会長の”三行日記”
2012.06.27
ホテルニュ-オオタニのエコ No.2235
衆院採決の結果は民主党内で反対者が57名にも上り、欠席・棄権を含むと72名もの造反者が出ました。まさに党内分裂とも言えますね。野田政権はこれからの政局運営が益々厳しくなるわけですが、主義主張が違うのだから、潔く新党でも何でも作ったらよいのではないでしょうか。
さて、先週の土曜日、法人会支部研修旅行で東京のホテルニュ-オオタニに行って参りました。と言ってもただの観光や食事というのではなく、このホテルが古くから取り組んでいるエコ活動について、見学させていただいたのです。
あの華やかなホテルの裏側で、こんな取り組みを以前からしていたのだなと、少しびっくりさせられました。またよくこんな裏側をすすんで見せてくれるものと、ホテルの経営姿勢にも好感を持ったものです。
私たちはそこまでよく知らなかったのですが、ホテルは水が命と呼ばれるほど、大量の水を消費しているとのことです。ですから上水道の市水だけでなく、井水をそれと全く同じ成分にするだけのプラントシステムを備えています。
敷地内の地下水を汲み上げ、飲料水を作る施設です。またこれは緊急の災害時にも、地域住民の協力井戸として活躍できるとのことです。
また中で使われた排水は、やはり備えている排水プラントシステムにより、ホテル内のロ-ズガ-デンはじめ木々への散水や、トイレの洗浄水へと再利用されています。
それから食事等の食べ残しや厨房からの生ごみも、ホテルでは半端ではないものと思われます。この生ごみを分別し、コンポストプラントという装置にかけ、高温で脱水した土状のものに変え、農作物への肥料へとリサイクルしているのです。
この他、自家発電も災害時の緊急用としてだけでなく、常時いくらかでも高い電力料金を補うため使用しているとのことです。その他屋上緑化や、効率のよい冷暖房の空調システムなど、至るところに省エネが図られています。
さすがに日本を代表するだけのホテルと言えます。山本さんと言われる、私たちに丁寧に説明をしていただいた方のお話によると、こうした電気量やガス、水道などの光熱費はニュ-オオタニだけで、1ヶ月1億を超える額だと言います。
またその金額は東京都の中では8番目とのことです。意外だったのは何とその一番の消費しているところが、あの東京大学だと言うのです。まさに日本を代表する研究施設だからでしょうか。
とにかく、その様々なエコロジ-施設は以前から取り組んでいるためか、多少、老朽化してきているようですが、いち早く着手している経営姿勢は見事なものです。もちろん、その後のタワ-棟最上階でのバイキングによる食事はおいしくいただいたものです。