会長の”三行日記”
2016.03.30
人間の隠された一面 No.2830
とんでもない事件に驚いています。ここで終着をみたのですが、何と中学の女子生徒を2年間もの長い間監禁し、しかも自分は何食わぬ顔をして大学まで通っていたというのです。また大学の名も知られている、国立の千葉大というから驚きです。
そして就職まで決まっていたというから、少女を監禁していながら自分は普通の大学生活をしていたのです。このような輩が一番性質の悪い犯罪者です。女子生徒は連れ去れた当時は中学1年生だったというから、一番多感な時期でもあります。
それから2年間もの長い間、外からカギを掛けられ自分では外出もできなかったと言います。その期間、想像を絶するようなやりとりが続いていたかと思うと、何ともやりきれない哀れな気持ちになるものです。
容疑者が住んでいたのは千葉市稲毛区にある3階建てのアパ-トで、通っていた千葉大学のすぐ近くだったと言います。アパートには二つの部屋があり、女子生徒は室内にはテレビはなく、パソコンがあったなどと説明しています。
室内では拘束されていることはなく、女子生徒はインターネットをする機会があり、両親が自分の行方を捜していることを知って、逃げる機会を探っていたと言います。ですから連れ去れたときの両親が離婚したなどや誰も探してはいないという嘘の話はとっくに見抜いていたと思われます。
また容疑者はこの事件以前の2012年の10月から1年間、カナダのバンク-バ-へ語学留学という名目で大学を自主的に休学し、飛行機の操縦資格の取得までしています。ですから生まれ育った実家はきっと裕福ではなかったかと思われます。
このようにとにかく奇怪な猟奇的な事件なのですが、容疑者はともかくとして本当に哀れなのは女子生徒自身です。早速、その家族から報道関係を自粛するよう依頼のコメントが出ていましたが、大変なのは彼女の今後に向けての生き方です。
しばらくは周囲が協力してそっとしておいてやるべきではないでしょうか。特に女の子であるだけに対応には十分な細心の配慮が必要となってきます。彼女がすき好んで選んだ道では絶対にないだけに、もし我が子が同じ立場に置かれたらという思いでそっとしてやることが肝要です。
またそのことが人間として一番優しい思いやりのあることではないでしょうか。彼女のこれからの長い一生に幸多かりしと願うばかりです。明日からしばらくの間、現場での製作作業が多忙なため、応援に回りますのでカキコミは休ませて下さい。
2016.03.28
横綱の重み No.2829
先週土曜日に北海道新幹線が開通いたしました。計画から実に50年余りの歳月を経ての開業となったようです。朝6時45分の函館発東京行きのの一番列車をテレビ中継していましたが、その車体からして実に精悍なマスクをしていて新しい時代の幕開けのような気がしました。厳しい寒さが和らぐこの時期にピッタリなタイミングですね。
さて昨日の日曜日の夕方、めずらしく相撲のテレビ観戦を決め込みました。というのも大好きなヤクルトは巨人に3連敗するし、女子ゴルフは相変わらず外国勢の勢いが強く、日本人プレ-ヤ-の不甲斐なさを感じていたからです。
それと荒れる大阪場所と言われているのを信じて、2大関が頑張っている姿を見たかったからです。横綱昇進がかかった琴奨菊は早々に優勝戦線からリタイアしてしまいましたが、大関・稀勢の里ともう一人、今場所カド番を迎え心配されていた地元・豪栄道がめずらしく頑張っていたからです。
まずこの両者の対決は稀勢の里にやはり一日の長があるみたいで、豪栄道コ-ルに沸く館内の大声援に応えることができない、豪栄道の完敗とも言えるものでした。これで唯一、稀勢の里が決定戦があればという、まだ優勝するチャンスが残っていたわけで、続く白鵬と日馬富士の横綱同士の一番に期待していました。
ところがふたを開けてビックリ、朝の連続ドラマではないのですがビックリポンの一番になってしまったのです。何と横綱同士の戦いであの白鵬が立ち会いで変化を見せたのです。理事長の八角さんはあれはいなしだと擁護していますが、どうみても変化としか見えません。
全く予想もしておらず驚いた日馬富士はそのまま一直線で土俵を割ってしまったのです。実に1秒1の相撲だったと伝えられています。あっけにとられたのは相手力士に限らず、この一番を期待していて観ていた多くの相撲ファンです。
これで白鵬は優勝を決めたわけですが、館内からは拍手さえ起こらず、たちまちのうちのブ-イングです。もっと酷かったのはこの後優勝式が開かれるのですが、半分以上のお客さんが抗議の意味もあってか、早々に席を立ってしまったのです。
更にすごかったのは優勝力士インタビュ-のときです。アナウンサ-が白鵬にインタビュ-をしようとするのですが、その声を打ち消すかのようなヤジと罵声が飛び交っていたのです。たまらず白鵬は少しも話すことができず、しまいには堪えきれず自分の一番に対し謝罪しながら涙ぐむ始末です。
この醜態は私も眺めていて当然のことのように感じました。横綱同士の一番ですから正々堂々の力相撲を誰しも期待していたのです。そして優勝するのは仕方ないとしても、最多優勝35回もしている横綱だけに、優勝するだけの無敵の強さを見せつけて欲しいと思っていたからではないでしょうか。
横綱は何がなんでも勝てばいいというわけではありません。やはりその地位に見合った品格というものが立ち居振る舞いに備わっていなければいけないものです。インタビュ-では謝ったものの、支度部屋に戻ったら開き直っているような話も聞きました。深く反省を促したいものです。
2016.03.24
小豆島敗れる No.2828
連休の間に甲子園が開幕しました。開会式を久しぶりにテレビで眺めましたが、溌剌とした若者の姿はやはりよいものです。そして注目していた小豆島高の樋本主将の選手宣誓は本人が100%の出来と言うだけあって、感動的な素晴らしいものでした。
小豆島繋がりで彼とは縁もゆかりもないのですが、トチらなければいいなと観ていたこちらの心配など、全く不要に思えるほどの出来栄えで、なぜか胸を撫で下ろしている自分がそこにおりました。
そして翌日の第1試合はお目当ての小豆島-釜石戦です。生憎、他の用事がありましたので、甲子園にも応援に行けないどころかテレビ観戦もできなかったくらいですが、しっかりとこの試合をビデオに収めておきました。
夕方帰宅後、小豆島が負けた結果は分かっていましたが、その試合の模様を一部始終ビデオで眺めました。驚いたのは3塁側のアルプススタンドの小豆島応援団の物凄さです。
もちろん小豆島からの甲子園出場は春夏初めてのことですが、アルプススタンドに陣取った応援団の数が何と4000人と言われています。スク-ルカラ-の小豆色のジャンパ-をそれぞれがまとい、背中につけた背番号は皆、18番です。
これは部員が17人しかいないということから、18人目の選手として後押ししようということです。誰が考えたのか、うまいことを思いついたものです。当日、島から球場入りした応援団は2000人と言われ、午前2時半にチャ-タしたフェリ-4隻で出発、高松港から46台のバスに分乗してやってきたものです。
来年4月から土庄高校と合併し、新しく小豆島中央高として生まれ変わるわけですが、最後の最後で甲子園出場を果たし、負けたというものの素晴らしい記念になってのではないでしょうか。
野球の方は序盤、結構押し気味に試合を進めていたのですが、ここ一発が出ないため、逆に少ないチャンスを有効的にものにした釜石高に軍配が上がりました。試合が終わって数日後、この小豆島高の野球部が運営管理しているブログを眺めたのですが、今回の甲子園での経験をよく分析していました。
できればこのブログにある通り、かなり大変なことと思われますが、再度甲子園に戻ってこれるよう夏に向けてしっかりと精進してもらいたいものです。とにかく、久しぶりに親近感を持った学校の出場で、ワクワクした選抜高校野球になったものです。できれば我が母校もこんな素晴らしい経験ができるよう心から願っています。