会長の”三行日記”

2013.08.08

飲み残し No.2444

 甲子園が開幕しました。今年は特に暑い夏が続いているのですが、全国から選りすぐられた球児たちの熱闘で益々ヒ-トアップしそうです。そんな中、少しでも水分を補給しなければいけない毎日ですが、ちょっと気をつけなければいけないことをテレビで指摘していました。

ペットボトルなどの飲み残しが危険だということです。それは直接口をつけて飲んだ場合なのですが、時間が経つにつれ、容器の中味である飲料に細菌が多く繁殖するというのです。

これは口の中にある細菌の仕業なのですが、その増殖の様子をテレビで実験をしていました。用意したのは、500mlの麦茶、スポーツドリンク、そしてコーヒー牛乳のペットボトルの3種類です。

実験中は歯を磨かず、それぞれ購入直後と、4時間後、8時間後の3回、1口ずつ直接、ペットボトルに口をつけて飲みました。そして、3種類のペットボトルを、温度と湿度を一定に保つ機械へ入れたのです。

その設定は真夏日を想定して行なった結果、8時間後のペットボトル飲料は、においは開けた時と変わらず、見た目も変わらないように見えたと言います。

果たして、その実験結果はどうだったかというと、時間が経つにつれ、どんどん細菌が増加していることが判ったそうです。8時間後の麦茶とコ-ヒ-牛乳からは一般細菌が検出され、さらに24時間後にもう一度調べると、麦茶はおよそ50万個、コーヒー牛乳はおよそ1,600万個と、さらに急激な増加が見られたと言います。

そして意外だったのがスポ-ツドリンクです。これからはほとんどその数値が変わらなかったのです。原因はスポ-ツドリンクには酸度が強いため、菌が生えにくいからだと言われていました。

それにしてもちょっと怖い話です。ペットボトルの飲み残しには思わぬ落とし穴があったわけで、くれぐれも気をつけたいものです。その対策としては、蓋のついた水筒を用意するとか、直接ペットボトルに口をつけず、コップに移して飲むということも考えなければなりません。

また蓋を開けたら短時間で飲みきることも必要になってきます。とにかく周囲の温度が高くなってくると、この飲み物に限らず、口に入るものにはくれぐれも注意が必要です。家内が努めてくれている、ひだまり亭もそんなわけで、8月は1ヶ月お休みとしました。何かあったら取り返しのつかないことになりますから、賢明な選択だと思っています。

2013.08.07

母校同窓会より No.2443

 8月3日の土曜日、沼津リバ-サイドホテルで香陵同窓会総会が開かれました。これは毎年開かれている母校の全体同窓会なのですが、今年は何と530人もの人たちが集まったと言われていました。

もちろん過去最高の人数なのですが、沼津東急ホテルから引き継いだリバ-サイドホテルも、その準備でてんてこ舞いだったようです。何しろ懇親会が開かれる4階の会場は、直前まで結婚式の披露宴が開かれていて、一番広いこの会場でも470~480人がキャパと言われていたからです。

ですから全員着席形式の丸テ-ブルの幾つかは、会場の外側にはみ出すほどの盛況を見せていました。総会終了後、この懇親会に先駆けて行われたのが恒例となっている記念講演です。

主にはこの講師を著名な卒業生にお願いしているわけですが、今年は日本におけるモンゴル帝国史研究の第一人者と言われている、京都大学文学研究科教授の杉山正明氏が講師です。私は知らなかったのですが、この人、以前に燦々ぬまづ大使をも務めたことのある、なかなかの人らしいのです。

ですがお話を聴く前は、正直、学者が喋る話ではそんなに面白くないだろうと思っていたのですが、蓋を開けてみて予想が大きく良い方に外れました。そんなことを言っては叱られるかもしれませんが、学者らしくない、きっぱりとした語り口で面白い話がいくつも聴けたのです。

演題は「中国の現状と今後」というものですが、私の頭に残っている、その幾つかを紹介したいと思います。まず冒頭、講師がいろいろな知識や話題が豊富なことと、生まれ故郷である地元への郷愁もあってか、なかなか本題に入れなかったほどです。

そこで言われていたのが、我が故郷・沼津が日本中の中でも、多様な風土、資源、景観、歴史等、様々なものに恵まれている町であることです。このやすらぎの特に大きい町をもっともっと活かさなければと指摘していました。

そして自身の学生時代から今までの歩み等語っていく中で、触れたのが原発問題です。チェルノブイリや福島の悲劇から特に指摘していたのが、中国山東半島の突端に立つ原子力発電所のことです。

何かあったら日本は西からの偏西風が強いことから、九州・関西は壊滅しかねないと言われるのです。従って日本政府はこの原発の廃炉を中国に申し入れるべきと説いていました。このように、他にも公の席でここまで言うかと思わせられることまで、歯に衣を着せず語っていたことが少なくありませんが、続きはまた次回お話しさせていただきます。

とにかく時間があればもっともっと聴きたくなった、変に遠慮のない爽やかな語り口で楽しい講演でした。

2013.08.06

輝く金メダル No.2442

 バルセロナで開かれている水泳世界選手権で、日本の瀬戸大也選手が見事、金メダルを獲得しました。大也という名前はカタカナで書けばダイヤです。まさに光輝くダイヤモンドのように、名前どおりの偉業とも言えるのではないでしょうか。

名前もお父さんの1字をとり、それにお母さんの大きい存在になってもらいたいという願いで名づけたようです。優勝したのは400m個人メドレ-という、バタフライに始まり4種目もの泳ぎをこなさなければならない種目だけに、日本選手にとってはどちらかと言えば、苦手なレ-スなのです。

何といっても優勝の原動力となったのは、同級生で最大のライバルである萩野公介選手の存在です。この大会、400メートル自由形と200メートル個人メドレーで、既に銀メダル2つを獲得している萩野選手だっただけに、内に秘めるものは相当なものがあったようです。

というのも、小学生時代から最大のライバルであった彼にはなかなか勝てなかったそうです。昨年のロンドン五輪の選考会でも、予選標準記録を突破しながら結果は3位で、代表にも選ばれませんでした。

大会前にインフルエンザにかかったのが尾を引いたようですが、選ばれず、だいぶへこんだみたいです。でももう一度奮い立たせてくれたのが、やはりライバルの五輪での銅メダルでした。テレビで輝いているライバルを観て、「負けてはいられない」と瀬戸選手にも火がつきました。

こうして五輪後、開かれた秋の国体ではこの萩野選手を破り、以後、一日5~6レ-スを泳ぐW杯や世界短水路選手権を転戦し、22回も表彰台に上がりながら萩野選手に負けないタフさを身につけたのです。

やはりライバルの存在は大きいものです。それにしてもこの大会、萩野選手にいたっては7種目17レ-スに出場したとのことで、かなりの体力が必要とされていたものです。そんなわけで瀬戸選手に負けたこのレ-スでも、最後の50mで力尽きてしまいました。

また今大会でもこの種目では断然の優勝候補だった、米のロクテ選手は出場せず、そのロンドン五輪のときの優勝タイムと比べると4秒以上、また世界記録とは5秒近く離れており、その差は小さくありません。

それだけにまだまだ萩野選手と共にこの先、競い合って力をつけていかなければなりません。でも二人とも19歳とまだまだ伸び盛りです。ですからきっと次のリオ五輪ではやってくれるのではないでしょうか。1-2フィニッシュが観たいものです。