会長の”三行日記”

2015.03.03

ちょっと変だな2 No.2698

 弊社の社員が沼津市の管理している市営住宅にやっと入れることになりました。これは大変喜ばしいことなのですが、私が連帯保証人を引き受けるにつき相談を受け、その契約についてちょっとおかしなところを感じました。

この市営住宅は抽選で入居を決めているのですが、1年に4回行われているこの抽選に、彼は5回目にしてやっと当たることができたのです。ですから本人にとっては嬉しいことなのですが、取り決めにおいて少し気の毒なところがあるのです。

その申し込みの書類を見せてもらったのですが、2月の27日に抽選に当たったということが知らされ、わずか10日余りの3月10日には契約をしなければいけないのです。ということは翌日の11日からは家賃が発生してしまうのです。

これは少しおかしいのではないかと思い、連帯保証人であることを告げ、私が直接、沼津市の担当部署に電話を入れました。ところが相手方の対応は沼津市の条例で決まっていることだからという一点張りで、取りつく島もないのです。

でも誰が考えてもおかしいのではないでしょうか。まさか抽選に当たる前に、現在住んでいる所を解約する人はいないでしょう。そしてその解約には普通、1か月ぐらいの事前通達が必要になっているのです。

つまり、わずか10日ぐらいで次の住処を決めなければいけないとなると、家賃はダブルで払わなければいけなくなるのです。またその取り決めによっては2か月も重なることになるのです。

そうしたことを指摘しても、申込者本人には事前に通達してあることだからという返事が返ってくるだけです。ずいぶんとおかしな話だと思います。たぶん私のような申込人でない人間が、このようなことを指摘することがあっても、申込者本人からはこうした異議を唱えることがないのでしょう。

折角、今までより安い家賃で広い部屋に入れるという好条件にめぐり会えて、それをふいにしたくないからです。つまらない指摘をして、元も子もなくすような真似をしたくないからでしょう。

そして特記事項等を読むと、抽選に当たった人が断わった場合は次の抽選まで1年間、加わることができないとまで書かれています。こうしたやりとりから感ずるのは、さもお役所が容れてやるといった、上から目線のようなものです。

そもそもの役所の仕事というものは、市民の少しでも豊かな生活を送れるためのお手伝いだと思います。それがお役所仕事という、「お」という、たった一字がつくだけでガラッとその性質が変わってしまうのですが、こういうことを言ったり望んだりすることはやはり無理、無駄なことなのでしょうか。

明日は製品搬入の為、一日会社を留守にします。そして5~6日の両日は中小企業家同友会全国経営研究集会が横浜で開かれ、参加する予定です。このため3日間カキコミを休ませていただきますのでご了承ください。

2015.03.02

ヤマハ悲願の優勝 No.2697

 3月になりました。1~2月と違って、何となく気分的に温かなものを感ずるものです。この時期、菜種梅雨と言って雨が比較的少なくないものですが、これも暖かな春に向かっていると思えば我慢ができるというものです。

さてラグビ-日本選手権でヤマハ発動機が悲願の初優勝を飾りました。実に創部以来33年ぶりのことだと言われています。わずか26人の同好会から始まり、2009年には本社が多額の赤字決算を出したため、ラグビ-部も縮小され外人以外は全てプロ契約を解除するという、本社社員のみでの厳しい体制になりました。

そしてその年、トップリーグでは11位と低迷し、下位リーグのチ-ムとの入替戦まで経験することにもなったのです。こうしてその低迷打開に白羽の矢が立ったのが、現在の清宮監督でした。

清宮克幸監督は私たちラグビ-を良く知らない人間にもその名前が通っているくらいの人で、大学ラグビーの名門である早稲田大学や、日本選手権決勝の対戦相手でもあったサントリーを優勝に導いた方です。

でも就任時、低迷していたからと言って、他チ-ムの有力選手を引き抜くことはしませんでした。チ-ムのプロ廃止の苦しい時期を乗り越えた既存の選手と、入団テストを経て加入した無名の若手らを一から鍛え上げたのです。

そして一貫してセットプレ-、特にスクラムの強化に取り組み、日本代表が並ぶ上位チ-ムを凌ぐ強力なFW陣を作り上げるまでに至ったのです。こうして今回の優勝はチ-ムを任されて4年目の快挙となりました。

つくづく指導者の大切さというものを実感するものです。伝えるところによると、早大卒業後入社したサントリ-では現役選手時代、社会人として営業でもトップセ-ルスを記録したとのことです。

その手法は全ての店舗を回らず、成績の良い店に集中して売り上げを伸ばしていたと言われています。やはり独創力にも優れている方なのでしょう。

また優勝後のコメントで「戦術を変えただけではチームは変わらない。体をつくる人、メディカル、マネジャー、全員で勝ち取った日本一。」と自分を支えてくれた裏方スタッフへの感謝を口にしています。

それはトップに立つ指導者のなくてはならない要素ではないでしょうか。2009年には静岡県でも地元・磐田の隣の町・袋井でワ-ルドカップが開かれることになりました。

これを契機に私も一般的によく言われている、ラグビ-の面白さを少し学んでみようかなと思っています。そして地元静岡県の唯一のチ-ムである、ヤマハの全盛期が築かれていたらもっと楽しくなることでしょうね。

2015.02.27

韓国大統領の行く末 No.2696

 パク・クネ韓国大統領の支持率が急落して30%を割り込み、レームダック寸前とまで言われています。レ-ムダックとは、「役立たず」の政治家を指す政治用語で、選挙後まだ任期の残っている落選議員や大統領を揶揄的に指すのに用いられている言葉です。

韓国の大統領の任期は5年で再選は禁止されていますので、2013年2月に就任したパク・クネ大統領の残りの任期は3年です。この3年目というのが大統領として最も力を発揮できるはずの期間なのですが、いったいどうしたということでしょう。

それではなぜこのレ-ムダックなど、ここまで言われているかということなのですが、マスコミなどでお馴染みの辺真一「コリア・レポート」編集長が次のように語っています。

不人気の原因は昨年の韓国の10大ニュースにランクされた事件、事故に集約されていると言っても過言ではありません。10大ニュースにリストアップされた▲旅客船「セウォル号」沈没事故▲首相、閣僚候補者らの人事ミスをはじめとして、▲経済停滞の長期化など、どれもこれも朴大統領の行政手腕、統治能力が問われた事件、事柄でありました。

「セウォル号」沈没事故では政府のずさんな対応により400人近い死者を出してしまい、国民の怒りを買いました。大統領が任命した首相候補ら閣僚候補らが相次ぎ辞退したことで大統領の人事に批判が集中しました。

それから番外ですが、大韓航空女性副社長による「ナッツリターン事件」も不支持に輪をかけました。大統領選挙公約で財閥規制強化を訴えたのに財閥の横暴、不正行為が一向に是正されず、韓国のイメージを著しく損なう結果を招いたからです。南北関係が改善されないことも朴大統領にとってはマイナスポイントとなりました。

また経済では「潜在成長率4%台、雇用率70%、国民所得4万ドル」のバラ色のスローガンを打ち出しましたが、経済畑の李前大統領ですら実現できなかった目標です。一流企業を対象に行った今年の経営環境調査では今年の成長率は政府の見通しより低い3.0~3.5%になるとの回答が最多でした。

さらに南北関係も先行き不透明で一向にらちが明かず、日韓関係に至っては大統領が従軍慰安婦問題にいつまでも強くこだわっているため、最悪の事態とも言えるのではないでしょうか。

この大統領が反日の姿勢を示しているのは、亡き父である朴正煕大統領の親日の姿勢を、大統領選挙期間中に強く批判されたことにあるようです。韓国では「親日」イコール売国奴というレッテルを貼られているからです。

ですから真意はともかくとして、自分が生き延びるためにはこの反日姿勢を貫かなければならないのです。また女性であるがゆえに、慰安婦問題に対しては強い姿勢を打ち出さなければならないように感じます。

このように聞くと少し可哀そうな気もしますが、やはり大統領に不可欠な断固とした強い決断力が不足しているのでしょう。また貿易にしても黒字の出る対中重視で、その額は日韓の倍の数字を示しているそうです。この対日軽視という姿勢が一層、自分自身を追い込む結果となっているのではないでしょうか。レ-ムダックにならなければよいのですが...