会長の”三行日記”

2014.08.05

熱い夏 No.2605

 8月9日からいよいよ甲子園での全国高校野球選手権大会が始まります。我が県の代表・静岡高に期待したいところですが、全国49代表のうち、この大会での注目の選手を少し紹介したいと思います。

まず投手部門では、何と言っても予選の神奈川大会決勝で20もの三振を奪って好投した、東海大相模の吉田君が挙げられます。2年生ながらストレ-トは140キロ台中盤のスピ-ドと縦に切れるスライダ-を武器としている投手です。

一説には来年のドラフト候補の目玉と言われており、左右の違いはあるが楽天の松井投手に似た、投げ出す腕の振りは直球とスライダ-の区別がつきにくく、なかなか打ちにくいのではないかと言われています。

また岩手県代表・盛岡大付の松本君も注目の投手です。150キロを投げる右腕の剛腕投手としてばかりでなく、4番打者としても通算54発も放っている、大谷君に続く二刀流としても注目されています。

また打者の方では、奈良・智弁学園の松本君の打撃が楽しみです。何しろ高校通算73本塁打と半端ではなく、奈良県大会でも3本の本塁打を放ち、意気揚々と乗り込んできています。

この他、福岡・九州国際大付の清水君も、ドラフト候補の捕手に挙がっているくらいの強打者です。こんな中、昨年2年生として甲子園で活躍した選手が何人も、予選で涙を呑んでいるのが見受けられます。

まず愛媛・済美高の安楽智大投手です。155キロのスピ-ドを出して注目された投手です。また昨夏の優勝投手である群馬前橋高の高橋光成君や、やはり昨年の選抜での優勝投手・浦和学院の左腕・小島和哉投手などです。

惜しくも予選で敗れ去ってしまいましたが、やはり今は情報化の時代、いろいろなデ-タ分析から事前にしっかりと対策を研究し尽くされたのではないでしょうか。なかなかエ-ス一人では勝てないものです。

こうして勝ち抜いた49のチ-ムが今年の暑い夏、激突するわけですが、8点差を9回でひっくり返した星稜高や、今センバツ優勝の龍谷大平安、またPL学園以来の3連覇を達成し地元大阪の激戦区を制した大阪桐蔭など、注目のチ-ムから目が離せません。猛暑と言われる今年の気象以上に、甲子園では熱い夏が展開されそうで楽しみです。

2014.08.04

シニア No.2604

 台風の影響で四国の方では大雨の被害が聞かれます。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。先週末には高校の全体同窓会が開かれ、出席者が何と460人と言われています。年々増え続けていて会場が目いっぱいになってきているだけに、来年の当番回期としての私たちにとっても、考えなければいけない問題です。

この当番回期の最年長として、私たちの回期が幹事当番の代表回期を務めるわけです。いわば最後のお役目を果たさければいけない世代となったわけですが、ここまで至るのにあっという間のような気がして、改めて月日の経つ早さを感じております。

さて、こうした私たちの今の世代をシニアと呼ぶのでしょうが、新聞にシニアの利点というものが少し載っていました。まず年金の支給日が毎月15日とのことですが、この日にシニア割引をする店が多いと言います。

残念ながら私は来年の2月が来ないと65歳にならない関係で、まだ年金支給は受けていませんが、同級生の大部分は既に受けている人が少なくないものと思われます。でも私などと違って悠々自適な生活を送っている方が多いでしょうから、あまり関係ないかもしれませんが、知っていて損はないものと思います。

大手ス-パ-のイオンでは55歳以上を対象とした、シニア世代向けカ-ドの利用者がこの日に買い物をすると、5%引きになるそうです。一方、セブン&ホ-ルディングス傘下のイト-ヨ-カ堂でも、60歳以上対象のカ-ド利用者に向けて毎月15,25日の2日間には5%のシニア割引を行っているとのことです。

それから「孫と一緒でお得」というサ-ビスもあるみたいです。ジジ、ババには目に入れても痛くないという、孫という存在を突いてきているのが憎いところですが、旅行会社のHISではパンフレットで指定された旅行には、大人3人以上を含む3世代で申し込むと、代表者の代金が1万円引きになるそうです。

また富山市などでは市直営の博物館や動物園を孫やひ孫と利用すると、入場料が無料になる「孫とおでかけ支援事業」なるものをスタ-トさせ、市外在住の利用者にも適用されているそうです。

その他、映画館などの鑑賞料でも60歳以上なら1100円になるとか、夫婦のどちらかが50歳以上なら2人で2200円になるという割引も比較的知られているところです。その他にも京都国立近代美術館や東京の国立西洋美術館でも、65歳以上は常設展が無料になるなど、シニア世代が無料となる芸術関係の施設は少なくないと言われています。

それなら利用しなければつまらないというものですが、言われなくても今一番元気の良いのがこのシニア世代のことですから、十分活用しているのではないでしょうか。そう言えば山などでも、こうした中高年の方が本当にお元気で精力的です。当分は無理でしょうが、会社を離れて少しでも余暇を楽しめる身分になりたいものです。

2014.08.01

モンスタ- No.2603

 我が県の代表には静岡高が決まりました。その初戦、駿河総合と延長15回再試合という壮絶な試合を制し、勝ち進んでいったのですが、もし負けていたらどうだったのでしょう。改めて野球の奥深さやスリリングな点を感じています。何とか甲子園でも静岡県代表の意地を見せてもらいたいものです。

長崎県佐世保でまた悲惨な事件が起きてしまいました。高1の女生徒が自分のマンションに同級生を誘い、殺害してしまったのです。しかも殺害後、遺体を切断するという、信じられないことまで起こっています。

伝えるところによると、通う高校は中高一貫の進学校で、長崎県の中でも上位の成績を有する学校と聞き、また家庭も比較的裕福で弁護士の父を持ち、親子ともスピ-ドスケ-トの選手という文武両道の一面も覗かせています。

そんな子がなぜ?と思わせられるものですが、大好きだった実母が昨年秋ガンで他界、その後すぐに父親が再婚し、家を出てマンションの一人住まいを始めたと言います。このへんが16歳という多感な年代だけに原因が潜むのでしょうか。

また殺してみたかったとか、遺体を解剖してみたかったという、恐ろしい供述もしています。犯行も道具を買い揃えたりして猟奇的な事件を思わせられますが、勉強もスポ-ツもよくできたという彼女がここまで追い込まれてしまったことに、大きな疑問を感ずるものです。

よく学校や病院などに理不尽なクレ-ムをつける人を最近では「モンスタ-」と呼ばれています。「あなたでは話にならない。店長を呼んでちょうだい!」。中年の女性客が鋭い声で若い女性店員を叱責し、周囲が凍り付いている光景を目にすることもあるかと思われます。

こうした普段は穏やかな人が、突如激高してモンスタ-化するケ-スが少なくないと言われます。お客様や患者至上主義を進めた結果、利便性が向上し、理想のサ-ビスと現実のギャップを許容できない人が増えているからです。

また社会が便利になるほど怒りの沸点が下がると言われ、効率的で合理的なサ-ビスが標準となった現代では、こうした誰もがモンスタ-化する可能性を秘めているかもしれません。事件を起こした家庭内の事情までとても知る由もありませんが、地元では名士と呼ばれている両親に育てられた家庭環境にこうした問題の一端はなかったでしょうか。

女生徒が小6のとき、給食に洗剤を混入させた事件を起こしたことがあると言われていますが、両親が地元の名士ゆえ、さしたる問題にもされず進学校に進めたという事実もあるみたいです。

また実の母親が昨年10月に亡くなったばかりで、今年の5月父親は再婚したと言います。多感な年代の娘にとっても、そのことが社会的地位の高い父親の分別ある行動とも思えません。相手のことを考えた思いやりとか、人として生きる上で最も大切な「命の尊さ」を教え忘れたのではないでしょうか。