会長の”三行日記”
2012.11.30
浅草・スカイツリ-への旅その1 No.2322
またまた3連休の話で恐縮ですが、24日は仕事に励みましたが、その翌日の25日の日曜日は金融機関の同友会研修旅行と銘打って、東京スカイツリ-と浅草見物に出掛けました。
まず浅草と言えば、何といっても浅草寺です。何回も行っている場所なのですが、今回は今まで訪れていても気がつかなかったことが幾つかあったので、写真を中心に紹介したいと思います。
それはご覧のような若いお兄さんのガイドが付いてくれたからで、当日は絶好のお天気にも恵まれ、知らなかった浅草を楽しめたものです。
この浅草寺界隈で一番の賑やかな通りと言ったら、まず仲見世通りです。多くの人々でごった返しているのは周知のとおりですが、ここからすぐ西に折れると、ご覧のような白浪五人男の人形が建物の上などに飾れているのをご存知でしょうか。
それから浅草六区(ロック)通りと言って、ご覧のような喜劇などで私たちを和ませてくれた人たちの、肖像写真が飾られている通りがあります。ここで1つだけ写真の入っていない区画があるのですが、それはビ-トたけしさん用に残されているとのことです。
まだ本人が生きているのに、恐れ多いとのことで遠慮しているらしいのですが、しっかりとその予約ができているみたいです。このようにガイドさんが付いてくれると、また違った浅草が楽しめるものです。その他にも幾つか紹介したいものがありますが、また次回にさせていただきます。
2012.11.29
龍沢寺の虫干し No.2321
弊社会長でもある父は今日で満89歳を迎えます。仕事からは離れていますが、まだまだ元気です。足腰がだいぶ弱くなってきたのが少し気になりますが、いつまでも健やかで長生きしてもらいたいものです。
さて先の3連休の初日だった23日は同級生の友人に誘っていただき、三島・沢地にある龍沢寺の観楓祭と言って、お寺が所有するお宝の虫干しの見学に出掛けてきました。
当日は小雨がぱらつく生憎のお天気でしたが、お宝をこの日に限り、一般公開してくれるとあって、きっと毎年訪れていると思われるマニアの方たちを中心に、大勢が押し掛けていました。
龍沢寺は臨済宗妙心寺派のお寺で、現在の住職が後藤栄山さんと言います。私が時々は出掛ける、毎月2日に行われる沼津の東方寺での座禅修養会において、法話を務めていただいている老師でもあります。
お寺の実質的な開山は座禅和讃でも知られる白隠禅師です。そして一番の弟子とも言われている東嶺禅師が、この地に伽藍を創建したと伝えられています。
その後、一時は廃寺同様とまでなりますが、終戦勅語で知られる「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」という文言を進言した山本玄峰老師により、修行道場として復興したのです。
虫干しには室内に飾りきれないほどの書や絵画が多数、並べられていました。白隠禅師、東嶺禅師の多くの書画の他、俵屋宗達、良寛さんのものや、伊藤若冲さんの作品まで見つけたくらいです。
とにかく撮影禁止であるがゆえに、ここでお見せできないのが残念に思うくらい、ふんだんに高価なものが飾られていたのです。また友人の知り合いでこれらに詳しい方の解説もあって、作品への興味が一層増したわけです。
その一部説明によると、東嶺禅師の書画には必ずハマグリの絵が落款と一緒に付いています。これが何を意味するのかまでは解らなかったのですが、ハマグリがついていれば、多少字の解読が困難でも作者が判るというものです。
そんなわけで、下世話な話ですが、何でも鑑定団などに出せばいくらの金額がつくか、計り知れないようなものばかりです。またそんなことより何よりも、落ち着いてゆっくり鑑賞できる、その安らぎの気持ちになるのが嬉しいものです。故(ふる)きを温(たず)ねて、新しきを知る、まさに温故知新そのものです。
2012.11.28
新たな第3極 No.2320
雨の後の筍のように次から次へと出てくる新しい党に、ほとほと困惑しているような昨今ですが、いったい来月16日に予定されている衆議院選挙にはどの党を選んだらよいのでしょうか。
そんなことを思っていた矢先、滋賀県の嘉田知事が新党・日本未来の党を結成しました。まず何よりも一番に挙げている政策が脱原発です。京都大学出身のこの知事は、学生時代から滋賀県のみならず、関西地区の貴重な水源となっている琵琶湖の環境保全に大きな興味を寄せていたみたいです。
それが3.11後の目を覆うばかりの原発被害をきっかけに、滋賀県に隣接する北陸地方・若狭湾にある原発に何かがあれば、貴重な水源の琵琶湖が汚染されるという危機感を抱くことは至極当然のことでしょう。
こうした切実なる地元の事情を思えば、乱立する第3極がいまいち脱原発についての主張が強調されていないだけに、居ても立ってもいられなくなったのではないかと思われます。
また当初より脱原発を掲げ、目玉になっていた橋下大阪市長も石原さんと合流した途端、その主張が消えてしまうような情けない結果となっています。
それだけにこの嘉田知事の旗揚げはちょっと遅すぎたかもしれませんが、十分国民への説得力があるものではないでしょうか。「脱(卒)原発」の他には「活女性、子ども」「脱増税」を掲げ、会見場ではそれに「守暮らし」「脱官僚」「誇外交」の3項目が加わりました。
これからの日本が原発に頼らない政策を進めていかなければならないのは、愛する故郷にいつまで経っても帰ることのできない福島の人々の惨状を見れば、誰が見ても明らかなことではないでしょうか。
とかく人の噂も75日ではないのですが、被害に直面していない人々の思いは消えやすく、はかないものです。それゆえに原発より目先の景気の問題の方が優先だと、言われる人が少なくないかもしれません。
でも愛する故郷を捨てたいわけではないのに、いつまで経っても戻れない人々の気持ちを考えたら、行き着く我が国がとらなければいけない政策は自明のことと思われます。
さてそんなわけで、この日本未来の党に小沢さんの国民の生活が第一や、亀井静香さんや減税日本の河村さんたちが合流し、新たな第3極が誕生したわけですが、私たちの選択肢がある程度、明確になったように思われます。
嘉田知事が言われているように、国の品格を失わない、まず美しい日本を取り戻すことが第一ではないでしょうか。