会長の”三行日記”

2015.07.02

事業承継 No.2731

 このような形の事業承継があることを新聞で知りました。折しもその当事者がどちらもよく知っている方だけに、記載された記事が目にとまったのです。

事業承継で会社を譲る方は高校の野球部の先輩でもある、大岡で「ほどほど満足食堂・住吉」を営む角替さんです。同店はステ-キをメイン料理にした、特にガ-リックステ-キなどは人気が高く、休日や夕食の時間帯などは入店を並んで待つ人波ができるほどです。

しかし娘さんはいるものの、後継者が不在なことから取引金融機関の沼津信用金庫に相談したところ、同信金が業務提携している県事業引継ぎ支援センタ-を紹介されました。

そして同支援センタ-、沼津信金と公認会計士が連携し、後継者人材バンク事業のノウハウを活用して事業承継に至ったのです。また引き継ぐ方も同店の従業員であり、私と同じ大諏訪に住むことからよく知っている加藤さんという方です。

角替さんのお店・住吉は値段も手ごろで味も良いことから、地元ではかなり評判の良いお店です。また野球部のOBでもあることから、毎年夏の地区大会が終わると野球を卒業する、現役の3年生の慰労会をお店で開いてくれています。

そんな関係からもよく知っているお店だけに興味深く記事を読ませていただきました。このケ-スは沼津信用金庫にとっても事業承継事例の第1号ということですが、身内に後継者がいなくても評判の良いお店を何とか残したいと思っている方には参考になるのではないでしょうか。

角替さんもこのお店を営み37年になると言います。そして人々の口コミにより評判がうまく伝わったことから、繁盛店として今日まで栄えてきました。それゆえに人一倍お店への愛着が強く、自分が引退しても何とか残したいと強く思ったのではないでしょうか。

一方、引き継ぐ加藤さんの方にしたって、お客さんと仕入れ先、店舗などをそのまま引き継ぐことができるのですから、こんなによいことはありません。そして晴れて株式譲渡という形で、お店を引き継ぐことになったわけです。

推測ですが、この株式譲渡に関わる資金の融資をこの制度を利用してうまく活用できたのではないでしょうか。繁盛店で後継者のいないお店や企業にとっては朗報となるケ-スです。永年大事にお店を守り続けてきた角替さんには心から敬意を表し、加藤さんには引き続きおいしい食事を提供していただき、益々繁盛することを願っています。