会長の”三行日記”

2012.06.26

国民不在 No.2234

消費増税を柱とする税と社会保障の一体改革関連法案が、本日午後からの衆院本会議で採決となります。これをめぐって与党である民主党は、この法案に反対する議員が60人以上にもなると言われており、党分裂の危機にも直面しています。
 
でもいっそのこと、党解体してもいいのではないでしょうか。長年、自民党に政権を任せていた国民が、何とか疲弊しかけている日本や、不安定な日常を少しでも変えてもらいたいと願い選んだ民主党だったのですが、その期待は大きく外れてしまいました。
 
やっているのはコップの中の嵐ばかりで、国民のことはいつも置き忘れ、唯一こちらを向いたと思えば考えるのは選挙対策ばかりです。そしてマニフェストに載せた公約は全て嘘っぱちばかりで、唯一つ果たされていません。
 
消費税だって上げるとは言っていません。それから公務員改革と称して、国家公務員の人件費削減にしたって、20%と明示していたのにもかかわらず、昨日の党代議士会で野田首相があたかも実現したかのように、-7.8%したじゃないかと大見得を切っています。
 
私たちから言わせれば、「隗より始めよ」という言葉もあるとおり、代議士自らがその報酬を削り、余分な定数削減を実現してこそ国民への説得力があるというものです。
 
大借金にまみれた日本の財政の行く末を考えたら、消費税だって上げなければいけないことは理解できないわけではありません。でもその実現に際し、あまりにも為政者の国民への説得力がないのです。
 
また一方の野党の代表である自民党もお粗末極まりないものです。代表自ら、いつもその口から出るのは相手の批判ばかりで、私たちならこうするという、具体的提示がないのです。そして結局は自分たちの党利党略を考慮し、烏合の衆となり下がったのです。
 
これでは今すぐ解散があっても、自民党を選ぶ人は少ないのではないでしょうか。それからもう一人、自分のグル-プを引きつれ、反対勢力となり明日は新党かと囁かれている御仁ですが、この人も考えているのは選挙のことばかりのような気がします。
 
もっと大所高所に立っての見地が働かないのでしょうか。これでは今やっていることは、かつての自民党の派閥勢力と何も変わるものではありません。それから大阪を束ねている人気市長にしたって、言っていることが首尾一貫していません。
 
脱原発を唱えて、絶対再稼動には反対と言っておきながら、ある日突然豹変したかのように再稼動容認に回る始末です。パフォ-マンスが強すぎることから信用していたわけではありませんが、こんな人には国政は任せられるものではありません。
 
そうしてみると、いったいどこに任せたら、この日本の軌道修正ができるのでしょうか。とにかくどこの政党も信じられない世の中になってしまったようで、一寸先は闇のこれからは、私たち一人ひとりが世の中を変えていくしかないかもしれません。