーのまねなどと話題になっていたみたいです。これらも以前のパンツ姿での登場などと同様、ある意味、国民的行事になっている紅白に対し、彼独特の皮肉も入っていたのではないかと思われるものです。

でもそうした皮肉めいたことが、本人の予想以上の批判を浴び、今後のことを考えての早急な火消しに走ったのではないでしょうか。それだけネットの反応が大きな影響を与える時代になったとも言えるわけです。

桑田さんサイドは今後のアルバム発売などを考えたビジネス面での判断と、フランス週刊誌銃撃事件のような抗議活動がエスカレートした事件を思い、何が起きても不思議でない時代背景を考えての措置だったかもしれません。

でも桑田さんはやはりやり過ぎとも言えるものです。確かに彼の歌には時の政権批判を連想する、胸のすくような歌詞もないわけではありませんが、おちゃらけではなく、もっと真っ向から向かっていってもよいのではないでしょうか。

ただ今回のことで今後懸念されるのは、こうしたアーティストの自由な表現活動に対し、ネットの力が必要以上の圧力を与えかねないことです。かつてフォークソング全盛時代にはこうした政治や体制批判は少なくなかっただけに、戦争ではない平和を願うメッセージには余分なものは避けてもらいたいものです。

その意味でもサザンの新曲は「平和の鐘が鳴る」という社会的なメッセージがこもられているだけに、こうした平和や政治の矛盾を突いた曲作りへのトーンは是非下げてもらいたくないものです。

2015.01.19

民主代表選 No.2675

 いち早く正月気分も抜けきった今年は順調なスタ-トを切れています。土曜日も秦野のお客様の工事で、古い照明分電盤を社内で製作していった新しいものに何面か更新するという仕事だったのですが、何も問題なく完了することができました。

特に扉のリニュ-アルなど、蝶番の部分の事前調査が少し難しいため、合うかどうか結構懸念されるものですが、何とかうまく収まりました。元々こうしたややこしい仕事に活路を見出し、現在まで続くことができているわけですが、うまく収まったときの気持ちは何とも言えない爽快なものです。

さて前置きが長くなりましたが、昨日、民主党の代表選が行われ岡田さんが代表に選ばれました。個人的には我が県の選出議員でもあり、将来の首相候補と言っても過言ではない、細野さんがなったら面白いなと思っていたのですが叶いませんでした。

細野さんが代表になれば、低迷している民主党も少しは変わるかなと思っていただけに、とても残念に思っています。夕方近くちょうどチャンネルを回したテレビには、その代表選の中継が映し出されていましたのでしばし目が留まりました。

画面は1回目の選挙結果が伝えられ、これから決選投票に向かう前の細野、岡田両候補の立候補演説が始まるところでした。まずトップバッタ-の細野さんは相も変わらず明快な語り口で、その意気込みの強さを感じさせられました。

続く岡田さんなのですが、少し気になったのが演説の冒頭、まず第1回目の投票で敗れた長妻さんを褒め称えていたことです。それはさもないようなことだったと思われたのですが、少し勘ぐって考えるとこれからの決選投票のことを考えたからこそのことだったように思えたのです。

このへんが敗れた細野さんが後で述べていた、経験不足ということに繋がるかもしれません。やはり百戦錬磨の岡田さんのしたたかさと言えるかもしれません。でも私たちから見れば、真っ直ぐで一本気のように感じられる細野さんの方が好感を持てるというものです。

でもこれが私たちでは本当に計り知れない政治の世界というものなのでしょう。今回の結果により細野さんが演説でも述べていた、2020年の東京五輪のときには民主党が政権を奪い返すという自分の夢は、ほぼ潰えたと言ってもよいかもしれません。

しかしながらこの人には託してみたいという、大きな魅力があります。それゆえ捲土重来、再度力を蓄えご自身の大きな夢に向かってもらいたいものです。我が静岡県では石橋湛山氏以来、総理大臣は出ていませんが、唯一の可能性を秘めた方だと思っています。