会長の”三行日記”

2012.11.13

食物繊維 No.2311

第6の栄養素ってご存知でしょうか。炭水化物、たんぱく質、脂肪の3大栄養素は私たちの知るところですが、それにビタミンとミネラルを加えて5大栄養素とも呼ばれます。
 
そしてもう一つが今、見直されようとしている第6の栄養素・食物繊維なのです。ご承知の通り、私たちの周囲では現在、ガンに掛かる人が少なくありません。特にその中でも肉食が増えているためか、大腸ガンが増えています。
 
このため、見直されているのがこの食物繊維なのです。これは人間の消化酵素では消化されず、以前ですと植物のカスとして、見向きもされない存在でした。食べ物として口から入っても、ただ体内を素通りしていくだけで、便秘に役立つ程度だったからです。
 
それが見直されるようになったのは、1960年代に発表された研究論文だったのです。欧米に比べ、アフリカに大腸ガンが少ないのは、モロヘイヤなど食物繊維の多い食べ物をいっぱい摂っているのではないかということからです。
 
そしてそれを機に研究が進み、この食物繊維が便通を良くし、排便量を増やすと同時に、腸管から発ガン物質を排泄していることが分かったのです。また糖尿病や高脂血症の予防や改善に役立っていることも明らかになりました。
 
それではどんなものにこの食物繊維が多く含まれているのでしょうか。大きく分けると水溶性と不溶性の2種類に分かれると言います。水に溶けやすい水溶性は昆布やワカメなどの海藻類、納豆、コンニャク、サトイモなどです。
 
また溶けにくい不溶性としては、ゴボウなどの根菜、シイタケなどのキノコ類、そしてイモやマメ類などに食物繊維が多く含まれています。
 
どれも私が好きなものばかりで安心しました。そしてできれば毎日、この水溶性と不溶性の両方の食物を食べるのが良いそうです。またこれらはお袋の味として、古くから継承されている家庭料理に多く含まれていると言われています。
 
きんぴらゴボウ、具沢山のおから、ヒジキの煮付け、切干ダイコンの煮物、ワカメの酢の物などです。まさにこれは宣伝するわけではないのですが、家内が地元で頑張っている、ひだまり亭の料理にも含まれているものばかりです。
 
やはりこうした昔ながらのものが体に優しいということなのでしょうか。見掛けやグルメなどにはこだわらず、まんべんなく、こうしたバランスの良い食事を心がけたいものです。