会長の”三行日記”

2013.09.05

水の大切さ No.2453

 雷が絶えずゴロゴロとなる、大雨の朝となってしまいました。日本各地に豪雨の被害をもたらしている今年の夏ですが、相変わらず大気が不安定なようで、いよいよ今日は東海地方にも押し寄せています。

でも所によっては恵みの水となる雨なのですが、この水に関してちょっと気になる話題を耳にしました。中国が我が国の水を狙っているというのです。ご存知のとおり、安全な我が国の飲料水と違って、中国は節度のない環境汚染により、水にも深刻な悪影響を与えています。

その劣悪な水事情が紹介されていました。以下、それを象徴する事件の記述です。

今年3月、中国でペットボトル入りの水を売る有名ブランド「農夫山泉」について、北京紙、京華時報が「農夫山泉の水源地は汚染されており、水質は水道水にも劣る」と、連日のように報じ始めたのだった。

農夫山泉の水源地は長江(揚子江)の支流にあたる漢江の上流で、湖北省丹江口市のダム付近にあるが、企業側は独自の水質検査結果を公表し、「報道はライバル会社のわなで、自社製品の品質にはまったく問題ない」などと反論した。

泥仕合が続いたが、ネット上で「結局、中国の飲料水はどれも信用できない。消費者不在の不毛な論争だ」と反発が強まり、水源の汚染問題は白黒つかないうちに立ち消えとなった。

また上海でも市民を驚かせる出来事が起きた。租界時代の欧風建築物を水面に映しながら流れる黄浦江は上海市の水源でもあるが、3月に1万匹を超える豚の死骸が市中心部近くに流れ着いた。上流の浙江省の養豚業者が、病死した豚の処理に困って投棄したのだった。

ほぼ同時期に中国では鳥インフルエンザウイルス(H7N9)感染が広がっていた。住民に不安が広がるなか、上海市当局は「回収した豚の死骸からウイルスなどは発見されず、水道水にも問題はない」と火消しに走った。

こうしたことから全く信用できない中国の飲料水なのですが、近頃、富士山を望む我が静岡県の御殿場市にも、水ビジネスのコンサルタントのところに、度々中国系企業から電話が掛かってくるそうです。

「水の工場を造りたい」「井戸付きの土地を探している」「ペットボトル入りの水を買いたい」と、流暢な日本語を操り接触してくる中には怪しげな業者もあるとのことです。詳細な企業概要を送るよう頼んだり、会って話を聞こうとするとピタリと連絡が途絶えることもあり、こうした電話は多いときは1日50件以上にのぼると言います。

自然豊かな富士山の周辺は国内のミネラルウォ-タ-の生産の半分を占める、地下水の宝庫でもあります。それゆえに世界遺産登録をされた富士山に俄然、注目を集め出しているのです。

一説には北海道や信州の山の水源にも、既に中国の資産家が買いあさっているとも聞きます。これは極めて由々しいことではないでしょうか。私たちの貴重な水資源を必死になって守らないと、この先、とんでもないことになるような気がします。

2013.09.04

バレンティン No.2452

 我が愛するヤクルトのバレンティン選手が頑張っています。昨日まで王さんの持つ日本記録のホ-ムラン55本まで、あと3本と迫り、記録達成は間違いないと言われています。

残念ながらチ-ムは最下位を低迷し、クライマックス出場も絶望視されていますが、まさしく孤軍奮闘の形でホ-ムランを量産しているものです。このチ-ムも低迷しているとはいえ、残り24試合も残しているわけですから、日本記録達成はほぼ間違いないところです。

そこで懸念されるのが果たしてこの先、まともに勝負をしてくれるかということです。それというのも、過去にこの日本記録に挑戦して、何人かの人たちが苦汁を飲まされているのです。

覚えている限りでも3人います。その一人、阪神・バ-スは残り1本の54本で巨人との最終戦に臨みました。その結果、3打席目こそ安打を放ったものの、あとの4打席は全て敬遠の四球なのです。そのときのバ-スの言葉が印象的です。「これが日本の野球さ

また近鉄ロ-ズは王さんと同じ55本で、やはりシ-ズン最終戦を迎えました。相手は王監督の率いるダイエ-です。この試合、1,2打席はやはり四球で、我慢できなかったロ-ズは  次の2打席、ボ-ル球に手を出してしまったのです。

そしてもう一人、西武・カブレラも同じ55本でダイエ-との最終戦、これも3四死球と勝負してくれなかったのです。何とその球数20球のうち、ボ-ルが18もあったのです。これではカブレラが怒るわけです。

奇しくも3人とも全て王監督の率いるチ-ムとの対戦で、しかも相手は全て外人だったのですが、本人はいざ知らず、周囲が王監督に配慮した結果なのでしょう。まさしく島国根性丸出しの日本ならではの話なのです。

このような懸念がないわけではないのですが、バレンティンの場合はあまりにも残り試合数が多く、全て勝負しないというわけにはいかないのではないでしょうか。それだけに正々堂々と勝負してもらいたいものです。

でもその攻め方は結構、厳しくなってくるのではないでしょうか。インコ-スを厳しく突いてきたり、また四球にしてもよいとくさいところに投げ込んでくると思われます。それだけに生みの苦しみが伴うとは思いますが、それを克服してこその大記録です。

思い出されるのがイチロ-選手のシ-ズン最多安打や、10年連続200本安打を放ったときのことです。相手方は日本人だからと言って、記録達成を邪魔するような逃げは一切なく、真っ向から勝負をしてくれました。この歴史と伝統のある大リ-グの潔さを是非日本野球も見習わなくてはと思っています。そうであれば達成は時間の問題ではないでしょうか。

2013.09.03

ひさしぶりの座禅から No.2451

 東方寺で開かれている座禅に、ひさしぶりに参加してきました。毎月2日に行われているものですが、このところ都合がつかず、なかなか参加することができなかったのです。

正式には鐘の音を合図に19時から30分間、瞑想にふけるわけですが、早く着けば先にやっていてもよいわけで、15分前ぐらいから約45分間、座禅を組んできました。

でも出てくるのは雑念ばかりで、なかなか頭の中が空っぽにはなりません。煩悩が多いからでしょう。無の心になろうと思っても叶うものではありません。そんなことからか、いつもよりこの45分が長く感じられたほどです。

この30分の座禅が終わり、お経を唱えてから龍澤寺老師・後藤栄山さんの講話が始まります。ひさしぶりの栄山老師の法話はやはりいつものように、古典を紐解いた真面目でお堅いものでしたが、時間があるからと言って、少しご本人のコメントがありました。

それは私たちが住むこの街・沼津の良さに触れていました。北に霊峰・富士山を眺め、南には穏やかな駿河湾に囲まれています。栄山氏が月に1回は必ず訪れる東京とは全然違うと述べていました。

高いビルに囲まれ、土のないコンクリ-トジャングルは暑さの逃げるところがないとの指摘です。そして他の大都市であるパリやロンドン、ニュ-ヨ-クに比べ、大きな公園がなく緑も少な過ぎるというのです。

そして異常に暑い今年の夏についても、これは人間が自ら招いたもので、来年も同じように続き、一挙に変わるものでないと言われていました。それは瞑想にふけることにより、汚れかかった心を清めることのできる座禅と違って、一朝一夕に変えることのできない定めのようなものなのです。

こうした地球温暖化は冬には多くの石油を使った暖をとり、また今のように暑いからと言ってク-ラ-をかけ続けている人間が、永年し続けた結果ゆえのもので、座禅をした途端、周囲のものが美しく見え始めるものと根本的に違うものだと指摘していました。

そして仏教では元々人間はよきものという性善説を唱えていますが、誰でも行き詰ったり挫折することはあるゆえ、そうした汚れたり沈みそうになった心を少しでも清める意味でも、座禅をして自分を見つめ直しなさいと説いていました。

そういえば昨日も千葉や埼玉で竜巻の大きな被害がありました。これも温暖化がもたらした人災と呼べるかもしれません。栄山老師の言われるように、煩悩が決して少なくないわけですから、朝の少しの間でも自分を素直に見つめ直す時間を作らなければいけません。