社長の三行日記

2013.10.31

日展入選とは No.2479

 以前から大きな展覧会で入選するのには、それなりの会派や先生についていなければ無理と言われてはいましたが、現実にその話を裏付ける事実が発覚しました。それも日展という、日本でも最大級の権威を持つ展覧会でのことです。

日展には日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5つの科に、規定の料金さえ払えば誰でも応募できるわけですが、書の4部門の中、漢字、かな、調和体と並ぶ篆刻(てんこく)という部門での話です。

朝日新聞によると、石材などに文字を彫る、この篆刻の審査に当たり、当時担当の審査員が有力会派幹部に送った会派別入選数の配分表などを入手したとのことです。

配分表には有力会派8会派ごとの応募数と入選数が記されていて、過去5年分の会派別の一覧表も添付されていました。またもう一つ添えられていた手紙は、入選者公表前に書かれたものですが、昨年度の反省も含め、以下のように記されていました。

「今年は昨年度の会派別入選数厳守の指示が、日展顧問より審査主任に伝達され、これに従った決定となりました」。この日展顧問とは書道界の重鎮で日本芸術院会員とのことですが、伝えられた審査主任もまた書の4部門での審査責任者と言われています。

こうして2009年度の入選者はこの配分表通りに決定され、8会派に属していない人は誰一人として入選しなかったのです。これでは才能があっても会派に属さない人にとっては、何回挑戦しても入選などするわけがありません。またその人たちにとっては応募料の1万円をドブに捨てるようなもので、応募者を裏切る行為でもあるわけです。

自分たち主要会派で入選を独占することにより、それぞれの会派は日展入選を次の生徒募集の売りにするのでしょうが、こんなことが許されていいのでしょうか。これでは芸術の新しい流れも生まれないというものです。

推測するところでは、今回発覚したのは書の一部分に限られていますが、絵画等他の科目においてもきっと同様なことがあるのではないでしょうか。日展は106年もの長い歴史を有する、国内でも最高級の権威を誇るということですが、こうした実態ではその名が泣くというものです。

それぞれの分野での閉鎖的な体質がこのようなことを招いているのでしょうが、しっかりと実情を調査し、不正審査が行われないよう、審査員や審査方法等を改めるなど、早急にテコ入れの必要があるものと思います。やはり外部の厳しい目が必要で、開かれたものでなくてはなりません。

2013.10.30

日本シリ-ズ No.2478

 まずは先週から昨日までの長い間、このカキコミができなかったことを深くお詫び申し上げます。言い訳がましいのですが、いろいろと急ぎの仕事等、業務多忙で追われたことと、週末、素敵な仲間と3年に1度、予定している小旅行があった関係で、ほとんど手をつけることができませんでした。

でもカキコミのことは絶えず頭から離れないもので、毎日のように行っていることだけに、日々やり残したような気持ちでいっぱいでした。やはり何となく気持ちが落ち着かないものです。もっとも、週末に旅行を控え、会社を空けなければいけないことが、忙しい日々を増幅したのかもしれません。

さて、そんなわけで久しぶりのカキコミなのですが、土曜日から始まった日本シリ-ズが面白くなっています。何しろ東北の方々にその活躍が勇気と感動をもたらす楽天が、セリ-グの覇者・巨人に善戦しているからです。

前にも触れたとおり、球団創立9年目のホヤホヤの新参チ-ムが、プロ野球の盟主とも言われる巨人に対して、がっぷり四つに組んだ、堂々たるゲ-ムを展開しているのです。

初戦こそ新人の則本投手の好投に打線が応えきれず、0-2で敗れたものの、第2戦はエ-ス・田中投手で文句なしの勝利をものにしました。そして迎えた第3戦、場所を仙台から東京ド-ムに移してアウェイの戦いとなったのですが、美馬投手の素晴らしいピッチングや好調な打線が繋がり、5-1と完勝とも言えるゲ-ムでした。

これで星野監督が言われていたように、最悪でも地元・仙台に帰ることができます。むしろこのまま連勝してしまえば、試合は東京で終わってしまい仙台には戻れませんが、ジャイアンツもおめおめとこのまま終わるわけにはいかないでしょう。

そんなわけで今日以降のゲ-ムから目を離すことができないものですが、何とか東北の方々を少しでも元気にしたいと願っていることから、楽天に是非、日本一になってもらいたいものです。

それにしても星野監督の選手を見抜く力にはさすがだなと思っています。昨日の試合、2回に2死満塁で先制タイムリ-となる2塁打を放った藤田選手は、咋シ-ズン途中DeNAからトレ-ドされて入ってきた選手です。

このトレ-ド、本人にも突然の通達で不本意だったようですが、持ち前の守備の巧さを星野監督に買われ、今シ-ズン初めからスタメン起用されるようになったのです。元々打撃の方も悪くはなかったみたいですが、新転地で花を咲かせたとも言える選手なのです。

その人の適性に見合った活用がやはりモチベ-ションを高めているのではないでしょうか。こうした選手の活躍が馬鹿にならないのが短期決戦の日本シリ-ズです。できればこの良い流れのまま、東北の人たちの待つ、仙台クリネックススタジアムで星野監督の胴上げを見たいものです。とにかく今年の日本シリ-ズは面白くて目が離せれません。

2013.10.18

丸ごと交換 No.2477

 新聞にこんな投書が載っていました。共感するところが少なくないので紹介したいと思います。パッキンが壊れ、丸ごと交換しなければいけなくなったという話です。

浴室をリフォームして約1年が経ち、早くも排水口のパッキンがダメになってしまった。消耗品だから仕方がないと思い、大手メーカーの窓口に電話したところ、パッキンのみの交換はできず、排水口の部品ごと交換しなければならないとのこと。

納得いかない。パッキンは黒く丸い輪ゴムのようなごく普通の物で、着脱できるようになっている。パッキン以外は新品同様なのに、部品丸ごと交換しか方法はないらしい。

手のひらにのるくらいの部品だが、プラスチックの丈夫な部品までゴミになってしまう。でも、パッキンなしでは使い物にならないので、交換することにした。

取り外しのできるパッキン部分だけ交換できれば、十分なのに。今回のことはメーカーのもうけ主義しか考えられない。

なるほどその通りですね。これも、もったいないの典型的なものです。近年、これに限らず、似たようなことが増えました。部品が壊れたからといって、その部品を交換するのではなく、ユニットを丸ごと交換してしまうのです。

また故障の原因を追究するのではなく、さほど調べもすることなく、関連箇所を丸ごと取り替えてしまうのです。果たしてこれがプロと言える仕事なのでしょうか。こんなことではプロでなくてもできる仕事です。

こうしてまだ使える部品がどんどん捨てられていくことになるわけです。そしてある程度、経ってからメーカーに電話して部品の取り寄せをお願いすると、もう廃止機種だから部品もありませんという返事がかえってきます。

これってどこかおかしい話ではないでしょうか。これでは技術者のレベルも上がらないというものです。手間暇かけてもさして利益にならないからというのが、大手の取り組まない理由でしょうが、こんなところにも私たち中小零細企業のチャンスがあるというものです。

ニッチやいろいろな業界の隙間を見つけ、それを活かしていくことが私たちの務めではないでしょうか。またそれがお客様の喜ぶ顔が描ける、生き残りの道にも繋がるものと信じて疑いません。

2013.10.17

ネット検索について No.2476

 ネットビジネスにおいて、検索にいかに自社のサイトが引っ掛かるかが売上げに直結するそうです。その利用者は通常、最初の2ペ-ジぐらいしか見ないとも言われています。

このためSEOと言って、サイトが検索結果で上位に表示されるよう、その作り方などを専門業者に依頼しているところも少なくありません。中には無理やりその順位を高めようと、無料ブログなどにこのサイトのリンクを数千件貼り付けていることもあります。

検索順位が高まるには、1つには他サイトにどれだけリンクされているかで重要度を判断する傾向があると言われています。これを狙っているからですが、上記のことは本来のネット来場者がどれだけ見ているかという、本来の趣旨からは外れていることになります。

またペ-ジ数が多いサイトも上位に表示されやすいという傾向があるそうです。これにより他サイトの内容を自動的にコピ-したり、無意味な記事を大量に載せたりする不正な行為を生むことになります。

このため検索最大手のグーグルはこうした手法の行過ぎたサイトの摘発に乗り出したのです。この結果、今まで検索の上位に引っ掛かっていた業者が突然、圏外になるという事態が生じたのです。過剰なSEO対策が施されていたからです。

慌てたのは圏外に追いやられた業者です。コンサルを通して調べてみたところ、グーグルからこんな警告がきていたのです。「ガイドラインに違反した手法が使用されている。」そして無意味なリンクを削除し、グーグルに再審査を依頼したところ、1ヵ月後には以前の順位に戻ったと言います。

グーグルは世界の検索市場の2/3のシェアを誇り、日本国内でもヤフージャパンに次いで40%台で2位ですが、ヤフージャパンはグーグルの検索技術を採用していることから、実質シェアは断然のトップです。

ですからSEO対策とは、まさにこのグーグル対策そのものなのです。グーグルの言っている、「情報制度を高めるためには絶えず改善し、価値の低い検索結果を表示すれば検索サイトとして選ばれなくなる」ということは至極、当然のことでもあるわけです。

やはり自作自演の不正をしていては長続きはしないものです。本来のあらゆる人が見に行きたくなるようなサイト作りを心がけるべきで、企業としてもそうした付加価値を少しでも高める努力が必要になってくるものです。

2013.10.16

大谷徹奘氏法話会より No.2475

 月曜日の祭日、長泉ベルフォ-レで開かれた大谷徹奘氏法話会に行ってまいりました。薬師寺の執事として知られている同氏ですが、いつも元気いっぱいのお話はこちらまで元気を頂き、勇気づけられるものです。

主催していただいたのは深澤電工さんといって、電子機器やプリント基板の製作をやっている会社なのですが、3Sでも知られていて整理・整頓・清掃が徹底されていることから、多くの見学者が訪れているほどです。

その深澤電工さんの会社創立50周年を記念して、開いていただいたものです。講演会の冒頭、大谷さんはいつもそのように心がけているらしいのですが、演壇からわざわざ客席まで降りてきて、詰め掛けた皆さんに挨拶をされるのです。

皆さんと同じ目線で挨拶をしたいからということです。この辺がさすがお坊さんというところで、皆さんと自分は同じですよという表われなのでしょう。17歳高2で薬師寺に入り、今年で34年目という大谷さんは50歳になられたそうですが、今は亡き高田好胤師を慕っての入門だったようです。

その好胤師は生まれてきた人は必ず死ぬと言い、人の命に厳しい人だったと言われていました。大谷さんはそこで会場の私たちに、こう問い掛けました。「皆さんのご両親の名前を口に出して言ってみて下さい

これはさすがに言えない人はいないはずです。そして次に「父親の両親、母親の両親の4人の名前を言ってみて下さい」と尋ねられました。この途端、私もそうですが、これをしっかり答えられる人は極端に少なくなってしまったのです。

こうした先祖が存在したからこそ、今の自分が存在するということです。その自分という一人の先祖を625年遡ると、何とその数は3355万4432人にもなるそうです。従って死んだらお終いではなく、命のリレ-という役目を担っていると指摘していました。

命は自分のものだが、自分だけのものではないということです。また前の人の生き方が次の人に引き継がれるとも述べていました。このことから現在の自分さえ良ければいいといったことや、今さえ良ければいいといった風潮についても触れていました。

また人を敬うことがなくなり、聞く耳を持たなくなってしまったことについても、日本人として取り戻さなければいけないと指摘していたのです。先輩を敬うことを敬上というそうです。また1300年前、聖武天皇の時代には今のことを中今と呼んでいたみたいです。

この敬上と中今という言葉の大切さを説いていました。以上、今日紹介したのはお話のまだほんの一部ですが、続きはまた後日紹介させて頂きたいと思います。やはり年間400講座を持つという人だけあって、立て板に水の如く、お話はさすがに聴きやすい上手なものです。

今という言葉がその昔は中今というだけに、今に生きる私たちは先祖から、後々の子々孫々へのリレ-役(仲立ち)として、ただ流されて生きていてはいけない、人間の生き方としての役目というか使命のようなものを知らされたような気がしました。

2013.10.15

中高年の体力 No.2474

 お天気に恵まれた3連休も終わりました。昨日は体育の日、日本各地で様々なイベントが催され、日本の五輪メダリストたちもいろいろな形で一般の方々と関わったようです。7年後に東京五輪を控えるだけに、大いに国民のスポ-ツへの意識啓発に繋がったのではないでしょうか。

私たちも連休の初日、中小企業家同友会の静岡4支部対抗のソフトボ-ル大会が開催され、汗を流してきました。今年は幹事が富士宮支部だったお陰で、富士宮の北山にあるソフトボ-ル専用球場を使わせていただきました。

ここはかつて女子のソフトボ-ル世界選手権大会が行われた会場だけあって、やはりプレ-するのには気持ちがよいものです。バックスクリ-ンには電光掲示板まであって、自分の名前が載ったオーダ-表に、出場者はさぞかし気分が良かったのではないでしょうか。

さて、そんな休日を過ごしたわけですが、スポーツの秋、新聞に70代の体力がここ12年で5歳ほど若返ったと載っていました。高齢者の体力の向上ぶりが示されたのですが、健康への意識が高まり、スポ-ツクラブなどで定期的に運動する人が増えたためだと言われています。

小中高校生の運動能力がほとんどの項目で、横ばいか低水準だったのに比べ、70~74歳、75~79歳の方々は各項目とも過去最高の記録を更新したといいます。こうした高齢者に関しては大変喜ばしいことなのですが、全体を眺めた場合、果たしてこれからの時代は?とちょっと考えさせられてしまいます。

現在65歳でフルマラソンにも挑戦し、元気いっぱいの女優・丘みつ子さんがこんなことを言われていました。「自分たちが今の子どもと大きく違うのは外遊びをして育ったことです。兄二人と木登りや川遊びに夢中だった私は、近所で女タ-ザンと呼ばれていました。

しっかり食べてぐっすり眠る習慣は、こうした自然に培われたものです。」そして東京五輪で強烈な印象を受け、時代は高度成長期、マラソンのアベベ選手に驚き、王・長嶋選手にあこがれ、努力をすればきっと夢はかなえられると感じたと言います。

こうして30歳でランニングを始め、走りきった達成感や、仕事を忘れ、同じ空間を共にした仲間と通じ合う感覚は、他では得られないと言いきっています。また最近ではスポ-ツでおしゃれを楽しめるようになったのも嬉しいそうです。

最後にこう述べていたことが高齢者の若返りの理由ではないでしょうか。「私たちの年代に共通しているのは、年をとっても人の迷惑になりたくないと考えること。子ども世代が経済的に不安定だからこそ、健康第一と、プラス思考で頑張ろうとするんでしょうね

まさにそのとおりです。趣味で普段やり続けているシニアのソフトボ-ルでも、全く同じ現象が見られます。80歳に手が届くような年代になっても、驚くほど元気な選手が少なくありません。それだけにこの流れをもっと若い人たちにも引き継ぎたいところですが、果たしてその願いは届くのでしょうか。7年後の東京五輪をかつての私たち同様、大きなきっかけにしてもらいたいものです。

2013.10.10

親の関わり方 No.2473

 新聞の特集に子どもとスポ-ツというテ-マで、親の関わり方について採り上げていました。近年、自分の子どもの応援をいいことに、自分たちが勝手に楽しんでいるような親が少なくありませんが、こうしたケ-スを考える意味でも本来の関わり方について述べたものです。

その記述の要約は次の通りです。午後5時前からユニフォ-ム姿の中学生が続々と集まってくる。自動車で送ってもらう選手もいる。でも親はグラウンドには入らず、球場の3塁側スタンドに集まる。それが日本少年野球連盟の中学生の部に加盟するこのチ-ム、宝塚ボ-イズのル-ルである。

楽天の田中将大投手もかつて所属していたチ-ムだが、以前はプロ野球・オリックスで打撃投手まで務めていた監督の奥村幸治さんは、プロを離れ少年野球の指導についたとき、驚いたという。

親が何でもかんでもやる。お父さんはグラウンド整備と道具運び、お母さんはお茶当番。親御さんにしたら、子どもを支えたい感覚。でも、子どもたちが勘違いしちゃう。高校野球と同じく、親は見守るスタイルにしたいと思った。

チ-ム規約に、「練習中は球場に立ち入ってはならない」と明記した。ある日の練習試合。相手ベンチには5人の大人が入っていた。こちらは指導者一人。グラウンド整備では、相手チ-ムの保護者と宝塚の選手が入り混じった。

「親が出しゃばってもいいことはない。こんなにやっているのにという思いが、どうしても出ますから」と保護者会長。宝塚ボ-イズは最後の大会のベンチ入りメンバ-を選手の投票で決める。

自分の子どもが試合に出られるよう当番を頑張るといった「親同士の張り合い」は意味がない。「自立した子どもを育てたい。そのために何が必要か。親御さんと考えていきたいですね」と奥村監督は言う。

こうした少年野球に限らず、高校野球でも耳が痛いところはいくらでもあるのではないでしょうか。私たちの時代、45~46年前のことを言ったら叱られるかもしれませんが、当時は星飛雄馬のお姉さんではないのですが、親は柱の陰から試合などを見守っていたものです。

まあ、時代が違うと言われればそれまでですが、過干渉は決してプラスになるものではありません。やはり選手それぞれに自立して精神的にも強くなってもらうのには、突き放した方が効果が上がるというものです。むしろ勝負に強くなるためには、技術的なものより、こんなところが少なからず起因しているのではないでしょうか。

明日11日はお客様とのお付き合いで、一日会社を離れるためカキコミは休ませていただきます。

2013.10.09

あっぱれ24勝 No.2472

 プロ野球は両リ-グともほぼ順位が確定し、CSシリ-ズを待つばかりとなりました。今年のペナントレ-スを振り返ってみると、何と言っても圧巻は楽天の田中将大投手の活躍でしょう。

昨日も今シ-ズン両リ-グを通じて最多勝となる24勝を挙げました。しかも1回も負けがない、無敗の最多勝なのです。いくら田中投手のときに打線の大きな援護があるとはいえ、特筆すべき大活躍ではないでしょうか。

またヤクルトのバレンティン選手が王選手などの持つ、55本の日本ホ-ムラン記録を塗り替え、60本という新記録を打ち立てました。シ-ズン初めは故障で出遅れていただけに、ほぼ2試合の1本の割合で打ったホ-ムランは見事とも言えるのではないでしょうか。

それもかつてあったような、新記録達成を邪魔する四球などで勝負を避けることなく、対戦していった他チ-ムの投手も逃げることなく潔かったとも言えるものです。伝えるところによると、このバレンティン選手、投手の配球のみならず、各捕手の打者への攻め方まで克明にノ-トに記録していると言います。

こうした、ただ振り回すだけでなく、何とか日本野球に馴染もうとする、謙虚な姿勢が成功をもたらしたのではないでしょうか。それからヤクルトのもう一人、ライアン小川投手も最多勝を挙げました。昨日は救援の投手が最終回に逆転され、惜しくも17勝を逃がしましたが、新人での16勝は文句なしの活躍です。

こうした大活躍の選手の裏では、今シ-ズン限りで現役を引退する選手も少なくありません。広島の前田智徳選手、中日の山崎選手、ヤクルトの宮本選手、阪神の桧山選手、そして西武の石井一久投手など、かつての球界を賑わした選手が含まれています。やはり華やかだった一時代の終焉とも言えるのではないでしょうか。

また今朝の伝えるニュ-スでは、中日の新監督に谷繁捕手、そしてGMに落合前監督が就任内定と言われています。Bクラスに低迷した中日球団が早速、テコ入れに乗り出したみたいです。谷繁選手がプレイヤ-兼任でやるのか、興味あるところですがまた新しい風を吹き込んでくれるのではないでしょうか。

そうした意味ではまだ日本シリ-ズが始まらない前から性急な話ではありますが、今年のスト-ブリ-グはマ-君の大リ-グ移籍など、かなり賑やかな話題に包まれるものと思われます。個人的には是非、日本シリ-ズに楽天が進出し、日本一を勝ち取ってから晴れて大リ-グに行ってもらいたいと強く願うものです。

2013.10.08

おもてなし企業その1 No.2471

 東京五輪誘致のプレゼンでも滝川クリステルさんが、「お・も・て・な・し」とアピ-ルしたことから、世界的にもこれから通用するのではないかと思われる言葉ですが、このおもてなしをそのまま企業として実践しているモデル企業が紹介されていました。

平成24年度おもてなし経営企業選として、経済産業省より選ばれた一覧より代表的なものを二、三採り上げてみたいと思います。最初に紹介したいのはまず何と言ってもこの企業です。

通称TESSEIと呼ばれるJR東日本テクノハ-トという会社です。日本の新幹線運行を支える心として、さわやか・あんしん・あったかというキ-ワ-ドがそのまま当てはまる、企業としての取り組みです。

TESSEIは主に東北・上越・長野・山形・秋田新幹線の東京駅・上野駅での折り返し清掃整備業務と、圏内新幹線車両基地における車両清掃整備業務を引き受ける会社です。

ご存知の通り、東京駅などに新幹線車両が入ってくると、折返し運転する前に車内清掃が入ります。おもてなしのポイントしてはまず、この7分間と言われる、わずかな時間の間に掃除を済ませ、次に利用する方々に気持ちよく乗っていただくということがあります。

始発の6:00から終電の22:45まで1本、1車両、1席残らず、一人平均としては20本、その作業を受け持っているのです。1チ-ム22人で組まれたその作業は、動きの速さと正確さで「芸術的」とも評され、「新幹線劇場」と呼ばれてもいるのです。

また2番目のポイントしては、清掃業だけに従事せず、利用者に気持ちを向けて積極的に接する姿勢が挙げられます。何といっても如実に示されているのが利用客への挨拶と気遣いです。TESSEIの特徴はこの圧倒的なスピ-ドと高品質の清掃に限らず、ホ-ムにおける彼女たちの仕草に表われています。

降車する利用客に対しては、ゴミ袋を広げながら「ありがとうございました」と挨拶し、そこまで持ってきた人には私たちの仕事を手伝ってくれたと、感謝の気持ちを伝えます。また列車が入ってくる3分前にはホ-ムに並び一礼をし、劇場を終えた後でも再度並んで一礼をします。

また迷っているお客に対しても声を掛けられれば必ず対応し、困っている人にもこちらから声を掛けるくらいです。まさか清掃員から声を掛けてもらえるとは思ってもみないことから、驚きの声まで届くというおもてなしぶりです。

そしてもう一つは自社や自分の仕事に誇りを持たせる第一歩として、ユニフォ-ムを変更していることです。一般的な水色のユニフォ-ムではなく、7年前から清掃業らしからぬ赤いユニフォ-ムに変えたのです。そうしたところ、声を掛けられることが激増したと言います。

すると、お客へのおもてなし意識が芽生え、道案内の勉強や身だしなみに気をつける風潮が生まれ、ほうきやバケツを持っていくのでなく、スタイリッシュにかばんを持っての移動となったようです。こうしてどんどん主体的になっていき、仕事への誇りが芽生えてきたのです。

それぞれが仕事への誇りを持てば、よりよい仕事をしようと改善策も生まれ、社内には好循環がもたらせるものです。笑顔が生まれ、やりがいが持てる職場作りというテ-マで、とても参考になる素晴らしいTESSEIの取り組みではないでしょうか。

2013.10.07

アメリカの異常さ No.2470

 アメリカの連邦政府の業務が停止したと言います。これにより、関連職員は無給扱いで自宅待機を求められているというのです。もっとも全ての職員ではなく、生活や治安を損ねる部署の航空管制官やFBIなどの職員は例外だといい、航空宇宙局の職員など全体の約20%が自宅待機となると言います。

これにより有名なアリゾナ州のグランドキャニオンなど、全国に401ある国立公園や博物館が閉鎖され、観光客にとっては大きな痛手となっています。何しろ折角、アメリカをこのために訪れているにもかかわらず、中に入ることができないからです。

わざわざ訪れた観光客にとっては、連邦政府の業務が停止したからと言って、そんなことはそちらの都合で自分たちには何も関係ないことで、いい迷惑というものです。まさに寝耳に水の話となっているのです。

この政府業務停止の原因は新年度が始まる10月1日までに新予算が成立しなかったからです。アメリカの上下院は現在、上院が与党の民主党、そして下院が野党の共和党が多数派を占める、ねじれ状態にあるため合意ができず、予算成立がならなかったのです。

我が国、日本では参議院で成立できなくても衆議院で可決されれば、最終的には成立するのですが、アメリカではそうはいきません。このため、オバマ大統領は急遽、予定していたフィリピンやマレ-シアへの訪問を中止しなければいけないほど、慌てぶりを見せています。

この大統領の両国訪問は近年、南シナ海への中国の海洋進出攻勢を警戒する目的で、アジア太平洋における米国の存在感を示す重要な機会と位置付けていたと言います。マレーシアへの訪問はおよそ半世紀ぶりといい、フィリピンとの間では中国の進出をにらんで米軍の関与拡大を示すつもりでいたとのことです。

従って内政のゴタゴタが外交戦略にまで影響を及ぼすことになり、アメリカに対する信頼感の低下につながる怖れもあるのです。このように大きな波紋を広げている政府業務の停止ですが、日本と違ってアメリカでは元々、連邦政府は必要悪などと考えられているところもあるというから驚きです。

いろいろと物議を醸し出している銃の所持にしても、政府がいくら言っても地方は銃を持つ自分たちの権利を主張し、一向に改善されません。また自分のことはあくまで自分でと考えるから、今回の共和党のように社会保障拡大の医療保険制度の改革にも抵抗を示します。

何とも、まとまりのないような国に思えるものですが、それが自由主義を貫くアメリカの実態なのでしょうか。とにかく高い金を払って折角訪れた観光客などを、落胆させるような真似だけは慎んでもらいたいものです。

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