会長の”三行日記”
2014.01.08
今年に想うこと No.2507
少し遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。昨日までの二日間、東京から西は磐田ぐらいまで、例年通り年始のご挨拶回りに出掛けてまいりました。暮れから正月もそうだったのですが、両日共お天気に恵まれて気持ちよいスタ-トを切れたものです。
さて年頭に当たり、今年にかける想いを少し述べさせていただきます。挨拶回りに出掛ける前、6日の仕事始めにも朝礼で少し話させていただきましたが、今年は各人、自分にかける目標を明確に打ち立てようということです。
それはどんな小さなことでもよいから目標を立て、それが実行に移されたかどうか日々チェックするのです。もちろん実現可能な些細なことでも構わないし、大きな夢に近づける一歩のようなものでもいいわけです。
私はまず断捨離(ダンシャリ)を心掛け、とにかく1年掛かってもよいから社内はもちろんとして、自分の周囲の整理整頓を行おうと思っています。社内においては自分の机の周囲はとても他人に見せられたものではありません。
また書棚やいろいろなケ-スの中や上にも、長年の不要とも思えるものが散乱しています。いつかまた使えるときがあるのではと思って残していたものが、溜まりに溜まっているのです。でもいっときもそれは使われることなく、いつまでも眠り続けているのです。
以前、3Sが徹底されている会社見学の際、学んだことの中に、半年間(6ヶ月)何も手を付けることのなかった品物を全て死品として捨てるということがありました。少しもったいないという気持ちがあって、なかなか捨てられないものですが、その会社では潔く全て処分されているとのことでした。
それと同じように、我が社でもどうしても、もったいないという気持ちから捨てられないでいることから、不要なものが溢れているような状態です。整理はまずこの捨てるということから始まるのではないでしょうか。
それから個人的には、本をできる限り読みたいということです。百田尚樹さんの「永遠のゼロ」を読んでから少し眠っていた読書欲に火がつき、暮れからお正月には「モンスタ-」、そして今は「海賊とよばれた男」を読んでいます。
あまり精神的にもゆとりがなかったためか、本を読むことなどすっかり忘れていたのですが、やはり読書にははまってしまうものがあるものです。もっとも近年にはない8日間という、長い休みがあったことも影響しているかもしれませんが、テレビなども観たいという番組が少なくなっているだけに、年間通して続けたいと思っています。
このように年の初めだけに新たな誓いを立てたくなるものですが、何よりも実行がなければ絵に描いた餅で終わってしまいます。一昨日の天声人語にも載っていた、「元旦や今年も来るぞ大みそか」と詠われているとおり、1年経つのはあっという間です。何卒、本年も良きお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
2013.12.27
1年の終わりに No.2506
とうとう今年最後のカキコミとなりました。1年間長いようで短くも感じた今年でしたが、いろいろとお世話になりまして有難うございました。無事終わることができそうで何よりも嬉しく思っております。
振り返ってみますと、比較的仕事の方は順調ではなかったかと思われます。でも寂しいのは長年の顧客でもあるJTの平塚工場があと2年で工場廃止となることです。数年前の小田原工場廃止に続いて平塚まで無くなってしまうのです。
どちらの工場も私の本当に思い入れの強い工場だけに、残念な発表になってしまいました。もっとも工場縮小はこの平塚に限らず、製造工場は全国で宇都宮、磐田、大阪、九州福岡の主要4工場しか残らず、他の工場はいずれも廃止となってしまうのです。
やはり人々のタバコ離れが影響しているわけで、合理化をせざるを得ない事情となっているみたいです。思い出してみると、私がサラリ-マンとして社会人になりたての頃はこの工場が全国に点在していたのです。
そして出掛けたのは北は函館から南は沖縄、鹿児島など、全国数多くの至るところだっただけに、懐かしく当時を思い出すことができます。本当に良き時代でした。またこうして現在の仕事ができているのも、JT様(当時は日本専売公社)から培った技術のお陰と言っても過言ではないでしょう。
それだけに残念な結果なのですが、せめて存続する2016年3月までは精一杯、私どもなりに努めたいと思っています。しかしながら、弊社もこのJT様のいろいろな工事で知り合ったことで、関連先の企業や人々に救われ現在まで続いてきたとも言えるわけです。
その方々に新たな顧客を紹介していただきながら、少しずつ展開が図ってこれたのです。やはり企業は人なりと言われるとおり、会社内部の人という存在に限らず、外部の人とのお付き合いやお互いの信頼という要素が大切になってくるものです。
現在は経営理念にも掲げてあるとおり、益々その小回りを利かせて、少しでもお客様に喜んで頂けるよう努めております。その成果なのか、声をかけていただくお客様も増えてきているのが何よりも嬉しいことです。
一方、国内の動きに目を向けてみると、昨日もこの欄で触れた靖国参拝はアメリカはじめ、予想以上に各国からの非難が少なくないようです。中韓以外からも日本の右傾化を慮る声となっているのです。
やはり良識と諸事情からの判断に欠けていたとも言えるものでしょう。このように私たちが知らないままに、この国があらぬ方向に進んでしまうことは困ります。世界の中で孤立化するのではなく、平和を掲げる我が国だからこそできることを目指さなければと考えます。来年はそういった意味で、私たちなりの目線でチェックがきっと必要になってくることでしょう。
どうぞ来年も変わらぬご交誼をよろしくお願い申し上げます。来る年が素晴らしい年になるよう祈念いたします。来年は1月6日から始業しますが、6~7の2日間は年始のご挨拶回りのためカキコミは8日より再開させていただきます。
2013.12.26
靖国参拝 No.2505
安倍総理が靖国参拝を行いました。なぜこの時期にというのが多くの人の思いなのでしょうが、ギクシャクしている近隣諸国との関係改善より、個人の信条を優先したと捉えても仕方がないと言えるものです。
新聞でも伝えるように、多くの国民の反対を押し切って強硬可決した特定秘密保護法案や、来年4月からの消費税導入、そしてここにきて沖縄の普天間基地問題に目途がたったからということなのでしょうが、周囲の言葉にも耳を貸さない独断専行とも言える行為ではないでしょうか。
それにしても沖縄の仲井真知事があっさりと白旗を揚げたのにはびっくりしました。地元選出の国会議員といい、選挙での公約が何なのか考えさせられることです。このようにやること為すこと全て順調に回っているように思える安倍政権なのでしょうが、これが全て国民の合意の上に基づいているわけではないゆえ、思い上がってはいけません。
参拝を行った今日26日は政権発足から丸1年経った節目の日と聞きますが、今行かなければ政権終盤でも行けなくなると周囲の反対を押し切り、この参拝に及んだと言われます。
確かにここで映画も封切りになった「永遠のゼロ」のように、祖国のために自分の身を犠牲にしてまで守らなければいけなかった尊い命に、敬意を表さなければいけないのは私とて何の異論もありません。現在の日本の繁栄がそうした尊いものに基づいていると言っても過言ではありません。
でもそうした一個人の感情を、国を大きく取りまとめる総理という立場では、切り離して考えなければいけないものではないでしょうか。総合的な判断が必要となるわけです。首相の読みでは一向に開く目途のたたない対中韓首脳会談ゆえ、今こそかえって参拝しやすいとのことだったのでしょうが、これではいつまで経ってもこじれるばかりです。
まさに開き直っているとも捉えられてしまう行為なのです。また頼りにしているアメリカにまで失望しているという声明を出されてしまいました。今、韓国では朴大統領が必要以上に日本バッシングを行っています。
そして中国は防空識別圏なるものを拡大して日本に益々挑戦的な態度を見せている昨今です。こうした動きに対して、日韓関係の改善や尖閣諸島を巡る日中の緊張緩和を目指す上では、まず日本から動かなければ何も変わるものではありません。
それゆえに今回のこうした行為は必要以上に相手方を刺激することになるのではないでしょうか。安倍首相は今回の参拝を不戦の誓いを立てるためとも称していますが、その言葉とは全く真逆な行動にも思えることです。政治や経済、そして私たち企業分野においても、トップの責任と判断の重大さを知らされています。