会長の”三行日記”

2012.12.20

女性新大統領 No.2333

保守と革新の一騎打ちとなった韓国大統領選では、与党の朴槿恵(パククネ)氏が勝利を収めました。女性では初めての大統領だと言われます。また父親は元大統領で、軍事クーデターで権力を掴んだ朴正熙(パクチョンヒ)氏です。
 
こう紹介すると強権政治が復活するように思えるかもしれませんが、この方、結構その生い立ちが大変だったみたいです。父の大統領就任に伴い、中学2年のときに大統領府で暮らすことになり、経済発展の基礎を築いた父や、それを支える母の仕事ぶりを間近に見ながら育ちました。
 
しかしフランス留学中の22歳の時、父を狙った流れ弾で母を亡くし、その父も5年後に側近の銃弾で射殺されたのです。この母が「国母」と言われるくらい、多くの国民の嘆願に耳を傾け、慕われていたみたいです。
 
でも新聞で初めて知ったのですが、新大統領は独身だったのですね。それで「私には面倒をみる家族も、財産を譲る子どももいない。国民だけが私の家族であり、国民の幸福だけが政治をする理由だ」 と、選挙中に述べた理由が解りました。
 
ですからやはり孤独で寂しい境遇なのでしょう。そして愚直なまでに原則と信念を曲げない一途な性格だと言われています。それゆえ敵も少なくないわけでしょう。
 
我が国の衆議院選挙と違い、今回の大統領選はまれに見る激戦だったと言われます。従って国民は保守と革新の真っ二つに割れたわけですから、これからの政治運営は国民をまとめていくのに大変だと思われます。
 
それゆえ朴大統領の手腕を問われるわけですが、苦労人だけに男が持っていない、母のような優しさをいかに国民に向けていくかです。
 
考えてみたら、これで我が国をはじめ、この韓国や中国そしてアメリカと、4つの国の全ての政治指導者が替わったわけです。ですから旧態依然としたものではなく、それぞれ新しいリ-ダ-シップを発揮し、今までと違った世界を創っていってもらいたいものです。
 
朴大統領は節約家とも言われ、同じ靴を10年以上も履いていることもあるそうです。またピアノやギタ-を演奏したり、教師を目指していた時代もあると言いますから、感性にも富み、庶民感覚も持ち合わせているのでしょう。是非、竹島に乗り込んだ前大統領の愚行などないよう祈りたいものです。
 
明日21日は終日、挨拶回り他で会社を留守にするため、カキコミは休ませて下さい。