会長の”三行日記”
2014.03.06
パク・クネ韓国大統領 No.2536
今日は啓蟄といって、地中で冬ごもりしている虫たちが這い出してくるという二十四節気の1つの日です。いよいよ春の足音が聞こえてくる季節の到来です。雨の多い時期でもありますが、一雨ごとに暖かくなると思えばさして苦にもならないものです。
さて韓国のパク・クネ大統領が就任1年を迎えたと、先日の新聞に載っていました。ご存知のとおり、日本を目の仇にしている言動が少しも収まらず、我が国では誰もが辟易している御仁なのですが、自国の韓国では60%という高い支持率を保っているみたいです。
国民の多くがどんどん開きつつある経済格差に不満を募らせているものと思われるのですが、日本や北朝鮮に対しての強硬路線が国民のナショナリズムを煽っているから高い支持率に繋がっているのでしょうか。
とにかく当分はその姿勢が変わらないものと思われます。でも告げ口外交などと、一部では蔑(さげす)まされていることをしっかりと胸にとどめておくべきです。
というのも昨年の11月、フランスやイギリスなどの公式訪問した欧州歴訪の際、反日を猛烈にアピ-ルしたことです。日本の政治家は歴史問題で不適切な言動を繰り返しているとか、また日本の政治家はドイツをモデルに歴史認識と態度を変えるべきだという類の発言を繰り返していました。
第2次世界大戦の戦勝国を訪問して、敗戦国の日本の悪口を言いふらすということは、いかにも中堅国家だからできることという、こうした告げ口外交は外交的な儀礼を欠いていると呆れられていることです。まさに品格のある大国のリ-ダ-がすることではないと見くびられているのです。
ではなぜこれほどまでに日本憎しを謳っているのでしょうか。ある人は4つの理由を挙げています。一つは父親である故・朴正煕大統領が「親日」であったことです。韓国では親日イコ-ル売国奴として国民から支持されないのです。
そして2つ目は前任者の李明博大統領より先に竹島上陸を果たしているくらい、領土問題では一歩も譲らないというのが彼女の一貫した姿勢だと言われています。それから3つ目は女性であるが故に、従軍慰安婦の問題に関しては強硬に出ざるを得ないということです。
また最後に経済的な問題があるというのです。意外と知られていないことですが、日本との貿易額は1000億ドルに留まっているのに比べ、韓国と中国は修好からまだ21年ですが、その額は日韓の倍の2100億ドルを突破しているということです。
貿易収支は日本とは慢性的赤字で、その額は300億ドルにも上るのですが、対中では400億ドル近い貿易黒字を出しているとのことです。これでは自然と中国の方を向くことになるかもしれません。
とにかくパク・クネ大統領の任期はあと4年もあるわけです。父親のみならず母親までが暗殺された不幸な生い立ちが彼女の性格を歪めているかもしれませんが、頑な感情を少しでも和らげ、自ら歩み寄る姿勢を見せなければ自業自得となりかねません。春の雪解けのように時が経てば解消できればまことによいのですが...
2014.03.05
成功 No.2535
物事を成功に導くのは、あれやこれやと先のことばかり考えるのではなく、目の前のことをしっかりやってこそ叶えられる。こう言って戦国時代の安土城築城に力を尽くした城大工親子を例に挙げた話を紹介していました。
成功とは目の前のやるべきことにこそある。人間、何事かを成し遂げようとするとき、些細なことにあれやこれやと気を揉むものだ。ある意味人間の常であり、致し方ないことでもあろうが、戦国末期、安土城築城に力を尽くした城大工親子は違った。
安土城は、織田信長の命により天守閣が七重五層という当時としては革新的な意匠により建築された名城である。滋賀県安土の小さな山を切り開き、わずか3年ですべての工事を終了。そしてその後わずか3年で本能寺の変で天下をとった明智光秀の一族の手のよって焼き払われてしまうという短命な城でもあった。
その築城工事のさまは小説『火天の城』(山本兼一著/文藝春秋)にくわしい。工事を請け負った総棟梁、岡部又右衛門とその息子、以俊の物語であるが、まさに戦国版プロジェクトXと呼ぶにふさわしい大偉業であったことがわかる。
土台となる3本の木を組み合わせ、天守がその姿を現わしたとき、春の大嵐が襲う。雷鳴が轟き、いままで経験をしたことがないような雨風が激しく吹き荒れる。そのとき岡部父子は天守の頂上に登る。大嵐の時こそ高い建物の具合を見るにはうってつけだからだ。
そこで絶対に雨風では崩れぬという自信を示す父・又右衛門に対し、以俊は聞く。「どうしてそこまで自信がある。なぜ心配にならぬ」と。「自分で建てた建物の欠点は棟梁本人がいちばんよく知っているであろう。どこに雷が落ちそうか、大風が吹けばどこの軒があおられるか、すべて知っているのが棟梁じゃ。気にかからぬか」
その問いを聞きながら、又右衛門は吹きつける雨の中、笑いながらこう答えたのだ。「心配なのはよくわかる。だがな、建ててしまった後では、もはやどうにもならぬではないか。若いころはことにそうだった。お前の百倍も気に病んでおったとも。
だが建ててしまったものは、どうにもならぬ。そのことに気づいてから、わしは目の前の仕事で決して手を抜かぬようにした。大工にできるのはそれだけだ。それ以外になすべきことはない」
「自分はここまで天下一の柱を見つけ、天下一の腕で組み上げた。これ以上できることはなにもない。それだけのことだ」又右衛門は七重五層の天守を組み上げるために、山奥深く分け入り神木ともされる檜を多数入手する。
送られてきた檜は、又右衛門とその一門によって経験と知恵と技術の粋を傾けられ、見事に組み上げられた。つまりはそれだけのことだ。目の前にある、ひとつひとつのやるべきことに手を抜かず、全力で真剣に取り組む。
その集大成が、安土城となって形をなしたのだ。成功とはどこか彼方にあるのではなく、目の前のやるべきことにこそある。そこでの真剣な取り組みの末に、栄光が輝くのである。
目の前のことをしっかりやり抜く、これが成功への大きな要素ということです。とかくいろいろなことで左右されがちですが、このように考えるとシンプルで成功はすぐ届きやすくなるものではないでしょうか。
2014.03.04
富士山の噴火 No.2534
唐突ですが富士山の噴火がどうも現実的なものとして考えなければいけないような気がします。読ませていただいた資料によると、この3200年の間に100回噴火しているそうです。
つまりざっと30年間に1回噴火しているわけで、直前の噴火が江戸時代の宝永噴火(1707年)と言われていますから、それから数えても300年以上も噴火していないことになります。
そう聞かされると、いつ噴火してもおかしくないということになるわけです。まあ、現実に噴火したら大変なことになりますが、半ばそうした意識を少しでも持っておくほうがよいのではないでしょうか。
もしその噴火があった場合、山梨、静岡両県を合わせると溶岩流が達する区域に現在、75万人が暮らしていると言います。それが我が静岡県側で噴火した場合、最大で23万8千人の避難が必要になってくるとのことです。
そして火山灰の影響も半端ではなく、神奈川県の南足柄市や秦野市など県西部で30cm以上積もり、雨が降ると木造住宅が倒れる恐れがあると言いますから大変です。ですからその避難対象は同県だけで40万6千人にも及ぶとのことです。
また都心でもこの火山灰の影響はないわけではなく、宝永噴火の規模でも1cm程度は積もると言われています。そうすると飛行機は滑走路やエンジンへの影響で飛べず、坂道で車が動かなくなる怖れもあるわけです。
ですから首都機能が麻痺することにも繋がってきますから、富士山の噴火は山梨・静岡だけの問題でもないわけです。現在、予知機能としては、観測体制で地下10キロぐらいまでマグマが上昇してくれば異変をつかめる可能性は高いと言われていますが、それから一気に上昇してくればたちまちの内に噴火となるわけです。
静岡県の富士宮地域ではここ数年、異常湧水などの話も聞かれます。何か不吉な予兆とも受け取れないわけでもないですから、しっかりと心に受けとめる必要もあります。また近年、なぜか我が地域だけ大きな災害から逃れているようで、申し訳ないような気持ちにもなるものです。
だからといって、決して起こって欲しくはないのですが、備えあれば憂いなしとも言われます。また忘れた頃にやってくるのが天災です。不幸にしてもし起こってしまったときに、少しでも悔やまないような事前の備えが求められているように思えます。