会長の”三行日記”

2012年07月

2012.07.31

ロンドン五輪からその1 No.2256

やっと柔道・松本薫選手が日本人で初めて金メダルを獲ってくれました。風貌からして負けそうもないと思って、テレビにしがみついて応援していたのですが、よくやってくれました。
 
優勝が決まった途端、今までの攻撃的な顔が一変して、柔和で素敵な笑顔に変わったのはとてもよかったですね。出だしがあまり良くない柔道だっただけに、さぞかしプレッシャ-も大きかったのではないでしょうか。見事です。
 
ロンドン五輪、日本チ-ムのこれまでのところは大方の予想に反して、少し低迷しているのではないでしょうか。期待されている人が思うように伸びず、柔道や体操などは自分たちのプレッシャ-やミスで自滅しているようにも思えます。
 
これが勝つということの難しさなのでしょうか。もっとも事前での予想は期待を込めたところもあり、必ずしも絶対といったものではありませんでした。ですからある意味では妥当な成績かもしれません。
 
そんな中、この大舞台で自己ベストの成績を出す選手は称えてもよいのではないでしょうか。開幕2日目だったでしょうか、女子重量挙げの試合には思わず引き込まれ、深夜まで注視するほどの素晴らしい競技だったと思います。
 
私たちの世代ではよく知っている、あの三宅義行さんの娘、宏実さんです。父はメキシコ五輪・フェザ-級の銅メダリスト、また伯父さんに当たる三宅義信さんは東京・メキシコと2大会連続の金メダリストです。
 
そんな重量挙げ一家に育った宏実さんも、2000年のシドニ-五輪の競技を見て感動し、中学3年からこの道を志したと言います。そしてアテネから代表入りを果たし、前回の北京ではメダルを期待されていましたが、入賞こそ果たしましたが6位に終わっていたのです。
 
まず難しいスナッチで3回の試技を見事に成功し、続くジャ-クでも108、110kgと、この48kg階級での自己ベストの記録で銀メダル以上を確実にしました。そしてト-タル200kgを狙った113kgには惜しくも失敗しましたが、6回のチャレンジ中5回も成功し、見事に銀メダルに輝いたのです。
 
対する中国のチャンピオンはさすがに強かったですね。でもこの競技、結構その挑戦の仕方で成績が左右されるものです。初めから優勝を狙って自己ベストに近い、重い重量から始めて失敗すると、記録なしでで終わることもあるからです。
 
また忘れてはいけないのが、もう一人の日本人選手、水落穂南選手です。オリンピック初出場ながらスナッチで80kg、ジャークで96kgを挙げ、トータル176kgで6位入賞を果たしました。
 
特筆すべきは6回の競技のうち、1回も失敗することなく競技を終えたのです。周りの選手が何人か失敗する中、自分の計画通りの重さにチャレンジし、見事に自己ベストでの入賞だったのです。
 
このように本番で自分の実力以上のものを出せれる選手は、やはりそれなりの結果がついてくるものです。ロンドン五輪も中盤に差し掛かる中、日本人選手も過度の重圧に押し潰されることなく、のびのびと競技してもらいたいものです。

2012.07.30

多発する熱中症 No.2255

ロンドン五輪が始まってから毎日寝不足の日が続いているのではないでしょうか。なかなか日頃の実力を十分発揮できない人もいれば、17歳の水泳高校生・萩野くんのように、この時とばかり渾身の力を出し切って銅メダルを獲得する選手も出てきます。
 
若いっていいなと思いながら、無欲の大切さも知らされています。まだまだ眠れない日が続きそうです。さて高校野球も各地でほぼ代表が出揃ったようですが、この炎天下で熱中症に掛かる人が少なくありません。
 
この応援の観戦中、運ばれる人もいれば、ハウスの中で農作業中、熱中症に掛かり亡くなってしまった人もいます。また閉め切った家の中で掛かってしまう人など、熱中症は侮れないものとなっているものです。
 
そもそも熱中症とは高温多湿な環境で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調整機能がうまく働かないことにより起こります。その症状はさまざまで、発熱、筋肉痛や大量の発汗、吐き気や倦怠感、重症になると意識障害などが起こり、しばしば命にも関わってくるものです。
 
昨今の巷の気温は、人間の通常時の体温を超える37度以上にも上がっています。それゆえ水分が不足していたり、体の調子が悪かったりするときは体温調整機能がうまく働かないのでしょう。
 
昨年この時期に熱中症で救急搬送された人は全国で約4万人と言われています。このうち44%が65歳以上の高齢者とのことです。そして重症患者の60%は室内で熱中症にかかっているそうです。
 
なかでも高齢者の場合は、夏の夜、エアコンや扇風機をつけず、窓を閉め切って蒸し風呂状態で寝ている間に熱中症にかかり、朝、亡くなって発見される事例も少なくないと言われています。
 
このため高齢者には特に要注意というものですが、暑さや水分不足に対する感覚機能や、体の調整機能も低下している高齢者ゆえ、こまめな水分補給だけでなく、室温や換気にも十分注意を促さなければいけないということでしょう。
 
でも不思議ですね。私たちの高校時代、炎天下での野球の練習でも水を一滴も飲ませてもらえないものでした。それでよく、今で言う熱中症に掛からなかったものです。
 
でもやはりク-ラ-とかもありませんでしたし、そうした排気熱もたちこめてはいませんでした。体の抵抗力も違っていたのでしょうね。とにかく五輪の最中でもありますし、熱中症の原因にもなる寝不足には特に気をつけたいものです。暑さに負けず、この厳しい夏を乗り越えていきましょう。

2012.07.27

新たな自分自身への挑戦 No.2254

なでしこに続き、男子サッカ-も強豪・スペインに勝ちました。強行日程だけに開会式の前から組まれたロンドン五輪・サッカ-の試合なのですが、日本としては良いスタ-トを切れたのではないでしょうか。これで全体の志気が上がるというものです。
 
さて11年半もいたマリナ-ズから、新たに名門・ヤンキ-スに移籍したイチロ-選手について、今日は触れたいと思います。まず何という巡り合わせだったのでしょうか。移籍が決まったその日から、古巣・マリナ-ズとのゲ-ムだったのです。
 
ヤンキ-スの8番ライトで先発した第一打席、シアトルのセ-フコフィ-ルドのマリナ-ズファンが何と総立ちとなり、スタンディングオベ-ションで彼を迎えてくれたのです。
 
今、ヤンキ-スの4番を打つ、アレックス・ロドリゲスはかつてこのマリナ-ズの主力として大きな存在だったのですが、ある時ヤンキ-スに移り、イチロ-選手と同様にこの球場に迎えられたとき、観客からは大ブ-イングでした。それは時が経った今でも続いています。
 
それに比べたら、イチロ-選手には本当に温かい声援でした。これに応え、打席に向かう前、何度も帽子を取り、丁寧にお辞儀をしている姿がとても印象的でした。おそらく、こんな自分の気持ちを素直に表現したイチロ-選手を見たことのないくらい、珍しく思えたものです。
 
それから凄いのはその打席、見事にセンタ-前に移籍後初打席でヒットを放ったのです。このへんがやはり持っている凄さです。私は初め、球団からのトレ-ド要請をイチロ-選手が呑んだものと思っていました。
 
ところがどうやらそれは違うようで、彼が自分自身で望んでトレ-ドを志願したようです。またそれに応えてくれたのがヤンキ-スだったみたいです。
 
イチロ-選手自身が言われているように、ヤンキ-スに入ったからと言ってこれから先、安泰とは限りません。むしろ39歳、下り坂が見えてきた同選手にとって、3ヶ月のレンタル契約が示すとおり、下手をすれば松井選手同様、行き場所がなくなるかもしれません。
 
それを敢えて選択したということは、もう一度自身のモチベ-ションを上げて、再度やり直しの意味で残りの選手人生を賭けるつもりではないでしょうか。もちろんその結果、一度も果たせなかったワ-ルドシリ-ズにも出て優勝を味わってみたいのでしょう。
 
とにかく、ヤンキ-スでのイチロ-選手のこれからに是非注目したいものです。きっと彼のことですから、新たな進化を遂げるのではないでしょうか。楽しみです。

2012.07.26

BCPセミナ-よりその1 No.2253

昨日は午後からほぼ4時間余り、BCPセミナ-に出掛けました。これは事業継続計画というもので、昨年の大震災など、予期せぬ大きな災害や事故があっても企業を存続できるだけの準備を怠らず、しっかりと事前での計画を立てておこうというものです。
 
ちょうどこの話を聴きながら、前日、川崎の取引先の社長を訪ねて、お聴きした話を思い出しました。5月に起こった新潟でのトンネル事故の話です。
 
関係する客先でもある、R・ENGという会社の社員も二人、このトンネル内のガス爆発という事故で、犠牲になってしまいました。二人ともまだ前途洋々の、バリバリの30代です。
 
内、一人は仕事もできて、全国トンネル工事の70%近くシェアを持つという、この会社の中堅として日本全国あちこち動き回っていたとのことです。
 
亡くなられた後、1週間して合同葬儀がありました。さぞ会社の幹部は辛いだろうと察してお会いすると、意外にも割り切れたというか、妙にいつまでも暗く引きずっている様子が見えないというのです。
 
また遺族の一人に当たる、亡くなった社員の父親が式中、次のようなことを言っていたそうです。「こんなことで、R・ENGが潰れるようなことがあってはいけない」と。
 
おそらく会社の社長以下幹部が事故後、社員さんの補償問題で必死になって動いていたのでしょう。その結果、同社は全て被害者という扱いで元請となった会社からも補償金が出ると言います。
 
その他、保険や会社からの弔慰金も加わり、おそらく残された遺族が一生困らないくらいのお金が用意されたのではないかということです。また総持寺という大きなお寺で、会社を挙げての立派な葬儀も執り行われたと言います。
 
こうした手厚い会社としての心配りが、悲しみの中でも遺族の満足感に繋がったのではないでしょうか。またこうした会社側の対応をつぶさに眺めていた社員にも「うちの会社はここまでしてくれるのか」という、不測の事態にも対応した、誠意ある自社への信頼や安心感に包まれたのではないかと語っていました。
 
まさにBCPそのものではないかと思われます。天災や事故だからといって、ただあきらめるのではなく、松下幸之助さんが言われたとおり、そこから受ける損害の大小は経営のあり方如何によって変わってくるものと知らされました。

2012.07.25

女子ソフトの意地 No.2252

巷では土曜日に開幕するロンドン五輪の話題で持ち切りとなっています。こんな中、それを皮肉るわけではないのですが、朝日新聞・天声人語にソフトボ-ル女子世界選手権で、日本が42年ぶりの優勝を飾ったことについて触れていました。
 
ご存知の通り、前回の北京五輪では宿敵アメリカを決勝で倒し、日本中が興奮した優勝を成し遂げました。血豆を潰しながらの、熱投ともいえる上野投手の3連投は、今でも多くの方が思い出すことができるのではないでしょうか。
 
しかし今回の五輪からは野球と併せてその競技から外されてしまいました。世界の中での競技人口が少ないとの理由からですが、一番はヨ-ロッパでこの競技が普及されていないからでしょう。
 
記事によると、こんなこともあり熱が少し冷めたことから、今回の世界選手権の結団、壮行会にはテレビカメラが1台もなかったと言います。従って事前にはニュ-スで知らされることもなく、私たちは世界選手権があったことすら知りませんでした。
 
優勝後、「日本の皆さんにソフトボ-ルは健在だとお伝えしたい」という、共同通信の配信による宇津木監督のコメントで、メディアの移り気をチクリと刺された気にもなると伝えています。
 
この女子ソフトの金は4年前、堂々と1面トップを飾りました。その紙面の端っこに「なでしこ銅逃す」と掲載されていたそうです。また、地味だった花はその後に大ブレ-クし、現地時間の今日、開会式に先だって初戦に臨むと記されています。
 
大きくその立場が逆転したようですが、女子ソフトにもまだまだ譲れない意地があるものと思われます。エ-ス上野投手はまだまだ健在です。五輪がなくなった今、モチベ-ションは下がったかもしれませんが、42年ぶりの制覇は見事としか言えないのではないでしょうか。
 
そして一方のなでしこにも同じことが言えます。ワ-ルドカップの制覇の前、日本を立つ時の見送りはほとんどなかったと言います。それと打って変わって、今度は大フィ-バ-での旅立ちでした。
 
たぶん前回感じられなかった大きなプレッシャ-が、選手の間に圧し掛かっているのではないでしょうか。大きな期待を背負って、これに応えるというのは結構、大変なはずです。是非、この見えない大きな力に屈せず、自分たちのサッカ-を貫き、大願成就を果たしてもらいたいものです。

2012.07.24

自分なりの健康法 No.2251

海の向こうからは、イチロ-選手がヤンキ-スにトレ-ドという衝撃的なニュ-スが飛び込んできました。また別の機会に触れたいと思いますが、アメリカという国は本当にドライで割り切った国ですね。
 
さて梅雨も明け、毎日暑い日が続いているこの頃ですが、健康法について少し触れた記述がありましたので紹介したいと思います。
 
まず多くの健康法が伝えられていますが、全く正反対のものもあったりして、戸惑うようなことも少なくありません。例えば睡眠にしても、人によって十分な睡眠時間は異なります。5時間でよく眠ったという人もいれば、8時間眠らなければ満足しないという人もいます。
 
ですから十分な睡眠を取りなさいと言われても、人それぞれゆえに、本人に一番あった熟睡できるものでよいのではないでしょうか。
 
また食事にしても2食がよいという人もいれば、夜は食べない方がよいという人もいます。先日もすこし触れましたとおり、九重親方のように夕食から次の食事までの時間を長く空ければ、脂肪を燃焼できるとも言われていることもあります。
 
でも最近、自分で少し心がけてきて、やはりその食事の量も大いに関係しているのではないかと思っています。最近では家内のやっている、集会所での「ひだまり亭」で時々は昼食をいただいています。
 
もちろんお金は払って食べていますが、食事の量そのものは高齢者が主にお相手だけに、少し少なめになっています。ですから私の今まで食べてきた量からすれば少なめで、もう少し食べたいなというのが本音です。
 
このもう少し食べたいと感ずるくらいの量で、やめておくことも大事ではないでしょうか。朝、散歩から帰ってくると、体重を測定しカレンダ-にその日の数字を記入するようにしています。
 
この効果か、付け始めたときに比べ、最近は2Kgぐらい減量できています。やはり知らない間においしいからと言って、少しずつ食べ過ぎていたのが肥満の原因になっているものと思われます。
 
余分なことですが、最近テレビで知ってから、多めの納豆をよく掻き混ぜてそれに豆腐を加えて、よく掻き混ぜたものを食することが増えました。結構、これがつまみにもなり、いけるのです。もちろんどちらも良質なたんぱく質ですから、体にもよいと思われる食材です。
 
そして結構これでお腹にたまりますから、他のものへの食べすぎも抑えてもらっているかもしれません。その他、少しでも健康にとウォ-キングや、この炎天下でも汗をいっぱい掻きながら、ジョッギングをしている人も見かけます。
 
どちらがよいというものでもないと思います。要は自分に一番合った方法で無理なく、終わった後に爽快感があればそれが一番ではないでしょうか。これからの暑い夏を乗り切れるよう、自分なりの対策を立てて、お元気でお過ごしできることを祈っています。

2012.07.23

母校、散る No.2250

野球の話題が続いていて恐縮ですが、母校・沼津東が3回戦で敗戦となってしまいました。強豪・常葉橘だけに善戦を期待していたのですが、やはり相手は隙を見せてはくれませんでした。
 
この試合、観ることはできなかったのですが、0-8と7回コ-ルド負けと結果が示すものの、点を取られたのは3回、4回の2イニングだけに、一方的な相手の試合で力の差を見せつけられたのではないように思えます。
 
しかしながら失策が当方に4つ、記録されています。このへんに隙をつかれたところがあるのではないでしょうか。エ-ス中林君は1,2回戦に引き続きよく投げました。既に紹介しましたとおり、1回戦の延長13回に続き、2回戦の科学技術戦もやはり同じ13回を投げ抜きました。
 
朝日新聞の球音というコラムにも紹介されていたとおり、以前に比べたらずっと制球力もついてきたのではないかと思います。これも強化練習での走りこみと、一日200球の投げ込みの成果ではないでしょうか。
 
1、2回戦の延長戦、共に苦しいといった素振りは一切見せることなく、飄々と投げ込んでいる姿は頼もしくさえ感じたもので、見事でした。
 
元々、最上級生となった中林君の同級に、投手は彼の他に2年までは田尻という左投手と、もう一人金子という右投手がいました。しかしながら勉学の不安等、事情があって彼らは途中で辞めていったのです。
 
今さら死んだ子の歳を数えるようでおかしな話ですが、もし彼らが残っていて3本柱がうまくお互い競い合っていたらと思うと、中林君の精神的負担も少なかったのではなかったかと思えるものです。。
 
と言うのも、中林君は元々脚は速いし、投手でなければ1番センタ-で使いたいような選手なのです。また1回戦3安打、2回戦4安打、また3回戦も1安打と、打力も非凡ではありません。そのくらい野球センスに富んでいた子ゆえに、少し悔やまれるものなのです。
 
でも致し方ありません。最後まであきらめず、よく高校野球を完結してくれました。昨秋、今春も粘って県大会出場を果たしましたし、この夏も1回戦こそ、負けたら本当に悔いが残る試合でしたが何とかふん張り、そして2回戦8回に同点に追いつき、逆転でゲ-ムをものにしてくれました。
 
選手たちの健闘を称えたいと思います。願わくばあと何が足りないのか、後輩たちにしっかりと伝え、21世紀枠もあることですから、この秋に備えてもらいたいものです。
 
とにかく限られた練習時間の中で、結果を出していかなければいけないのですから大変です。さらに効率の良い練習と、頭を駆使したインサイドベ-スボ-ルを究めてもらうことを願っております。

2012.07.20

渡米組の浮き沈み No.2249

海の向こうの大リ-グではブルワ-ズ・青木選手が頑張っています。17日のカ-ジナル戦まで20戦連続出塁とのことで、1番打者としての責任を見事に果たしています。
 
1番という打順はヤクルト時代と同じで、足が速く出塁率の高い、青木選手の持ち味を十二分に生かしているのではないでしょうか。そのままの自分を出し、できるだけ三振をしないように心がけているとのことですが、粘りに粘って本当に嫌らしい1番バッタ-になって欲しいものです。
 
この青木選手、大学時代の早大野球部では阪神・鳥谷選手と同じチ-ムメ-トらしいのですが、プロ野球に入った頃はスタ-選手として騒がれていた鳥谷選手に比べれば、いまいち目立たない存在だったようです。
 
従って熱望されて阪神に入団した同選手の契約金に比べたら、だいぶ開きがあったようです。ですからその頃から両選手のライバル意識、特に青木選手の彼に対しての意識は、かなり大きかったとのことです。
 
また今シ-ズン初め、大リ-グ入りした青木選手にも、以前にも触れましたようにかなり冷たい扱いを受け、当初は代打や控えで出番もなかなか、なかったものです。
 
こうした雑草魂が現在の青木選手を支えているのではないでしょうか。イチロ-選手は別として、今シ-ズンなかなか調子の波に乗れない松井選手や、前球団を解雇されヤンキ-スのマイナ-チ-ムから出直しとなった福留選手、また西岡選手など、不振の続く日本人大リ-ガ-の中で、存在感を見せつけているのはこの青木選手しかいないような状態です。
 
それにしても松井選手はどうしたのでしょうか。例年、夏場になってくれば元気になってくるのですが、今のままではマイナ-に落とされても仕方のない成績です。
 
以前より少ないチャンスを活かさなければならず、大変には違いありませんが、かつては日本プロ野球を代表する選手だっただけに意地を見せて欲しいものです。
 
そうしてみると、やはりイチロ-選手は偉大です。今シ-ズン調子がいまいち上がらないと言っても、マイナ-落ちなどの懸念が全くない、欠くことのできない存在感を示します。
 
あとその他、黒田投手を除いてはあまりパッとしない渡米組だけに、このままでは日本プロ野球そのものが軽視されてしまいます。何とか日本人ここにあり、といった意地を見せてもらいたいものです。

2012.07.19

笑いは人生の万能薬 No.2248

いつもしかめっ面をしているより、やはり笑いが何よりも体のためによい、という話が載っていました。笑いは人生の万能薬とのことです。さあ、大いに笑って悩みを引き飛ばそうではありませんか。
 
私たちは公私ともに、ときとして落ち込んだり、つらい状況に直面することがある。そのときに何が必要なのであろうか。少しでも状況を好転しようという意志か。じっと耐える力か。もちろんそれらも必要であろうが、意外なことに笑いやユーモアが悩みに対して効用があるといわれている。

アメリカのレーガン元大統領は、大統領に就任して2カ月後の1981年3月30日、ワシントンD.C.のヒルトン・ホテルを退出しようとしたさいに、狙撃された。側近の部下が亡くなるなど大きな事件となり、レーガン自身も撃たれ病院に運ばれた。

そのときレーガンは、医者にこういったそうだ。「キミは共和党の支持者だろうね」。いうまでもなくレーガンは共和党出身。反対政党の医者だと命が危ないというユーモアである。

じつはレーガン、この事件以前は知識層などから否定的にいわれていたが、狙撃という事態においても余裕を失わない精神的な強靭さや人格が評価され支持率が大きく上がった。彼のその後の政策が実施できたのは、この事件(=このユーモア)があったからだともいわれている。

また以前、この稿で紹介したアメリカのジャーナリスト、ノーマン・カズンズも笑いの効用について、こんな研究を紹介している。

10人の学生に愉快な映画と、そうでない映画を30分ずつ見せたところ、愉快な映画を見たあとでは目立って、唾液中の免疫の働きが活発になり、反対につまらない映画を見たあとには変化は見られなかった。

カズンズ自身膠原病を克服した人だが、10分間大笑いしたあとには、3時間は痛みを忘れることができたという。

日本においても同様の実験がテレビ番組で紹介された。リュウマチを患い、毎日「痛い痛い」と叫んでいる患者に集まってもらい、その前で落語家が落語を聞かせる。するとひとしきり大声で「ワハハハ」と笑った後、患者たちの痛みが驚くほどやわらいだというのである。

このように笑いやユーモアには人間の免疫作用をアップさせ、さらには病気の痛みを忘れるほどの効用がある。ちょっとした悩みから脱出する効用はどれほど大きいかは言うにおよばないだろう。

もしいま悩んでいることがあれば、テレビでも本でも舞台でもいい。何か笑えるものを見つけたり(幸いにもいまはお笑いブーム。笑える番組には事欠かない)、笑わせてくれる友人に会うことだ。また何か悩んでいる人がいたら、ひとつでも気のきいたジョークでもいってあげてほしい。

レーガンにしても、彼自身のジョークで周囲の家族や側近たちはどれほどほっとしたことだろうか。まさに「笑い・ユーモアは人生の万能薬」。ちょっとした悩みや苦しみは、ぜひとも笑いで吹き飛ばしていきたい。

 
そうですね。笑っていたり、怒ったりしていても人生はたった1回しかありません。それなら楽しく愉快に過ごさなければ損だと思います。まさに「一怒一老 一笑一少」ですね。

2012.07.18

素晴らしき仲間その1 No.2247

やっと梅雨が明けました。さあ暑い夏の到来です。お盆の休みを控えて、我が社もこれから忙しくなる時期です。頑張って忙しい仕事に励みたいと思います。さて今日は素晴らしき仲間に恵まれて、とても感謝している話です。
 
この週末、同級生が主なメンバ-ですが熊野古道に1泊2日で出掛けます。こちらの素晴らしき仲間は帰ってきてから、またゆっくりとお伝えしたいと思いますが、今日は隣近所の素敵な仲間について紹介させていただきます。
 
先々週の土曜日、この仲間の奥様が還暦を迎え、食べログでも人気のあった市内ホテルの1Fにある、レストランを予約し、ささやかなお祝いをしました。
 
メンバ-は地元に住む、まさに隣近所とも言える、5組の夫婦です。ずっと以前、地域で体育委員を一緒にやったのがご縁で、それ以来、奥様共々お付き合いをさせていただいているのです。
 
年齢的にも男では私が下から2番目のことから、もっぱら幹事役は私たち夫婦が務めています。もうずっと以前からになるのですが、月に会費として1軒10,000円ずつ集金し蓄えておきます。
 
そして原則として3年で貯金が満期となると、そのお金で何処か旅行に出掛けるわけです。ですから1軒で36万円あるわけですから、比較的豪華な旅行もできるというものです。
 
以前にはこの資金で初めてハワイに行ったり、東北、信州、小豆島、沖縄など、あちこちの旅を楽しんでいます。こうした仲間ですから、やはり気が置けないだからでしょうか、還暦で予約したレストランではご主人がそれぞれの関係を聞いて「こうした仲間って本当にめずらしいのですが、とても素敵ですね」と声を掛けてくれました。
 
こうして、誰か節目を迎えるときの他、3年に1度の小旅行の打合せなどと称して、なんだかんだと食事会を開いているわけです。この還暦の祝いは、あと私の家内だけ一人残しているのですが、何とか全員が無事でそのときを迎えられるよう願っているものです。
 
というのも、いくら気心知れている仲間と言っても、どなたかその連れ合いがいなくなってしまっては、やはり集まるのが難しくなるものです。とにかく、いつまでもこの素敵な仲間と、あちこちおいしいものを食べ歩きしたり、リフレッシュできる旅をいつまでも楽しみたいものです。