会長の”三行日記”

2014.02.04

STAP細胞と過激な報道 No.2522

 万能細胞「STAP細胞」で一躍、時の人となった理化学研究所の小保方晴子さんですが、研究とは何も関係ない報道が過熱しているようです。小中時の卒業文集からの伐採や読書感想文などが公開され、研究の邪魔になるような取材合戦が展開され、ご本人はいささか、うんざりしているみたいです。

以下のような報道関係者に送られたメッセ-ジも見ても、日本のマスコミのレベルの低さが示されています。STAP細胞研究はやっとスタ-トラインに立てたところであり、世界に発表をしやこの瞬間から世界との競争も始まりました。

今こそ更なる発展を目指し研究に集中すべき時であると感じております。しかし、研究発表に関する記者会見以降、研究成果に関係のない報道が一人歩きしてしまい、研究活動に支障が出ている状況です。

また小保方本人やその親族のプライバシ-に関わる取材が過熱し、お世話になってきた知人・友人をはじめ、近隣にお住まいの方々にまでご迷惑が及び大変心苦しい毎日を送っております。(以下省略)

何とも恥ずかしいことではないでしょうか。小保方晴子さんが30歳という若さに加えて、巻き髪にミニスカ-トという出で立ちで、しかも可愛らしいときています。ですからこれまでの研究者というイメ-ジからはかけ離れていることからでしょうが、もしこれが度の強い牛乳瓶の底のようなメガネがかけた人だったらどうでしょうか。

おそらくここまでの騒ぎにはならないことと思われます。まして発表者が男性なら尚更のことです。仕事の本筋とは全く関係ない「女」の部分が注目され、読者の興味をそそろうとしているのです。日本のマスコミの悪いところですね。

そんなことより研究者にしては意外だった、割烹着姿のところなどを注目してやった方がよいような気がします。これなどはまさに日本文化の傑作品で、袖口にゴムがついていることから洋服が汚れなくて済むというものです。

よく見かける研究者の白衣などに比べても、ずっと機能的ではないでしょうか。こうしたつまらない見掛けより、機能性を重視した着衣の選択1つをとっても、彼女の性格が窺えるというものです。おばさんくさいなどと言われるかもしれませんが、こうした日本的なところに好感が持てるものですね。

とにかくメッセ-ジでも述べられているとおり、先進的な研究だからこそこれからがいろいろと大変なことと思われます。それだけにつまらないことで大事な研究の足を引っ張って欲しくないものです。マスコミの自粛を促したいと思っています。

2014.02.03

楽天、嶋選手 No.2521

 早いものでもう2月です。先週、金曜日は納品等の関係で一日、慌しかったためカキコミができず失礼しました。今朝の散歩時、めずらしく朝もやが立ち込めていましたが、少し暖かいのでしょうか。でも明日からはまた気温が10度ぐらい下がって寒くなると言います。くれぐれもご自愛下さい。

さて今日は楽天、嶋選手の話題です。ご存知の通り、2011年の大震災の後、「見せましょう、野球の底力を」という感動的なスピ-チを放った人ですが、その翌年のオフ、史上最年少で日本プロ野球選手会長に任命されました。

そのくらい周囲からの信頼もあり、人間的にも少なからぬ人徳も持ち合わせていたのでしょう。その嶋選手が昨年のオフの契約更改で、念願の1億円プレ-ヤ-になりました。ダルビッシュや田中投手のように、3年も活躍すれば年俸が1億円を超える時代にあって、どちらかと言えば7年目での到達は遅いほうなのでしょう。

でも1億円プレ-ヤ-になることはプロ野球選手にとって1つの大きな目標でもあり、一流の証しにもなるわけです。そんな嶋選手に楽天球団が示した年俸は倍増の1億2000万円だったそうです。

2度目のゴ-デングラブ賞とベストナインの獲得に加えて、何よりも守護神として楽天の日本一に大きな貢献があったわけですから、誰にも文句のつけられないものでしょう。でもこうした野球のプレ-以外の活躍にも敬意を表しているのではないでしょうか。

選手会長として、例の統一球の問題やポスティング制度の見直しなど、結構、奔走することが多かったと思われます。こうした中でチ-ムを日本一へ導いたのですから、文字通り、昨シ-ズンはずっと球界の中心位置に居続けたわけです。

ですから心労たるものは半端なものではありません。そして結果的には新ポスティング制度など、ここでチ-ムを離れてしまいましたが女房役として支えた田中投手などは、契約で新制度の恩恵を蒙ることができたのです。

嶋選手会長様々というものです。思い出すのは昨年の日本シリ-ズで、巨人の4番打者・阿部選手を22打数2安打と、完全に抑え込んだことです。下馬評では誰もが巨人絶対有利というのを覆したのも、少なからずこのことが日本一の要因に繋がるのではないでしょうか。

そしてシ-ズン中も田中投手は、嶋捕手のサインにはほとんど首を振らなかったと言います。私たちには計り知れない、二人の絶対的な信頼関係があったのではないでしょうか。このように苦労人が報われることは大変嬉しいことです。

また1億円プレ-ヤ-になったわけですから、球界を代表する捕手として益々大きく飛躍していってもらいたいものです。ス-パ-スタ-ではない、叩かれ打たれ強い選手にスポットライトが当たるのは何とも気持ちがよいものです。

2014.01.30

暖房ゼロ生活 No.2520

 暖房ゼロ生活を実践している方の手記が面白かったので、ちょっと紹介させていただきます。一部省略している箇所もありますがご了承下さい。

列島はいま、震災後初の原発ゼロの冬。私にとっては節電を機に「暖房ゼロ生活を始めて3度目の冬である。エアコンをつけないのはもちろんコタツも電気毛布もない。知人には「凍死するよ」と心配され、離れて暮らす親も気が気ではないようだ。

もともと、寒さはめっぽう苦手である。子どものころ冷たい布団に入るとガタガタ震えて眠れず、電気毛布が売り出されたときは何と偉大な発明かと心から感動した。夏はめったにつけないエアコンも冬はぜいたくに使い、温風に豊かさをかみしめていた。

だから今の生活は自分でも信じられない。案外あっさりと、寒さをしのぐ方法をみつけてしまったのだ。秘密兵器は「湯たんぽ」である。太ももの上に置き、大きいひざ掛けをかける。これだけで十分暖かい。寝る前には湯たんぽを布団の腰の位置に入れておき、布団に入るとき足元に移す。

朝までぬくぬくだ。電気毛布よりずっと前に、人類はこんな偉大な発明をしていたのである。部屋は冷たい。息が白いこともある。不思議なのは、こんな暮らしを始めてから、あれほど苦手だった寒さがむしろ気にならなくなったことだ。

暖房に頼っていたころ、寒さは全面的に排除すべき敵であった。暖房をやめると、その敵と共存しなくてはいけない。敵の中になんとか「よいところ」を見つけるしかなく、それはたとえば、こんなことだ。

寒い外から首をすくめて帰宅すると、誰もいない家でも少しだけ暖かい。この小さな幸せを胸に台所へ向かい、湯を沸かす。火と蒸気でまた少し暖かくなる。スズのチロリに日本酒を満たし、湯で燗をつける。十分熱くなったところでぽってりとした猪口(ちょこ)に注ぎ、そっと口をつける。

このうまさといったら!暖房の利いた部屋で、これほどの幸福は味わえまい。私たちは経済成長とともに「ある」幸せを求めてきた。金がある。電気がある。暖房がある。ああ幸せ!それに慣れると「ない」ことを恐れるようになる。でも「ない」中にも小さな幸せは無限に隠れているのだ。

なるほどと結構、考えさせられることです。当たり前のように備えられているものを、いったん切り離してみると新たな発見があるということです。私も眠るときは暖房のない部屋で、用意していただいた湯たんぽを布団の中に入れて眠ります。

そして冷たい布団の中に一歩、足を踏み入れた途端、作者ではないのですが、何とも言えない至福の気持ちになるわけです。この湯たんぽなどは、まさに日本文化が生み出した偉大な発明品とも言えるのではないでしょうか。それにしても今年の冬は寒いですね。