会長の”三行日記”
2014.04.01
消費税UP No.2548
先週以来、昨日まで年度末の仕事に追われ、カキコミができず大変失礼しました。このため毎日何かやり残しがあるような気持ちが続いていたのですが、有難いことに4月以降の見積のお引合いも多く、年度内に処理しなければならない工事と併せ、とても仕事以外に気持ちの余裕がありませんでした。
でも大変、有難いことだと感謝しています。さて今日から新年度となったわけですが、消費税が8%に上がりました。伝えるところによると、風と雨が強くお天気が悪かった一昨日の日曜日にも、多くの人たちが買い物に出たと言います。
やはり日常的に使うものであれば、少しでも安く仕入れたいと思うのが人々の心情です。私のところは私自身が工事で出張していたため、この買い物もできなかったのですが、昨日の最終日になって唯一、まだまだ寒い日があると思い、家で使う灯油を買い込みました。
この油にしても、環境税引き上げを含めたガソリンが1リットル当たり平均5円の値上がりだと言います。それから車に関しては、ETCの割引措置がなくなってしまうのも痛いところです。
また今日からの消費税値上げに伴ない、お客様からも何件か、わざわざ電話をいただき3月分として請求書を出すようにとの連絡もありました。このため、いつもは会社経理にお任せの請求書も、昨日はめずらしく私自身が作成を手がけたほどです。
面白いもので、いつもは月末締めと言っても、たいがい1日か2日は発送が遅れるものですが、昨日に限っては郵便料金も上がることから、何か今日中に出さなければならないような気がして、少し遅くまで掛かってまとめました。
そして支局の郵便ポストに入れたのが夜の8時半過ぎだったので、回収は明日の朝になるのでしょうが、こういう場合は5%の範囲の切手代でいいのでしょうか。それにしても深夜の消費税の切替はさぞかし大変だったものと思われます。
いつもは24時間のス-パ-も夜の9時で閉めて準備をしたとの話も聞きました。こうした消費税UPはこれからの家計に直接響いてくるでしょうが、他にも医療費の初診・再診料も値上げとなる上、公的年金が減額されると言います。
従ってその影響は少なくないのではないでしょうか。とにかく、折角盛り上がりつつある経済がここで萎んでは欲しくないものです。毎年4月1日はエイプリ-ル・フ-ルで嘘をついてもよい日となっています。増税が嘘であれば嬉しいのですが、今年はそんなどころではない日となってしまいました。
2014.03.24
無観客試合 No.2547
昨日、Jリ-グで初めての無観客試合が埼玉スタジアムで行われました。清水エスパレスと浦和レッズの試合だったのですが、結果は1-1の引き分けたものの、当事者である選手たちはさぞかし力が入らなかったのではないでしょうか。
これは過日の浦和サポ-タ-の掲げた「JAPANESE ONLY」という横断幕に対して、Jリ-グが人種差別と判断し、横断幕を試合終了時まで撤去しなかった浦和に対し、国内初となる無観客試合という重い制裁を課したからです。
一部にはその人種差別がチ-ムの韓国人選手を指すと伝えられていますが、今、サッカ-界でも世界中で起きている、この人種差別という大きな問題に、Jリ-グが毅然として取り組み結論を出したことなのです。
昨日の試合、伝えられたところによると、いつもは聞こえてくる音が全く聞こえないということが、想像以上の大きな違和感をもたらしたようです。もちろんサポ-タ-の歓声もなければ、得点者のアナウンスもありません。
そして選手紹介や選手入場のBGM、また選手交代やロスタイムのアナウンスまで一切ありません。そもそも観客が誰もいないわけだから、それも伝える必要がないというものです。
聞こえてくるのは選手やベンチからの指示する声、主審のホイッスル、そして上空を旋回するヘリコプタ-のプロペラ音ばかりだったと言います。これでは味気なさは極まりないものです。
それにしてもいいトバッチリを受けたのは清水エスパレス側です。サポ-タ-は直接応援できないため、ホ-ムグランドであるIAIスタジアム日本平に2300人ぐらいが集まり、パブリックビュ-イングの大型画面に声援を送っていたと言います。
でもこの人種差別という問題は、浦和1チ-ムに限らず、全てのチ-ムが持たなければいけない共通認識だけに、Jリ-グのとった処置は適切ではなかったかと思います。サポ-タ-あってのサッカ-をお互い十分認識できたのではないでしょうか。
昨日の試合後、清水のゴトビ監督が次のように述べています。「サッカーからこうした差別をなくしていかなければならない。人と人の違いがあるからこそ世界は美しい。エスパルスには9カ国の違った国籍の選手やスタッフがいる。カナダ、韓国、オランダ、スロベニア、ドイツとブラジルのスタッフ、私はどこから来たかのかもう分からない。
私は日本に来て3年と2カ月だが、悲惨な大地震も経験した。日本はあのとき、世界と強く団結していた。それが真の日本の姿だと思う。多くの海外の人々は日本と日本人を愛している。優しさと礼儀正しさ。それが日本の素顔だと思う」
イランで生まれた監督自身がこの人種差別を今まで体験してきているだけに、極めて重い言葉として受けとめることができます。無観客試合を実施したことで、選手ばかりでなくサポ-タ-を含めたサッカ-界関係者全員が、いろいろと学ぶことが多かったと言えるのではないでしょうか。
明日25日は一日研修で会社を留守にするため、カキコミは休ませていただきます。
2014.03.20
大臣の遅刻 No.2546
石原伸晃環境相が参院環境委員会に約10分遅刻したとのことです。10分ぐらい遅刻したからと言って、目くじら立てて言うことでもないと指摘されるかもしれませんが、大臣が遅刻するのは極めて異例のことであるそうです。
また遅刻の言い訳がいけなかったようです。自宅から車で国会に向かう途中の道が事故で渋滞していた為と答えていたそうですが、調べたところ事故は起こっていなかったようです。
そんな出来事を天声人語でも、「遅刻大臣の不徳」と題して取り上げていました。少し抜粋して紹介します。大正の末ころの勤め人の朝の光景である。出勤するとまず同僚と雑談する。喫煙する。便所にいく。面会人がある。ぶらぶら散歩する……。
一向に執務に集中せず、能率はあがらない。昔のことでも、ひとごとでもないなと思いつつ、おもしろく読んだ。『遅刻の誕生』という研究書に紹介されている。
近代化をめざす明治以降の日本が、産業経済の効率をあげるためにいかに時間を管理し、人々を規律の枠にはめてきたか。先人の努力は大きく実った。いまや日本はおそろしく時間にやかましい国になった。
朝の通勤の電車のなかで、遅れをおわびするアナウンスを聞いたことがない人はいまい。2、3分のことでも「お急ぎのところ……」となる。事故渋滞のせいと釈明したら、事故はなかったこともわかった。
審議の前に予定されていた皇居での国賓歓迎行事も、出席できる状況だったのに欠席し、批判の火に油を注いだ。石原氏は「不徳」を認めて小さくなっている。「たるんでるよ」というヤジには一言(いちごん)もなかろう。
多数派で安定的な政権が続く自民党だからこそ、逆に気を引き締めなければいけないところですが、こうしたところは私たち凡人と何も変わらず、野次にあったような、タルんでいると言われても仕方のないものです。
一国の大臣たろう者が、映画「釣りバカ日誌」でお馴染みの浜ちゃんと同じような真似をしていては、いかがなものでしょう。決して揚げ足を取るわけではないのですが、新年度の予算が成立し、笑っていいとものテレフォンコ-ナ-にも出演したという、ご機嫌の安倍首相同様、ちょっとした緩みが気になるものです。