会長の”三行日記”

2014年05月

2014.05.29

ちょっとおかしい巨人 No.2571

 プロ野球は開幕後2か月が過ぎ、今はセ・パ交流戦の真っ盛りです。相変わらずパリ-グ有利の傾向にあるようですが、そんな中にあってちょっと気になるのが巨人です。

昨日も昨年の覇者・楽天に完封負けを喫していました。日本シリ-ズの再現とも言われた試合でしたので、巨人がどういったリベンジを図るのか、興味深いところだったのですが、あっさりと負けてしまいました。

勝利投手はマ-君なきあとのエ-スを任されたとも言える楽天・則本投手です。巨人はこの投手に9回まで二塁すら踏めず、為す術もない攻撃で、散々だったのです。この試合、星野監督が何か長期に亘るような話も聞いているのですが、腰痛のため戦線離脱していたのです。

にもかかわらず、元気のなかったのはむしろ巨人の方です。気になるのは打線が固定していないことです。昨日の試合も1番中井、2番井畑、6番阿部、7番村田、8番高橋、9番長野選手という、どれも開幕戦とは全く違ったオ-ダ-なのです。

このことが今の巨人を象徴しているように見えるものですが、大物外人として入った、キュ-バからの日本移籍選手第1号となる、セペダという選手の存在が少なからず影響を及ぼしているように思えます。

当初、アンダ-ソンの故障ということがあったとしても、来日して3日目にいきなり4番左翼で起用したことはチ-ム内にも大きな衝撃をもたらしたようです。それまで監督の口からは実力至上主義という言葉がいつも出ていました。

それゆえに調子が悪いとみれば、主将の4番、阿部や坂本選手でさえスタメンから外していたのです。ですから名前は知られていてもまだ調子が良いのか悪いのか判らない段階で、いきなりのこの起用は今までの方針にも反していたのです。

そして悪いことにこの選手が打撃でも未だに結果が出ておらず、守備の面でも足を引っ張っている始末です。その左翼の守備はラミレス、ペタジ-ニ級とも言われているほどなのです。

これでは躓いても仕方がないのではないでしょうか。そもそも戦力に十分恵まれている巨人が、なぜそのような選手を採るのか大きな疑問を抱きます。今まで生え抜きで頑張ってきた選手に与える影響が少ないからです。

結果をだし、頭を出そう出そうと思っていた生え抜きが、次から次へこれでもかといった、他球団からの引っ張りや名のある選手の獲得を繰り返していたことにはどうなるものでしょうか。モチベ-ションの下がること間違いありません。

そのような結果、広島のように生きのよい、生え抜きの若手が育たないのです。企業でも人を動かすのはまずやる気と言われるように、プロ野球の世界でも同じではないでしょうか。4番バッタ-並びに名選手ばかり集めても、決して勝てるわけではありません。

昨日は出張仕事延長のため、カキコミができませんでした。また明日はモノレ-ル残工事のため、再度出張しますのでカキコミは休ませていただきます。

2014.05.26

大きな代償 No.2570

 富山で開かれた中同協役員研修会に参加してきました。詳しくはまた別の機会に報告しますが、同友会のビッグ3とも言える、赤石前会長、鋤柄会長、そして広浜幹事長のそれぞれ90分に亘る基調報告はさすがに重いものでした。やはりしっかり学んできたものは実践しなければなりません。

さて話はガラッと変わりますが、売れっ子でもある歌手の薬物使用が発覚しました。多くのフアンを持つ、CHAGE and ASKAのアスカの方です。一言で言って、ずいぶんともったいない話で、フアンを裏切った代償はとても大きなものではないでしょうか。

当初、アスカ容疑者はこの薬物使用を否認していたようですが、尿検査ではアッサリと「クロ」判定が検出されたようで、自宅からも大量の覚醒剤とMDMAが押収され、認めざるを得なくなったようです。

妻でもない女性のマンションに通いつめ、ここをクスリ部屋として使っていたようです。でもちょっと解らないのがこの女性の存在です。伝えるところによると、その美貌が評判の女性容疑者は音楽関係者をはじめ芸能界との交流は深かったようです。

ある化粧品会社のホームページに、まつげ美容液のモニターとして登場するくらい、色白で目が大きく、ほんわか系美人とのことですが、人材派遣大手「パソナグループ」代表者の寵愛を受け、VIPを接待していた実態も週刊誌が報道しているくらいです。

その日本を代表するような大手の経営者が二人を結びつけたようにも伝えられていますが、女性容疑者はこのパソナグル-プの企業を転々としていたようで、現在務めていたカウンセリング会社でも、ただ一人家賃13万円の東京・南青山のマンションを社宅として提供されていたみたいです。

いわば普通のOLとは異なる、代表者から特別扱いされた秘書同様の存在だったのです。それがアスカと結びつくわけですから、女性の方もしたたかで怖い存在のように見えるものです。

そして二人の逮捕のきっかけはどうもアスカの奥さんからの通報のようです。この1年、アスカ容疑者は家でも意味不明な言動をすることが増えてきていたようで、夜に帰ってこない日もたびたびあったそうです。

ですから妻が夫の体を心配していたわけで、奥さんの方にはまだ一かけらでも、夫に対する愛情は残っていたのではないでしょうか。薬物使用といえば、どうしても男女関係が切り離せないわけで、多くのフアンだけでなく、彼の体のことを心配する奥さんに対しても大きな裏切りと言えるわけです。

考えられないのが、そんなに簡単に大事なものを自分から捨てることができるのかということです。でも言い換えると一度染まってしまった薬物への依存は、そんなに簡単に拭い去ることができないということでしょうか。本当に怖いものです。そしてこれによる代償は大きく、とても取り返しのつくものではありません。

明日は一日、地元のお客様のエヤシャワ-装置の改造工事で出張するため、カキコミは休ませていただきます。

2014.05.20

22年ぶりの担任 No.2569

 こんな素晴らしい先生がいるのですね。先日のNHKテレビ・朝の「おはよう日本」で、22年ぶりの担任を持つことになった、埼玉県長瀞中学校の新井淑則先生のことを取り上げていました。

新井先生は28歳の時、目の病気を発症し、34歳で完全に目が見えなくなり教壇に立てなくなりました。でも6年前、様々な困難を乗り越え、中学校の先生に復帰しました。そしてこの春、22年ぶりにクラスの担任を持つことになったのです。

まさに新しく中学生となった生徒と共に新たなスタ-トを切ったのです。番組ではこの新井先生に密着し、その担任ぶりを紹介していました。この日は新学期初めてのホ-ムル-ムです。廊下を盲導犬に導かれて教室に入ってきた先生は、いきなり「特技、リンゴの皮むき」と自己紹介してすぐにリンゴとナイフを取り出し、リンゴの皮むきを始めました。

生徒たちが全盲の自分のことを不安に思わないように、先生なりに考えた自己紹介だったのでしょう。むきながら先生は「視覚障害で担任をやっているのは私だけです、全国でね」と話し掛け、1本につながったリンゴの皮を生徒たちに見せました。

すると生徒たちからは一斉に「すごい」「お-」といった声が上がり、拍手がわき起こったのです。新井先生は完全に目が見えなくなった後、点字を懸命に学んで国語の教師に復帰しました。マグネットで作った、字が曲がらないようにするための添え板を使って黒板に字を書くなど、工夫を凝らしてその障害を乗り越えてきました。

でも先生が一番こだわり目標にしてきたのが、この担任だったのです。 「人生でも一番、人が成長する時期だと思うんですよね、中学校の3年間は。中学生の成長期に、子どもの成長を実感できて、ともに成長出来る」と、その熱い思いを語っています。 

そして一日も早く、生徒全員の名前と特徴を覚えようと必死になっています。先生の場合、皆の名前と声が頼りになるからです。ですから生徒の自己紹介を、ICレコーダーに録音して、これを繰り返し聞いて、一人一人の特徴を掴むのです。

こうして新学期が始まって1週間、生徒はどのように感じているのでしょうか。ある男子生徒はこう答えています。「びっくりしました。目が見えないのに担任ができるのかなって。黒板に字もかけるし、普通に先生らしくやっているのですごいなと思いました」と驚きの様子です。

給食の時間は生徒の隣に座るなど、目が見えないからこそ大事にしているのが、生徒との密接なコミュニケーションです。こうした生徒にかける思いは、普通に目が見える先生以上の熱い思いがあるのではないでしょうか。

素晴らしいの一言です。もし同じ立場に自分が立っていたら、果たしてここまで前向きになれるのか考えてしまいます。この中学の校長先生が言われるように、新井先生がいろいろと乗り越えてきた生き方が、生徒たちのプラスになり、相手のことを思いやる心を育んでくれたらと願います。やはり人間、あきらめてはいけないものです。

明日は急遽、納入盤の仕様変更で厚木に出張となりました。また翌日の22日から2日間、中小企業家同友会の役員研修会で富山に出掛けます。このため明日より3日間、カキコミは休ませていただきます。 

2014.05.19

悲願の優勝 No.2568

 週末の土、日曜日、すこやか健康長寿杯というシニアソフトボ-ルの県大会があり、我がチ-ムの沼津片浜シニアが見事、優勝を果たしました。昨年は決勝で敗れ、惜しくも準優勝で全国まで行けなかったのですが、やっと今年その悲願を達成することができました。

シニア大会といえども、県のここまでの大会となると結構、レベルの高い試合になるものです。土曜日に吉田、藤枝のチ-ムに勝ち、迎えた昨日、準決勝、決勝とどちらも1点差の緊迫した試合でした。決勝は焼津のチ-ムでしたが3-5でリ-ドされていた最終回、相手投手の連投からの疲れもあり、少し乱れ始めた間隙を縫って逆転サヨナラ勝ちを収めたのです。

悔しかったのが5-5と追いつき、なおも、0死満塁で私の打順に回ってきたのですが、打てなかったことです。気持ちの上では追いついたわけですから楽になっていて、よ-し俺で決めてやろうと思って打席に立ったのですが、やはり力んでいたのか、三塁ゴロのホ-ムゲッツ-という最悪の結果になってしまいました。

でも2死になってしまって、ちょっとム-ドが悪くなりかけたところをネクストバッタ-が救ってくれました。見事センタ-前のタイムリ-でサヨナラ勝ちを収めたのです。ですから打ったこの選手はナインからもみくちゃにされるほど、祝福されたのです。

お蔭で私は助けてもらったのですが、優勝できて嬉しい反面、正直、悔しさも残ったのです。やはりここ一番という場面で打たなければいけません。でも1回戦など私も先制のタイムリ-など2打点も上げて、それなりには貢献したのですが、一番目立つ場面で打たなければいけないものです。おいしいところを全部この選手に持っていかれました。

こうして10月の3~5日の期間、栃木県で開かれる、ねんりんピック栃木に出場することになったわけです。このすこやか健康長寿杯という県大会はこの大会の予選を兼ねていて、ソフトボ-ルの場合は足利市で開かれることになっているのです。

そしてこのように優勝したのはとても嬉しい喜ばしいことなのですが、監督、コ-チには次の頭を痛める問題が待っていました。ねんりんピックの出場登録が1チ-ム15人だと言われるのです。前にも触れたかもしれませんが、我がチ-ムは総勢では30名近い部員を抱えています。

私のようにいつも試合に出させていただける人間はよいのですが、何と言ってもチ-ムを支えてくれているのは目立たない陰での仕事をコツコツとやってくれている人たちのお陰です。もちろん希望する人たち全員で現地に乗り込むつもりでいますが、県からの他の種目の参加者との兼ね合いなどもあって、宿泊や移動方法などに制約が出てくるかもしれません。

このへんがチ-ムの監督たち首脳陣が、頭を悩ます問題になるかもしれないからです。この2日間も一度も試合に出れない人を含め、20数名の方たちが駆け付けてくれています。いわばそうした全員のチ-ムワ-クの力で勝ったとも言えるわけで、何とか良い方法が見つかることを願っています。でも優勝するってやはり気持ちの良いものですね。

2014.05.14

一流選手の夢 No.2567

 小学生の時に書いたイチロ-選手の僕の夢は有名になっていますが、その他にもサッカ-の本田選手やゴルフの石川遼くんが、やはり小学生のときに書いた将来の夢を書いた作文を見つけました。

まず本田選手の「将来の夢」という作文です。ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。だから、今、ぼくはガンバッている。今はヘタだけれどガンバッて必ず世界一になる。

そして、世界一になったら、大金持ちになって親孝行する。Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。そしてレギュラーになって10番で活躍します。一年間の給料は40億円はほしいです。

プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り、世界中の人が、このぼくが作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。一方、世界中のみんなが注目し、世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。

セリエAで活躍しているぼくは、日本に帰りミーティングをし10番をもらってチームの看板です。ブラジルと決勝戦をし2対1でブラジルを破りたいです。この得点も兄と力を合わせ、世界の強ゴウをうまくかわし、いいパスをだし合って得点を入れることが、ぼくの夢です。

次に石川遼くんの「将来の自分」という作文です。二年後…中学二年生、日本アマチュア選手権出場。三年後…中学三年生、日本アマチュア選手権(日本アマ)ベスト8。四年後…高校一年生、日本アマ優勝、プロのトーナメントでも勝つ。

六年後…高校三年生、日本で一番大きいトーナメント、日本オープン優勝。八年後…二十歳、アメリカに行って世界一大きいトーナメント、マスターズ優勝。これを目標にしてがんばります。最後のマスターズ優勝はぼくの夢です。それも二回勝ちたいです。

みんな(ライバル)の夢もぼくと同じだと思います。でも、ぼくは二回勝ちたいので、みんなの倍の練習が必要です。みんなが一生懸命練習をしているなら、ぼくはその二倍、一生懸命練習をやらないとだめです。

ぼくはプロゴルファーになって全くの無名だったら、「もっとあのときにこうしていれば…」とか後悔しないようにゴルフをやっていこうと思います。来年には埼玉の東京GCで行なわれる「埼玉県ジュニア(中学の部)」で優勝したいです。

今は優勝とか関係ありません。中学生になってからそういうことにこだわろうと思います。高校生で試合に優勝すると、外国に招待してくれます。その試合で世界から注目される選手になりたいです。

ぼくは勝てない試合には今は出ません。ぼくの将来の夢はプロゴルファーの世界一だけど、世界一強くて、世界一好かれる選手になりたいです。

どちらもすごい内容だけにビックリしました。小さな時から大きな目標を持ち、そのうえ具体的に何をやっていくか明確にしていることです。こうでなければやはり一流にはなれないのですね。夢を実現させるためには具体的に何をやり、どのように進んでいくかが大切だと知らされました。

明日、15日は私用で休ませていただき、翌16日は朝から納品等で出張のため会社を留守にします。このため両日ともカキコミを休ませて下さい。

2014.05.13

W杯メンバ-選出 No.2566

 あと1か月後に迫ったW杯日本チ-ムメンバ-が決まりました。この23人の枠に誰が入るのかとワクワクしたファンもいるかもしれませんが、蓋を開けてみたら、さしてサプライズもなく、以前からの知られたメンバ-に落ち着いたようです。

我が県関係でも、ケガで心配されていた長谷部、内田の両選手が復帰を果たすことができました。二人とも二度目のW杯ですが、前回出番がなかった内田選手にとってはそれなりの思いがあるのではないでしょうか。

こうした代表入りをめぐってはいろいろなドラマがあるようです。代表選手の中でも比較的、話題に上がったのが川崎の大久保選手です。ここ2年ぐらい代表から遠ざかっていたのですが、昨年のJリ-グ得点王でもあるし、最近のプレ-ぶりが監督の視線を引き付けたのでしょう。

前回のW杯後、神戸に所属していた大久保選手は正直、パッとした成績はあげていませんでした。それが転機となったのが昨年の川崎フロンタ-レへの移籍です。ここで風間監督という指導者との出会いが彼を変えたと言います。

監督は彼の受け入れの早さとサッカ-センスを理解し、本人の望むように自由にサッカ-をやらせ、しかも相手が嫌がるプレ-を要求していったのです。今では違和感はないかもしれませんが、背の低い彼がCFをやること自体、サッカ-の常識から外れていたと言います。いわば環境の変化が彼の良いところを引き出したのでしょう。

また同じFWにはどちらも初出場となる香川、柿谷両選手が順調に選ばれました。この二人、知らなかったのですがセレッソ大阪の同期入団組だとことです。二人はウサギとカメに例えられていて、最初から脚光を浴びたのが意外や柿谷選手の方です。

セ大阪の下部組織で早くからプレ-していた彼は、クラブ史上最年少の16歳でトップチ-ムに昇格したのですがなかなか試合で結果を出せなかったのです。そんなイライラから監督に対しても反抗的な態度を見せたことから、事実上のJ2チ-ムへの放出となってしまったのです。

一方、高校3年で入団した香川選手の方は食が細く、体がいまいち出来ていなったことから夕食に時間を掛けたり、オフには毎日30㎞のランニングを欠かさなかったと言います。そしてご存知のように、今ではマンUという憧れのチ-ムの一員になるほどのス-パ-スタ-にまでなっているのです。

まさに眠っていたウサギを、コツコツと努力を積み重ねていたカメが追い越したのです。そして近年、ザック監督にも認められてきた柿谷選手がようやくここで香川選手に追いつこうとしているのです。こうした二人は今でも良きライバルとして認め合っているみたいです。

とにかく泣いても笑ってもあと1か月でW杯が開幕です。日本の力がどこまで一流国に通用するのか、予選リ-グ突破どころか決勝ト-ナメントでの8強狙いとも言われる今大会です。めざす攻撃的サッカ-に大いに期待したいものです。

2014.05.12

教師の優先順序 No.2565

 教師の優先順序という問題が少し論争の種になっているようです。これは埼玉県西部の県立高校の入学式を、別の高校に通う長男の入学式に出席するため、欠席していたという50代女性教諭の話です。

しかも欠席していた務める高校は入学式の対象でもある、1年生の担任でもあったのです。また県の教育局によると、同様な理由で他にも男女3人の担任教諭が子息の入学式を理由に休暇届を提出し、勤務する入学式を欠席したと言います。

その結果、入学式の担任紹介の中で校長が女性教諭の欠席理由を説明したことにより、新入生の保護者らから「今の教員は教え子より息子の入学式が大切なのか」と困惑している声が挙がり問題となったのです。

また来賓として入学式に出席した県議からも「担任の自覚、教師の倫理観が欠如している。欠席理由を聞いた新入生たちの気持ちを考えないのか」といった声も挙がり、教員の優先順序を考えた行動ということが俄かにクロ-ズアップされてきたのです。

でもこのことに反発している、以下のような声がありますのでちょっと紹介させて下さい。まず、我が子の入学式を優先することは、別段何の不思議はありません。当たり前でしょそんなの。自分の子どもの、たった一度の入学式なんですから。

というか、逆に先生が自分の息子の入学式を優先しないとしたら、そっちの方が「え、親としてどーなの?ぼくが子どもなら、入学式出てほしいけど…」と思ってしまいます。 

えらいオジさんが「欠席理由を聞いた新入生たちの気持ちを考えないのか」と憤慨しているようですが、そんなことは別に新入生も「へー、担任の先生のお子さんも、今日入学式なんだ。子どもいるんだね」で終わる話でしょう。

次の日からは普通に授業が始まるわけですし、初日にいようがいまいが、それが今後の大問題になるとは到底思えません。何より気持ち悪いのは「教員としての優先順位を考え行動するよう指導する」という言葉。

先生たちはプライベートを犠牲にすべきなんですね。そんな考え方じゃ、優秀な人が教員にならないですよ。このニュースを聞いて、「埼玉県では働きたくない」と考える教員志望者がたっぷり出たことでしょう。

「埼玉県の公教育をよくしていこう」という思いが本当にあるのか、疑問に感じます。教員にプライベートを犠牲にすることを強いるのは、裏目に出かねませんよ。 

こういった、「何を言っているのかよくわかりません。当たり前でしょう、我が子なんだから。」といった声もあるわけです。まさに多様化の時代に突入し、考え方も千差万別とも言えるわけですが、いろいろと考えさせられてしまいます。

教師は聖職と言った時代は過去のものになっているかもしれません。でも大多数の教員の方たちは今でも半ば家庭を犠牲にしているというか、遅くまで学校に居残り、毎日最優先に教職に努めていることを私たちは知らなければなりません。ほんの一部の教師の行動が全てに通じていると思われることが一番恐ろしいことです。

2014.05.09

眠っていたお宝 No.2564

 我が地元である沼津市役所に、お宝発見というニュ-スが流れていました。何とその庁舎内に30年以上にもわたって眠っていて誰も気がつかなかったというのです。

そのお宝は水墨抽象画で海外にも知られる、美術家・篠田桃紅(とうこう)さん(101)という方の描いた作品で、役所内の特別応接室の壁面にあって、白いカ-テンで覆われていたから気がつかなかったというのです。

でも不思議に思ったのがこの長い期間、カ-テンを一度も開けなかったかということです。1年ぐらいの期間ならそれも解りますが、何十年も開けなかったということが信じられません。

だいいち年に一度ぐらいは大掃除をしそうなものです。ではなぜ見つかったのかというと、篠田さんのファンという親族の方から、栗原市長の家族に問い合わせがあったと言います。そして市長自身が管財課に照会し見つかったというのです。

何ともお粗末のような話です。でも何でカ-テンで隠されていたのかというのは、市が調べたところによると、「ちょっと暗い。隠した方がいい」と記された、80年前後と思われる非公式のメモ書きが見つかったといいます。

ですから以前には一部の人間だけ知っていて、そうした事実がその後、全然引き継がれていなかったのでしょう。何かお役所の体質が象徴されているようにも思えるものです。

作品の壁画は縦2・5メートル、横7メートルの大作で、購入時のリストの題名は「泉」、1966年7月に市庁舎の完成に合わせて120万円で購入し、市長への表敬訪問などで使われる特別応接室に設置したそうです。

作品は墨象と呼ばれる前衛書道の一種で、和紙に墨と筆で文字を自由な形で描いて創作するもので、篠田さんが「泉」という漢字から受けたイメージを自由にふくらませ、絵画表現として描いたとみられると言います。

ただ幸いしたのはこの応接室、南側と西側がガラス窓になっていて西日をまともに受けることから、カ-テンで覆われていたことにより作品そのものの保存状態は良いそうです。ですから何が幸いするか分からないものです。

今後、担当である市の管財課は市長の方針をも受け、この作品を一般の市民にも公開するとのことです。ですが場所が特別応接室だけに、ちょっとその公開方法が難しいとも思えるものです。とにかく作者が高齢なだけに、ご存命のうちに見つかってよかったと思います。でも作品が暗いから隠しておいた方がよいなどとは、ご本人には口が裂けても言えませんね。 

2014.05.08

韓国船沈没の責任 No.2563

 韓国船沈没事故から3週間余りが過ぎた今現在でも、未だに20数名の行方不明が伝えられています。本当に痛ましい事故なのですが、船を所有する運航会社のずさんな経営が伝えられ、まさに人災とも言える真相が明らかになってきました。

何しろ一番の原因とされている過積載が常態化されていて、船員の安全教育をないがしろにしていたことや、貨物を固定せず事故後に積載量の記録を改ざんしていたことなど、利益優先で安全軽視の同社のずさんな経営実態が次々と明るみに出ています。

今回の事故でも最大積載量987トンに対し、4倍近い3788トンの貨物や車両を積んでいたとのことで、過積載は昨年3月の就航以来、常態化していて、片道241回の運航のうち、約6割に当たる139回で確認されたそうです。

その結果、旅客収入は近年、減少していたものの、貨物収入は昨年1年間で前年比36%増の約19億3500万円とのことで、昨年から1年間の過積載による不当収益は約2億9422万円に上るとみていて、大きな収益源だったようです。

ですから船員からの、過積載をすると船の復元力が落ち危険だという警告も無視されていたのです。また最近5年間で6件もの事故も起こしていて、韓国内でも一番事故の多い会社だったと伝えられています。

まさに安全より利益優先を追求し、人命を軽視した言語道断の話です。これでは事故での被害者が浮かばれないというものです。先日少し触れさせてもらった女性乗務員の美談の他にも、迫りくる死を目の前にして、6歳前後の兄妹が自分より妹に救命胴衣を着せて、妹だけが助かったというような話も伝えられています。

この兄妹はソウルから両親と一緒に南部の済州島へ引っ越すため、この船を利用したとのことです。そして父親はソウルで清掃員としてためた資金を元手に、済州島でミカン栽培を始める予定だったそうです。

ですから第二の人生に向け、新たな希望に燃えて出発した矢先の出来事だったのです。その責任を誰が取れるというのでしょうか。自分だけ真っ先に逃げ出した船長も論外ですが、運航しているこの船会社の罪はもっと限りなく大きなものだと考えています。

2014.05.07

卓球世界選手権から No.2562

 ゴ-ルデンウィ-クの連休も終わりました。私たちは28日、1~2日、そして3~5日と3か所の出張工事があった為、ほとんど休みなしのこの期間だったのですが、お陰様で無事工事を完了することができました。頑張ってくれた社員の皆さんに何よりも感謝しています。

さてそんな私たちの留守中、東京で行われていた卓球世界選手権の最終日のみ、帰宅した夜のテレビで眺めることができました。一言でいって、小泉元首相ではないのですが感動した!という言葉に尽きると思います。

惜しくもこの日、中国に敗れた日本女子でしたが、善戦しよくやったと言えるのではないでしょうか。中国戦の結果としてはストレ-ト負けの完敗かもしれませんが、相手は世界ランク1~3位の強豪選手です。

特に二人目で対戦した石川佳純選手など、前回五輪での優勝者の李暁霞選手を向こうに回し、ラリ-での打ち合いなどはほぼ互角とも言えるプレ-を見せてくれました。またその打ち合いの速さに圧倒されたものです。

それから最初に世界ランク2位の丁寧選手と対戦した、日本の石垣選手もよくやったと言えるのではないでしょうか。カットマンの卓球をこれほどじっくり観させてもらったことがなかっただけに、本当によく拾い続けるものだと感心しました。

そして第2ゲ-ムにはリズムに乗って、とうとうそのゲ-ムをものにしたほどです。テニスもそうですが、やはりこうした自分の流れに持ち込むリズムが大切なものです。それからもう一人、前日の準決勝・香港戦であと一本取られればゲ-ムセットという局面から踏ん張り、見事逆転勝利に持ち込んだ、ベテラン・平野選手の存在も忘れてはいけません。

本人のその後のコメントによれば、そのカウントは覚えていないというほど、ただ勝つことに向けて集中していたのではないでしょうか。こうした3人の活躍により、日本女子は31年ぶりの銀メダルを獲得できたのです。

まさにアッパレというものです。今大会はテレビ東京の開局50周年ということで、このように卓球を生放送でも放映してくれたのですが、お蔭で卓球の面白さや魅力が存分に伝わりました。そうした意味でも今回の中継は多くの卓球ファンを生んでくれたとも言えるのではないでしょうか。

男子で活躍し惜しくも準決勝で敗れた水谷選手が以下のように語っています。「競技環境が整えば、日本は中国に勝てる可能性がある。これからも率先して何かを変えていく」それだけやっていればよいといった中国に比べ、まだまだ周辺の環境整備は大変なことと思われますが、技術的にも大きく進歩している日本だけに、今後に向け大きな期待が持てそうです。