会長の”三行日記”

2015年07月

2015.07.13

我が母校の夏終わる No.2736

 昨日は静岡・草薙球場で母校・沼津東高と静岡商との1回戦が行われました。もちろんその応援に朝8時ぐらいに学校に集まり、球場まで車で駆けつけたわけですが、残念ながら2-4で敗れてしまいました。

でも何となくすっきりしない負け方だったように思われます。結果が出てしまってから言っても、単なる負け惜しみに過ぎませんが、我が方が負ける試合ではなかったように思えます。

それというのも、4回表に我が方が相手のパスボ-ルなどで先制点を挙げた後も、右中間タイムリ-で2点目を挙げ、得点だけを眺めるとこちらが攻勢だったように見えますが、実際には四球が多く毎回のように静岡商が塁上を賑わしていました。

でもタイムリ-が出ないのです。そして送りバントは失敗するし、かつての静商野球ではないのです。この拙攻にずっと救われていたわけですが、昔からこのチ-ムはバントは確実にやるし、きっちりした野球をやるのが持ち味でした。

そして5回の裏に3点を取られて逆転されるのですが、この3点もノ-ヒットで入れたものです。例によってコントロ-ルが定まらず四球で出た二人の走者を送りバントで進めようとした場面、3塁手からの1塁への送球はこちらではアウトに見えたのですが、塁審の判定はなぜかセ-フということなのです。

タイミング的にはアウトは間違いないところですが、守備側の足がベ-スに触っていないというコ-ルなのでしょう。でもネット裏のこちらからはその微妙なところはよく分かりませんが、東部のチ-ムが中部、西部の球場で試合をやる場合のよくあるケ-スです。

つまりアウェイの判定なのです。こうしてノ-アウト満塁からワイルドピッチからまず1点。これも投手のホ-ムベ-スカバ-が散漫でなければ走者を殺せる場面でした。そしてまた四球が続き押し出しで2点目、さらにダブルプレ-の間にもう1点挙げられたのです。

ですから静商にねじ伏せられたというゲ-ムではなかったのです。言い換えれば、そこそこの点差のゲ-ムになったのも相手の貧打に助けられたとも言えることです。それだけにいつもは見ない、こちら側の投手の不出来とも言えるコントロ-ルの無さが残念だったところです。

そんなわけで、あの名門とも呼ばれている静商野球の片鱗は少しも見せていなかったわけですから、勝てるチャンスでもあったのです。やはり野球は守りだということを実感したゲ-ムでもありました。

少ないチャンスを生かして点を取り、投手が少し打たれても四球などは出すことなく、バックがしっかり守っていれば逃げ切ることができるのです。またそれが練習量にもあまり恵まれていない、我が母校の戦い方でもあるように感じています。相手が予想を下回っていただけに、短かった夏が残念です。

2015.07.10

脳卒中 No.2735

 二日間、会社を離れリフレッシュさせて頂きました。友人が蓼科に別荘を持っている関係から、同級生10人余りで出掛けたのです。生憎、お天気は小雨まじりでお日様を仰ぐことができませんでしたが、やはり気の合う仲間だけに楽しい時間を過ごすことができました。

さて、仲間の間でもこの歳になると、しばしば出るのが自分たちの健康の話題です。今回が3回目となり、2年に1回ぐらいずつ集まっているのですが、冗談半分に次回まで生きていればなどという、口から出る言葉は前回や前々回には全く聞かれなかったことです。

そのくらい、もう若くはなくなってきているということなのでしょうか。先日、衆院議長を務めた町村信孝さんが脳梗塞を再発し亡くなられました。この脳梗塞や脳卒中などは再発しやすいことが分かっています。

従って脳卒中を発症した人は予防のため生活習慣を改善したり、薬をきちんと服用したりする必要があると新聞に書かれていました。いくつか目にとまった記事を紹介したいと思います。

脳卒中は脳に酸素や栄養を運ぶ動脈が破れたり詰まったりして血液が届かなくなり、脳の神経細胞が死んでしまう病気でいくつかタイプがあるそうです。脳梗塞は詰まるタイプの総称で、細い動脈や太い動脈が詰まるタイプや、心臓でできた血の塊(血栓)が流れてきて動脈を詰まらせるものがあります。

また破れるタイプとしては脳の細い動脈が破れる脳出血と、脳を覆うクモの巣のような膜の内側に出血するくも膜下出血があります。2013年の統計によると、がん、心疾患、肺炎に次いで死因の4番目に当たる脳卒中の6割は脳梗塞だと言われています。

そして脳卒中になると二人に一人が再発するという高い数字を残しています。また遺伝的要因があるのか、欧米人に比べ日本人のほうがなりやすいみたいです。

それゆえ再発防止に努めなければなりません。以下の事柄が再発の予防策に挙げられています。① 高血圧、糖尿病、脂質異常症など原因となった病気の治療 ② 禁煙、節酒、肥満の解消、規則正しい生活、適度な運動など生活習慣の改善 ③ 血栓ができるのを防ぐ薬物療法

とにかく発症を抑えるのが何よりです。それにはやはり定期的な検査が必要ではないでしょうか。何かあってからでは手遅れです。自分の身体を過信することなく、自分自身も一層節制に努めなければと改めて諭されたような気がします。

2015.07.07

なでしこの敗戦 No.2734

 残念ながらなでしこジャパンは決勝戦2-5でアメリカに敗れ、ワ-ルドカップ連覇を果たせませんでした。会社での始業前、ネットで速報を少し眺めた時にはもう既に4点を取られた後でした。

わずか16分ぐらいで0-4という速報は信じられないものでしたが、一番日本が懸念していた立ち上がりのすきを突かれたのではないでしょうか。そしてその後、客先に納品に出掛けたときにも、車のラジオから伝わる実況を聞きながら走って行ったのですが、伝える声はピンチの連続でした。

やはりこれが実力の違いということなのでしょうか。こうして前半1点を大儀見選手のシュ-トで取り返し、迎えた後半、ピンチの中から日本が2点目を取った時にはこれで試合は判らないと思ったのですが、その束の間にダメ押しのような5点目が入ってしまいました。

これで聞いている私たちの方は少し力が抜けてしまったのですが、なでしこの素晴らしさはそれからのような気がします。ラジオを聞いている限りではそれからの時間帯は、なでしこが攻勢に出ていて相手方のゴ-ルを何度か脅かしたように聞こえました。

こうした試合展開でも試合を絶対あきらめず、全員が次の1点を何とか取りに行くという姿勢は、伝えていたのがラジオでしたが胸が熱くなったものです。このようなことがサッカ-を目指す次世代の人たちに大きな教訓となったのではないでしょうか。

確かにアメリカとは力の差があったように思えましたが、期待されていた通り、並入る強敵を倒しながら決勝戦まで挑んだということは、私たちの感じている以上に大変なことではなかったかと思われるのです。

ですからここで引退する澤選手が語っていたように、やることは全て出し切ったということなのでしょう。4年前、東日本大震災で打ちひしがれた日本を、なでしこジャパンのワ-ルドカップ優勝が私たちに大きな感動をもたらし、奮い立たせてくれました。

そして同様に彼女たちがチャンピオンとして挑み、優勝はできませんでしたが、見事決勝まで進み準優勝を勝ち得たことは文句なしアッパレと言えるのではないでしょうか。彼女たちから頂いた感動を今度は私たち国民が返す番です。

今後に繋がる意味で、日本で開催し彼女たちが頑張っているなでしこリ-グを、少しでも多くの人たちが注目すべきだと思います。一部の解説者がアメリカと日本ではこうした環境面で大きな違いがあると指摘しています。

それだけにワ-ルドカップの興奮が続いている期間のみならず、絶えずなでしこサッカ-を支えている彼女たちを眺め続けるべきです。そしてもっともっと盛り上げていくことが次期W杯に繋がるということではないでしょうか。

明日から2日間、休暇を頂きますのでカキコミは休ませていただきます。

2015.07.06

ギリシャ問題 No.2733

 昨日のユネスコ委員会で、我が県の韮山反射炉が他の軍艦島などと並んで世界遺産に登録されることになりました。小さなころから度々訪れている場所で、これといった感慨も持ちませんでしたが、こうして世界遺産登録となるとまた多くの人々が訪れることになるでしょうから、地元としては大喜びではないでしょうか。

さて欧州連合(EU)が求める財政緊縮策を国民に問うた、ギリシャの国民投票で反対票が大幅に賛成票を上回りました。元々多額の負債を抱えるギリシャに何とか財政再建をと示されたこの緊縮策ですが、このところ厳しい生活が続く国民の間からは否決されたようです。

ではいったいどうしてここまで赤字財政がが膨れたのでしょうか。我が国も他人事ではないので少し調べてみました。次の3つが指摘されています。

まず1番目に挙げられるのが身の丈に合わない年金制度と言われています。年金給付水準が現役時代と大差なく他の先進諸国と比べて高いことと併せて年金受給開始年齢が早くて55歳前後であることです。

少し古いデ-タですがそのレポ-トによると、年金引き上げはインフレ率を上回り、支給額も賃金水準の73%と、ユーロ圏内では図抜けて多かったと言われているのです。

また年金受給の平均年齢は61歳で、55歳からの前倒し受給も可能で、さらに「危険な職種」と言うことで、軍人や警官はさらに早期に受給できると言われています。この年金制度については我が国を含む高齢化が進む先進諸国の共通課題ですが、ギリシャの悲劇はEU全体の2%という、GDPの小さい産業基盤の乏しい国だからです。

次に政権交代があるたびに公務員としての雇用を増やしてきたことが挙げられ、公共部門の労働人口は就業人口の約4分の1に相当すると言われています。過去30年間拡大的な財政政策が続き、歳出の大半が巨額の公共投資に回りました。

でもそうした投資は経済成長を促したものの、必ずしも効率的ではなく、巨額の公共投資が同国における公的部門の肥大化につながり、就業者数の4分の1が公務員と言われるまでになったのです。

ギリシャの人口が約1100万人と言われますが、実に110万人もの公務員を生み出したのです。加えて、公務員の給与水準は民間より高めで、この国ではあり得ない水準で異常とも言われているのです。

そしてもう一つの理由はギリシャが脱税文化を持つ国だからということが指摘されています。脱税や税務署職員の汚職が蔓延しており徴税能力の低さにつながっているとのことです。

例えば自営業者は一定水準の所得以下になると無税となることから領収書を発行しないことや、税務署職員に対する賄賂による脱税等がまかり通っていたからです。これでは良くなるはずがありませんね。

この国民投票の結果を受けて、ギリシャのチプラス首相は新たにEU側と支援協議を始めると息巻いているようですが、債務不履行が明白なことから、そう簡単にはいかない問題であり、この先世界経済を揺るがすのではないでしょうか。とにかく私たち企業もそうですが、どんなことをしてでも借りたものは必死に返す努力をしなければならないものです。 

2015.07.03

バスケ協会処分解除 No.2732

 準決勝対イングランド戦でなでしこジャパンが見事勝利を収め、アメリカとの決勝に進むことができました。この試合、朝8時からの試合でしたので残念ながら観ることができませんでしたが、今まで一度も勝てていない相手だけに日本が絶対勝つという執念が勝利を呼び込んだようです。

結果的には相手DFラウラ・バセットの必死な防御のクリヤ-ボ-ルがオウンゴ-ルとなり、決勝点になったわけですが、触れてなくてもそれに合わせていた大儀見選手のゴ-ルとなっていたのではないでしょうか。

それゆえオウンゴ-ルとなってしまったバセット選手も、試合後溢れる涙で酷く打ちひしがれていたみたいですが、責任を感ずる必要は全くないものと思います。こうして次のアメリカとの決勝戦はかなり厳しい戦いになるものと思われますが、悔いのない試合を望みたいものです。

さて前置きが長くなってしまいましたが、先日、国際バスケットボ-ル連盟(FIBA)から日本協会の国際試合出場停止処分を8月の理事会で正式に解除する旨、告げられました。これで一時は危ぶまれた2016年リオ五輪の予選に出場できることになったのです。

以前にも触れたとおり、FIBAは昨年の11月、二つの男子リーグを統合できずにいた日本協会に対し、国内統括団体として機能していないとの理由でこの処分を下しました。

これを受け、1月に川淵三郎さんをチェアマンとするタスクフォース(特別チーム)が発足となり、リーグ統合問題を詰めてきた結果、ナショナルリーグ(NBL)とTKbjリーグのほぼ全チームが来年10月開幕の新リーグに参加する見通しとなったのです。

さすがは川渕チェアマンです。日本協会は5月にこの川淵氏を新会長とする体制に生まれ変わり、過去にもあった両リ-グの双方が納得できる妥協点を見い出そうというやり方ではなく、全く違ったアプロ-チを試みていったというのです。

それは早々に「プロリ-グ」というものを掲げ、これには観客増が必須と5千人規模のホ-ムアリ-ナが必要などとの厳しい参入条件をチ-ムに設定しました。それには今まで支えてきた企業チ-ムでもクリアできなければ切り捨てるという姿勢をちらつかせ、全チ-ムの参加表明を取りつけたのです。

あるチ-ム関係者は「うちだけが参加しないわけにはいかなかった」と打ち明けています。そしてこのスピ-ディ-な改革は部外者だからこそ、各方面に配慮せずにできたと言われています。このへんがJリ-グなどの立ち上げで苦労した経験が生かされているのではないでしょうか。

でもこれで全て問題が解決したというわけではありません。川渕さんの会長としての任期も来年6月までで、今までの協会役員総辞職という形で行った、外部に頼り切った改革が心配されているからです。そして改革を実行し今後を進めていく上で、バスケットボ-ル協会全体の1つにまとまった協力が欠かせないからです。

とにかく制裁が解除されたことは何よりも喜ばしいことです。今回のこのことで思い切った改革には川渕さんのような強いリ-ダシップと、毅然たる姿勢が必要であることを学ばさせていただきました。

2015.07.02

事業承継 No.2731

 このような形の事業承継があることを新聞で知りました。折しもその当事者がどちらもよく知っている方だけに、記載された記事が目にとまったのです。

事業承継で会社を譲る方は高校の野球部の先輩でもある、大岡で「ほどほど満足食堂・住吉」を営む角替さんです。同店はステ-キをメイン料理にした、特にガ-リックステ-キなどは人気が高く、休日や夕食の時間帯などは入店を並んで待つ人波ができるほどです。

しかし娘さんはいるものの、後継者が不在なことから取引金融機関の沼津信用金庫に相談したところ、同信金が業務提携している県事業引継ぎ支援センタ-を紹介されました。

そして同支援センタ-、沼津信金と公認会計士が連携し、後継者人材バンク事業のノウハウを活用して事業承継に至ったのです。また引き継ぐ方も同店の従業員であり、私と同じ大諏訪に住むことからよく知っている加藤さんという方です。

角替さんのお店・住吉は値段も手ごろで味も良いことから、地元ではかなり評判の良いお店です。また野球部のOBでもあることから、毎年夏の地区大会が終わると野球を卒業する、現役の3年生の慰労会をお店で開いてくれています。

そんな関係からもよく知っているお店だけに興味深く記事を読ませていただきました。このケ-スは沼津信用金庫にとっても事業承継事例の第1号ということですが、身内に後継者がいなくても評判の良いお店を何とか残したいと思っている方には参考になるのではないでしょうか。

角替さんもこのお店を営み37年になると言います。そして人々の口コミにより評判がうまく伝わったことから、繁盛店として今日まで栄えてきました。それゆえに人一倍お店への愛着が強く、自分が引退しても何とか残したいと強く思ったのではないでしょうか。

一方、引き継ぐ加藤さんの方にしたって、お客さんと仕入れ先、店舗などをそのまま引き継ぐことができるのですから、こんなによいことはありません。そして晴れて株式譲渡という形で、お店を引き継ぐことになったわけです。

推測ですが、この株式譲渡に関わる資金の融資をこの制度を利用してうまく活用できたのではないでしょうか。繁盛店で後継者のいないお店や企業にとっては朗報となるケ-スです。永年大事にお店を守り続けてきた角替さんには心から敬意を表し、加藤さんには引き続きおいしい食事を提供していただき、益々繁盛することを願っています。

2015.07.01

安全神話 No.2730

 昨日のお昼頃、走っている新幹線の中で焼身自殺がありました。このため当事者以外にも女性の犠牲者が出てしまい、燃え上がる車内には煙を吸ったり衣服や持ち物を焼かれたりして、被害に巻き込まれた方が大勢いたようです。

また当然のようにダイヤは滅茶苦茶となってしまい、多くの方の足に影響が出てしまいました。このようなことは今まで全く予期していなかったことですが、世界で一番安全・安心を誇り「安全神話」まである、我が国の新幹線の盲点を突かれたような気がします。

それにしてもなぜ新幹線の中で焼身自殺をしなければいけないのか、全くその意味が解りません。気密性のよい車内の中でそのようなことをすれば、多くの方に迷惑が掛かることぐらい解りそうなものです。

事に及ぶ前、拾ったからと言って車両の最前列にいた乗客に千円札を数枚渡そうとしたり、逃げなさいという言葉を掛けたりしたと言いますから、人の迷惑を全く無視するほどの人間には思えないからです。

ですから自殺しなければいけない事情は本人しか解りませんが、どうしてもそうせざるを得ないのなら他人に迷惑の掛からない方法を考えてもらいたいものです。まずもって多くの人を巻き添えにするなんて言語道断で、テロまがいの行為とも言えるわけです。

とにかく今回の事件で新幹線の列車運行的安全に加え、乗客の身に及ぶ危険や安全といった問題が問われることになるでしょう。でもその大量の乗降客のことを考えたら、航空機のようにいちいち手荷物検査をするわけにはいきません。

それだけに今回を良い教訓として、何か別の方法で効率よく乗客の安全を確保する方法を見つけなければならないと思われます。また来年には伊勢志摩でサミットも開かれることになります。

先日、名古屋で開かれた役員研修会で三重県代表の中同協副会長が言われていました。伊勢志摩は開催に向けての立候補は一番後でしたが、決め手になったのは地の利を生かした安全というキ-ワ-ドだったそうです。

そして今、世界中で起こっているテロが我が国だけ起こらないとは言えません。そういった意味では無差別的に行われるのであれば密閉された空間でもある、新幹線のようなものは絶好の標的になるかもしれません。

それゆえ今回の事件で、更にややこしい新たな問題が発生してしまいましたが、「安全神話」を誇る我が国の新幹線だけに十分対策を練り、いつまでもその名に恥じない存在であってもらいたいものです。