会長の”三行日記”
2015.10.28
日本シリ-ズ No.2780
ようやく昨日はヤクルトが一矢を報いました。1戦、2戦とソフトバンクの強さだけが目立った今年の日本シリ-ズですが、本拠地・神宮に戻り、ヤクルトがセリ-グの覇者としての意地を見せてくれました。
この試合、何と言っても圧巻だったのは山田選手です。初回に先制の2ラン、そして2-2に追いつかれた3回、今度もセンタ-バックスクリ-ン左に勝ち越しのソロホ-ムラン、そして3-4とビハインドの5回、レフトスタンドに逆転の2ランと、何と3打席連続のホ-ムランを放ったのです。
過去に2戦にまたがり3打席連続ホ-ムランは長嶋さん、また3打数連続は金本選手がいるものの、1試合でこの快挙を達成したのは山田選手が初めてと言われています。まさに長嶋、金本選手に並ぶような大選手になったとも言えるような快挙だったのです。
これでヤクルトが1勝2敗となったわけですが、少しシリ-ズが面白くなってきました。1、2戦を観た限りでは万全な投手力に加え、野手全員が波に乗っている打撃陣が揃ったソフトバンクには、とてもヤクルトは歯が立たないと思っていました。
そのくらい圧倒的な強さを感じたわけですが、やはり本拠地に戻ると精神的なものも加わって少し流れが変わるものです。要は次の第4戦が大きなポイントになるのではないでしょうか。
ヤクルトの第4戦先発は第3戦でないかと思われていた館山投手で間違いありません。信頼のおけるこの投手でゲ-ムをものにすれば、神宮球場といった独特の熱狂的な応援も加勢して、逆王手となる可能性もないわけでありません。
逆に館山投手で落とすようなことになれば一挙にソフトバンクに追い詰められる結果となるわけで、何とか踏ん張ってシリ-ズを更に面白くしてもらいたいものです。そんなわけで今日の第4戦からは目を離すことができません。
余談なようなものですが、昨夜の立役者の山田選手、東京への移動の最中、福岡空港で前ベイスタ-ズ監督の中畑さんからアドバイスをもらったみたいです。高めに手を出しすぎていることと、もう少し上から球を叩けということを指摘されたみたいです。
また引っ張らずに逆方向を意識しすぎて打たされていて、しっかり振っていないから力負けしてポップフライになると分析されていたそうです。こんなちょっとしたアドバイスが功を奏したのかもしれません。とにかく今日の試合、セリ-グの名誉ためにも是非頑張って欲しいものです。
明日29日は隣組の葬儀等の関係で会社を離れるため、カキコミは休ませて下さい。
2015.10.27
歌丸さんの一言 No.2779
最近病気がちで長い間務めている笑点の司会を休むことがあり、ちょっと心配された桂歌丸さんですが、今は元気に復帰されました。でも少し痩せているのがまだ気になっているところです。その歌丸さんが戦争についての個人の想いを綴っていました。
1945年5月29日、当時、千葉県に疎開していた歌丸さんは、東京湾の対岸に上る黒煙を見ていたそうです。生まれ育った横浜市が、米軍のB29などによる大規模な空襲を受けていたのですが、自分を育ててくれた祖母がそこに残ったままだったのです。
「ただただうちの者がどうなったろうっていう、そんな心配ばかりでした」そして8月15日、歌丸さんは周りの大人たちと、ラジオから流れてくる玉音放送を聴いたのです。
「今でも覚えていますよ。えらい暑い日でね。戦争に負けたと聞いてほっとした。しめた、横浜に帰れるって思ったんですよ」。そのとき9歳の誕生日を迎えたばかりの歌丸少年は喜んだそうです。
そして迎えに来た祖母とともに帰った横浜は、一面焼け野原でした。歌丸さんの自宅は同市中心部、現横浜スタジアムの近くにありましたが、バラックのような家の中に座ったままで北東に山下公園、南は磯子区の八幡橋が見渡せたと言います。
数百メートル先にある今の横浜中郵便局近くで市電が止まると、何人が降りて何人が乗るか数えることもできたそうです。「なんにもないんだもん。それぐらいすごかった」
そんな戦後の貧しさの中、庶民に潤いを与えたのは、ラジオなどから聞こえてくる落語でした。「昭和の名人と言われていた師匠連中が、お客様をうわうわと笑わせていた」。
週2回の落語の放送の熱心なリスナーだった歌丸さんは「これだ」とひらめき、小学4年生の頃に落語家になろうと決意したのです。学校でまねごとをしては友人らを笑わせ、中学3年で弟子入りしました。
そして今や、芸歴60年以上、落語芸術協会の会長にもなった歌丸さんが「だいぶ後で気がついた」ことがあると言っています。「人間、人を泣かせることと人を怒らせること、これはすごく簡単ですよ。人を笑わせること、これはいっちばん難しいや」。
涙や怒りはあっても、「人間にとって一番肝心な笑いがないのが、戦争をしている所」と感じているのです。また今の日本の政治家は「怒り顔」や「ぼやき顔」が目立ち、「油断できない」と話しています。
最近は、メディアで自身の戦争経験を語り、「今、日本は色んなことでもめてるじゃないですか。戦争の『せ』の字もしてもらいたくないですよね。あんな思いなんか二度としたくないし、させたくない」と結びました。
この想いが真実ではないでしょうか。戦争の体験者の声をつぶさに聴くべきです。少しも自身はそうした惨い体験をしていない、時の総理の戦争への語りはあまりにも説得力のないもので、この国をどうしたいのか、少しもその意図が見えません。
2015.10.26
イベント仕掛人 No.2778
先週1週間は業務に追われ、カキコミが全然できませんでした。その気になれば1日や2日はできたかもしれませんが、何となく慌ただしく、気持ちに余裕がないことから、とうとう1日も適いませんでした。どうぞご容赦下さい。
さて日曜日の朝、よく観ているテレビですが、「がっちりマンデ-」という番組で儲かるイベント仕掛人を採り上げていました。それぞれの分野で活躍し集客を図っている3人を紹介していたのです。
まず最初は物産展の仕掛人です。よくデパ-トなどでは見掛けるこの物産展ですが、この方はデパ-トではなくス-パ-での物産展を仕掛けている人です。それも30km以内にデパ-トがなく、そこそこに人口の多い地域を狙ってのイベントを図っています。
ポイントは出展者がやる気を出してもらうことです。出展者の一番の悩みは交通費と運搬費が掛かることと言っています。これを解決するため、キャラバン方式といって、1つの会場が終わったら次の物産展会場へ移動する方法を考えていました。
これにより約15万円ぐらい節約になると言い、この仕掛人の集客により売り上げも1500万円にも達すると言われていました。一方、場所を提供するス-パ-の方も相乗効果で、いつもより900万円ぐらい売り上げが増えたとのことです。
2番目は運動会の仕掛人です。子どもではなく、見たところおじさんばっかりの運動会です。テレビでは住友電工の会社の運動会を紹介していました。家族も含めると総勢で2700人にもなる大運動会です。
この規模の会社になると部署が違うと、ほとんど顔も知らないし話すらしたことがないと言われます。それを部署対抗ではなくクジ引き等でいくつかのグル-プに分け、それぞれのグル-プごとお揃いのユニフォ-ムで挑むのです。
そうすると普段知らない人でも仲間意識が高まり、知らない間に仲良しになるというのがこの狙いらしいのです。それにピッタリなのが全員で参加できる大玉送りという競技で、また一番盛り上がるのが役員対抗障害物競争と言っていました。
こうした運動会の費用はト-タルで1千万以上にもなるとのことでしたが、会社の中で団結心も生まれ、仕事にも良い効果が出ることから、決して高いものではないかもしれません。
それからもう一人は移動動物園の仕掛人です。狙いはお子さんのいる家族が多く集まる場所です。それはショッピングセンタ-や住宅展示場といった場所などですが、客寄せ的な役割が一層増すようです。
入口付近にインパクトの強い動物を置き、子どもたちに人気のある動物との触れ合いスペ-スを作っているのです。また季節感も持たせて、夏はペンギン、冬はアルパカなどといった動物を揃えて、お客のニ-ズにできるだけ応えるよう努めています。
このようにその誰もが当たり前のことではなく、今までにない他との差別化を図っています。言い換えれば、ただ今まで通り当たり前のことをしていただけでは人は集まらないということです。私たち企業にも参考になるのではないでしょうか。