会長の”三行日記”
2015.08.31
自殺の一番多い日 No.2753
8月もいよいよ最後の日となりました。昨日、一昨日は毎年恒例の山梨県・石和で開かれる全国シニアソフトボ-ル大会に行ってまいりました。生憎の天候で昨日は雨が強まったため、試合はできませんでしたが、一昨日は途中雨に降られたものの、各会場に分かれた各々のチ-ムは少なくとも2試合はできたものと思われます。
この大会は石和の温泉ホテルに泊まることが義務付けられているため、地元・山梨のチ-ムでもそれぞれのホテルに分かれて宿泊しているみたいです。石和温泉の閑散時期、町おこしのような形で始められたと聞きますが、数えること17回、シニアが益々元気なことをいつも感じさせられます。
さて明日9月1日は自殺が一番多い日だと言われています。とても悲しいことですが、18歳以下の自殺者数は夏休み明けの9月1日が最も多くなるとのことで、いろいろな理由があるのでしょうが、学校に馴染めなかったり、いじめられていたりすることからかもしれません。
まあ私たちの小さな頃とは比べものにならないほど、いじめなどは陰湿化しているからでしょうが、何も親から頂いた貴重な自分自身という存在を真っ向から否定することはないように思えるものです。
そんな悩みの少なくない人たちを対象に、鎌倉にある図書館の方が下記のようなメッセ-ジを掲げて反響を呼んでいるそうです。もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。
マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。この図書館に勤める河合さんという方が、この時期自殺が多いことを知り、思いついたと言われます。
以前に見た「自殺したくなったら図書館へ」という米国の図書館に貼られていたというポスターから、図書館には問題解決のヒントや人生を支える何かがあると考え、このメッセ-ジを送りたくなったみたいです。
この方が言われるように、利用者の秘密を守るのも図書館の大事な原則で、学校に通報されるかもしれないとの心配を打ち消すために、「一日いても誰も何も言わないよ」と書き添え、一日だらだらしていても、誰も何も言わないから気軽に来て、ただぼーっとするだけでもいいと伝えたかったようです。
とても素晴らしいメッセ-ジではないでしょうか。思い詰めている人にこのような逃げ場を作ってやることは大切です。そして家族は誰よりもあなたのことを温かく見守っていることを本人に伝える必要があると思います。
人生はたった1回しかありません。その大切な命をいとも簡単に投げ出してしまうことは、あまりにも無謀なことで、生きたくても生きられない人に対しても申し訳ないことと言えるのではないでしょうか。
明日は出張工事で戸塚方面の病院に出掛けるため、カキコミは休ませて下さい。
2015.08.28
ちょっと良い話124 No.2752
清宮くんとかオコエ選手、小笠原投手など、今年の夏の甲子園はいつにも増して観ている私たちをワクワクさせてくれました。そんな甲子園が終わり秋風が吹きだして、ちょっぴり寂しくなったこの頃ですが、以前にこの夏の大会で起こったサヨナラボ-クを宣告した審判の心中という、ちょっと良い話です。
青春のすべてを甲子園という夢の舞台にかける球児たち。勝負である以上、どんなプレーにも判定が伴う。大舞台だからこそ、ではなく甲子園に縁のない高校同士の練習試合も、日本中が注目する場面でも、普遍のジャッジがあってこそ高校野球は成り立つ。
1998年夏の甲子園大会2回戦。豊田大谷と宇部商は延長十五回、史上初のサヨナラボークによる豊田大谷の勝利という幕切れとなった。球審を務めた林清一氏(59)に試合を振り返りつつ、高校野球の審判哲学を語っていただいた。
100年の歴史で今のところ唯一のジャッジは、異様な雰囲気の中、“究極の当然”を求めた結果の産物でもあった。人によるかもしれない。ただ、林氏は「下調べをしない」をモットーに、ゲームに臨んでいた。
「コントロールがいいとか、三振記録を持っている、という予断が入ると際どい球のジャッジがぶれるかもしれません。人間には弱さもありますから」完璧でないことを認め「見たまんまで判断する」。長年、自らに言い聞かせてきたことだった。
第2試合。グラウンドは38度。直後に横浜・松坂大輔(現ソフトバンク)の試合が控えており、「あの時点で超満員でした」と振り返った。五回終了時、水を飲んだ。試合は延長へ突入。「水分、差し入れを期待したんですが、来なくてねえ」と笑うが、その時は笑い事ではなかった。
塁審もバテて、打球を追い切れなくなっていた。しかし「早く決着をつけたい、と思ったら、ジャッジが雑になる」と、必死の判定を続けた。十五回裏。豊田大谷は無死満塁の絶好機を迎えた。200球を超える球を投げてきた宇部商のエース・藤田修平はこの場面で、林氏の想定になかった動きをした。
「審判として一番いけないのはビックリすること。そうならないように、あらゆることを想定するのですがあの時、ボークだけは考えてもなかった」と振り返る。「ふらふらで、汗もすごい勢いで流れていた」という林主審の眼前で、プレート板に足をかけた藤田はセットに入ろうとした手を「ストン、と落としたんです」。
林氏は迷わず「ボーク」を宣告、サヨナラゲームとなった。「5万人のスタンドが一瞬、静まりかえって、そこからざわざわする声に変わりました」とその瞬間を振り返った。もし藤田が足を外していれば、ボークではない。「だんだん不安になりました。(ミスなら)やっちゃった、審判人生、終わりだな」とも思った。
もちろん現場やテレビなどを見た同僚、関係者から「間違いなくボークだった」の確認が入った。それでも直後の会見では、報道陣から「なんであんなところでボークを取るんだ」、「注意で終わらせられないのか」といったヒステリックな声も飛んできたという。
この場を収めたのは、ベテラン審判員の三宅享次氏。「審判は、ルールの番人です。以上!」と制した。当時は、四角四面の冷徹なジャッジと感じる向きもあったかもしれない。しかし-。通常、試合終了時は野手のミットやグラブに送球(投球)や、サヨナラなら打球が収まる。しかしこの試合は、投手・藤田の手にボールが握られたままだった。
甲子園の、暗黙のルールとして、ウイニングボールは目立たないように、勝利校の主将にプレゼントされる。が、林氏は2年生投手の藤田が渡そうとしたボールを「持っておきなさい。そして来年、また甲子園に来なさい」と、受け取らなかった。勝った豊田大谷にはポケットから出した試合球を手渡した。
試合を2時間以内で終わらせるため、ひっきりなしに選手を急がせ、機械的に判定を下すのが審判員ではない。とっさに、ウイニングボールを敗戦投手に手渡した林氏。他の試合中にも、さまざまな隠れたやりとりはある。
終盤、つるべ打ちに遭った投手。投球数は増え、何度も三塁、本塁のバックアップに走り肩で息をしている。本塁付近にいれば「頑張れ」と声をかける。大敗の終盤、代打に背番号「18」の選手が出てくる。明らかに足が震えている選手も少なくない。こっそり「深呼吸しなさい」とささやいて、汚れてもいない本塁ベースを掃き、時間を取ってやる。
「甲子園は、誰にとっても一世一代」。少しでもいいプレーをさせてやりたい。林氏は「そういう時のために、通常は無駄な時間を省いて“貯金”をしておくんです」という。 血の通ったルールの番人があればこそ、甲子園で球児は躍動する。
目立ちませんが、こうした審判員の陰の力があるから高校野球は一層盛り上がるのでしょうね。高校野球の人気の秘密を突き止めたようで、思わず胸が熱くなりました。
2015.08.27
依存しない No.2751
依存しないという選択肢があるみたいです。こう、いきなり切り出されても何のことか、さっぱり分からないと思われますが、現在日本中あちこちで展開されている介護ビジネスより、依存しない事業を開拓することを選択している経営者が増えているという話です。
調査によると、要介護者等認定者数は平成24年度末で545.7万人、同年10月現在で65歳以上の人口は3079万人とのことです。ということは、65歳以上の人口の82.3%、2,533万人がまだ介護を要しない人数とも言えるわけです。
つまり元気なシニア層の市場が、人数で見れば要介護者市場の約5倍もあるということになります。また介護ビジネスは3年ごとに改正される介護保険制度に大きく依存しています。
私の父親も現在、そうした施設にお世話になっているのですが、家内から聞いた話ではここで改正された介護保険制度では個人の金額負担が大きく見直され、増額になったと聞きます。
こうしたことから、元気なお年寄り相手のビジネスに目を向けた方がよいという、シニアビジネスに着目している人が増えているということです。そのいくつかを紹介していました。
ご承知の通り、高齢者人口の総人口に占める割合は今後も上昇を続け、平成47年には33.4%、3人に1人が高齢者になると見込まれています。高齢者の内、介護認定者は20%程度で残り80%以上の方々が非介護マーケットの対象となるわけです。
そのひとつに快適生活支援…リフォームというものがあり、下記のように紹介しています。日本の住宅事情の中で、和室がある世帯数は約5,000万世帯。意外に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、ふすま・しょうじ・あみどの張り替えのマーケットは約1500億円を超えるといわれています。
高齢世帯の消費特性分析によると、世帯主が60歳以上の高齢世帯は、60歳未満の高齢世帯に比べてリフォーム関連支出が2倍以上。高齢世帯の数は今後増加傾向にあり、住宅修繕費も増加すると予想されています。
そんななか、リフォームビジネスで急成長している「金沢屋」。日本家屋のリフォームでまず思い浮かぶ「ふすま・しょうじ・あみど」のリフォームを独自の新工法で展開。本来であれば難しい職人仕事を、だれでも可能に参入できるビジネスにした日本初の張り替えフランチャイズシステムです。
⇒ http://lmsg.jp/pageview/GMd9avW9iL1f/10390/88089900cdd70177「ふすま・しょうじ・あみど」、これらはすべて“消耗品”。正月、盆、法事、親戚の集まり、結納などの折りに張り替えることが多いものです。
しかも張り替えは、高齢者のご自宅におじゃまして、ご相談にお応えしながら行なうため、「ふすま・しょうじ・あみど」にとどまらず、畳、壁、外壁、屋根などのリフォーム…といったまとまった売上につながっていくというメリットがあります。
ほかにも・営業は安心の“反響営業”お客様からの要望によりお宅に訪問するので、営業未経験者でも十分な成果を上げられるスタイル、見積もりからの受注率は約90%です
・高い利益率 約80%が粗利 ・地元密着の強み、高いリピート・紹介率、 約38%…3人にひとりは次へとつながります ・生涯現役で定年がない 高齢者雇用、定年退職者の再雇用にもおすすめ等の強みがあるとのことです。
誰でも飛びついている介護ビジネスに依存しないという、着眼点が面白いかもしれませんね。ある人に言わせると、何年か先には現在のような介護施設が次第になくなり、以前のような自宅で晩年を過ごすという時代がやってくるそうです。
そうなればこうしたビジネスチャレンジは益々面白くなるわけですね。とにかく依存しないというキ-ワ-ドは私たち自身の生き方としても大切のような気がしています。