会長の”三行日記”
2011.02.17
大学連携講座より No.1957
一昨日、お客様とのお付き合いが終わるや否や、静岡に飛び、静大連携講座・評価会議なるものに出席してまいりました。産学連携で先に静大で行われた、14回にも及ぶ同友会13人の講師陣による講義の集大成としての評価会議です。
平たく言えば、講義への出席と提出されたレポ-トの採点から、学生の成績付けと言ってよいでしょう。成績は秀、優、良、可、不可の5段階に分かれており、そのうち不可のみは単位が与えられないことになっています。
同友会事務局で細かくまとめてくれた評価の一覧表には、履修した学生全員の各講義への出席状況や提出レポ-トの採点が記載されていました。
また事前での学生への通達事項として、この14回の講座を4ク-ルに分け、1ク-ル各3~4回の講座のうち、レポ-トは1回分だけ選択提出すればよく、全体でも少なくとも2ク-ル分(2回)以上の提出を義務付けているものです。
ですから、言い換えると14回のうち、2回以上の講義で指定されたテ-マに添ってレポ-トを書けばいいわけですから、そんなに大儀なことではないと思われます。
一覧表を眺めてまず驚いたのは、14回の講義に1回しか、もしくは全然出席していないにもかかわらず、レポ-トを4回も提出している学生が2名いたことです。
これは明らかにテ-マだけを後で調べ、それに添ったような形でレポ-トを作成して提出したのです。また私自身の講義へのレポ-トも9通ほどあったのですが、1名を除き、そのほとんどがテ-マにただ添ったような形で内容を作成してあり、講義内容には全然触れていないのです。
まさにこれなどはネット等で調べて、テ-マに添うよう取り繕ったとしか考えられないもので、少し寂しい思いがしました。人によってはネットの関連サイトに記載されたものをそのままコピ-、貼り付けしているのかもしれません。
もちろんこの会議では、講義への出席もなく、ただレポ-トを提出すればよいといった学生は認められませんでした。またこうした反省を踏まえて、こちら側で定める学生へのレポ-トテ-マについても、ただ取り繕うだけでは作成ができないよう、検討されたものです。
やはり当代気質と言うのでしょうか。テ-マにある共通の語句を入力すれば、ネットからあらゆる関連文書が飛び出してくる当世ですから、これを使うなと言うのが無理かもしれません。
しかし、おざなりに労力も掛けず、ましてや自分の考えが何も入っていないレポ-トは、大学生としてはあまりにもお粗末過ぎると言えるものです。
もちろん、大部分の学生がそうであるわけではありません。ほとんどの学生が14回全部の講義に出席していて、4ク-ル分のレポ-トをしっかりと提出してくれていたことを補足しておきます。