会長の”三行日記”
2016.06.14
4256安打 No.2851
昨日は終日、地元のお客様に呼ばれラインが故障で動かないというトラブル対応に一日詰めてきました。結局シ-ケンサのCPUが故障ということが判り、今日の午前中にメ-カ-のシャ-プ担当者に来て頂き、何とか復旧することができました。やはりお客様が困っているときに直ぐに駆けつけるのが私たちの使命と務めです。
さてイチロ-選手が日米通算の安打新記録と、大リ-グ通算安打3000本の記録に秒読みとなってきました。13日のパドレス戦で4試合ぶりのスタメンでこの日3安打を放ち、日米通算安打4255本としピ-トロ-ズが持つ大リ-グ記録4256安打まであと1つとしました。
また大リ-グでの通算安打3000本にも、これであと23本となったわけで、今シ-ズンでの達成が確実となってきました。あと1本と迫られたピ-トロ-ズは価値や格が違うようなメッセ-ジを放っているようですが、全く同格に扱うことはできなくても偉業として認めるべきです。
確かにロ-ズが言うように、イチロ-選手が大リ-グで初めからプレ-していたら、マイナ-リ-グや大リ-グで出たり出なかったりを繰り返し、日本で活躍していた以上にその出番はなかったかもしれません。
イチロ-選手のオリックス時代、その初期には早くから打者としての才能を認められ、投手から野手に転向し、仰木監督にも認められたこともあって出場機会が増しました。そして非凡な才能が開花するわけですが、その日本で技術が磨かれ洗練されたからこそ、今の土台ができたとの指摘です。
だから最初から大リ-グだったら、このような出場機会に恵まれヒットを量産できたかという指摘も解らないこともありません。でもその途中から本当に未知数の大リ-グに単身飛び込み、3000本もの安打を打つのだから実力が半端ではないことは誰しも認めるところです。
逆に言えば可能性は低いかもしれませんが、もっと早くからこちらに移っていればこの大リ-グだけでの大記録も打ち立てたかもしれないとも言えるのです。そのくらいもうすぐ43歳になろうとしているのに、足の速さにしても打撃も少しも衰えたようなところを見せません。
むしろあれだけ打っているのに、ここ数年はスタメンでの起用をなかなか叶えてもらえず、使ってもらえさえいればもっと早く記録達成ができたかもしれないと言えるのです。そうした意味では作為的とは言いませんが、日本人打者の偉業を素直に受け入れていなかったかもしれません。
それにしてもそうした中、大記録に刻々と近づいているイチロ-選手はやはり大したものです。ロ-ズ選手も認めているように、野球に対する姿勢には学ぶべき点が多く、心から一生懸命に野球をしています。
打席に立てば一塁まで全力疾走し、守備ではダイビングキャッチを恐れない。盗塁だって果敢に仕掛ける。本当にエキサイティングなプレーを見せてくれる選手で、体調管理など、グラウンドの外でも努力を続けていることは、他の選手も見習うべきだと言っています。
そしてこの年まで故障知らずでやり続けているのが、何よりも凄いことです。それには私たちの知らないところでも、欠かさない日頃からの体のケアや十分な準備運動という、野球に向かう姿勢がずば抜けているからでしょうね。ロ-ズ選手も聞き苦しいコメントではなく、素直に祝福してあげた方が男が上がるというものです。
2016.06.10
上海ディズニ- No.2850
中国で初めての上海ディズニ-リゾ-トの開園まであと1週間になったそうです。でもここにきて果たして大丈夫かと懸念される声が多く聞かれているとのことです。
それというのも、まず挙げられるのが中国人のマナ-の悪さです。既に先月の5月からは試験営業として、昨日までに130万人以上が来園したとのことですが、入場者の割り込みトラブルなどが頻発していて波乱含みの様子です。
関係者によると、人気アトラクションには長い列ができて2時間待ち、3時間待ちが常態化していて、並んだ末、「機械故障で今日はもう乗れない」と係員に一方的に言われ、入場者が詰め寄る騒ぎが何度も起きたと言います。
また入場者の列でも、係員のチェックの目を盗んで小さな子供をドンドン先に行かせ、親が子供を追いかけるフリをして結局、家族そろって割り込むなど悪質な例が頻発しているそうです。
これなどまさに中国人らしいと言えなくもありませんが、日本の観光地でも朝食のバイキング時、しっかりと並んで順番を待っている私たちの間を縫って、何食わぬ顔して割り込む姿そのままだと思われます。
そしてごみのポイ捨てや落書きは当たり前で、中には園内の草むらで子どもの放尿や排便まであったと言われます。また雨の日にトイレで手を乾かすためのハンドドライヤーに、ぬれた足を無理やり入れ、乾かしていた女性が目撃されるなど、正式開業後が思いやられる事態も見受けられます。
加えて、平日で1人370元(約6200円)、週末などは499元の入場券が、ネットで10倍前後の高値で転売され、並ばずに特定のアトラクションに乗れるファストパスまで250元で転売されるなど、“ダフ屋”が横行し、ニセ入場券でトラブルも起きています。
このようなニセモノに関しては中国らしいとも言えることですが、その他にもお得意のニセグッズやニセホテルまで横行していて、取締りの当局とイタチごっこが続いているそうです。
習近平国家主席は中国の国を挙げての威信を高める娯楽施設だと言っているみたいですが、正式な開園を前にしてこの恥ずべき事態ですから行く末が懸念されるものです。
一方、我が国のディズニ-リゾ-トは接客対応のレベルの高さは、中国でも知られているとおり、客もアトラクションを待つ行列が長くても整然としていてリピート率が高いものになっています。
こうした我が国に比べたら中国人のマナ-の悪さは世界中にも知れ渡っているわけですから、めざす夢の国になれるかどうかが心配されるところです。まさに中国流のディズニ-になるのは間違いありませんが、夢の国ではなく、目も当てられない恥ずべき国にならないよう祈りたいものです。
2016.06.09
話し方や聞き方の心得 No.2849
人の話を聞いたり、自分が相手に話し掛けたりする場合、話す人が誰なのかとか、自分が相手にどう思われているのかによって、双方の聞き方がだいぶ違ってくるということが載っていました。
誰しも経験があるでしょうが、自分の話をちっとも聞いてくれないということがあります。そんな時、憤慨する前に自分は相手にどう思われているのかや、今までこの人とどう付き合ってきたのかと、矛先を自分に向けてみることが必要だと言っています。
また相手の聞きたいことから話すということも必要です。こんなケ-スを挙げていました。昔お世話になった懐かしい先輩からメ-ルが届き、久しぶりにどうかというお誘いの話がありました。でも今週は予定があって時間をとれそうにありません。
そんなとき、どういった返信をしたらよいかということです。「あいにく月曜から水曜までは出張で留守にしています。金曜には大事な会議を控えているので木曜は準備をしたいし、週末は結婚式の予定が入っていて・・・」。
これではメ-ルをもらって嬉しかった当人の気持ちは先輩に全然伝わらないし、逆に忙しさを自慢しているようで先輩は不愉快に思うかもしれません。ではどう書いたらよいのでしょうか。筆者は次のように述べています。
まずは久しぶりに声をかけてもらったことへのお礼を書き、それからお誘いへの返事を簡潔に伝える。行けない日ではなく、いつなら行けるかを書く。読む側の知りたい情報から書くことが大事である。
そして話す場合も同じで、相手が聞きたい順に話すことだと言っています。それから最近多いクレ-ム対応についても受けて立つような啖呵を切るやり方ではなく、まずは相手を対等な立場で受け入れ、同じ目線から発せられた共感の言葉で相手に親近感を与え、聞く姿勢をもたらすのが効果的だと指摘しています。
例えば ある自然体験ツアーの企画に、旅先となるエリアに住む人からクレームメールが入りました。 主旨は、「こちらは観光客が増えてからというものの、きれいだった自然を汚され、ゴミの始末に追われている。人が迷惑を被っているのに、あなたたちは自分の金儲けさえできればいいのか」というものでした。
企画した担当者からすれば、ツア-はキャンプのプロに自然との共存方法を学ぶことなので、そんな間違いは犯しようもないことです。「企画書を最後まで読んで頂ければわかることですが」という啖呵を切るような返信ではなく、できればこの人にも今回の企画に共感してもらうということであれば、メールの書き方も次のように変わってきます。
まずは相手の怒りを抑え込むのではなく、怒りの発端に共感する。自分も美しい自然が好きで、自然を汚す旅人には腹が立っていた。だから、今回は旅人にマナーを教える旅を企画したのだ、というところから説明する。「だから、心配されるような事態は決して起こりません」と納得してもらう。
そして相手を言い負かしたところで、何も生まれない。自分の言いたいことを発信するためには、まずは相手を対等な立場で受け入れること。アドバイスという上から目線や、賛辞という下から目線の言葉に説得力はない。同じ目線から発せられた共感の言葉、「私もそのことには悩んでいる」が、相手に親近感を与え、聞く姿勢をもたらすのである。
とかく自分勝手な都合で話したり、相手の気持ちに寄り添うことなく接することが、私をはじめ多いものですが、気をつけなければいけないことです。そして要点を簡潔に相手の聞きたいことから話すように心掛けなければいけませんね。