会長の”三行日記”

2014年04月

2014.04.24

外国人差別 No.2561

 連休工事への対応と準備で毎日、てんやわんやの状態です。嬉しい悲鳴には違いありませんが、体は1つしかない関係で、仕事の優先順序を誤らないように必死です。そんなわけで昨日もカキコミができず失礼しました。

でも忙しいのは本当に有難いことですから、文句を言っていては罰が当たります。さて伝えるところによると四国のお遍路さんでは少し困っていることが起こっているようです。外国人差別の問題です。

このお遍路さんの徳島、香川、愛媛の3県内の休憩所など30か所以上で、外国人差別を主張する張り紙や寄せ書きノ-トへの書き込みが見つかったとのことです。「大切な遍路道を朝鮮人の手から守りましょう」といった貼り紙です。

また「最近、礼儀知らずな朝鮮人たちが、気持ち悪いシールを四国中に貼り回っています。日本の遍路道を守る為、見つけ次第はがしましょう」とも書かれていたそうです。

元々この発端は外国人女性で初めてお遍路の魅力を伝える韓国人、チェサンヒさんの活動を指していて、外国人が迷わないようにと道順を示すステッカーを貼ってきたからです。

またこの貼り紙問題が報道されてからは韓国人女性が住職を務める徳島のお寺にも、中傷電話が相次ぐといったことも起きています。まさにヘイトスピーチなどと呼ばれる全く恥ずべき行為なのです。

ではなぜ今またその標的が韓国や朝鮮なのでしょうか。ご存知のように韓国のパク・クネ大統領は異常なまでに語気を強めて従軍慰安婦問題などを取り上げ、日本にその責任を大きく追及しています。

それは自国に留まらず、告げ口外交とも呼ばれた、ヨーロッパに出掛けてまで非難している始末です。そうしたことから日韓関係が一層修復できず冷え込んでいるのは事実です。ですから新大久保などのコリアンタウンでも、在日韓国人や朝鮮人の排斥を掲げるデモが繰り返されています。

それがこの貼り紙問題とは全く無関係とは言えないものですが、ずいぶんとお粗末な話です。地元ではこれにより目指している、88ヶ所霊場と遍路道を世界文化遺産に登録しようとする活動に、大きなマイナスイメージだとして危機感を抱いています。

それはそうでしょう。世界文化遺産たるものに外国人差別があってはおかしな話だからです。かつて日本に併合されていたこともあった関係で、韓国や朝鮮の人たちは私たちの幼少年期、訳の解らない人種差別をずいぶんと受けてきました。

それが近年やっと解消していただけに、良識ある日本人としては再びその過ちを繰り返していけません。たとえ大統領にどんなにバッシングを受けたとしても、同じレベルで物事を計るべきではないと思います。お互い弱い立場の人間に成り下がってしまうからです。

そういった意味でも最近の日本の週刊誌などの見出しを見ても少し考えものですね。何か低次元の反発や言い争いを繰り返しているようにも見えるものです。とにかく、貼り紙問題しかり、もっと大所高所の見地から眺めて欲しいものです。

明日25日より来月5日までの期間は、明日の工事期間中の安全大会開催に始まり、その準備作業や出張工事のため、しばらくカキコミは休ませていただき、7日より再開しますのでよろしくお願いいたします。

2014.04.22

驚異の15歳 No.2560

 すごい15歳の新人が現れたものです。勝みなみさんという高校1年生のアマチュアが女子プロのト-ナメントで優勝したのです。この日曜日まで行われていたKKT杯バンテリンレディスというト-ナメントですが、初日トップに躍り出た勝選手が最終日もスコアを伸ばし、見事11アンダ-というスコアで堂々たる優勝を飾ったのです。

私も録画でそのプレ-を観たのですが、プレ-ぶりも大モノを思わせる雰囲気が漂い、大した新人が現れたものです。特に最終のロングホ-ル、2打リ-ドしている勝選手は2打目を池の手前に刻み、安全にいったはずでしたが続く3打目をグリ-ン左のバンカ-に入れてしまい、ピンチが訪れました。

でも難なくこれをカップの1m半ぐらいに寄せてパ-を拾いました。優勝を争っているこうしたケ-スでは結構しびれるようなものですが、見ている限りでは普通にやっていたように感じました。特に最後のパットなど、狙ったとおりに打てたのか、ガッツポ-ズまで出たほどです。

結果論ですが、2打差で追っていたイ・ボミ選手がその後、このホ-ルでバ-ディを取りましたから、パ-パットを外していたらプレ-オフになってしまっていたのです。でもそんなことは全く関係ないほど、15歳のみなみさんからは溌剌とした爽やかさが感じられていたのです。

元々、みなみという名前はあの人気漫画「タッチ」から名付けたみたいです。主人公の双子にいつも寄り添う、そう、あの朝倉みなみです。私もこの漫画が好きでよく読みましたが、みなみちゃんという女の子は皆が憧れる素敵な女の子でした。

それにあやかってお父さんが名付けたというのです。こちらのみなみさんもインタビュ-などを聞いていても、はきはきとしていてとても好感を持てました。この優勝は女子プロでは宮里藍選手の記録を大幅に破る、15歳293日という最年少優勝だと言われています。

また体はそんなに大きいほうではありませんが、ドライバ-の飛距離も250ヤ-ド以上飛ばすと言われるから、プロの中に入ってもそんなに遜色はないものでしょう。そしてバク転などもできるという運動能力の高さも備えています。

それだけにこれからが楽しみな選手ではないでしょうか。ある番組で扱っていましたが、この15歳という年齢は将来的な大モノ選手に向かっては1つのキ-ポイントにもなっているみたいです。石川遼くんしかり、浅田真央ちゃん、高梨沙羅さんなど全てこの15歳で優勝を飾り、大きく踏み出しています。

それゆえ勝みなみさんも彼らに肩を並べる選手になっていくのではないでしょうか。何しろ人前に出ることを苦にしないと言いますし、礼儀正しくマナ-にも気を付けたいと言っています。こうした運動選手にうってつけの彼女のこれからに大いに期待し、温かく見守ってやれればと願っています。

2014.04.21

韓国客船転覆事故 No.2559

 韓国で起こった旅客船転覆事故ですが、依然として多くの行方不明者の救出がはかどっていません。事故から多くの時間が過ぎているだけに、その安否については残念ながら不安視されているものです。

この事故ですが、韓国政府を含めた関係者による事故直後の対応のまずさが指摘されています。まずパク・クネ大統領ですが、行方不明者の家族が待機する場所に現れた途端、家族から「こんなところにいないで、早く救助の対策を立てろ」といった罵声を浴びせられたとのことです。

家族にすれば一刻も早く救ってほしいというのが真情でしょう。でも遅々として進まない救出にいら立ちがピ-クに達していたのではないでしょうか。この救出の援助に我が国やアメリカもその手を差し伸べたのですが、韓国側は受け入れることがありませんでした。

特に日本などは過去においても、転覆漁船から3~4日ぶりに生存者を救出した実績などがあるだけに、技術的にも高いものがあるはずです。それを国のメンツや両国間の関係の険悪さなどが影響しているのか、耳を貸さないというのは本当に情けない話です。

つまらないこだわりは尊い人命には代えれないというものです。そして事故直後、船長はじめ一部の船員は真っ先に船から逃げ出したと言います。まさに何をかいわんやというもので、お話になりません。原因が人的ミスでないかと言われているだけに、その責任感というものが全く感じられないお粗末な話です。

こうした中にあって、最後まで船に残って乗客の脱出を手助けした挙句、自分は犠牲になってしまった女性乗務員の勇敢な行動が伝えられています。パク・チヨンさんという22歳の方ですが、船の浸水が始まると、ライフジャケットを学生たちに渡し、避難を呼び掛けるアナウンスを最後まで続けたと言われています。

救助された女子学生の一人がその姿を見て、「お姉さんは着ないの」と聞くと、「乗員は一番最後だ。友達をみんな助けた後に、私も行くから」と話していたそうです。まさに逃げ出した船長に聞かせてやりたくなる話です。

パク・チヨンさんは2年前までは大学生で、父を病気で亡くし、残された母を経済的に支えようと、1年前に入ったばかりの大学を休学し、非正規職員としてこの道に入ったそうです。そしていずれは大学に戻ることも考えていたみたいですが、そうした矢先の出来事で本当にお気の毒なことです。

休学した大学では早速、名誉卒業証書を発行したとのことですが、勇敢な見習うべきその行動に各所から称賛の声が大きくなっているとのことです。迫りくる死を直前になかなかできそうで、できないことです。心からそのご冥福をお祈りします。

2014.04.16

統一球 No.2558

 またまたプロ野球の統一球が飛び過ぎるという問題が騒がれています。昨年は関係者が知らない間にボ-ルの反発係数が大きく変わっていて大きな問題になったのですが、今年も開幕当初から本塁打数などが増えていることから調査した結果、その数値が規定値を超えていたのです。

それなら、なぜもっと早くこの計測をやらなかったのかと不思議に思うのですが、たぶん関係者にこうした危機感が薄らいでいるのでしょう。私たち素人でさえ、昨年あれだけの問題になったのですから、シ-ズンが始まる前にしっかりとチェックをしているはずだと思えるものにです。

元々この統一球というものが生まれたのが国際基準に合わせようという背景からだったのですが、実施した2011年と2012年は投高打低で打者にとってはさんざんなシ-ズンでした。

これには本来合わせようとした大リ-グなどの試合球と比べても、実際に日本のボ-ルの方が飛ばないという証言が、プレシ-ズンマッチで大リ-グと対戦した巨人や阪神の選手からも出ています。

また私たち観客からしてみても、投手戦より華々しい打撃戦の方がずっと面白いわけですから、こうした事情によりNPB(日本プロ野球機構)は2012年のシ-ズン期間中にボ-ルの反発係数を測ったと言われています。

その結果、基準の下限値を下回る結果が出ているのが判明したのです。いわゆる基準値の範囲から外れていた欠陥品だったのです。それをNPBが隠してそのシ-ズンを使い切り、かつまたオ-プン戦まで在庫を使っていたから、昨年のような飛ぶボ-ル騒ぎにまで発展していったのです。

ですから元々の基準値は0.4134~0.4374であって、それより下限を下回っていたボ-ルですから飛ぶわけがありません。そしてその基準値が昨年2013年のオフに、0.4134~0.4374から0.4034~0.4234に下方修正されていたというから話がややこしくなったのです。

従って今シ-ズン始まってから測定して出た0.426という値は、本来の2013年の基準値ではその範囲に入っていたわけです。こうしたややこしいことを半ば知らない間に行うから、騒ぎの原因となるのです。

それからメ-カ-がミズノ1社に依存しているというのもよくありません。今回はボ-ルの芯に巻く糸が乾燥し過ぎていたというのが原因らしいのですが、決めた基準値の範囲から外れていても急には対応できないものです。

こうしたいろいろな隠ぺい体質が不要な誤解を次々と生んでいくのです。かつてのようにボ-ルメ-カ-数社に委託して、基準値から外れればメ-カ-を変えていくというのも方法の1つです。とにかくなぜもっと早く手を打たなかったのか、不思議に思えて仕方がありません。

明日、明後日の2日間は出張等で会社を留守にするため、カキコミを休ませていただきます。

2014.04.15

鳥インフルエンザ No.2557

 家内が地域で取り組んでいる、ひだまり亭の活動を、先にこの欄でも触れましたとおり、先日、静岡新聞が取り上げていただきました。そして昨日はSBSまで取材に来てくれました。今週金曜日の18時台のニュ-スで放送されるとのことですが、そうしたことにより、家内よりか、支えてくれているスタッフの皆さんが少しでも張り合いになればと願っています。

さて熊本で鳥インフルエンザが発生してしまいました。これにより鶏の殺処分が11万羽と言われています。養鶏場を営む方にとっては思ってもみない大変な被害になってしまい、本当にお気の毒だと思っています。

この鳥インフルエンザの発生が判明したのが13日の深夜、1時半過ぎと伝えられています。そして同日の朝、安倍首相は何事もないように山梨県でゴルフのプレ-をしていたとのことですが、このことに少し批判が集まっているようです。

駐日英大使とのプレ-だったそうですが、鳥インフルエンザの発生を受け、その日の午前8時半には官邸危機管理センタ-に情報連絡室を設置し、1時間後農水省が対策本部を設け、その後官邸で関係閣僚会議も開かれています。

ここに最高責任者としての首相がいないというのも変な話です。そして午後2時半過ぎにはゴルフ場を後にし、公邸に向かい農水省幹部から報告を受けたとのことです。また一方では本年度予算成立の労をねぎらう為、14日に予定されていた公明党幹部との夕食会が急きょ延期になったそうです。

うがった見方をすれば、ゴルフはよくても夕食会はまずいという理屈は通らないのではないでしょうか。安倍首相はこの政権発足と同時に、危機管理を政権運営の重点として全閣僚にも指示を出してきました。

東日本大震災の後でしたし、前民主党政権がその対応に大きく躓いたからです。またかつて愛媛県立宇和島高校の実習船が米原潜との衝突事故を起こした時、時の首相、森喜朗さんがゴルフを続けていて大きな非難を浴びました。

そのときの官房副長官を務めていた安倍さんだけに、このような初動の大切さを十分に感じていたと思うからです。現政権は相変わらず国民より高い支持率を受けています。それをかさに近頃、強気な姿勢や発言が垣間見られるような気がします。

まさに「勝って兜の緒を締めよ」ではないですが、こうした時だからこそ迅速に対応し国民の信頼を得るべきです。私たちのような凡人とは違い、のんびりとゴルフをやっているときではありません。即座に中止し、官邸に直行するのが国の最高責任者である内閣総理大臣の務めではないでしょうか。慢心と言われても仕方がありません。

2014.04.14

即戦力 No.2556

 ゴルフの夢の舞台、マスタ-ズト-ナメントも日本人で唯一出場していた松山英樹選手が予選落ちしてしまった関係で、興味が半減してしまいました。やはり日本人が活躍しないと面白くないものです。

さて即戦力という話題がネットに載っていましたのでちょっと紹介したいと思います。大学生の就活は今がピ-クらしいのですが、昨年、「超上から目線」な就活サイトを立ち上げ3週間で内定を勝ち取った男性がいるそうです。

このことがネットで話題になり、フジテレビがドラマ化したとのことですが、本人は引きこもりの経験もあり、人と話すのも大の苦手のことです。その手法をちょっと紹介させてもらいます。

「世界一即戦力な男から人事担当者のキミへ 菊池良 新卒採用2014特設サイト」。昨年2月、東洋大3年だった菊池良さん(26)が作った自己PRサイト。クリックすると菊池さん本人が現れ「I am a 即戦力」と自己紹介の動画が始まり、インタビュー形式で進み、“超”自信満々なPRが繰り広げられる。

企業から面接を申し込む仕掛けになっていた。どんな人なのか。この春就職したウェブ制作会社に本人を訪ねると、サイト内での印象とは打って変わり、物静かで人見知りな新入社員だった。名刺交換も「ちゃんと出来ているか」不安になる日々だという。

小さい頃から人と話すのが苦手だった。高校時代から6年間引きこもり、ネット世界に浸った。大検(当時)を取って東洋大文学部に入学。就活シーズンになったが「元引きこもりで、話すのが苦手な自分がまともに勝負できるわけがない」。当時「私を採用してみませんか」と呼びかけたサイトで話題を呼んだ大学院生のやり方を参考に考えた。

ネットで注目されるように、あえて上から目線にした。「ビジネス書を見ると“求む即戦力”とかってあって……。成功しても失敗してもどっちでも面白いと思ったから」と菊池さんは振り返る。ネットで知り合った友人3人がインタビュー動画やサイト作成を手伝ってくれた。

こうして公開後、たちまちネットで盛り上がり、ツイッターなどで拡散、彼の元へは約50社から“エントリー”があり、15社と面接、4社から内定を得たそうです。そして採用を決めた会社の副社長は「社会人として即戦力じゃないのは初めから分かっていました」と言いながらも、自ら企画し、キャラクターを作りきちんと世の中に発信したという実行力を評価したと言います。

このようなやり方はあくまでも特別な手法で、就活全てに通ずるものではないと思われますが、採用した会社が言われているとおり、その行動力に意味があるのではないでしょうか。ですから就活にとって比較的、内向的な人にとってはこうしたネットでの発信や自己アピ-ルは効果的だとも言えるものです。

とにかく自分本位の一方的ではない自己主張がどこまでできるのか、また相手の言葉をいかに噛み砕いて受け止める力があるのか、こういったところが人を見抜くポイントのような気がします。私たちの企業経営同様、行動力あるのみですね。

2014.04.11

悲しい事故 No.2555

 地元で本当に悲しい、痛ましい事故が起こってしまいました。新学期が始まったばかりの昨日の早朝、私が住んでいる大諏訪の隣の字である松長で、軽自動車に小学5年生と4年生の二人がはねられ、5年生の嶌野瑛斗君が亡くなってしまいました。

この嶌野くんの父親は地元でソフトボ-ルのチ-ムにも入っていることから知っているのですが、日頃の温厚な素振りからは想像もつかないくらい、突然の思いがけない出来事に錯乱状態だったと言います。

それはそうでしょう。元気に朝、出掛けていった我が子が家を出て間もなく、痛ましい事故に遭遇し帰らぬ人となってしまったからです。しかも事故のあった横断歩道の向こう側で見送っていた、母親の目の前の出来事だったのです。

とてもいたたまらない心境ではないでしょうか。事故を起こした加害者は、残念なことに隣の富士市の中学に通う教職員と聞きました。春の交通安全運動のさなか、また新学期が始まって早々の出来事だけに、関係者の衝撃は小さなものではありません。

伝えるところによると、事故を起こした教諭は現在住む伊豆の国市からこの春、富士市内の中学に転校したばかりと言います。この先、富士市内に移り住むことから、本人の希望で転勤を申し出たとのことです。

ですから移るまでの間、片道30数キロの道のりを運転せざるを得なかったのでしょう。本人の話では気がついたらぶつかっていたと話していますから、たぶん推測ではちょっと疲れか何かでウトウトしたのではないでしょうか。

決してこの加害者の肩を持つわけではありませんが、身内が中学の教師を務めていることから、私たちの想像以上にこの中学の教師が大変だということも知らされています。毎日、帰りも遅いし、やることが新学期早々だけにいろいろあるわけです。まして慣れない新天地での教職です。

そして事故が6時55分に起こっていますから、加害者が家を出たのは6時かそれ以前だと思われます。そうした今までとは違った慣れない環境から、ちょっとした油断で事故を招いてしまったのではないでしょうか。

そうは言っても、このかけがえのない小学生の命を落としてしまったのですから、今さら取り返しがつくものではありません。事故直後、加害者はその場で土下座をしていたと言いますから、本人も自分のした不始末の大きさをそれなりに感じていたのでしょう。

でも残念ながら、このことでこれからの人生が大きく変わってしまうのは歪めない事実です。つくづく事故の恐ろしさを知らされました。弊社の朝礼でも話しましたが、各自、改めて車の運転等、油断のないよう努めたいものです。亡くなられた嶌野瑛斗君のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

2014.04.09

うわさ作戦 No.2554

 沼津市の若手商業者らで作っている研究会が、「うわさ作戦」と銘打った取り組みを始めたそうです。何やら怪しい響きにも聞こえますが、衰退が叫ばれている商店街に少しでも活気を取り戻そうとした取り組みです。

これは駅前に近い仲見世商店街に、この町にちなんだ、うわさ話の看板を作って通り掛かるお客の目を引こうとしているものです。3月下旬には同商店街の空き店舗のシャッタ-の前に、「サ〇エさんのお母さんのフ〇さんは沼津出身なんだって!」と書かれた、半分に割れたリンゴの看板が登場しました。

人気アニメのサザエさんにちなんだ話なのですが、道行く人は足を止め、「知らなかった」とか「本当なの?」といって興味津々の様子だったと言います。またこの看板をバックに遠くから写真撮影すると、人がリンゴを持ち上げているように写る仕掛けにもなっていたみたいです。

こうした作戦は商店街に空き店舗が増えている現状を逆手にとった演出だと言われ、思わず「ヘエ-」と声を漏らしてしまう看板を増やしていきたいとしているのです。

その他、「中央公園にあった三枚橋城には豊臣秀吉も来たことがあるらしい」とか、「旧国道1号の下には埋まったままの地下商店街があるらしい」といったうわさ話や都市伝説も、これから看板にしていく計画があるそうです。

まさに商店街の生き残りをかけた戦略とも言えるのではないでしょうか。かつてこの街は私の小さなころには、駅前よりもっと南にあるア-ケ-ド街と呼ばれるところが全盛でした。松菱というデパ-トがあった頃です。屋上には回転する飛行機の遊園地などがあり、子供連れの買い物客があこがれた場所でした。

それから今は無くなってしまった西武デパ-トの進出により、駅前に商店街の中心が移って行ったのです。そして近年はこの取り組みにも示されているとおり、北口の大型駐車場付の商業施設ができたことなどにより、人の流れが少しずつ変わり南口も空き店舗が増え始めてきたのです。

これは何も沼津市に限ってのことではないのですが、何年か先、国道1号線のバイパス沿いにも別の大型商業施設の進出が決まっています。それだけにもう何かアクションを起こさないと、人々から見捨てられてしまうことにもなりかねないのです。

私も月に何度も静岡に出掛けるたびに、この人の流れの違いを痛感しています。我が街はもう夜7時を過ぎるくらいから人がまばらの寂しい風景なのですが、さすがは県庁所在地、静岡は夜10時を過ぎても賑やかな人の流れが途絶えない街並みです。

これっていったい何の違いだろうかと、よく考えさせられるものですが、アクションを起こさず旧態依然のままではただ衰退するだけです。それだけに若者たちのこの取り組みに、少しでも実りのあるようエ-ルを送りたいと思います。

明日10日は私用に会社を休ませていただきますので、カキコミはお休みとさせて下さい。

2014.04.08

花まつり No.2553

 みんなの党の渡辺喜美代表が代表の座から降りました。これは8億円の借入金をめぐって、いろいろと取り沙汰されていたものですが、説明が首尾一貫せず、とうとう降りざるを得なくなったものです。政治家にこうした大金がつきものですが、それにしても金額が大き過ぎますね。

さて昨日は夕方より「釈尊降誕花まつり前夜祭」というものに参加してきました。沼津市仏教会主催により地元のホテルで開催されたものですが、檀家であるお寺のお上人に誘われて初めて出席してきました。

今日4月8日は花まつりと言って、お釈迦様が生まれた日です。そのご誕生を祝ってみんなでお祝いするもので、決して満開の桜の木の下で行う花見などを指すものではありません。そういえば幼いころの微かな記憶をたどれば、これに纏わる甘茶を飲んだことを思い出しました。

その甘茶で乾杯して祝宴が始まったのですが、当時の味とはちょっと違うような感じを受けました。伝えられるところによると、お釈迦様は今から2500年もの前、インドのヒマラヤのふもとにある小さな国で生まれたと言います。

ある夜、おきさきのマーヤーさまが、白い象が空からおりてきて自分のおなかにすーっと入る、不思議な夢をみたそうですが、それが王子ご誕生を知らせる夢でした。そして生まれるのが近づいてきたある日、自分のふるさとに帰ることになり、その旅のの途中にあった、色とりどりの花に囲まれたルンビニーの花園で生まれたのです。

そのとき、辺りには美しい音楽が流れ、甘い香りの雨がふりそそぎ、王子の体をきれいに洗い清めたと言います。そして生まれたばかりの王子がすっと立ち上がり、7歩歩んで右手で天を、左手で地を指し「天上天下唯我独尊」と言われたのです。

やがてこの王子が世の人々を救うお釈迦様となったわけですが、その誕生を祝うと同時に「天上天下唯我独尊」という言葉に表れているとおり、わたしたちひとり一人がかけがえのない尊い存在で、かけがえのない生命の尊さを思う日でもあると言われているのです。

私は当初、その言葉の意味はこの世のものは全て自分自身中心に仕切るもののような、誤った解釈をしていたのですが、冒頭のお上人の挨拶にもあったとおり、もっと意味深い言葉であることを知らされました。

また花がいっぱいに飾られた、花御堂(はなみどう)というものを作って、その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たす誕生仏の上方から「甘い香りの雨」をそそぐ、灌仏という儀式も初めて体験することができました。

60有余年生きてきても、いろいろと知らないことが多いものです。とにかくひとり一人の命を大切に思う尊い日だったのですが、宴席が始まった後はいつものとおり、おいしいお酒と料理に舌鼓を打ってばかりの相も変わらない様子だったのです。これではご利益もありませんね。

2014.04.07

マ-くんの初勝利 No.2552

 やはり何かを持っている男ですね。週末の土曜日、所用のため我が母校の東部大会3回戦の試合も見ることができなかった日ですが、空いた午後、録画しておいたヤンキ-ス田中投手の初登板のビデオを眺めました。

いろいろなメディアからの情報で既に結果は分かりかけていたのですが、初登板で迎えた初回、先頭打者のカブレラにいきなり右中間のホ-ムランを打たれたのにはびっくりしました。さすが大リ-ガ-という洗礼をまずは浴びせられたのです。

そして2回もいまいちピリッとしませんでした。ファ-ストの2塁への暴投からピンチが広がったのですが、味方が援護してくれた得点を守りきれず、逆転されてしまったのです。でも普通の投手ならこれでズルズルと後退してしまうのですが、それはマ-君のこと、違いはそのあとです。

逆転されたあと、今シ-ズンからビデオ判定が導入されたとのことで、ヤンキ-ス監督の抗議で覆った、イチロ-選手の内野安打を足掛かりに、またまたヤンキ-スが再逆転しました。こうなったら並の投手ではない田中投手のことですから、そのあとは7回まで投げ無失点で抑え、チ-ムの勝利に結びつけたのです。

このへんの修正能力がすごいところで、7回を投げ失点は1,2回の3点のみで無四球、8三振の内容です。特にデビュ-戦ということでいろいろなプレッシャ-が掛かっているにもかかわらず、無四球というのは見事です。

また打線の援護も見捨てることができません。先攻の初回にいきなり2点を取ってくれ、逆転されてもすぐにまた取り返してくれ再逆転するところなどはやはりこの人の何か持っているところなのでしょう。

そしてこのマ-君にイチロ-選手が見事にバックアップしてくれているのです。逆転の足掛かりもそうですが、この試合をはじめスタメンで出た3試合は全てヤンキ-スが勝っているのです。これなら先日も少し触れましたが、イチロ-選手をベンチに置いておくわけにはいかないでしょう。

とにかく良いスタ-トを切れて日本人誰もがホッとしているのではないでしょうか。それにしても天下のNHKが土曜日の朝からこの初登板の試合を中継するのだから、マ-君の存在も大したものです。

一部には、2回までのピッチングは大金をはたいて失敗した、あの井川慶投手かと思ったような新聞記事も出ていたようですが、しっかりとその潜在能力の高さも証明してくれました。益々今後の活躍に期待したいものです。