会長の”三行日記”

2017年01月

2017.01.31

伊賀白鳳高校その2 No.2927

 昨日の続きです。このように練習をやらされているのではなく、選手自身が考えてメニュ-を自分なりの練習に採り入れているのです。やらされている練習では強くならないと言われていて、それは本番のレ-スの中では常に自分で考えなければいけないからです。

また自分でやっていれば疲れはあまりしませんが、強制されていると疲れると言います。これはやらされている学習にも同様なことが言えるのではないでしょうか。やらされていて結果が思わしくないと、監督やコ-チのせいにしてしまいがちです。

でも自分で立てたものであれば自己責任感も生まれるし、強さの秘密は自分で考えることにありそうです。この自分で考える力ともう1つ、この学校の強さは規則正しい生活ということを採り上げていました。

ここである選手の一日の生活を追っていました。まず8時過ぎに登校すると部員はすぐうがいをしています。健康管理面にも配慮しながら、その後トレ-ニング室でそれぞれ読書をしています。集中して自分の読みたい本に向かっているのです。

そして練習終了して家に戻ってからは、帰宅してすぐ疲れた足をアイシングしながら、予め教えた帰宅時間に合わせて用意された夕食に向かいます。夕食後、何と自宅のトイレ掃除をしているのです。トイレ掃除をすると体が故障しにくいと言い伝えられていることもあり、日課に採り入れているみたいです。

終了後、30分間今度はマッサ-ジと筋トレを済ませ、その日のメモを陸上ノ-トに記し、21:30入浴、22:00就寝のル-ティンで一日を終わらせます。こうした日常生活を重視した規則正しい生活が、自分自身をコントロ-ルできる力に繋がるわけです。

またそれが抗酸化力といって、体の疲労を防ぐ力が増すことが基準値より高い調査結果に表れているみたいです。ですから疲労回復は最大の力を発揮することになるわけです。

このことは今盛んに言われている過労死や長時間労働、そしてブラック部活という問題にも繋げて考えることができるのではないでしょうか。

またこの伊賀白鳳高校のOBは正月行われている箱根駅伝でも、2016年2位チ-ムに9名、2017年4位チ-ムに6名在籍しているとも伝えられています。つまり息の長い選手として活躍しているのです。

このように言われてくると、昔の根性論からそろそろ抜け出し、先を見据えた練習というものを考えなければなりません。こうした陸上に限らず、ただでさえ練習時間の短い我が母校などの高校野球においても、十分当てはまることがいっぱいあるのではないでしょうか。やはりやらされている練習では成果は上がらないものです。

2017.01.30

伊賀白鳳高校 No.2926

 先々週と昨日までの土日、2週間に亘って出張工事が続きました。休みもなく寒い中、朝早くから夜遅くまで頑張ってくれている社員の皆さんには本当に感謝しています。出張先が研究機関のため入門が厳しいのは仕方ありませんが、寒い中、入門手続きに1時間ぐらい要することがあり、もう少し改善して欲しいものです。

さて昨年行われた全国高校駅伝ですが、この大会で5位入賞した三重・伊賀白鳳高校のことをテレビで採り上げていました。NHKのナビゲ-ションという番組で短い練習で勝つというテ-マでしたが、この高校が極端に短い練習で成果をあげていたからです。

独特な練習ということで日本一短い練習と言って紹介していました。この駅伝の強豪と言われる高校では一日4時間を超える練習をしているところもあり、伊賀白鳳高校の練習は画期的とまでゲストの瀬古さんが言われていました。

毎日17時30分までの練習時間は1時間45分、53名の部員がいますが他の県からや外国人留学生は一人もいません。瀬古さんがこの学校を訪れると、陸上のグランドには石ころ1つなく、雑草も全く生えていません。

17時30分までと早いのは県内でも遠くから通っている部員も多く、電車が1時間に2本しかなく、その電車を逃すと自宅に着くのが9時過ぎになってしまうからです。ある日の練習メニュ-を覗くと、15分ぐらいの準備運動が終わるとまず第1メニュ-として10000m走。

そして終わると第2メニュ-として1200mのジョギング、そしてすかさず第3メニュ-の1200mが3本行われます。しかも最初から休みなしでずっと連続して行われているわけで、他校が採り入れている全力走は行なっていません。

つまり休まず効率的な練習を行なっているのです。能力によってAグル-プとBグル-プに分かれていますが、1年生ながら伸び盛りで力をつけてきたある選手は、Aグル-プながらこの日はBグル-プに混じって練習をしています。

その理由を「限界のペ-スで走るとフォ-ムが崩れてしまうから」と言っています。このように選手一人ひとりが考えながら練習を行なっているのです。それは5年前から指導をしている先生でもある監督の方針です。

何よりも量より質ということで、監督が練りに練った1週間のメニュ-を選手に向けて貼り出します。それを選手自身がそれぞれ考えて練習に採り入れているのです。監督はそれをメニュ-は答えではなく食材だと言います。つまり食材でどういう料理を作るかは選手が考えるもので、試合を想定して練習を行なっているのです。

長くなりますので続きはまた明日紹介させていただきます。

2017.01.27

プレミアムフライデ- No.2925

 今朝のテレビでプレミアムフライデ-というものを採り上げていました。それは月末の金曜日は仕事を少し早めに終えて、ちょっと豊かな週末を楽しもうというものです。

仕事を早めに切り上げることにより、普段できないことに挑戦したり、なかなか会えない友達や家族と話すこともできるわけです。また明るい街を散歩してみたり、仲間とスポ-ツを楽しむのも気持ち良いものです。

その他、夕方からゆっくり食事を楽しむのもいいですし、ちょっと遠くの街へ2.5日の旅に出掛けるのも素敵です。こうした国が主導する消費喚起がこのプレミアムフライデ-の狙いなのです。

スタ-トは来月の2月24日からなのですが、この趣旨に賛同した企業が早速いろいろな企画を打ち出しています。今日の午前中にはビ-ル会社大手のサントリ-が、丸の内の飲食店で主力のビール「ザ・プレミアム・モルツ」を招待客らに振る舞うPRも実施しています。

同社はプレミアムフライデーが始まる来月24日から1週間には、全国の飲食店約1千店でビールの1杯無料キャンぺーンを始めると言われています。「ザ・プレミアム・モルツ」のキャッチフレーズがもともと「金曜日を、最高にしよう」ということからです。

またトラベル会社が行った調査によると、プレミアムフライデーが勤務先に導入された際に行いたいことでは旅行(70.9%)が圧倒的1位で、次いで自宅でゆっくり(46.4%)が2位となり、買い物(36.0%)や外食(33.6%)を上回ったとのことです。

旅行の行き先では最も行きたいのが台湾で、韓国、沖縄、北海道の順となっているそうです。このように聞くと、確かにこの試みはそれぞれの生活をより豊かにしそうですが、それに伴い出費も増えそうです。

それが政府の狙いなのでしょうが、なかなか私たち中小企業のレベルまでは浸透するかどうか疑問です。アンケ-トの調査でも導入されれば嬉しいという人が大多数ですが、勤務先がこれを導入予定や導入済みとするところは全体の2.2%に留まっています。

私たちもできれば導入したいところですが、どうでしょうか、なかなか難しいでしょうね。でもせめてこの日ぐらいは残業はしないで、できるだけ早い終業にしたいものです。

2017.01.26

フィリピン No.2924

 毎日寒い日が続いています。でも寒い中、愛犬との散歩で唯一救われるのは星空の綺麗なことです。やはり空気が澄んでいるからでしょうか。それにしても我が地域は幸せですね。山陰や日本海側は大雪に見舞われて大変だったみたいですが、こちらはひとかけらも降るようなことはありません。有難く感謝しなければいけないものです。

さて地元の片浜産業クラブで、3月初旬にフィリピンの工場視察研修の予定があります。私は行けるかどうか判りませんが、メンバ-の中でマニラ近郊に工場を新設し、溶接加工の経験者を中心に72人のフィリピン人を雇用している企業があります。

その工場視察をしながら現地の産業事情を学んで来ようというものです。現在のフィリピンは人口が1億人を超え、平均年齢も20歳と若く、我が国と違ってその豊富な労働人口はとても魅力的です。また経済成長も年6%程度の高い水準が続くと見られていることからです。

この国と言えば、昨年6月に就任したドゥテルテ大統領が何かと話題を提供してくれています。「米国と決別する」とか、オバマ前米大統領に対しても「売春婦の息子」や「地獄へ行け」といった暴言が多いことでも知られている人です。

元々南部ミンダナオ島ダバオの市長を20年務めた人で、それ以前は検察官でした。そして5月に行なわれた大統領選では、ダバオの治安を劇的に改善した実績を売りに、大方の予想を覆して当選したのです。

大統領に就任してからもラフな服装を貫くなど気取らない人柄の持ち主ですが、「容疑者が抵抗したら容赦なく射殺しろ」と明言し、就任後約2か月で警官が麻薬犯罪の容疑者千人余りを殺害したということも伝えられています。

お陰で恐れをなした麻薬中毒者や密売人が大量に出頭し、こうした犯罪減少にも繋がっていて国内で高い人気を維持しているとのことです。ただ国内では支持されていても、前出のような暴言が相次いでいることから国際社会からの信頼を損ねているものです。

また中国と接近していることもちょっと気になるところです。昨年10月に中国を訪問した際にも、経済協力を優先し、対立してきた南シナ海の領有権問題には深入りしませんでした。そしてつながりの深い同盟国のアメリカとも合同軍事演習の打ち切りを表明し、距離を置いています。

これなどフィリピンにとっては近接する大国である中国と仲良くした方が得策という考えからでしょうが、相手があの中国だけに懸念されるところです。でも日本に対しては、出身のダバオでは今でも多くの日系人がいることから、親日家とも呼ばれ好意を持っているみたいです。

こうしたことからも、この大統領が海外企業の誘致を積極的に進めていて、海外への進出先として注目が高まっている地域でもあるわけです。治安等いろいろな面で不安が残ることから、まだまだ二の足を踏んでいる企業が少なくない中で、冒頭挙げた我が地域の進出企業の勇敢さには敬意を表するところです。

2017.01.24

久しぶりのカキコミ No.2923

 長らく休んでいて本当に申し訳ありませんでした。全くの言い訳で弁解しようもありませんが、1週間ぐらいの休みのつもりがついつい、2か月も時を経てしまいました。正月に会った同級生の友人がこのカキコミをしていない関係で、「ああ、生きていてよかった」と言ってくれたほどです。

そのように言われるとおり自分の健康を害していたわけでは全くなく、日頃の忙しさにかまけてきっかけを失っていただけです。こんなことにも生来の怠け癖が出てきてしまうのですね。

さてしばらく遠ざかっている間に、世の中は大きく動き出しています。アメリカはトランプなる変てこな大統領が就任して、自国の利益だけを追求しようとしています。オバマケアなるものも廃止しようとしていますし、自国の中から行き詰まり、このままではきっと彼は長続きしないのではないでしょうか。

一方、日本の大きな伝統の1つでもある大相撲では嬉しい出来事がありました。待ちに待った日本人横綱が誕生するのです。実に19年ぶりと言われるから驚いてしまいます。

先週の土曜日、伊勢原からの出張工事の帰りの車中で、日頃はラジオで相撲中継など聞くことなどほとんどないのに、この日は無性に聞きたくなりラジオに耳を傾けました。まず稀勢の里-照ノ富士戦、万全の相撲で稀勢の里の勝利に喜びました。

そして迎える結びの一番、今場所好調だとは言え、幕ノ内下位である貴ノ岩なる力士が、横綱・白鵬に勝てるわけがないと思っていたのですが、何と勝ってしまい稀勢の里関の優勝が決まったのです。まさに悲願の初優勝なのです。

特に相撲ファンでもない私はじめ、多くの日本中の人々が待ち続けた瞬間ではなかったでしょうか。そして千秋楽の結びの一番でも白鵬の執念の寄りを土俵際で必死にこらえ、堂々とすくい投げで打ち負かしたのです。これなど文句ない横綱昇進に値する相撲ではなかったでしょうか。

優勝インタビュ-で日頃、感情をあまり表に出さない、稀勢の里関の頬に伝わる大粒の涙がとても印象的でした。「待てば海路の日和あり」という言葉がピッタリの待ちに待った瞬間ではなかったでしょうか。

この稀勢の里関、今までにたった1日しか場所を休んでないことを知りました。横綱昇進が掛かった2014年の初場所、場所中の終盤で痛めた右足親指負傷で休まざるを得なかった千秋楽の一番だけなのです。

無事これ名馬」という言葉もあります。激闘が続く相撲界でこれだけケガが少ないというのも、持って生まれた天性のものなのでしょう。こういったことからも遅咲きの横綱ながら、これからに大いに期待を持てるのではないでしょうか。勝っておごらず、負けて腐らずということを新横綱から学ばせていただきました。

明日はまた早朝より出張工事に出掛けるため、カキコミは休ませていただきます。