会長の”三行日記”

2016.01.12

新たな出発 No.2791

 ほぼ1ケ月以上になりますでしょうか、このカキコミを休ませて頂きました。とても嬉しい悲鳴で有難い話なのですが、製作現場が忙しく、猫の手も借りたいほどの状況で私自身も2階の事務所にいて、のほほんとはとてもしていられない有り様でした。

でも久しぶりの製作現場での仕事はやはり楽しいものです。いつもの仕事とは違って目先が変わるためもありますが、何より時間の経つのが早いものです。また本来の仕事が年末とあって、少し一段落したこともこれを手伝ってくれました。

そんなわけで大晦日の31日は一日出張工事で会社を離れましたが、暮れは30日まで目一杯詰め、正月も4日から製作現場に立つという、いつもとは違った年末年始を過ごさせていただきました。

また31日も秦野のお客様のところから会社に戻ったのが夜の11時と、あわや年越しになるところでした。まあ、これも仕事のあることに感謝しなさいというお告げなのでしょう。とにかくこの間、愚痴一つこぼさず黙々と尽くしてくれた社員の皆さんには本当に感謝しています。

こうした順調な毎日を迎えることができている昨今ですが、カキコミも本日より再開致しますので、どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます。それにしても穏やかなお正月でした。暮れから雨が全然降らず、空気が乾燥気味なのが少し気になるところですが、穏やかな気候は嬉しいものです。

10日に出掛けた座禅の修養会で頂いた年頭の色紙にも、「和気豊年を兆(ちょう)す」と書かれていました。穏やかな気候が続けば、その年は豊年万作となる。私たちも和らいだ気持ちを持っていれば、いつでも豊かな心で暮らすことができるという意味らしいのです。

また「サル、トリ騒ぎ、犬笑う」とも言われています。干支から言われる年占いのことですが、年頭の株価やサウジとイランの断絶に示されるとおり、年明けから波乱含みの展開が予想されるものです。

また馬鹿な北朝鮮が一説には水爆実験とも呼ばれている、核実験という蛮行というか暴挙を引き起こしました。いったい何を考えているのか理解に苦しむ国ですが、ますます世界にあって孤立化の道を歩んでいます。

これで嘆かわしいのは拉致問題の解決が一層遠のいてしまうことです。今回の暴挙に対して、また何らかの制裁措置が加えられることになるからです。もっとも北朝鮮が果たしてこの問題に真剣に取り組んでいるのかは疑わしきことですが...

まあ、こんなことで今まで以上の波乱が予想される年になりそうですが、私たちはただ手をこまねいていることなく、新たな創造や戦略を駆使しなければいけないときを迎えているように思えます。

本年も一層のご愛顧とご指導、ご鞭撻を賜りますよう、切にお願い申し上げます。また長らくのカキコミの中断をどうぞご容赦下さい。

2015.12.08

お断わり

 昨日は東京・立川に一日出張工事のためカキコミは休ませて頂きました。また今日から来週末まで工場内の製作が多忙を極めているため、私自身も少しお手伝いをしようと思っています。このためしばらくの間、カキコミは申し訳ありませんが休ませて下さい。

2015.12.03

新規事業展開 No.2790

 セ-ラ-万年筆と言ったら誰もが万年筆で有名な会社だと思われることでしょう。パイロットと並んでその道では名高い会社です。その会社が私たちの知らなかった、意外な事業展開をしていて業績を上げていることをラジオで知りました。

その新しい部門とはロボット作りです。筆記具メ-カ-がロボット作りとは意外な展開だと思ったのですが、同社のホ-ムペ-ジを覗いてみたらそのわけが書かれていました。次のようなことらしいのです。

スタートは筆記具のインクカートリッジ成形の自動化でした。1969年当時、すでにプラスチック成形のランナー取り出しロボットは他メーカーから発売されていましたが、製品は落下方式であり最終的には人が次の工程まで持っていく必要がありました。

このやり方では金型の損傷や人件費の問題点がクリアにならないだけでなく、せっかく作った製品に傷がついてしまう。これらの問題をクリアするために、自分たちの手でロボットを作ることを決めたのです。

ラジオから伝えるところによると、現在ではこのロボット生産は全体の売り上げの1/3を占めるほどで、メディア業界では圧倒的なシェアを誇っているとのことです。元々自社の生産ラインにおいて、製品であるインクカ-トリッジを取り出すのに必ず一人担当を付けなければいけなかったことからの改善がスタ-トになったのです。

更にHPではそのことを裏付けるように、次の記述がありました。セーラーのロボットは、外販開始の1970年、当時の先端分野であるオーディオカセットテープのパーツ成形ラインに導入され、高い評価を得ることに成功しています。

最初に導入した会社の生産効率の良さを知ったライバル会社までもが、当社のロボットを導入してくれました。これは当時、業界において異例とも言える出来事でした。

以降、VTRやCDをはじめ、DVDにいたるまでメディアの生産ラインには欠かせないといっても過言ではないほど、業界での地位を確立するに至りました。剛性・スピード・精度どれをみても最高水準のレベルにあるセーラーの取出しロボットとオートメーションシステムは今でもメディア業界で圧倒的なシェアをいただいています。 

また価格も通常200~300万円するところを、リ-ズナブルな30万円に抑えていることに人気を呼んでいるらしく、海外進出も積極的な展開を図っているとのことです。

元々の本業である万年筆そのものの売り上げの推移は分かりませんが、やはり既存の事業にあぐらを掻くことなく、新しい事業展開を図らなければ進みゆく時代に取り残されてしまうということなのでしょう。

HPの社長の挨拶にもあったとおり、いつも時代の風を真っ先に感じ取り、新しい価値を製品化することによって、幅広いニーズにお応えしていかなければいけないことを学ばせて頂きました。

明日はたまたま、このロボット展が東京ビッグサイトで開かれていることもあって、地元の企業団体の片浜産業クラブの視察研修で訪れることになっています。このため一日会社を離れますのでカキコミは休ませて下さい。