会長の”三行日記”

2012.12.18

夢を追って No.2331

巷では自民党が圧勝した選挙と、これからの政局の展望の話で持ち切りですが、ちょっとそれからは遠ざかり、大リ-グの話題に目を向けてみます。
 
ご承知の通り、来季は阪神の抑えのエ-スだった藤川投手が、同じ縦じまのシカゴ・カブスへの入団が決まったり、また今朝のニュ-スでは西武ライオンズの中島選手がアスレチックスと契約したように伝えられています。どちらも以前からの夢を叶えたいという、強い気持ちからのものです。
 
二人がどのくらい通用するのか、また楽しみな来季ですが、一方では依然として居場所の定まらない人がいます。そうです、あの松井選手なのです。今季途中にレイズを解雇されてから、どこからもお声が掛からないのです。
 
従って来年のキャンプには未だどこにも行くことができないのです。こうした松井選手に対してアメリカの一部メディアは、「引退した方がいい。今なら、ワールドシリーズMVPの栄光とともにリタイアできる」とまで言われています。
 
でも私たちからすれば、まだまだやれると思うし、できればおめおめと日本に帰ってくるより、意地でももう一花向こうで咲かせてもらいたいと思っています。
 
それができる選手ですし、秘めている能力はやはり半端ではないと思うからです。またイチロ-選手はここでヤンキ-スと再契約をしたようです。何よりもワ-ルドシリ-ズに出て、チャンピオンとして輝きたいのでしょう。
 
長い間、マリナ-ズのような低迷しているチ-ムにいたからこそ、その思いは人一倍強いのではないでしょうか。その気持ちを証明するのが、今シ-ズンヤンキ-スに移ってから打率を大幅に上げました。このくらいの選手になると、モチベ-ションの違いで結果が大きく左右されるのではないでしょうか。
 
とにかく、日本人を代表している両選手の、二人揃って活躍している姿をもう一度見てみたいものです。イチロ-選手は日米通算4千安打にあと116本と迫り、メジャー通算3千安打にも残り394本と、できれば2年で到達可能です。
 
それだけに新聞にも書かれていた、決して過去の栄光を追ってはいない二人に、再度大きなチャンスが訪れることを何よりも願っています。

2012.12.17

衆議院選挙から No.2330

金曜日は仕事に追われていてカキコミができず、申し訳ありませんでした。さて昨日の選挙についてです。結果は自民党の大勝利、民主党の壊滅的大敗北、そして第三極の中でも維新の健闘、未来の伸び悩みといったところでしょうか。
 
見出しからすれば上記のとおりですが、大多数の国民の意思表示は大きな期待を持って迎えた、民主党政権の3年3ヶ月があまりにもお粗末だったことからの拒否反応で、非民主に票が大きく流れた結果ではないでしょうか。
 
ですから負け惜しみではないのですが、必ずしも自民党がよくて大きな票を集めたわけではなく、民主党が駄目だから自民党しかないといった、選択の結果だったと思われます。
 
それにしても民主党は8名もの現閣僚をはじめ、仙谷由人、鹿野道彦、川端達夫、平野博文氏等の大物閣僚経験者の落選が相次ぎました。また菅直人前首相や原口一博氏も辛うじて比例で復活当選を果たしたものの、小選挙区では自民党候補に敗れる結果となりました。
 
これらは不幸にして起こった東日本大震災など、被害を最小限に踏みとどめることができなかったことなど、国政を無用に混乱させた責任を問われたものではないでしょうか。今でも悔やまれるのは福島を陥れた、原発事故の適切な判断についてです。
 
また意外だったのが、思ったほか原発に対しての投票基準が小さかったことです。これを一方で示しているのが戦後最低とも言われる投票率の低さです。多くの人々の中では、自分に直接降り掛かってこないことからの、危機感が乏しいのでしょうか。
 
でも後の祭りでしょうが、選挙後早々に代表を辞任すると会見を開いた野田総理に対しては、落選議員はさぞかし恨めしく思っていることでしょう。何しろ勝ち目が全くない選挙に、自らの嘘っぱち呼ばわりが嫌で、突入した当事者だからです。
 
ですから今さら辞任したところで、覆水盆に返らずでどうにもならないものです。これで自民党・安倍政権が誕生することとなり、近隣諸国が早速懸念しているように、右傾化が強まることとなります。
 
衆議院は公明党と併せ、安定多数ともなる2/3の議席を確保し、参議院で否決されても再度衆議院で可決できる勢力を維持することとなりました。願わくば我が国が世界に誇る、平和憲法を守ってもらいたいものですが、さてどうなることでしょうか。
 
目には目を、武力に対しては武力をもって対処では、決して収まらないと思うのですが...世界で唯一の被爆国である、我が国独自の路線と立場を貫いて欲しいものです。

2012.12.12

右傾化への危惧 No.2329

16日の選挙まであとわずか、新聞の事前予想では自民党が圧倒的に優勢とのことです。でも益々右傾化が強まり、憲法改正とか国防軍などと声高々に叫んでいる安倍さんには、少し危機感を覚えるものです。
 
今さら軍隊を持ってどうするのでしょうか。今の日本、自衛隊以外に誰がすき好んで戦地に赴くのでしょうか。自衛隊だって同じことです。また韓国のように若者が徴兵制をひかれてよいのでしょうか。
 
もっとも平和ボケを少し戒めるためには、若者に少し危機感を覚えさせるのはよいかもしれませんが、親の私たち自身が兵隊にも駆り出されていないわけですから、そんなことを押し付ける権利はないはずです。
 
誰かが言っていましたが、それなら安倍さんを筆頭に国会議員が国防軍の先頭に立ち、規範を示せばいくらか国民は動くかもしれませんが、そんな率先垂範の行動など、とても取れるわけはないでしょう。
 
こうした口先だけの右傾化に、同じ自民党の河野洋平さんが今朝の新聞で以下のように釘を刺されています。
 
「東西冷戦が終わり、共産党や社民党など左派の主張の根拠が弱くなり、保守が左派を気にせずに自由に発言する傾向が強まった。民主党政権でも武器輸出三原則を緩和し、集団的自衛権の行使検討を主張する人もいる。

政権与党と野党第1党が同じ方向を向き、右傾化まで先陣争い。昔の社会党と違い、チェック機能が働かなくなっている」 。「自民党は立党精神に『自主憲法』を掲げながらも非常に抑制的だった。保守の定義はあいまいだが、穏健で歴史を大事にして問題解決するのが保守の手法。

戦後の日本を全部否定するのは、保守ではない。内向きで、安っぽい民族主義を駆り立てる発言が国際的に通用するのか、大変心配している」 

 
そして河野さんがかつて新自由クラブから自民党に復党した時、総理だった中曽根さんがこう言ったそうです。「自分は右を押さえるが、これでレフトウイングが広がった」と。
 
またこのように、このまま右傾化がどんどん進むと、リベラル勢力が絶滅しかねないと危惧しています。やはり崖から落ちないよう歯止めが必要です。そのためには今度の選挙において、私たちの正しい選択が何よりも必要ではないでしょうか。
 
明日は製品の納入を兼ねて、挨拶回りで一日出張します。カキコミは休ませて下さい。