社長の三行日記

2013.07.31

山の怖さ No.2438

 山の怖さを帰ってきてから実感しています。というのは中央アルプス・檜尾(ひのきお)岳付近で起きた韓国人登山者の遭難事故を知ったからです。ちょうどこの時期、私たち同級生を中心としたグル-プもすぐ近くの木曾駒ケ岳や宝剣岳をめざしていました。

奇しくも人数は同じ20人のグル-プだったのですが、大きな違いは韓国人グループが遭難した29日は前もって天気が崩れるということを知って、私たちは急遽、予定を変更し、その前日の28日の登山に切り替えたのです。

お陰で28日は天気が良かったことから、日本で一番高い駅とも言われている、ロ-プウェイの終点の千畳敷駅からは、見事な千畳敷の景色や一面咲き誇っているかのようなお花畑も堪能することができました。

その様子はまた後日、写真等でも紹介したいと思いますが、もし当初の予定通り、29日の登山のままだったらと思うと、少しゾッとさせられるものです。

もっとも私たちのとったコ-スは、駒ヶ根からロ-プウェイの始発駅であるしらび平までバスに乗り、ロ-プウェイで千畳敷まで上がるという、一般の人でも向かえるものです。そして広々とした千畳敷の景色を楽しみながら、途中、八丁坂と呼ばれる急勾配の登りはあるものの、乗越浄土という地点に辿り着けばあとはそれなりに目的地に向かえます。

ただ予定を変更したことと日曜日とあって、帰りにこの日だけで3600人と聞いたとおり、ロ-プウェイが大変混雑していたことから時間的に木曾駒ケ岳の頂上までは行くことができませんでした。でも途中の宝剣山荘に荷物を置かせてもらい、メンバ-の一部は宝剣岳の頂上までは往復した人間もいます。

一方、遭難した韓国人グル-プは28日に駒ケ根市から入山し、この日は空木(うつぎ)岳(2864メートル)を登山後、木曽殿山荘に宿泊し、翌日の午前6時に出発し、檜尾岳から宝剣岳を経て宝剣山荘に向かう行程だったと言います。

ですから私たちに比べればずっとハ-ドな行程なのですが、私たちも休憩を入れた宝剣山荘と聞くと、満更、無縁なものでもありません。それと29日は雨が強かったともいい、午後3時の気温は11.3度で、夜間はさらに冷え込んだと言われています。

それに装備が薄手のポンチョのような、上から被るだけの雨具での出で立ちだったようです。これは日本と違い、韓国では一般的なようですが、最終的にはこれが原因で低体温症を招き、心肺停止を起こしたのではないでしょうか。またガイドもつけていなかったようです。

このようなことを聞くと、改めてリ-ダ-の判断の大切さを知らされるものです。私たちグル-プにしてもそのほとんどが素人のような一行です。いくらそのコ-スが比較的軽微なものであっても、山の天気はすぐ変わることから、いつどんなことが起こるか判りません。

それだけに他人事の話ではなく、山の怖さをつくづく感じています。初日、天気の崩れを適切に判断し、登山の日程を変更したリ-ダ-の英断にただただ感謝あるのみです。そして特に山では無理は絶対禁物とのことも知らされました。

2013.07.30

末は横綱 No.2437

 高校野球夏の大会も各地でほぼ代表が出揃いましたが、我が県でも昨日、常葉菊川高が菊川南陵高を1-0で下し、静岡県代表となりました。奇しくも菊川同士の対戦となったわけですが、出場経験を誇る常葉に軍配が上がりました。甲子園でも頑張ってもらいたいものです。

さて野球ではなく相撲の話なのですが、末は横綱かと言われている、大物新人のことが取り上げられていました。近年、外国勢に押され、庇を貸して母屋を取られるという状況にある、我が国の国技なのですが、やっと日本人の中に有望選手が出現しました。

といっても、この選手はまだ13歳の當真嗣斗(とうま・つぐと)君です。沖縄県浦添中学の1年生ながら、當真君は身長181センチ、体重150キロ以上と、堂々たる体格の持ち主で、この8月4日に行われる全国都道府県中学生相撲選手権で優勝を狙っています。

中一ではと懸念されるかもしれませんが、小学生のときに全国大会2つを3連覇し、圧倒的な強さを見せているくらいの選手ですから実力は折り紙つきです。従って角界からも将来の横綱候補として熱い視線を浴びている大器なのです。

全国大会に先駆け沖縄で開かれた県予選では、9人が総当たりの対戦だったのですが、8戦全勝し上級生を退けての堂々たる1位通過を果たしたのです。またこの全国大会に中学1年生で出場できるのは珍しいとも言われています。

でも父親が言うのには生まれつき大きかったわけでなく、病気がちだった彼を栄養のあるものを食べさせようとしたら、どんどん大きくなったとのことです。そして幼稚園の頃に相撲クラブに入り、小学1年生が出る大会でいきなり準優勝したそうです。

当時から周りの子どもより頭1つ以上飛びぬけていて、小5では175センチもあったと言います。また小4から出場できる「全日本小学生相撲優勝大会」と「わんぱく相撲全国大会」の2つの全国大会では、どちらも3年連続優勝という、段違いの力の強さを見せつけています。

それから頼もしいのは国技館でのこの試合、緊張している子が多い中、自分の出番がくるまで悠々と昼寝をしているくらいの強心臓の持ち主です。その本人も「大相撲で横綱になりたい」と張り切っているくらいですから、この先楽しみな存在です。

是非、大きな故障もなく順調に育っていってもらいたいものです。現在、大関・稀勢の里一人に横綱昇進の期待が掛かる大相撲なのですが、なかなかハ-トが優しいのか、いまいち私たちの期待に応えてくれません。

それだけに絶対という、かつての大鵬関のような存在が欲しいものです。またそうでなくてはこの先、相撲を知らない世代がどんどん増えていくだけに、衰退していく危機感さえ覚えてしまいます。それゆえにまた多くの人たちを魅了する、大横綱の出現を待ち望みたいものです。8月4日の結果が楽しみです。

2013.07.26

不謹慎 No.2436

 全く何を考えているのか、不謹慎極まりないことが起きています。つい先日も高知市のロ-ソンで、店で販売しているアイスクリ-ムの冷蔵ケ-スの中に、従業員と思える人間がその中に寝転んでいるという事実が発覚しました。

それもわざわざ、寝転ぶ写真をFacebookに投稿したことから判明したものです。自分自身で投稿したのか、その仲間なのかは定かではありませんが、ロ-ソン本部ではこの事実を重く受け止め、直ちにこの店のFC契約を解除し、従業員の解雇と他社員の再教育を条件に当分の間、店舗の休業という措置をとりました。

まあ、そこまでの従業員教育をしていなかったと言えば、店にも責任がないわけではありませんが、ずいぶんと店にとってもロ-ソンしてもいい迷惑です。でも食品で売るべき品物の置かれているケ-スの中に、Tシャツと短パン姿で寝転んだらどうなるのか、といったことは普通の神経を持った大人なら解りそうなものです。

このことにより、不衛生だからロ-ソンのアイスクリ-ムは買わないとか、ネットが炎上する騒ぎにまでなりました。そしたら昨日、今度は京都で同じようにコンビニ・ミニストップで、客が冷凍庫の中に寝そべるということが起こってしまいました。

これも同様にFacebookに投稿されて判ったものです。やった本人は軽いノリでやったかもしれませんが、全く言語道断とも言える馬鹿げた行為です。数人で店を訪れ、店員がレジで接客している間にそのうちの一人が忍び込んだのです。

こうなると泥棒とやっていることは全く変わらないわけです。また前記の高知でのことがネットを大きく騒がしていたことからも、それと無関係とは言えないものです。全く何をかいわんやという出来事です。

近年、多くの人たちが利用しているFacebookなのですが、その使い方を間違うとこのような始末になるわけです。本人は得意になって投稿しているかもしれませんが、やったことへの影響の大きさとか、罪の意識など、騒ぎになるまで気がつかないほど無神経になっているのではないでしょうか。

とにかく他人への迷惑等、しっかりと考えることのできる人間でなければなりません。いくら暑い日が続くからと言って、ここまでバカになってはいけません。

来週月曜日の29日は一日、会社を留守にしますのでカキコミは休ませていただきます。

2013.07.25

行列のできる信用金庫 No.2435

 私たち中小零細企業と密接な関係にある信用金庫の話題です。ドラマ半沢直樹ではないのですが、大手銀行は「晴れた日には傘を貸すが、土砂降りの雨でも傘を貸さない」と言われることがあります。

しかし比較的行動範囲の狭い信用金庫は地域密着のこともあり、対面重視の方針でよくお客さん回りにも努め、決して上記のようなことはありません。

その信用金庫の1つ、東京・巣鴨の巣鴨信用金庫本店前には、杖をついたお年寄が行列を作るほどの賑わいを見せると言います。この「おばあちゃんの原宿」とも呼ばれる巣鴨は、毎月4のつく日には縁日が開かれ、高齢者で賑わいます。

そのため同金庫では「トイレや休憩場所を提供しよう」と、20年前からホールを「おもてなし処」として開放し、お茶などを配り、落語家を呼んで演芸会まで開いていると言います。

そしてこの延長で始まった「四の市」というものが年2回、取引先によって開かれ、このホ-ルでいろいろな物の販売が行われるため、お年寄りなどが多く集まって賑わいを見せるのです。

午前10時の開店と同時に始まったこの日の「四の市」は、洋・和菓子などを売るブースには人だかりで、約3600人もの来場者があり、入場整理しなければいけないほどだったと言われます。

従って同信金の年金受け取り口座も年々増加し、昨年、9万件を突破するほどの勢いだったとのことです。やはりこうした地道な取り組みの成果ではないでしょうか。ただ年々中小企業は減少していることから、融資先は減り続け決してその経営環境がよいわけではありません。

でも主に高齢者を対象とした、こうした取り組みに活路を見出していると言えるのではないでしょうか。ある大学教授は「信金は高齢化時代のセーフティーネットを担う一翼だ」とも話しています。

例を挙げれば、和歌山の「きのくに信金」というところは、16年前から一声運動ということを始め、一人暮らしの年金受給者約1200人を毎月、職員がまわり安否確認とともに振り込め詐欺などへの注意を呼びかけていると言います。

これにより倒れている人や、火事を見つけたこともあるそうです。また我が県の磐田信金でも、高齢者の利便性を考えて出張業務を始め、オンライン端末窓口を設置した移動店舗車を導入、山間地域の集落を回っているそうです。

まさに小回りのきく、信金ならではの取り組みです。このように金融機関といえども、刻々変化している経営環境に対応していくのには、様々な新しい戦略を打ち出していかなければなりません。それは私たち中小企業と置かれている立場は同様かもしれません。

やはり行動あるのみです。先日ラジオからこんな言葉が聞こえてきました。「やってできないことはない。やらずしてできるものはない」まさにその通りですね。

2013.07.24

全英オ-プンから No.2434

 フィル・ミケルソンの優勝で終わった今年の全英オ-プンですが、松山英樹選手の活躍がひときわ目を引いた大会でもありました。やはりこの選手の持つ潜在能力は、並外れたものと感じた人は少なくなかったのではないでしょうか。

お陰で土曜から日曜の2日間、深夜のテレビ中継から目を離すことができず、寝不足の日が続いたくらいです。そんなゴルフ中継を観始めた土曜日から日曜日に掛けての3日目、松山選手にちょっと不運なアクシデントがありました。

終盤の17番にきて、スロ-プレ-ということで1ペナルティ-を課せられたのです。このホ-ル、ショットが安定していた松山選手にはめずらしく、ティ-ショットを大きく左に打ち込んでしまいました。

ボ-ルが落ちたところは深いラフ、しかもその前に日本人ギャラリ-の背中にボ-ルが当たっていたのです。従って自分の手袋にサインをして、詫びながら渡していたところも映し出されていました。

またこのロングホ-ル、深いラフからフェアウェイに刻むにしても、バンカ-とマウンドを越えなければいけない難しいショットです。ですから多少の時間が掛かっていたかもしれませんが、気になるほどの時間ではなかったはずです。

でもその前のホ-ルで警告を受けていた松山選手に、時間が掛かり過ぎているとして1ペナルティ-が課せられてしまったのです。ホ-ルアウト後のインタビュ-でも明らかだったように、この措置に対して本人は全く納得がいかなかったようで、怒りの表情さえ覗かせていたくらいです。

また同組競技者のアメリカのジョンソン・ワグナ-選手からも、松山選手のペナルティ-に対し、強硬に反論してくれたみたいですが、裁定は覆ることがありませんでした。ここで少し感じたのですが、同様なケ-スがもしタイガ-・ウッズのような選手だったら、どうだっただろうかということです。

おそらくペナルティ-はつかなかったことでしょう。付けても大きな問題にならない選手だと判断されたのではないでしょうか。この影響で続く18番でも精神的に動揺し、ボギ-をたたき、結局2打余分なスコアがついてしまったのです。

でも一夜明けた最終日、松山選手にはそんな小さなことなど引きずらない強さがありました。何とこの日、4日間で一番良い1アンダ-のスコアで上がり、トータル+2で6位に入ったのです。結果論かもしれませんが、もしその前日の余分な2打がなければと悔やまれたほどです。

というわけで、この選手には大きな可能性があることを、私たちにしっかりと示してくれました。また全英オ-プンという大舞台ですから、世界にもその存在感を示すことができたのではないでしょうか。

従ってこの先、ビッグタイトルを獲ることは時間の問題だと思われます。そしてそう遠くない日、今回のように簡単にペナルティ-がつく選手ではなくなっていることを強く願っています。楽しみがまた1つ増えました。

2013.07.23

母校の夏終わる No.2433

 草薙球場で行われた高校野球静岡県大会2回戦で、母校・沼津東は静清高に0-5で敗れてしまいました。監督からも今年は何とか、まとまったチ-ムに仕上がったと聞いていたことから、この試合に勝てば勢いに乗るのではないかと期待していたのですが、残念な結果となってしまいました。

相手校も例年より小粒というか、あまり迫力は感じなかったのですが、こちらの小さなミスが積み重なり、試合の主導権を最後まで握ることができませんでした。

やはりきっちりと守らなければいけないものです。与えた2点目は走者を3塁に置いていて、ファ-ストへの送球を逸らす間に入れられたものです。これなどはグラブだけで捕りにいかず、ショ-トバウンドでも体全体で受け止めれば走者は進めなかったものと思います。

また攻撃にしても、8回を迎えるまではノ-アウトで出ることのない、どちらかと言えば繋がりの悪い展開でした。そして迎えた8回、初めてノ-アウトでヒットで出塁した走者に、この日、2安打と当たっていた1番・大庭くんがやはり1・2塁間を抜くヒットで繫げました。

そしてバンドで送り、2・3塁となり一番頼りになる3番・宮澤くんを迎えたのですが、代わった相手投手が1球もストライクが入らず、1塁に歩かされてしまいました。結果論ですが、できればあそこで勝負をしたかったものです。

こうして一死満塁の絶好とも言えるチャンス、こちらは4番バッタ-です。この試合、これまであまりいいところがなかったのですが、何とか4番の意地を見せてもらいたいと、誰もが願っていた場面です。

ところが結果は2-3のカウントから見逃しの三振、そして続く5番も同じように2-3から見逃しの連続三振です。これではやはり勝てません。せめて中軸とも言える打者だけに、たとえ空振りでも、俺が決めてやるといった、強い気概をもった積極的なバッティングをしてもらいたかったものです。

ある意味このへんが東高生らしいと言えるかもしれません。試合後、コ-チに聞いたのですが、とってもいい奴だがハ-トの問題だと指摘していました。ここでとれなかっただけに、それまで何とか踏ん張り、相手を3点に抑えていた投手・宮澤君もやはり気落ちしたものがあったのでしょう。続く8回裏にダメ押しとも言える2点を与えてしまったのです。

こうして我が方の短い夏は終わってしまったのですが、相手はノ-エラ-、こちらは記録にはつかなかったかもしれませんが、4つのエラ-を犯しています。実力的には大差はなかったものと思われますが、このへんに違いがあったのではないでしょうか。

やはりいつも言っていることですが、相手が同等、もしくはそれ以上の格上との対戦の場合、こちらのミスや自滅ではなかなか勝てないものです。ここで野球を卒業する3年生にとっては、もう少しやりたかったのではないかと思われますが、自分たちに何が足りなかったのか、口惜しかったものを是非、下級生に伝えていってもらいたいものです。

自分の家族とも離れ、野球一筋に打ち込み頑張っている監督だけに、何とか在任中に良い結果を出してあげたいと願っていたのですが、今年もその夢が叶うことなく残念です。

2013.07.22

参院選が終わって No.2432

 参議院選挙が終わりました。予想通りと言えばそれまでですが、自民党の大勝利の中、民主党がここまで国民に失望感を与えていたのかと思わせられる、大敗という結果が顕著になりました。

これで衆参のねじれ現象は解消されたわけですが、果たしてこれからの日本、私たち国民が望む方向にしっかりと進んでいくのでしょうか。大勝利に驕ることなく、謙虚に国民の声にも耳を傾けてもらいたいものです。

そんな自民党の大勝利の中で、人々の声が象徴的な選挙区が2つありました。1つは岩手選挙区です。ご存知、生活の党代表の小沢さんの圧倒的な強さを誇っていた選挙区です。

結果は新人とはいえ第3位の、1位の得票の1/3強で、はるかに及ばないものとなりました。つまり小沢さんの力もここまでと思わせられたものに終わったのです。そして自民党の新人をも問題にせず、堂々と1位に当選したのが平野達男元復興相です。

やはり地元の人たちが何よりも望んでいるのが、いちはやい大震災からの復興ではないでしょうか。一番その思いが表れていた結果だったと思います。そしてもう一つ、地元の大きな願いが感じられたのが、沖縄選挙区です。

選挙前、自民党が一番重点地区として力を入れていたのがこの選挙区であり、総理はじめ大勢の自民党大物議員が駆けつけました。それでもその結果が、糸数慶子さんという、地元を何よりも愛し今の政府の圧力にも屈しない代議士が3選を果たしたのです。

つまり沖縄はいつまでも犠牲になっているのは嫌だという、地元沖縄の民意の表れではないでしょうか。このように、ただただそのム-ドに流されて大勝した他の地区とは違って、差し迫る大きな問題に直面している人々の叫びのようにも感じられたものです。

維新の会・全国比例区から出馬した、同級生の友人・土田博和候補は惜しくも次点で、その願いが叶いませんでした。全国比例区ということもあり、維新の会が6議席獲ったということは判っていても、上位2名を除き、誰が3位から6位まで入るのか、今朝方まで判明しませんでした。

そんなわけで、だいぶヤキモキさせられましたが、朝7時過ぎになって第7位が確定し、当選まであと一歩及ばない残念な結果と相成りました。その差が3500票ぐらいだっただけに、本当に悔やまれる結果になったわけです。

候補者への支援をお願いに、私も一緒に回らせて頂いた一部企業や友人の方々には、改めてこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。そして心より感謝申し上げます。なかなか選挙結果というものは思い通りにはいかないものです。

2013.07.18

ちょっと良い話その109 No.2431

俳優の杉良太郎さんに、こんな素敵な一面がありましたので紹介させていただきます。言うは易し、行いは難しと言われていますが、なかなか出来ないことです。

日本とベトナム両国の特別大使を務めている俳優・杉良太郎(68)が、日本・ベトナム外交関係樹立40周年の記念イベントを現地で開催した。同市のオペラハウスでは盲目のピアニスト・辻井伸行さん(24)がリサイタルを行い、観客を魅了した。

また、杉は24年にわたるベトナム支援の原点となった孤児院を訪問、新たに15人の子供と養子縁組し、76人の養父になったことを明かした。スタンディングオベーションの中、満面の笑みを浮かべる辻井さんの体を包み込むようにして、杉は熱演をねぎらった。

ベトナムのホワン・チュワン・アイン文化スポーツ観光相は目を潤ませ、辻井さんの両肩をがっちりと抱いた。流麗なピアノの調べが、日越両国の友好関係に新たな1ページを開いた。

数多くの海外公演を成功させてきた辻井さんだが、ベトナム訪問は今回が初。「日本とベトナムの友好が何百年と続くように」と、ドビュッシーの「月の光」、ショパンの「英雄ポロネーズ」など11曲を演奏した。

約600人の聴衆の熱気に「びっくりするくらい熱心で熱烈な反応を頂いてとてもうれしかったです」。約1年半かけて今回のイベントを構想してきた杉は「辻井さんは日本の宝。彼のピアノを聞いてたくさんの方が勇気づけられると思う」と、観客に呼び掛けた。

24年間、同国で草の根の支援を行ってきた杉は、61人の孤児を養子に迎えて支援してきたバックラ孤児院を訪問。1989年に最初の養子となった女性のガーさん(36)のあいさつに目を潤ませた。

さらに、15人を養子にすることを明かし、「ただお金を振り込むだけじゃない。喉頭がんの子もいるし、病気の面倒も見なきゃいけない。僕が死ぬまでお父さんであり続けたい」と決意を新たにしていた。

「あまりに戦争を強いられすぎた国」として同国への支援を志し、文化だけでなく、政治、経済の面でも両国の友好に尽力してきた杉。移動の際にはパトカーが先導するなど、日本を代表する人物としてVIP待遇を受けている。

前日には妻で歌手の伍代夏子(51)らによる伝統芸能と日本の食文化を紹介する「ジャパンデー」や、宇宙飛行士の野口聡一さんの講演も開催。「ベトナムは日本を『大親友国』と思っているが、日本は態度があいまい。八方美人をやめて、もっとあらゆる分野で突っ込んだ話し合いをやるべき」と、さらなる関係強化を訴えていた。

なかなか、こうした隠れた一面を垣間見ることがないものです。一見、派手で私たち庶民とは別世界の人間だと思われる人だけに、単なるスタンドプレイではなく、継続的事業を行っていることに深く敬意を覚えたものです。

明日19日は一日、会社を留守にしますので、カキコミは休ませていただきます。

2013.07.17

守成は難し No.2430

創業の心を忘れたとき企業の衰退が始まり、道を踏み外していくと言われています。そんな私も至らない後継者の一人ですが、「創業は易く、守成は難し」と言われていても、やはり創業者の強い思いがいつまでも感じられる企業でなければと思っています。

「創業は易く、守成は難し」という言葉は、新たに事業を起こすよりも、事業を維持、発展させることのほうがむずかしいという意味ですが、元々は中国の史書『十八史略』のなかにあり、唐時代の太宗の問いに答えた臣下のものと言われています。下記のように解説しています。

唐の国が興隆から衰亡と向かう分かれ道は、玄宗皇帝時代に起きた反乱にあったとされる。いつの時代にも大小の乱はあるものだが、興隆の時にはむしろ、それらさえ国を強くする方向に動く。これに対して玄宗皇帝時代の乱が致命的な打撃になるまで広がった背景には、唐の政治が草創の息吹を失っていたという事実があった。

そこには実力主義ではなく情実主義、賞罰主義でなく無責任主義が蔓延していたのだ。情実主義は甘えの温床となり、発展への厳しい姿勢を腐敗させてしまう。無責任となり自ら律することを忘れたときには、堕落がはじまることはいうまでもない。

つまり、要領よく立ち回った官僚たちだけが、いい思いをする。これでは誰も懸命に働こうという気力はなくなる。皆、国の繁栄に尽くすよりも、国から何を得るかだけを考えるようになっていた。「全員が創業者」という精神とは、まったく逆の姿であった。

このように聞くと、歴史は繰り返すではないのですが、過去の唐の時代から引き継いでいる現在の某国の実情とよく似ています。役人の多くは汚職などにまみれ、皆、私腹を肥やそうとしています。そしてシャドウバンキングなどと呼ばれる陰の金融機関の破綻も間近だと言われています。

話が少し横道に逸れましたが、「創業」も「守成」も、どちらも簡単なわけがありません。「創業」には無からの立ち上げだけに予期せぬ困難に立ち向かわなければならないでしょうし、「守成」とは継続することであって、発展し続けなければなりません。

こうした栄枯盛衰は企業につきものですが、要はやはり人の問題に尽きるのではないでしょうか。玄宗皇帝に示されるように、創業の心を忘れたリーダーに率いられた組織は、結局は衰退していくのです。それは政治の世界でも同じことが言えます。

官僚主義的で組織がどんどんと大きくなり、中央集権的となった結果、私たち消費者や社員の声も届かなくなり、その声を圧力で抑えるようになってはリ-ダ-の心が完全に離れてしまうことになるわけです。

それは血液の循環が悪い不健康な体のようなものです。ねじれ解消などと声高に叫んでいる、今回の参議院選挙ですが、ある意味、良識の府である機関のチェック作用がなければ、この国はどこに進んでいくのか不安になるものです。独占とか驕りほど危険極まりないものはないわけです。

2013.07.16

人生の完成 No.2429

 死ぬことはこの世から消えてしまうことと思うと、とても耐えられないほど恐ろしいことですが、「死は人生を完成させるもの」と思えば怖くなくなると載っていました。ガンの名医でも知られている神戸の「新須磨リハビリテーション病院」院長の神代医師の話です。

誰にも言っていないみたいですが、自分自身も余命は1年もないとのことです。これまで約200人のがん患者を看取ってきたという先生ですが、末期の肺がんに侵されているというのです。

見つかったのが昨年の5月、手術は7月に親友の医師により行われたのですが、現在は抗がん剤や放射線治療など、一切行っていないそうです。大細胞型のガンではどちらも効果がなく、対応のしようがないからです。

またこれまで患者に言ってきたことと違うことをするわけにはいかないという、思いもあるからです。患者にはその治療を必要最低限にとどめてきました。それは延命ではなく、自分らしい人生を送ることに重点を置いたからです。

神代医師によると、今の医療はやるべき治療を行なっていない一方で、やり過ぎだと思うことも多いと言います。「もちろん何でも放置すればいいというわけではないですよ。でも手遅れなのに手術を重ね、辛い治療を続けることで“最期の時間”を犠牲にしている人も多いんです

そう言う彼が20年間に渡り提唱してきたのが『完成期医療福祉』という考え方です。冒頭の耐えられないほど恐ろしい死ですが、『死は人生を完成させるもの』と思えば、怖くなくなるという、つまり充実した最期をもって人生を完成させるということなのです。

そのためには、管理された病院で死ぬのではなく、自宅などの自由でいられる場所で最期をすごす必要があると力説します。そのため独居老人が自宅に戻って充実した最期を迎えるのにはどうしたらよいか、ガンを患ったことから自ら体験しようと思ったのですが、今年になって脳への転移が発覚し断念せざるを得ませんでした。

そんな神代医師を支えているのは、家族の存在です。妻の実津子さんがこう振り返ります。「今回の独居をいちばん反対したのは、27歳になるひとり娘でした。『なんで最期なのにパパと一緒にいられないの!最期はパパと一緒にいたい』と強く反対したんです。主人は子煩悩でしたからね。その言葉も心に響いたようです

そして夫を元気づけようと、実津子さんは日本舞踏の仕事を辞め、夫の介護に専念することを決意、神代医師はいま、妻の作ってくれる手料理を何よりの楽しみにしていると言います。また医師は『いざとなっても救急車を呼ぶな』と実津子さんに言い聞かせているそうです。

実は24時間ずっと主人が家にいる生活なんて、結婚して30年で初めてのことなんです。がんになったのは残念ですが、その反面、いま初めて主人がいつも家にいる。娘にすれば『パパがいる』生活なんです。きっと神様が最期に幸せな時間を与えてくださったんじゃないでしょうか。そう思うようにしています」こう笑顔で実津子さんは語っていたそうです。

他人のガンをいっぱい治療し、看取ってきた人が最期にこうなってしまうのも、皮肉な話ですが、神代医師はご自身なりに自らの人生を完成させようとしているのでしょう。今、私たちの周囲でも一番耳にし、決して他人事ではないガンという病気について、死との隣接を考えさせられる話でした。

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