ほぼ3年ぶりのカキコミとなります。先月20日に代表権を息子である新社長に譲ったことから、会長の三行日記としては初めてのトライですが、これから気が向くままに少しずつ綴っていきたいと思います。
さて私と誕生日が同じ愛犬・ク-ちゃんですが、2月で16歳を迎えましたので、ほぼ16.5年今日まで頑張って生きてきました。ラブラドールレドリバ-とビ-グルの雑種ですが、姿かたちはほとんどラブで、ビ-グルの血が入っていることで純粋のラブより一回り体は小さいように思えます。
それでもラブそのものが小さくない犬ですから中型犬以上で、20kg以上の体を維持してきたことから、長生きしていると言えるのではないでしょうか。そんなク-ちゃんもここに来てほとんど動けなくなってしまいました。
この5~6日前から家の中に居るものの、ほとんど寝たきりの状態です。見るも忍びないような姿になってしまいましたが、それまでは脚が不自由になったにもかかわらず、家の中ではおしっこなど全然漏らさず、犬なりに頑張っているなと感心していたものです。
でも16歳といえば人間では80歳を優に超える年齢です。それゆえ今年になってからずいぶんと老いの進むのが早くなったような気がします。というのも犬の1歳というのが人間の5~6歳に相当すると思えば、うなづける話です。
そんな彼の介抱(介護と言ってもよいかもしれません)を家内はまるで我が子のようにしてくれています。重い彼を抱っこして外に連れ出しおしっこをさせてやったり、抱きかかえて食事を口元まで運んで食べさせています。
また少しでも楽になればという思いから、愛犬の身の回りの寝具等の調達やら病院への世話、そして食べやすくするためいろいろな食事の工夫に惜しみなく賄ってくれています。
思い起こせば認知の進んだ私の母を10年以上、そして母が亡くってからすぐに父の面倒をみてくれてきた彼女の今度は愛犬の晩年の介護です。本当に真似ができない頭の下がる思いです。
そんな一生懸命な介護に応えようとク-ちゃんを見ていると、言葉は言えなくても必死に頑張っているように見えます。悲しい最後の奮闘ですが、彼が私たちに与えてくれた幸せいっぱいのときを思い起こすと胸が詰まります。仕方がないかもしれませんが誰でも迎える終末なのですね。
]]>今では沼津市の一部となっている、東海道の原という宿場町に生を受けた白隠禅師は、幼少のある時、お風呂で突然泣き出しました。風呂を沸かす火の音を聞いて、お寺で話の出た地獄を思い出したからです。
虫や魚の殺生をしてきた自分も、輪廻転生で地獄に落ちるに違いないと思い込んでいたわけですが、地獄という死に対しての恐怖を逃れるためお坊さんになることを決心します。そして15歳の時、地元の臨済宗の小さなお寺・松陰寺に預けられ、慧鶴(えかく)という僧名を頂きます。
こうして修業に励むわけですが、地獄から逃れたいために出家した慧鶴にとっては、なかなか修業に身が入りません。そんなあるとき、自らの足にきりをさして眠気と闘いながら修行をした人の話を本から知り、各地に良い師を求めながら再び修業に励むことになります。
そして自分ほどこの悟りを究めた人間はいないとうぬぼれるわけですが、24歳のとき信州飯山への旅でその後の人生が大きく変わることになります。ここで出会った生涯の師、道鏡慧端(どうきょうえたん)という、人びとから正受老人と呼ばれていた禅僧からこっぴどくやられてしまいます。
六十四歳の正受老人に二十四歳の雲水が胸ぐらを捕まれ、殴られ蹴られ、参禅のたびに「どぶねずみ」「穴蔵禅坊主」と罵倒されるのです。そんなここでの体験は、慧鶴の人の好い坊ちゃん気質を大きく打ち砕かれることになり、約半年余りの滞在でしたが、苦労の甲斐あって、ある雨の日の托鉢中に老婆に箒で殴られた途端、大きな悟りを開いたと伝えられています。
こうして84歳でその生涯を閉じるまで、元の松陰寺に戻ってから白隠と名乗り、臨済宗の中興の祖と呼ばれるまでになるわけですが、42歳のときから多くの禅画を描いた書画や本格的な著作を始め出したと言われています。
多才な一面が表われ始めたものですが、そうした手法により単なる弟子の養成ばかりでなく、晩年まで檀家や信者との結びつきを強めたとも言われます。それは作品に見られる圧倒的に個人に向けた表現が多いからです。
またそればかりでなく、殿様への叱責があったり、庶民への励ましもあり、その説法の相手も内容も、ほとんど無制限といえるほど広いと言われているくらい、あらゆる人々に接し、その人に応じた教えを説いていたのではないでしょうか。
こうした第2部のお話を聞いていた中で、私の胸に大きく突き刺さった話が次に挙げることです。人間の死ということですが、この身は死すると残るのは骨だけです。あとの血や肉などは蒸気となって大気中にばら撒かれます。
その人間が生前中、多くの動物や植物に命を頂いてきて生命の保存ができていたわけで、亡くなると骨となって地中の肥やしや栄養分となったり、天に昇っていく蒸気が大気中の雨などを降らせることができるわけです。
つまり人間は亡くなってみて初めて、今までに頂いてきた多くの命のお返しができるということです。このことは初めて聞いたことでもあり、自分にとって死というものをある意味で納得させられるものでした。人間は死んだらどうなるのだろうと、幼き頃から常に頭にあったことですが、死んで初めてお返しができれば少しは気が楽になるようにも思えました。
]]>「駿河には、過ぎたるものが二つあり、富士のお山に原の白隠」とも謳われている、白隠禅師が亡くなられてから今年は250年とのことです。先の日曜日、久しぶりに家内と共に静岡の方へちょっと足をのばしてみました。
静岡県立美術館で開かれている「井伊直虎から直政へ」の展覧会を覗きながら、夕方から清水のお寺で予定されている、「白隠さんに因んだ演談とト-クの夕べ」というものに行きたかったからです。
この催し物には日頃お世話になっている取引先の会長の奥様が出演されると聞いていたのと、またお寺のご住職とも以前、一緒に宴席を共にしていたこともあって楽しみにしていたのです。
第1部は「子育て白隠」という朗読劇(動読)です。臨済宗中興の祖と呼ばれた、白隠さんのこんな一面を知らせる朗読劇ですがちょっとその内容を紹介します。
白隠が復興させた地元のお寺・松陰寺の檀家でもある、近所の夫婦の娘が突然子どもを身ごもります。しかし親がいくら尋ねてもその子の父親の名前を明かそうとしません。
執拗に問い詰める両親にたまりかね、ある日娘はその相手が白隠さまですと告げます。信頼しいろいろな教えを乞うていた白隠がその相手と知って、驚き裏切られたような思いで父親は子どもが生まれると、お寺を訪ねその子を引き取れと放り出します。
受け取った白隠は「ほお、そうか。」と一言だけ呟いてその子を育て始めます。それからというもの、彼は出掛けるたびにどこへでも連れていき、雨や嵐の日でも近所の家々に乳をもらいにいく日々を過ごしていました。
そんな姿に弟子の多くは堕落したと思い、白隠のもとを去っていったが彼は一言も言うことはありませんでした。その白隠の姿に娘は申し訳なさで居ても立ってもいられなくなり、父に本当のことを打ち明けます。
白隠が子どもの父親でないと知った娘の父は、申し訳なさでいっぱいになり、そのもとへ謝罪に出掛けます。そしてひれ伏しながら子どもを返してもらうのですが、聞いた白隠は「ほお、そうか。」とたった一言口にしただけというお話です。
普通なら自分の子どもでもなければ違うと言うでしょう。でもこの嘘をつかなければいけなかった、娘の追い詰められた気持ちが解っていたゆえ、一切の弁解することなく、たった一言「ほお、そうか。」と言って受け入れたのです。
そして周囲の非難や中傷には一切耳を貸さず、ただ子どもの命を繋ぐことだけを考えて毎日を過ごしました。自分の名誉や肩書より子どもの命の大切さを考えることができた人だったのです。
自分のエゴ(欲)やマインド(思考)に振り回されることなく、今、目の前にある大切なことをやるというのが白隠さんの生き方だったのです。あるものを貪る欲を抑えてそのまま受け入れるという、座禅和算にある、「布施や持戒の諸波羅蜜 念仏懺悔修業等 其品多き諸善行 皆この中に帰するなり」この言葉そのままですね。
また第2部として行われた「白隠さんが伝えたかったこと」というト-クも素晴らしかったので後日お伝えしたいと思います。
]]>こんな良い話を見つけました。歌手の松山千春さんが皆さんの困っているのを見かねて咄嗟にとった行動です。この行動に対し、多くの人たちから「神対応」と呼ばれるほど、称賛の声が挙がっているそうです。
ANA(全日本空輸)の札幌(新千歳)発、大阪(伊丹)行きの便は2017年8月20日、出発予定時刻の11時55分を過ぎても、動かないままだった。翌日ANAの広報担当者に取材すると、飛行機の出発時刻は13時3分まで遅れていたことが分かった。約1時間、乗客は機内で待機を余儀なくされていた。
同担当者によると、理由は保安検査場の混雑だった。大渋滞を起こしていたという。「機内のお客様にお詫びのメッセージを流していました」乗客の1人は21日取材に応じ、機内の雰囲気について「機内はピリピリした様子でした。また、遅延の理由が保安検査場の混雑によるものでしたので余計に私を含めた乗客はイライラしていたと思います」と振り返った。
だが出発時刻から1時間が経とうとする12時50分頃、乗客たちはある有名人の登場で度胆を抜かれることとなる。シンガーソングライターの松山千春さんが突然、客室乗務員用のマイクで乗客に話し始めたのだ。乗客の1人によると、松山さんは「滅多にこんな事はないんです。皆さん頑張ってますから、もう少しお待ち下さい」などと語りかけ、自身の楽曲「大空と大地の中で」の冒頭部分を歌い出した。
「果てしない 大空と 広い大地の その中で、 いつの日か 幸せを 自分の腕でつかむよう」松山さんは歌い終わると、「皆さんのご旅行が、またこれからの人生が、すばらしいことをお祈りします。もう少しお待ちください。ありがとうございました」と話し、拍手喝采が巻き起こった。
乗客の1人によると、「歌われた後は、場はなごみ、乗客のいらだちが歓声に変わって、即席コンサートのようなものになってました」という。取材に応じた乗客たちは皆一様に、松山さんに感謝の弁を述べた。 「それまでの事は何処かに吹っ飛んで、旅のエンディングが素晴らしいものになった事に、感謝でしたね」
「私たち乗客のいらだちを和ませようと、大変粋なはからいをしていただき、感動いたしました。機内にもかかわらず、コンサートのようで僅かですがとても楽しい時間を過ごさせていただきました」ANAの広報担当者も取材の際、「松山様のご厚意に感謝申し上げたい」と話していた。
その後、松山さんは飛行機を降りたその足で、同日夜21~22時に放送される番組の生放送に出演するため、OBCラジオ大阪のスタジオに向かったそうです。そして番組の中でもこのことに次のように触れました。
「機長からアナウンスがあり、保安検査が大渋滞になっていて、この便に乗る予定の方々が巻き込まれてしまい...(中略)そうか~皆頑張ってあそこに並んでな、待っているんだな、みたいなね。それにしても遅いな、みたいなね。段々雰囲気が悪くなるんだよ、分かるべ?機内の雰囲気が悪いんだよ(笑)」
松山さんはそこで、立ち上がって客室乗務員のところへ行った。「『すみませんが、みんなイライラしています。マイクを貸していただけますか』って言ったら、キャビンアテンダントの方が『機長に伝えますので』。そしたら機長さんからOKが出ました。『じゃあ、ここを押して話してください』」
そして、「千歳発伊丹行きにご搭乗の皆さん、松山千春です。もうシートベルトされてから1時間以上も経つ。いらだつでしょう、むかつくでしょう。しかし、安全に飛んでくれることを自分たちは信じていますし、皆苦労していますから待ちましょう。『旅は道連れ』ですから、一緒に旅行を終えましょう...と言って、『果てしない 大空と~』と歌ったんだよ」という。
松山さんはそこまで振り返ると、「おれね、歌い出してから40年以上経つけど、キャビンアテンダントのマイクで歌ったの初めて(笑)」と苦笑いし、 「おれも出しゃばったことしているな、と思うけどさ、皆の気持ち考えたら、何とかしなきゃ、みたいな。機長さんよく許してくれたな、と思うわ。うそみたいな、話でした」と締めくくった。
こうした咄嗟の機転で乗客の方々はさぞかしイライラが解けたのではないでしょうか。臨機応変、プロならではの嬉しい配慮ですね。逆にこのことがあったお蔭で、乗客の方々はきっと居合わせてよかったと思ったのではないでしょうか。
]]>忙しさにかまけて、なかなかカキコミができない、このところの毎日となっていますが、ちょっと私たち会社の使命ということについて考えてみました。多くの会社が休みになるこのお盆の期間中にも、私たちにはいろいろなお客様からの要請が出てきます。
1つにはこの期間でなければ切替ができない設備工事があります。もちろんお客様のライン稼働中ではなかなか新しい設備の導入やら模様替は行なうことができません。従ってある程度の連続した休みを利用してこの切替を行なうのです。
ですから5月の連休とか、8月のお盆を挟んだ夏休み期間中、そして最近ではあまり計画をされることが少なくなった年末年始とかが、その対象期間となるわけです。この人が休んでいる期間に私たちでなければならない仕事を行なうということは、立派な差別化でもあり使命でもあると考えています。
また2つ目としてはお客様がトラブルで困っているときに、迅速に対応してやるということです。こちらの都合はともかくとして、お客様にとってはラインや装置が故障して動かなければ生産性においてロスするどころか、場合によっては死活問題にまで発展しかねません。
こうしたトラブルの解決も私たちにおいては課せられた使命であり、弊社経営理念にもある通り、立派な社会貢献とも言えるのではないでしょうか。このような時、特に言えるのが何よりも自分たちの仕事への意識、モチベ-ションが上がることです。
それはお客様の喜ぶ顔が見えるからです。その姿に接したとき、報奨の対価としてはたとえ大きなものでなくても、お金より何より明日に向けての力となるわけです。
そして3番目として言うまでもないことですが、世に優れた製品を送り出すことが大きな使命です。この絶対的な信用・信頼が企業として欠くことのできない大きな要素であって、これがなければ存続発展は不可能となるわけです。
この夏休み期間中でも少なからず私たちにはこうした要請がありました。まずは装置の切替作業、そして休みの期間でなくては作業ができない機器の交換、またポンプ盤と空調パッケ-ジとのやりとりが不具合のトラブル対応です。
装置の切替作業では機械を担当するまとめ役としての設備業者の方から、今後このような機会があったらアイソ-さんを考えてみたいとのお言葉もいただきました。そして機器交換においては当初の予定になかったところまで処理してあげた関係で、担当者の方はご自身の手間が省けて喜んでくれました。
またトラブル処理についても、ビルオ-ナ-の方から「来て頂いて本当に助かりました」という、過分なお礼の言葉までいただいたほどです。こうしたお客様の喜ぶ顔を見れることが何よりも私たちにとって嬉しいことです。
言い換えれば、この喜ぶ顔を見たさに仕事をしていると言ってもよいかもしれません。私たちはこのように小さい会社ならではの特色を大いに生かしていかなければなりません。是非、社員全員に徹底したいものです。
]]>人の器についてこんな記事が載っていました。器を大きくするのにはどうしたらいいのでしょうか、という質問に答えたものです。人間としての器はあらゆる経営者、上司、リ-ダ-に求められるものです。こんな例え話を挙げていました。
「あなたは、医院(または会社)に出入りする取引業者さんに、どんな態度で接していますか?」例えば、業者さんが来ても挨拶をしないとか、業者さんに対して命令口調だったり、業者さんに何か不手際があったとき「どういうことだよ!何とかしろ!」と、どなりつけたりしていると・・・マズいです。
歯科医院の場合、取引業者さんは、一人で30院から、多い人は50院を担当しています。そして無意識のうちに自分の担当院のランク付けをしています。自分に良くしてくれる医院のことは人に勧めたくなりますし、もし院長先生やスタッフさんが困っているときには積極的に協力しようとします。
私がコンサルをしていました歯科医院では、あるときスタッフさんの退職や休職が重なって急に人手が足らなくなりました。そこで私は「業者さんに相談してください」と院長先生にアドバイス。
その医院は取引業者の人に親切だったので、業者さんはすぐに動いて別の担当院で退職を考えていた歯科衛生士さんを「この医院に合う人だと思います」と紹介。あっという間に問題が解決してしまいました。
反対に、30院の中で下位の歯科医院なら、困っていても助けようとはしません(笑)。患者さんやお客さんが大切なのは当たり前です。その上で、その職場に集うスタッフを大切にし、それ以上に取引業者さんを大切にできている院長先生や社長さんは器が大きいです。
【器の大きさ】とは⇒ 関わる人をどれだけ大切にしているか、これを意識していると、人としての器は自然と大きくなります。リーダーの人、そしてこれからリーダーになる人は覚えておきましょう。
最近、どこかの政治家が「ち-が-う-だ-ろ-う」と、高圧的な態度で秘書に暴言、暴行をふるった話があったばかりです。おそらくこの人は自分が雇っているということだけで、上から目線で秘書に少しも感謝の気持ちを持てていないのでしょう。
これでは人は自分の思うようには動かないものです。中小企業家同友会では経営者と社員の関係を労使と呼び、人間尊重の経営をその見解とし、社員は経営者のパ-トナ-として位置づけています。
そして人間は全て伸縮自在な袋を持ち、無限の可能性を秘めているのだから、それを育んでいかなければと学んでいます。ですから前記の政治家など全く言語道断とも言えるものです。人生は自分一人では生きられず、人に助けられているということを忘れてはいけません。
]]>早いものでもう1年の半分が過ぎ去ってしまいました。光陰矢のごとし、まごまごしていてはこのスピ-ディ-な時代に取り残されてしまうものです。さて一昨日の都議選の結果は、予想を大幅に超える小池知事の率いる都民ファ-ストの大勝利に終わりました。
その勢いはある程度は予想されたものの、ここまでになるとは思いもしませんでした。でも地方の選挙と違って東京はしがらみのない選挙と言われ、住民もその都度入れ替わるということから、比較的その時の流れを反映しやすいと言われています。
ですからそういった意味では、歴史的な大惨敗と言われている自民党にとっては、大きな逆風にさらされていたのではないでしょうか。昨日などのテレビではこれをTHIS IS 大惨敗と呼んでいました。Tはご存知、ハゲッ-で一躍有名になった暴言、暴行の豊田真由子議員、
またHは文部省からその指示文書として出てきた萩生田光一官房副長官、そしてI は防衛庁長官ながら自衛隊の政治的中立を理解してない、その資格を何かと問われている稲田朋美大臣、最後に選挙直前で週刊新潮に加計学園から200万円の献金を受けていたと暴かれた下村博文都連会長です。
これに首相の森友、加計問題が加わっていれば、都の自民党議員からしてそれぞれの資質より、これらの問題が選挙において最優先されると恨み節が聞かれるのは仕方がないところです。
つまり、都議選であって今回は国政選挙とも言える都民の審判だったとも言えるわけです。自民党は今国会の運営からして、あまりにも数に頼った驕りがあるのを、この有権者が見逃すはずがありません。ある意味、私たち国民をなめていたのかもしれません。
まあどこまで反省できるかどうかは定かではありませんが、これで野党が要求している加計問題などの継続審議を開かないわけにはいかなくなるでしょう。それにしても都議選の前日、秋葉原での最後の安倍首相の応援演説に対する反対派の声は凄かったですね。
安倍辞めろ、安倍やめろの連呼に首相自身がキレていたほどです。この集団にはあの森友学園の籠池さん夫婦も加わっていたからお笑いです。とにかくこれで秋には憲法改正の草案をと、いきまいていた首相の勢いも少しは鎮まるのではないでしょうか。
昔から言われている「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉があるとおり、トップに立つ人こそ、謙虚に自身の一挙手一投足には細心の注意を払わなければいけないものです。そうした意味では両学園の問題といい、脇が甘すぎるとも言えるのではないでしょうか。これは多数派にもなった今回の小池都知事にも言えることで、数による驕りは控えてもらいたいものです。
]]>藤井聡太四段が昨日、増田康宏四段を破り29連勝という、将棋界では新たな伝説となる前人未踏の大記録を打ち立てました。何と14歳の中学生なのですが、昨年のプロデビュ-以来一度も負けていないのです。
とにかく驚きの人です。この将棋の強さはもちろんですが、勝っても実に謙虚なところが好感を持てるところです。とても幸運でしたとか、望外の喜びといった表現や、この勝利は僥倖とも言えるものといったコメントには14歳という年齢を感じさせない驚きさえ覚えるものです。
私も僥倖などという言葉を知らなかった一人ですが、その意味を調べてみたら「思いがけない幸い、偶然に得る幸運」と載っていました。この若さでこうした言葉をさりげなく使うところが非凡ではありません。
藤井四段のことをここにきてマスコミはいろいろ伝えていますが、その中で興味深かったのはある人がこんなことを述べています。過去40年で天才を挙げるなら、谷川、羽生、藤井の3人だと断言しています。
将棋の場合は才能が遺伝するケ-スは少ないと言われ、いずれも共通しているのが親が将棋をしなかったことと指摘します。将棋ができる親が子供に練習を強制し、やる気を失わせる例も多いわけで、3人とも出過ぎない親だったのがよかったと話しています。
またよく知られている内藤九段は彼のことを、小さな頃から望んでいる“横綱”になるには「才能、努力、強運、素直さ、の4要素が必要」ということで、そのすべてをそろえていると断言しています。
とにかく才能に関しては言うまでもなく、努力といった点でも、幼少のころからやり始めたらとことんやる集中力を持っていたと言われています。このため、将棋の世界に入ってからも夢中になると、他のことに気が回らなくなってしまうそうです。
ですからよく忘れ物をしたというエピソ-ドもあったわけです。また強運といった点でも、プロに入って最初に加藤一二三九段と対局したことを挙げています。抜群のネ-ムバリュ-を持つ加藤九段との対局で、デビュ-から大きな注目を集めその経験が大きなプラスになっているという指摘です。
何とも凄い少年が現われたものです。日本の将棋界にとっても将来にも通じる明るい話題で、頼もしい話ではないでしょうか。それにしてもこの藤井聡太四段をはじめとして、スポ-ツ界でも平野、伊藤の女子両選手、また13歳の張本くんなどといった10代の新進気鋭な若手がどんどん現われています。
日本の将来も決して暗いものではないですね。とにかく余分なプレッシャ-は掛けず、子どものやりたいようにやらせ、親はそれを温かく見守るのが子どもを伸ばすことのように思われます。
]]>魔法の言葉というちょっと良い話を県農業経営士の方が新聞に載せていました。一度だけの人生だから、魔法の言葉で楽しい人生を送りたいというお話です。
今日中にやらなければならない仕事がある時、焦れば焦るほど空回り、失敗もあり、けがの原因になる。こんな時、自分には魔法の言葉がある。「焦らず、急いで」。この言葉を繰り返していると自然と仕事が順調に進み、時間内に終わることができるのだ。
また仕事から帰ってきた時、満面の笑顔で「お帰りなさい~」と小さな自転車で遊んでいた孫から元気な声で迎えられた時、心地よい幸せを感じる。これらの言葉でどれだけ助けられただろう。まさしく自分にとって魔法の言葉だ。
また、逆に嫌な思いにさせることを言う人、傷つけたり、やる気を無くさせることを言ってくる人がいる。自分も今までに何度か言われたことがある。落ち込み、寝ても寝られないくらい辛いことで、忘れようとしても忘れられないことだ。
しかし、自分の中で答えを出した。「人生だからいろいろあるさ、こんな言い方しかできない人ってかわいそうだな」と気持ちを切り替えた。人に対して不愉快や、やる気を無くす言葉は言わない方が良いに決まっている、自分も気を付けないと「この人と同じ人間になってしまうぞ」。
もしかしてこの人って人生の師匠かもしれない、反面教師の。そう思えてきた。魔法の言葉とは、人を勇気づけ、元気にしたり、やる気を起こす心のこもった言葉なのだ。
他にも「ありがとう!」「お疲れさま!」「なんとかなるさ」「一緒に頑張ろう」。まだまだ魔法の言葉はたくさんある。一度だけの人生 魔法の言葉で楽しい人生を送りたいものだ。
言われているように自分一人では生きていけないものです。それならお互いのことを気遣い、相手の立場になって考えながら楽しく生きたいものです。筆者が言われているように、なぜこんな言葉をぶつけるのかと思った時、この人は反面教師なんだと思った方が楽かもしれませんね。
]]>恥ずかしいのですが私の失敗談をお話しします。先週の金曜日のことです。同友会の県の役職を務めている関係で、午後から静岡で開かれる総務財務委員会に出掛けました。
いつもの通り、委員会では財務的なことや規約の中で少し解釈があいまいになっていることなど、何点か協議を終えたわけですが、その後これも定例的になっている飲み会に先輩会員たちと繰り出しました。
会議は16時から約2時間ぐらいですから、飲み始めたのはまだ早い時間で6時過ぎだったと思います。先輩と結構いい調子で日本酒を差しつ差されつ、2合徳利で4~5本空けたでしょうか。従ってちょっとばかり酩酊していたものと思われます。
こうして帰りの途についたわけですが、静岡発20:03の上り東海道線普通電車に乗りました。静岡では比較的混んでいて座席には座れないため、吊革につかまり立っていました。ですから多分このときに持っていたバッグを網棚に載せたのではないかと思われます。
そして1駅か2駅して直ぐに前の座席が空き、座れることになりました。こうなったらあとはもう眠るだけで、降りるはずの片浜駅を通り越してしまうのが時々のパタ-ンです。でも今回はちょっとそれが違っていました。
なぜか片浜駅に着いた途端、目を覚ますことができ、何か見慣れた駅だなと気がつき、慌てて飛び降りたのです。そしてここまではよかったのですが、片浜駅からの帰り道、何か手が軽いなという手ぶらの状態に気がついたのです。
そうです、バッグを置き忘れてきたのです。バッグの中には大したものは入っていなかったのですが、それでも日常付けている業務上の日誌を記入しているダイアリ-ノ-トや、会社の鍵などが入っているのです。
そして家についてから家内にその旨話をして、JRの遺失物係に電話をしてもらいました。ところがJR東海のこの係にも見当たらないとの返事があり、電車の終点が熱海だったことから管轄のJR東日本の同係も教えてもらったのですが、やっぱりありません。
また翌日の早朝にも同様に問合せをしたのですが、その期待は外れました。ところがこの日、所用で午前中出掛けていたのですが、家に帰ってみるとJR東海静岡駅のこの係からバッグがあったという連絡を頂いたとのことでした。ですからバッグは熱海を折り返し、静岡までまた行ったのですね。
やはり嬉しかったですね。そして更に嬉しかったのは着払いで送ってもらったこの荷物が、丁寧な二重の梱包をされていたことです。こちらの不注意以外何物でもないわけですが、こうした丁寧な取り扱いや対応には頭が下がる思いでした。
こうしてちょっとした油断が人様に迷惑を掛け、また、まかり間違えば取り返しのつかない事態にも発展しかねないことに大いに反省をさせられた次第です。もちろんその翌日だった昨日、この遺失物係の方にはお礼の書状をお送りしたのは言うまでもありません。
]]>先月末の31日、4年ぶりに大腸検診を行ないました。ちょうど4年前の検診で小さなポリ-プが1つ見つかっていて、悪性ではないのでそのまま様子を見ようということになっていました。
そして毎年、誕生日近くで実施している人間ドックにおいて、検査後の先生との面談で、4年経っているからそろそろ大腸もやった方がよいという話になり、やるついでに前回のポリ-プが少し大きくなっているかもしれないので切除するということになりました。
それから3か月経ってこの当日を迎えたわけですが、いつものことながら検診前の準備が大変です。大腸をきれいにする溶液を2リットル近く飲まなければなりません。仕方がないからこの日は会社に休みをもらって、自宅で備えることにしました。
病院には13時30分に入ってくれと言われているので10時ぐらいから飲みだしたのですが、およそ7~8回トイレに行ったのでしょうか。自分ではすっかりきれいになったと思っていましたが、病院では再度チェックを受けてから、いよいよ検診が開始となりました。
でも点滴に睡眠剤が入っているのか、いざ開始となるときにはこちら側の意識はもう全くなくなっていました。そして1時間近く眠ったのでしょうか、起きてから先生の説明を受けたのですが、どうやら切除したのは4つらしいのです。
4年前には1つだったのが4つに増えていたと聞かされて、少しびっくりしたのですが、4年前のものもそんなに大きくなっていないと言い、どれも小さく悪性ではないだろうということでしたので胸を撫で下ろしました。
それにしても65歳を過ぎたらある程度、定期的にこうした検診もやらなければいけませんね。好き嫌いがないと言っても、歳の割には比較的よく食べるし、お酒も結構飲むことから自身の体も考えなければなりません。
でも余分な話ですが、ポリ-プの摘出と言っても手術には違いないことから、加入している保険からいくらかの給付を受けられるみたいです。これは全く予想していなかったことだけに嬉しい話です。
社会人となってから、一度も入院とか手術をしなければいけないような怪我がなかった私にとっては、まさに初めて受け取る保険金となるわけです。何か嬉しいような、またそうでもないような複雑な思いがしていますが、良く考えればこうしたお金を受け取らなくて済むことが一番の幸せではないでしょうか。
]]>ちょっと時が経ってしまいましたが、時事通信社特別解説委員の田崎史郎さんの講演を聴く機会がありました。TBSの昼番組の「ひるおび」や、フジテレビ系の「めざましTV」などに出演されているキャスタ-です。
演題は「これからの政局のゆくえ」というものですが、まずご自身が現政権の安倍首相や菅官房長官と強いパイプを持っていることを紹介していました。菅さんとは初当選以来のつきあいで長いものですが、安倍さんとは2008年秋以来のつきあいと言っていました。
この安倍さんは2007年で一度退陣したわけですが、総理を辞めた途端、浜辺の波がサッと引くようにして多くの取り巻きが自分から去っていったと言います。そのくらい権力の中枢にいると居ないとでは大きな違いがあるわけです。
でも田崎さんはそれ以降のつきあいで、2012年まで3か月に1度ぐらい食事を共にしていたそうです。そしてどんな記者を信用するかと問うてみたら、自民党が野党時代に来てくれた人と答えたと言います。
このように政治家は不遇の時もあるということです。そして政治はこうした情と2つのり(利と理)で動いていると述べていました。利はいわゆる打算です。またもう一つの理は正しいかどうかという判断です。
こうした意味で政治家という人格・人間性が反映して政治を動かしているわけで、その人間性が分かった方が政治が分かりやすいと言います。つまり人間として信用されているかどうかが大きな要素なのです。
こういった点で自民党内で全く信用されていないのが小池百合子さんだと言っていました。近頃、都民ファ-ストの会を立ち上げ、自民党にも離党届を出していますが、権力を持っている人に近づいてくるのが今までのやり方だと指摘していました。
それが政治家として判断を間違えたのが2012年9月に行われた自民党総裁選で、当初安倍さんを支持していたのだが途中から石破さんに変更したことです。ですから自民党では不遇の扱いから都知事への道を選択したのではないでしょうか。
一方、すこぶる評判の良い人に小泉進次郎さんを挙げていました。まだ35歳ながら大変な努力家だということです。議員会館の自室でも、この人はバランスボ-ドに立って仕事をしているそうです。それは日頃の運動不足を解消するためです。
また先のアメリカの日本大使でもあったケネディ-大使との食事会でも、その英語力は堪能で単に留学しただけの知識ではないと言われていました。これから大いに期待される政治家ではないでしょうか。
この他、生前退位の問題やアメリカのトランプ政権との関係、また安倍政権の今後について等、いろいろと語っていましたが、詳細は後日に回します。てっきり私より年上だと思っていた田崎さんですが、実は同じ1950年生まれですが学年は1つ下だったことに少し驚きでした。
]]>度々採り上げるトランプさんですが、またまた地球温暖化対策を全世界で進めようとしている、パリ協定から離脱すると発表しました。前任者のオバマさんが地球の将来に危機感を持ち、主導して結んだパリ協定ですが、全く無視したかのようにいとも簡単に決めてしまったのです。
これで世界190か国以上が合意し、147か国・地域が締結しているパリ協定ですが、世界第2位の温室効果ガス排出国であるアメリカが抜けたことにより、大きな影響をもたらすのではないでしょうか。
トランプ大統領の言い分はこうです。「協定はアメリカの経済を弱らせ、労働者をくじき、主権を損ねる。アメリカを常に他国より不利の立場に置くものだ」としています。そして中国とインドを名指しして両国の対策が不十分だとして再交渉を呼び掛けています。
まさに先の保護主義的な貿易同様、自国の利益のみ考慮しただけの政策を推し進めようとしています。ただこのトランプさんにしてもアキレスになるのではないかと言われているのがロシアびいきの問題です。
先にFBIの前長官であるコミ-氏を解任したのはご存知の通りですが、これもロシア政府による昨年の米大統領選介入疑惑への捜査追及が大きく関与しています。トランプ氏のロシア好みについてニュ-ヨ-クタイムズ紙が次の5つの点を挙げています。
第1にはロシアとの緊張解消は米国にも利益となるということです。また第2の理由はロシアとのビジネスに関する結びつきです。トランプ氏の会社は巨額の負債を抱えていることで、米国内の銀行からの融資が難しいことです。
ですからロシアに頼っているに違いないとした見方です。そして第3にはロシアとの政治的共謀説です。これはプ-チン政権がクリントン氏側の電子メ-ルを暴くだけでなく、トランプ陣営と密接な連絡をとっていたのではという説で、FBIの捜査対象になっているわけです。
次に第4の説明としては、トランプ氏がロシアでの私的行動をロシア側に握られていて弱みを持つという噂です。女性問題が絡んでいるかもしれません。そして第5番目としてプ-チン氏とトランプ氏はイデオロギ-で共鳴しているといった点です。
プ-チン氏は自国を強権で統治しようとする政治家で、白人・キリスト教徒中心の国家主義者であり、イスラム教徒とグロ-バル・エリ-トを敵とみなしています。この点がまさにトランプ氏が共感を抱くところです。
でもどうでしょう。こうした資質の持ち主が民主国家であるアメリカ大統領として、相応しいと言えるでしょうか。この先、捜査が進んでロシアとの政治的共謀説が暴かれるようなことになれば、かつてのウォ-タ-ゲ-ト事件以上に発展することは間違いありません。
そうなれば大統領の弾劾にもつながることになり、極めて短命の大統領にもなりかねません。そうした意味で捜査の流れを注視したいものです。とにかく、何かとお騒がせする人物で困ったものです。
]]>女子ゴルフの宮里藍ちゃんが今季限りで引退することになりました。まさに日本女子プロゴルフ会の第1人者で、現在の女子プロ人気を高めた一番の功労者でもあります。またそれに相応しい成績で、米ツア-9勝、日本ツア-15勝という輝かしい足跡を残しています。
そしてまだ31歳と年も若く、引退するにはもったいないという声が多いのですが、会見では維持していくだけのモチベ-ションが難しくなったという理由を挙げていました。
確かに近年、若手の成長が著しく、技術的にも155cmの小柄な藍ちゃんでは飛距離という点では、なかなか難しいところもあるのでしょうが、自身が一番の身上としていた小技、特にパタ-の巧さがあるはずです。
でも聞くところによると、このパタ-もあるとき輸送の途中でシャフトに狂いが生じてから、なかなか以前のようにはいかず悩んでいたみたいです。このへんが我々素人とは違う、精度といった点で大きな差があるのでしょう。
それにしても、この宮里藍ちゃんという選手の、きちんとした受け答えや礼儀正しさはいつ見ても心地良いものです。こんな話があるそうです。彼女が19歳で米ツア-に参戦する前の年のことです。
アメリカ進出を目指して英語の勉強をしていたとのことですが、欧州ツア-のある時、海外メディアの質問に対し必死に英語で応えていました。その会見には通訳がついていたにも関わらず、「すいません。いけるところまで自分でやってみたいんです」と言って自分で応えていたのです。
英語そのものはまだ流暢ではなかったにしろ、言葉につまったときでも通訳に「どう言ったらいいですか」と聞きながら、堂々と英語で応えていたそうです。19歳でしかも大勢の海外記者に囲まれての取材では、なかなかこうはいかないものです。
こうした人間としての備えている非凡さも、父である優さんの教えらしいのです。「勉強一番、ゴルフ二番。技術的に上り詰めたプロの世界では、最終的には“人格勝負”になる。人間的な幅を持ったスポーツマンになること」がその教えです。
プロゴルファ-である前に一人の人間として恥ずかしくないことがその信条なのでしょう。実際に優さんはゴルフの技術的なことでは怒ることはしなかったけど、マナーや躾には厳しかったそうです。
その小学生時代、ジュニア大会に出場した宮里選手はプレイが終わってから、帽子を脱いでスタッフ、メンバー、会う人全てに「ありがとうございました」の挨拶をしていたと言います。そしてカートを使っても、最後は洗って返していたし、進んでゴルフ場の仕事もしていたそうです。
こうしたことから培われた彼女は単なるゴルフの技術的なことではなく、心や感性が磨かれた真の強さを育んでいったのでしょう。第一線から抜けてしまうのはとても寂しい限りですが、彼女ならまた違った活躍がきっと待っていることでしょう。できれば残された今季のメジャ-で、もう一花咲かせてくれれば言うことないですね。
]]>ラグビ-の監督が新聞にこんな、ちょっと良い話を投稿されていましたので紹介いたします。母の死という題です。高校1年生の時に母親を病気で亡くした。とにかく明るい人で、町内会では顔役の存在だった。
家にはいつでも人生相談に来る近所の住民がいたものだ。私は人見知りのため、何とも居心地が悪かったのを覚えている。しかしある朝、くも膜下出血を発症し、それが原因で間もなく天国に行ってしまった。
当時の私は思春期真っ盛りで、母の死という事実を受け入れられなかった。ところが、そんな気持ちも母親の通夜の日を境に、一気に吹き飛んだ。300人以上の参列者の数もそうだが、それ以上に驚いたのが多くの方々が母の死に直面して本気の涙を流してくれていたことだ。
母は何か特別な能力を持っていたわけではない。他者の思いに寄り添い、他者と共に笑い、泣いてきたからだろう。母の生きざまを強く感じた瞬間だった。
その後の父の変化もすごかった。仕事で連日の深夜帰宅が当たり前だった父。反抗期の感情の矛先を父に向けていた私は、高校3年間、必要以上の会話を交わさなかった。それなのに父は、毎朝4時ごろに起きて弁当をつくり続けてくれた。
料理などろくにしたことがなかった父の弁当は、お世辞にもうまいとは言えなかった。最後に「3年間ありがとうございました」という言葉が自然と出た。
気がつけば、私も今年で母と同じ年齢になった。自分は両親のように、人のために全力を尽くす人生を歩めているだろうかと、最近よく思う。
母の死からその偉大さを知らされたという話です。生前中は何気なく顔を突き合わせていても、なかなか深く突っ込んだところには気がつかないものです。とかく現代人は他人のことは後回しで自分中心で考えがちなものです。
それだけに自分に欠けがちな他者への思いやりの心に気がつかされたのでしょう。この心が日本人特有の古くから培ってきたものと思われますが、もう一度、他の国では見られないこの良き長所を見直したいものです。
]]>加計学園問題がちょっと政権を揺さぶるところまで発展するかもしれません。文科省の前事務次官だった前川氏が記者会見まで開いて、この問題が総理の意向だったとする、文科省での内部書類が本物だったと証言したからです。
ご存知の通り、この問題は加計学園が国家戦略特区で優遇されて、今治市に獣医学部を新設することになったことです。しかもこの学園の理事長は安倍首相と30年もの友人であり、安倍首相本人もしくは側近が、その意を受けて、ことを早急に進めていったからだと言われているものです。
一旦、文科省ではこの文書についてはなきものと否定をしましたが、急遽、ここにきて官僚のトップでもあった事務次官の前任者がそれを覆す発言をされたのです。その発言については勇気あるものとした肯定意見や、行政の在り方がゆがめられたと話したことに対しての否定的な見方に大きく分かれています。
前川氏は自分の発言で文科省は困ったことになると言いながらも、再就職先や現役に配慮して古巣に不都合なことは言わないのが今までの常識であるにもかかわらず、自らの発言が今までの官僚人生や人間関係を断ち切ってまでも訴えたかったこととして、その覚悟の強さに驚きの声さえ上がっています。
また一方では行政の在り方がゆがめられたと話したことに対し、それではなぜ責任ある立場の現役の時にそれを言わないのかといった違和感や、先の文科省天下り問題で就任したばかりの事務次官の座を降りなければならなかった怨念からの意趣返しとまで言われているところもあります。
でもどうでしょう。一部新聞にも記載されている、ここで急遽、読売新聞などを使っての前川氏が出会い系バ-に通っていたとの下種な報道は官邸からのリ-クに違いないことから、こうしたケ-スでやましいことがなければ出るはずもないとも思えるものです。
このところ総理の一連の強気の発言が目立っている今、先の森友問題といい、今回の加計学園問題にしても火のないところに煙は立たないというものでしょう。まあ言ってみれば自分の思うがままに振る舞っていたところから油断したのではないでしょうか。
こうなれば私たち国民からすれば、その疑惑をとことん追求してもらいたいものです。でも全く頼りない民進党はじめ野党ではこの先どうなることでしょうか。私からすれば今までのしがらみも一切捨て去り、告発をした前事務次官の勇気ある行動を無駄にして欲しくないものです。
このように順風満帆に進んでいるときほど、人間には隙ができやすいものです。私たちも対岸の火事とすることなく、日常生活において十分気をつけなければいけません。蛇足ですが、しばらくカキコミしていなかった私でも、今回のことは書かずにはいられませんでした。
]]>いつの間にか年度末の最終日になってしまいました。このカキコミもなかなかできず、いつもやり残したような気分におかれています。その間の話ですが、3月14日(ちょうどホワイトデ-の日だったのですが)に私の父でもあります、弊社取締役会長・秋山清一が亡くなりました。
享年95歳、満年齢では93歳を数えていましたから、大往生とも言える最後でした。しかも、とても幸運なことに自宅で亡くなることができたのです。ちょうど2月20日過ぎだったでしょうか、この2年間ぐらい友人の経営する地元の老人介護施設でお世話になっていたのですが、誤嚥性肺炎に掛かってしまいました。
食べ物が食道の方に通らず、肺に入ってしまうからです。元々ヘビ-スモ-カ-でしたから肺気腫の疑いもあったのですが、それ以来、満足に食べることができなくなったのです。こうなると、それまでの介護施設には居られなくなり、他の医療施設に移らなければなりません。
しかし関連の医療施設は御殿場となり、少し遠くなってしまうことから、そのことを聞いた家内がそれでは可哀想だからと、自宅で自分が看てくれると言ってくれたのです。我妻ながら本当に有難い話です。
こうして自宅に移ったのが今月の9日のことです。ただ自宅で看てくれると言っても、今では介護サ-ビスがいろいろと優れていて、自動で起き上がれるベッドには酸素吸入設備も付いていたり、医療ケアをする先生や看護師さんの他、各種ヘルパ-さんのサ-ビスも受けられることになっています。
そして父が好きだった三橋美智也さんの歌が入っているCDを家内が早速買ってきてくれて、寝ている父の枕元で歌を流してくれていました。こんなことが功を奏したのか、帰宅した2~3日は意識もしっかりと戻り、見舞いに来てくれた近所の方にも受け答えができるほどでした。
そして家に戻った6日目に当たる14日の午前中、眠るようにして静かに息を引き取ったのです。ですから大往生とも言える最後ではなかったでしょうか。寡黙ながら穏やかでコツコツと真面目に生き抜いた、父ならでの亡くなり方ではなかったかと思っています。
生前中、父に賜りました皆様方のご厚情に深く感謝申し上げます。そして年度末の大変お忙しい中、17日通夜、18日葬儀にご会葬、並びに霊前にご厚志を賜りました皆様方に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
]]>元防衛庁長官など政府の重職を歴任している自民党・石破茂衆議院議員の講演会が沼津でありました。地元金融機関の経営者クラブが主催で開かれたものです。と言ってもその前々日は高知で講演されたと話していたくらいですから、次期かその次を睨んでの全国行脚の一環なのでしょう。
でも語り口はさすが政治家そのもので、とても聴きやすいものでした。演題は「我が国が生き抜くために~日本を取り巻く国際情勢と地方創生」ということでしたが、昨年8月まで国務大臣で地方創生を担当していただけに、話の中心はこの地方創生についてがほとんどでした。
まず冒頭、自身が大学卒業後、金融機関に勤めていて融資での失敗談を話されてから、今太閤の田中角栄さんに強引に勧められ政界入りした経緯に触れた後、本題に入りました。
そこではまず日本が直面する人口減少問題について触れています。何と2100年には日本の人口は今の半分以下である5200万人になるというのです。それは現在の出生率から推測される数字で、必ずしも架空のものではなく、恐ろしく我が国が人口減に置かれるというものです。
そして世界の主要都市の中で、東京が断トツの一番で危機に見舞われる都市であると指摘していました。それは一番目には首都直下型地震や災害によるものです。直下型地震もあと30年までには80%の確率で発生すると言われています。
また比較的若い火山と言われている富士山の噴火も、1707年の宝永の噴火以来、300年も噴火していないのは珍しいというのです。この富士山の噴火によって、火山灰は雪の10倍という積もり方ということから首都は機能停止になると指摘します。
次に危機の2番目は超高齢化の問題です。1955~1970年の15年間で地方から東京に500万人の人々が移住したと言われています。1955年当時、一番若い15歳の若者でも今、62歳を迎えています。ですからそれより上の人たちは推して知るべしで、高齢化が深刻な問題となっているのです。
そうしたことから、私たちは今、何をしなければいけないのかということですが、人口や経済が行き詰まり伸びない現在、地方創生が大きな課題でこれに失敗したら日本は終わりとも言えるとも話されていました。
その具体的な内容については次回紹介させていただきます。とにかくやはり総理大臣を目指すような人はよく勉強しているなというのが感想です。それから講演するその土地についても、よく事前学習されていることが話の端々に窺えることから、感心しながら良い印象を持ったものです。
]]>1月後半にカキコミを再開し、さあこれからと思っていた矢先、体調を崩したこともありますが、2月は近年になく仕事が忙しく、まさに猫の手も借りたいほどの忙しさでした。こういったときは零細企業の儚さで、何よりもマンパワ-が不足していることから、仕事に追っかけられているような状況です。
こうした仕事が忙しいことは有難いことですが、カキコミをこのように長い期間休んでいると、不思議とその責任を果たしていないような気持ちになり、何とも切なくなるものです。自分にプレッシャ-を掛け過ぎているかもしれませんが、もう少しそのプレッシャ-から自分を解き放ってやらなければと考えました。
仕事の方もこの先新たな展開を考えていることもあり、以前は毎日のようにカキコミをしていたこの三行日記も、余裕を持って更新したいと思っています。そんなわけで誠に勝手ながらどうぞご容赦頂きたいと思います。毎日のように余裕を持ってカキコミができる日の到来を願っています。
]]>昨日はカキコミができず失礼しました。バラスト水ってご存知でしょうか。耳慣れない言葉だと思われますが、船が安全に航海するために、積み荷が空の時にバランスをとるため注入する海水のことをそう呼んでいます。
ですから積み荷のない状態で海水を船のタンクに注入し、荷積みの後に排出するわけです。ところがこの海水であるバラスト水の中には細菌やプランクトンが含まれているわけで、これが停泊地の海の環境に影響を与えてしまっているのです。
船のタンク容量は荷物の種類によっても違いますが、航海ごとに数万トンの海水が移動することもあります。このため1980年以降、ヨ-ロッパに生息する貝がアメリカで異常繁殖して発電所の取水口を詰まらせたり、黒海に侵入したクラゲが魚の餌になるプランクトンを食べて漁業に影響を与えることなどが相次ぎ、問題化したのです。
こうしてバラスト水を排出する際、海の環境に影響を与えないため、プランクトンなどをろ過する装置を船に義務付けたバラスト水条約が今年9月に発効することになったのです。
しかしこの装置を搭載して改修するには1隻当たり1億円程度の費用がかかると言われています。そんな大規模改修ゆえになかなか進んでおらず、日本関連の船でも改修が求められるものが千隻を超えているそうです。
改修をしていなければこの先、立ち入り検査で装置未搭載などの違反が発覚すると、船が拘留されたり港から追い出される恐れがあるわけです。ですから大げさに言えば日本船が世界の海から締め出される可能性もあるのです。
こうした事情を全く知ることなく、昨年、いや一昨年末ぐらいから弊社にはバラスト水制御盤の製作依頼が続いていました。近頃になってようやくこの受注が続いている理由がわかったわけですが、今月などは8台、来月は5台とまだまだ続くわけです。
こちらとしては本当に有難い話なのですが、なぜそうしたお引合いが続いているのかぐらいは知らなければ恥ずかしい話です。ただ目先の仕事に振り回されるだけでなく、こうした世界の事情にも目をしっかり向けていかなければと反省しているしだいです。
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