会長の”三行日記”
2014.10.03
戦後最大の火山災害 No.2626
カキコミを再開した途端、お客様から問題解決の相談を受け、座間市第一水源地にある制御盤の故障調査に出掛け、一日、間を置いたものの昨日まで掛かってしまいました。
それでも何とか解決してお役には立てたからよいのですが、なかなか現地での故障調査は手が掛かるものです。数ある中で1つの原因はいろいろと回路を追っかけて電磁接触器(マグネット)が原因ではないかというところまで突き止めたのですが、結局、何ということはない、2個のマグネットのコイル電圧が違っていたのです。
聞くとそれ以前に交換しているというのです。ですから仕様違いのものを入れてからおかしくなったのではないでしょうか。このように原因が判れば「なあ-んだ」ということになりますが、なかなかそのような初歩的なところには気づかないものです。
でも私たちの使命である、困っているお客様の喜ぶ顔が見えてほっとしています。さて、前置きが長くなってしまいましたが、先週末の御嶽山の噴火で47名もの死者が出てしまいました。これは雲仙普賢岳の被害を上回る戦後最大とも言われているのです。
まだそれ以外に、行方不明の捜索願が出ている人や入山届が出ていて安否不明の方もいるみたいです。これ以上、犠牲者が出ないことを願いたいものですが、捜索が難航しているだけに予断が許さないものです。
それにしても死火山とも呼ばれていた山が爆発するなんて、誰が予想できたでしょうか。その日はお天気も良く、絶好の山登り日和でした。また結果的には悪いことに、その日が土曜日で多くのハイカ-が訪れていたことも影響しています。
亡くなった方のほとんどは損傷死と言って、噴石が直撃したことによるものと伝えられています。大きいもので軽トラぐらいのものもあると言いますから、そんな石と言うか岩が飛んできて当たったら、一溜りもないものです。
また発生した噴煙とガスの威力も凄かったのではないでしょうか。辛うじて生還した一人が言われていましたが、その場に居合わせたら息ができないほどで、両手を丸めてボ-ル状で口を塞いだり、お椀のような容器を口に当て、その場を何とか凌いだそうです。
人間が生み出す咄嗟の知恵でしょうね。現在、中高年をはじめ多くの山好きの方のいるわが国だけに、今回の事故は本当にショックでしょうね。まかり間違っていたら自分がその山にいたかもしれません。
そういった意味では、亡くなられた方々は運が悪く本当にお気の毒としか言いようがありませんが、謹んでご冥福を祈りたいと思います。また地元、世界自然文化遺産に登録された富士山にも、予期せぬ大きな異変がないことを願いたいものです。
ねんりんピック開催の為、静岡県選手団は一同揃って、今日の午後から栃木に出掛けます。明日開会式、明後日1回戦の試合が行われ、もし敗れてもその翌日、交歓試合が行われると言います。このため、月曜日まで休ませていただきますのでよろしくお願いいたします。
2014.09.29
人とのご縁 No.2625
長い間、カキコミを休んでしまって誠に申し訳ありません。お陰様で製作の方の目途も立ち、何とか納期に間に合わすことができそうです。当初、こんなに抱え込んで大丈夫かなと心配していたのですが、社員それぞれの頑張りで乗り越えることができそうです。本当に有難いことで社員の奮闘に感謝しています。
さて、私自身がいろいろとお世話になった方が亡くなった関係で、土曜日、日曜日はその通夜、葬儀にかかり切りとなりました。土曜日は同友会の経営指針を創る会の1泊研修が行われていたのですが、途中3時ごろで抜けさせてもらい、18時からの通夜に備え、受付の準備をしなければいけませんでした。
故人は25日の早朝、息を引き取ったのですが、生前中、冗談半分に俺が亡くなったらお前が葬儀委員長をやってくれなどと言っていました。それくらい親しい仲だったのですが、でもだからと言って身内の方を差し置いて差し出がましいことをするわけにはいきません。
従って陰ながら私たちにできることをしてあげようということで、故人がソフトボ-ルが好きだった関係で、その専用受付を設け親しい仲間に声を掛け、2日間やらせていただきました。
故人とは私がソフトボ-ルをやり始めた頃からの出会いで、その後、地元の選抜軍で監督として福島県桑折町で行われた全国大会に連れていってもらったりしました。また現在、シニアチ-ムで楽しくやらせてもらっていたり、ここでねんりんピックに出場できるのも全てこのチ-ムに誘って頂いたからです。
またソフトボールだけでなく、仕事の上でもいろいろとお世話になりました。わざわざ同行し、紹介して頂いたお客様は今では大事なお取引様にもなっています。また長年自分の片腕として務めてくれた社員の入社に関しても、やはりこの方の紹介だったのです。
ですからいろいろな意味で私にとっては恩人なのです。よく秋山、秋山って、何かにつけて私のことを可愛がってくれました。それだけに告別式でのお別れの言葉も、奥様から頼まれたときには二つ返事で引き受けたのです。
人生ってその節目節目にこうした人とのご縁に生かされているものです。この方とのご縁がなかったら、仕事以外にこんなに楽しく弾けることもなかったかもしれません。そんなことを考えていたら、出棺の際、亡き骸を眺めて涙が止まらなくなったものです。
亡くなるつい3~4日前まで故人とはメールでやりとりをしていました。ですから亡くなったのも信じられなかったほどです。享年78歳、まさに万年青年でこの歳までソフトボールをやっていた人です。
それゆえ通夜、告別式もこの関係者が大勢駆けつけていました。そういった意味では少し早かったかもしれませんが、好きなことを思う存分最後までやってきただけに羨ましい人生だったかもしれません。
これからは今までのように私によく声を掛けてくれる人がいなくなっただけに、少し寂しくなるものです。でもソフトボールをやり続けている限りは、この方のことを絶対忘れることはないはずです。いただいたご厚情に深く感謝し、心よりそのご冥福をお祈りいたします。
明日は客先からの依頼で、ポンプ盤の故障を調査しなければいけないため、一日座間の方に出張します。このため再開したばかりですが、カキコミは休ませていただきます。ご容赦下さい。
2014.09.10
アッパレ準優勝 No.2624
テニスの錦織圭選手が4大大会の1つである全米オ-プンで、日本人初の決勝に進みましたが惜しくも敗れてしまいました。この決勝が行われた昨日の早朝は、日本中の人たちが固唾をのみ、見守っていたのではないでしょうか。
そのくらい日本テニス界いや日本全体としても画期的なことだったのですが、本人が言われているとおり、準決勝と決勝では全然違ったものになったようです。私たち素人見では相手のチリッチ選手とは相性が良く、これまで5勝2敗と勝ち越しているだけに、準決勝を勝った途端、半分これで優勝が見えてきたように思えたものでした。
でも相手だって準決勝で世界ランキング4位のフェデラ-をストレ-トで破って出てきているだけに、絶好調で今までの戦績はあまり関係ないと思えるものでした。そして結果は相手が伸び伸びとプレ-し、力を出せているのに比べ、錦織選手の方は世界1位のジョコビッチを破った準決勝とは全く違って、全ての動きが硬かったようです。
これがいわゆる決勝のプレッシャ-なのでしょうか。でも今大会、見事な躍進ぶりだったと思います。準決勝のジョコビッチ戦はもちろんのこと、4回戦、準々決勝ともに第5シ-ド・第3シ-ドの相手に、4時間を超える大熱戦で勝ち進んできたことは懸念されていた体力的にも大きな進歩ではないでしょうか。
それからやはり本人が言われているとおり、ストロ-クの打ち合いでは全然ひけを取らない、技術的にも大きな自信となったのではないでしょうか。ジョコビッチ戦のゲ-ムを一部眺めていても、自分の目を疑うほど全く互角にプレ-をしていて、堂々たるものでした。
巷でも言われているとおり、こうなればこの先、4大大会での優勝の可能性は十分あるというものです。アジア人では誰も成し遂げたことのない偉業と言われていますが、松岡修造さんも言うとおり、故障さえしなければきっとやってくれるのではないかと思われるものです。
それにしても13歳のときに単身アメリカに渡り、テニス修行に励んだということですが、いじめとかホ-ムシック等、ずいぶん苦労があったと聞きます。そうした過程で技術のみならず精神的にも大きな成長があったのではないでしょうか。
まさに昔の人が言うとおり、「可愛い子には旅をさせよ」ということです。そして小学生時代の夢に思い描いた世界一はもうすぐ目の前にやってきています。日本中を魅了した錦織選手に改めて感謝し、これからの一層の精進を願いたいものです。