会長の”三行日記”
2016.09.14
校区祭 No.2893
この前の日曜日は地域の校区祭でした。今年は隣組の班の体育委員になっていることから、出ないわけにはいかなかったわけですが、10数年ぶりに参加してみて改めてこうした地域の親睦行事の大切さを感じ取りました。
当日は設営準備があったことから、地域の関係者は7時に集合ということになっていましたが、朝一旦は止んだ雨がその頃になってからまた降り出したのです。でも、もう既に7時の時点で地域への実施するという放送が流れたこともあって、しばらく様子を眺めながら待機していました。
そして雨も止んだことから30分遅れの9時半開会ということでスタ-トしたのです。私たちの校区は東から西間門、小諏訪、大諏訪、大諏訪線北、松長の5つの地域に分かれています。この中で昔は松長が圧倒的に強い時期があり、そしてその後私たちの大諏訪が強い時代がありました。
こうした地域対抗の競技の集計として、優劣を争うことに一層人々の競争心を煽ることになっているわけですが、近年は少子化の影響もあり、必ずしもどこの地域が強く抜けているということもなさそうです。
でもやはり見ていると面白いものですね。初めはお遊びのようなつもりでも、だんだん、のめり込んでいって本気になっている人が少なくありません。玉入れに始まってジャンボ縄跳び、大玉順送球など見ていても、ついつい力が入ります。
また午後の開始直後のプログラムである百足の成長という競技にも力が入りました。というのも10数年前までは私たち仲間が一番得意にしていた種目だからです。両足を縛った1人走から始まり、2人3脚、3人4脚、4人百足、5人百足となるわけですが、その5人百足を最も得意としていました。
これは5人が気の合った仲間でなければなりません。たまたま仲良しの5人組が我が地域にいたことから、この種目だけは誰にも負けないというくらい、プライドまで持って臨んでいたのです。
とにかく私たちがスタ-トすると5人が足を縛っているのを忘れるくらい、本気で走り出すのです。従って20m~25mぐらい前走と離れていても追いついたり追い越すことはしばしばありました。
そして競技後、皆さんからおだてられるから、その気になってまた次に臨んでしまうという毎年の繰り返しでした。そんなわけでちょっと自慢になってしまいましたが、そんな思い出ももう懐かしい過去の話です。
今年はと言ったら、お昼の得点競技ではないパン食い競争ぐらいしか出ることがないのです。やはり歳は喰いたくないものです。そして圧巻は最後の種目である、人生行路です。男女とも小学生から始まり50歳以上までの選手がその自慢の脚を競い合います。
観ていると本当に速いですね。かつては中学時代に出たこともありますが、遠い昔の夢物語です。眺めていても気持ちがいいくらいの皆さんの走りっぷりです。そんなわけで久しぶりにこうした行事を堪能したことから、後の片づけも全く苦にならなかったものです。やはり地域の親睦は良いものです。
明日15日は私用でお休みを頂くため、カキコミは休ませて下さい。
2016.09.13
販路拡大セミナ-よりNo.2 No.2892
前回の続きです。株式会社 井口一世という会社ですが、それではどこにそんな魅力や秘訣があるのでしょうか。元々の同社はプレス屋という業種分類になるのでしょうが、普通工業製品というものは金型を作り、それから大量生産をするというのがパタ-ンです。
でも金型というのは非常にコストが高くつくと言われています。そこでその金型を使わずにモノを作るというのがこの会社のビジネスモデルなのです。その金型というのは上下についていて、基本的にはプレス機で挟み込むことによって部品を作ります。
それにより精密なモノを作れるわけですが、その金型を使わなくても精密な部品が作れるのが同社です。株式会社 井口一世の内部機械はほとんどヨ-ロッパのものを入れているそうです。世界で一番いいものを購入して、それをカスタマイズ、改造して精度を高めているのです。
従ってお客の方にしてみれば、試作の段階で果たして大量生産できるかどうか判らないモノであれば、ずっとコストが掛からなくて済むわけです。だいたい2000台ぐらいまでの量産なら、金型なしのこの会社に発注した方が3分の1以下のコストダウンで済むと言います。
それなら開発製品などリスクを伴うものがあるわけですから、メーカーの駆け込みが絶えないということになるわけです。そして会社名など看板を一切出していないのも、こうしたお客にそれだけ秘密を十分守れるだけの会社だという意思表示らしいのです。
まあもっともこの会社の社長が中心となって、こうしたお客の要望に全て応えるよう対応しているわけですから、外に出て営業する余裕もないでしょうし、また必要もないというものです。言ってみれば社長が全て会社を回しているといった顧客価値を訴求している例です。
また私たちにも縁があるところでキ-エンスという会社があります。この会社は近年、業績を伸ばしていて経常利益率50%超とも言われています。何と言っても他社との戦略の違いは単なる電気機器を売るだけでなく、生産技術の代行として必ずユ-ザ-に提案型の営業を行なっている点です。
同社からのメルマガを例えば見たお客や、HPへの問合せには必ずと言っていいくらい何らかのフォロ-をする機能が備わっています。このお客さんがどういった分野に興味や注視をしているか、一目で把握するシステムを有しているのです。
ですからお客にしてみれば単なる部品を買うだけでなく、そこに望んでいるところの商品説明や機能、応用といった要素が付加されてくるのです。これなら安心して使用できるし、一部には業務代行にも繋がるわけです。
このようにどうしてお客様から選ばれているのかとか、認められている理由は何なのかというもの、また自社にとって本来のお客は誰なのかということを、もっともっと自社においても追及していく必要があると指摘しています。その中から日本一になれる要素を見つけていくということです。
そしてそれはお客の方から来てもらうという、プル型営業に繋がるわけで、ヒト、モノ、カネに制約がある私たち企業が目指すべき採り入れる点です。ニッチ(すきま)の部分から自社の生きる道を探っていかなければと考えています。
2016.09.09
販路拡大セミナ-より No.2891
製造業のための販路拡大セミナ-に行ってまいりました。富士宮市の産業振興部が主催してくれたもので、講師はあの船井総研の方です。参加者はおよそ30名ぐらいだったでしょうか、富士市のふじさんめっせで行われました。
3回シリ-ズで、今回はその第1回で製造業が目指すべき営業利益率10%超ビジネスモデルと題し、主に顧客価値を訴求することについて学びました。それでは顧客価値とは何かということですが、それぞれが有する機能だけを売るのではなく、スト-リ-を売るということです。
また顧客に代わっての顧客代行もそれに含まれます。例えば同じ業種でも業績に差が生まれる例として、居酒屋チェ-ンの2社を採り上げていました。1社はおなじみの社長が国会にまで進出しているW社です。またもう一つは宮崎県日南市を拠点とする塚田牧場というお店です。
両社の2016年3月決算を比べてみると、年商1000億と言われるW社は売上げが昨年比-17.4%、営業利益-2.9億円とあまり芳しくありません。一方、年商100億の塚田牧場は売上げ昨年比+17.4%、営業利益15.8億円の黒字で営業利益率7.0%の数字を残しています。
この業界では営業利益率のモデル数値が4%と言われているそうですから、かなりの業績と言えるのではないでしょうか。では両社の違いというと、居酒屋という機能だけを売っているW社に比べ、自社の農場を有している塚田牧場は新鮮でこだわりのある肉や野菜、卵などを供給しているスト-リ-を持っているのです。
そもそもデフレでお小遣いなどを切り詰められている一般消費者ゆえに、逆風とも言えるこの業界なのですが、ホンモノとかこだわりのある商品に目が向くというのはある意味では当然とも言えると指摘しています。
また顧客代行の代表的な例としては、埼玉県の所沢市にある株式会社 井口一世という会社です。社長の名前をそのまま会社名にしている会社ですが、この会社の名前を記した看板や表札が建物に一切ありません。
また月に何度も大手の会社が頻繁に訪れてくるという同社ですが、ほとんど出掛けて行く営業はしていないと言われます。それでいて社員37名で70億もの売上げを記録していて、しかも37名の社員のうち女性が8割を占めているそうです。
このように大変興味深いユニ-クな会社ですが詳しくはまた次回に述べたいと思います。とにかく自社が日本一を目指せる要素の強みを把握し、顧客価値を訴求していくことに高収益化の要因があると学びました。学んだからには実践しなければなりません。どんな小さなことでも、何とか日本一を目指せるものを見つけたいと思います。
来週の12日(月)はモノレ-ルの引き合いがあり、蓼科まで出掛けるためカキコミは休ませて頂きます。