会長の”三行日記”
2016年10月
2016.10.31
先味 No.2915
日本シリ-ズは最終戦までもつれて欲しいという願いも空しく、土曜日の第6戦で決まってしまいました。少し惜しまれるのはこのシリ-ズ、あまり調子のよくなかったジャクソン投手を、2死満塁から押し出しで1点勝ち越された後、なぜ代えなかったのかということです。
後の祭りかもしれませんが、その後のバ-スに打たれることもなかったでしょうし、ましてや満塁ホ-ムランにまでは至らなかったのではないでしょうか。ちょっとしたことで流れが大きく変わってしまったのは残念です。できれば黒田投手の雄姿をもう1回見ておきたかったものです。
さて先味という、ちょっと聞いたことのない言葉が新聞のコラムに載っていました。この先味とは、目的のサ-ビスを受ける前の消費者が、接客などを通して店に対して最初に抱く印象のことを、サ-ビス業ではそのように呼ぶそうです。
つまりホテルであればチェックイン時のフロントの対応、鉄道サ-ビス業であれば乗車券を販売する時の窓口対応などから受ける第一印象のことです。この先味次第で、主体となるサ-ビスそのものの印象が、良くも悪くも大きく変わってしまうと次のように指摘しているのです。
例えば、こんな経験をしたことはないだろうか。料理を食べに評判の良いレストランへ行った際に、受付の従業員の対応が悪かったために料理がおいしく感じられず、店自体の印象も悪いものになってしまった。
逆に、あまり期待していない店で想定外の心地良い接客を受けた時、うれしくなって料理もおいしく感じたなど。このようにお客様が事前に感じる先味は、サ-ビス全体の印象を大きく左右するものである。
従って先味のおいしさを高めるような社員教育が必要になってくるわけです。確かにお互い血の通った人間同士の触れ合いなので、お客と接待側という立場の違いはあっても、その対応いかんによっては感ずるところに大きな違いが出てくるものです。
ですからこちらが接客側に回った場合には、余計いかにして心地よい環境を提供してやれるかによって、全体的な印象を良い方向へと導くことができるものです。これは何もレストランや運輸業などのサ-ビス業に限らず、私たち製造業などに付帯するサ-ビスにも言えるのではないでしょうか。
電話での応対しかり、またその会社を訪れたときの受付での第一印象によって大きく左右されるものです。電話の向こうから聞こえてくる声でも、そのト-ンの高さ、低さ、温かさ、冷たさによって大きく受け取り方が変わるものです。
そういった意味でも、もう一度電話を掛けてみたいとか、会社に訪ねていきたいと思ってもらえる会社を目指したいものです。それには来客者を分け隔てなく、誰にでも気持ちよく対応できる、こちら側の一層の心配りが求められています。
2016.10.28
面白い日本シリ-ズ No.2914
昨日の第5戦はサヨナラ満塁ホ-ムランという劇的な幕切れで、日本ハムが勝利を収めました。これで日ハムが3勝2敗となり大手をかけたわけですが、明後日からはまた広島の本拠地に移ることから勝負の行方は予断を許しません。本当に面白い日本シリ-ズとなっています。
昨夜はゆっくりとテレビ観戦できたのですが、やはり日本シリ-ズらしい随所に野球レベルの高さが見られました。1点を追う日ハムの攻撃の2回だったでしょうか、2死2-3塁のチャンスで8番市川選手のセンタ-に抜けようとする当たり、ショ-ト田中選手が横っ飛びで押さえ、1塁へ刺しました。
またこれだけではなく、1塁ギャレットはショ-トからの逸れた送球を倒れ込み、全身をいっぱい伸ばしてアウトにしました。体の大きい選手だっただけに、もしこのプレ-がなかったらまた局面は変わったかもしれません。
広島の敗因はメンド-サという日ハムの投手が、良いピッチングで広島の打線を抑えたわけですが、代わり端の2回、1死満塁のチャンスを生かせることができなかったことにあるのではないでしょうか。
ここで追加点が入っていれば広島ペ-スで試合ができたかもしれません。でも日本シリ-ズらしい白熱した良いゲ-ムでした。同点にした日ハムの7回、センタ-への犠牲フライなど少し浅いと思いましたが、思い切って突っ込んだプレイなどはさすがシリ-ズと言えるかもしれません。
これで日ハムが大手をかけ、第6戦はたぶん大谷投手の先発で一気に優勝といきたい日ハムでしょうが、なかなかそう簡単にはいかないのではないでしょうか。地の利もあるし、第1戦で大谷投手を少し攻略していることもあります。
それだけに昨日に引き続いて面白いゲ-ムになるのではないでしょうか。そしてできれば第7戦までやってもらい、黒田投手の有終の美を飾るピッチングを見たいところです。
このようにシリ-ズ開幕前には、一部で広島と日ハムの対戦では盛り上がらないのではないかと、懸念されていたところもないわけではなかったのですが、蓋を開けてみたら全く当てはまらないほど大きな盛り上がりを見せています。
やはりペナントレ-スを征したチ-ムには勢いがあり違いがあるものです。また今年のドラフトでもそうですが、良い投手がセリ-グではなくパリ-グに集中している現象が野球を一層面白くしているように思えます。
2016.10.26
成功 No.2913
昨日の朝は(と言っても5時前ですから辺りは真っ暗ですが)、空を見上げると綺麗な星空が見えていました。ところが午前中のうちに、もう雨が降り出しています。本当に女心と秋の空とはよく言ったものです。この著しい寒暖の差に気をつけて下さい。
さて成功と題してこんな話が載っていましたので紹介いたします。戦国時代の名城と呼ばれた安土城を造った城大工親子の話で、「成功とは目の前のやるべきことにこそある」と言っています。
人間、何事かを成し遂げようとするとき、些細なことにあれやこれやと気を揉むものだ。ある意味人間の常であり、致し方ないことでもあろうが、戦国末期、安土城築城に力を尽くした城大工親子は違った。
安土城は、織田信長の命により天守閣が七重五層という当時としては革新的な意匠により建築された名城である。滋賀県安土の小さな山を切り開き、わずか3年ですべての工事を終了。そしてその後わずか3年で本能寺の変で天下をとった明智光秀の一族の手のよって焼き払われてしまうという短命な城でもあった。
その築城工事のさまは小説『火天の城』(山本兼一著/文藝春秋)にくわしい。工事を請け負った総棟梁、岡部又右衛門とその息子、以俊の物語であるが、まさに戦国版プロジェクトXと呼ぶにふさわしい大偉業であったことがわかる。
土台となる3本の木を組み合わせ、天守がその姿を現わしたとき、春の大嵐が襲う。雷鳴が轟き、いままで経験をしたことがないような雨風が激しく吹き荒れる。そのとき岡部父子は天守の頂上に登る。大嵐の時こそ高い建物の具合を見るにはうってつけだからだ。
そこで絶対に雨風では崩れぬという自信を示す父・又右衛門に対し、以俊は聞く。「どうしてそこまで自信がある。なぜ心配にならぬ」と。「自分で建てた建物の欠点は棟梁本人がいちばんよく知っているであろう。どこに雷が落ちそうか、大風が吹けばどこの軒があおられるか、すべて知っているのが棟梁じゃ。気にかからぬか」
その問いを聞きながら、又右衛門は吹きつける雨の中、笑いながらこう答えたのだ。「心配なのはよくわかる。だがな、建ててしまった後では、もはやどうにもならぬではないか。若いころはことにそうだった。お前の百倍も気に病んでおったとも。
だが建ててしまったものは、どうにもならぬ。そのことに気づいてから、わしは目の前の仕事で決して手を抜かぬようにした。大工にできるのはそれだけだ。それ以外になすべきことはない」
「自分はここまで天下一の柱を見つけ、天下一の腕で組み上げた。これ以上できることはなにもない。それだけのことだ」又右衛門は七重五層の天守を組み上げるために、山奥深く分け入り神木ともされる檜を多数入手する。
送られてきた檜は、又右衛門とその一門によって経験と知恵と技術の粋を傾けられ、見事に組み上げられた。つまりはそれだけのことだ。目の前にある、ひとつひとつのやるべきことに手を抜かず、全力で真剣に取り組む。その集大成が、安土城となって形をなしたのだ。
成功とはどこか彼方にあるのではなく、目の前のやるべきことにこそある。そこでの真剣な取り組みの末に、栄光が輝くのである。とかく成功を夢見ると目の前のことがおろそかになりがちです。「ロ-マは一日にして成らず」とはよく言ったものです。一歩一歩の着実な歩みをしなければと諭されています。
明日は一日私用で会社を離れますのでカキコミは休ませて下さい。
2016.10.25
無人運転自動車開発 No.2912
完全無人運転の自動車開発が世界的に盛んになっています。先月アメリカ・フォ-ド社はハンドル、アクセル、ブレ-キのない完全無人自動車を量産するとの計画を発表しました。
それでは完全無人自動化とはどこまでのレベルを言うのでしょうか。自動化レベルを次の5つの段階に分けていると言われています。まずレベル0とは私たちが運転している、車のすべてをコントロ-ルしなければならない一般的なものです。
次にレベル1は一部の機能が自動化された自動車で、運転の一部を自動化機能に任せているもので衝突回避や自動ブレ-キが備わっているものを指します。またレベル2とは複合機能による自動化で、少なくとも2つのコントロ-ル機能を自動で提供しているものです。
ただドライバ-は運転をこれらの機能に任せることができるが、安全運転のサイドから自動車からの突然の通知にも反応することが求められています。そしてレベル3として限定的な自動運転化ということで、ドライバ-は特定の交通や状況下において安全上重要な機能を自動車にすべて任せることができるというものです。
つまりドライバ-が運転できることは必要とされるが、常に路上から目を離さないということは想定されず、ドライバ-が運転をコントロ-ルしない限り、単独で動作するよう作られているものです。
最後にレベル4ですが、 運転者なしで自動車がすべてのコントロールを握り、走行中の安全の責任を負い、ドライバーが運転する必要はないものを指しています。
ですから完全無人自動化とはこのレベル4のことを指しているのです。日本でも2020年の東京五輪の開催に合わせて東京で自動運転を実証する取り組みが進められています。
ただアメリカのように自動車社会を前提にした街と、日本での公共輸送を中心に人が歩ける街とではその導入のしやすさは大きく異なります。対面でのすれ違いの難しい道路や、人と車が混在する場所が日本では多すぎます。
ですから導入できたとしても、限られた一部の箇所に過ぎないのではないでしょうか。ただ記事によると、高速道路でのトラックの無人隊列走行という、交通量の少ない夜間の高速道路で、トラックを無人隊列走行させて大幅な燃費向上とドライバ-不足を解決する計画もあると言います。
これなどはまさに物流の革新につながることですが、構造的な面でまだまだ課題が少なくないのではないでしょうか。でも私などはよく思うことですが、こうした完全自動でなくても一部の機能を自動車に任せるだけでも不安が付きまといます。
機械を信じきれるかといった問題と、人間は体の一部で使わなくなる機能があると退化していくということがあるからです。たぶん自分たちが生きているうちにそういった世界がやってくるのでしょうが、あまりそういったものに慣れたくないものです。便利過ぎるのも考えものではないでしょうか。
2016.10.24
タイの服喪 No.2911
タイのプミポン国王が亡くなり、タイ国民は1年と言われる服喪期間を過ごすことになっています。この国王は70年にわたる在位で国民の多くから敬愛された方ですが、観光を主力としているタイ経済の今後にとっては心配される事態にもなっているようです。
ニュ-スでも伝えるところによると、国民の多くは黒い服を身に着け、そうでない一部の人にはネットで中傷するような動きも出ているそうです。またこの黒い服が市中で買い求められていることから、不法な高値で売り出されているところも出ているとのことです。
またこのタイには約6万7千人の日本人が暮らしていますが、娯楽活動を控えるなど、タイ人社会の服喪の動きに呼応して自粛ム-ドも広がり始めていると伝えられています。仕事や家庭、子どもの学校生活にも影響は及び、先行き不安を覚える人たちも少なくないようです。
タイでは王室の名誉を傷つけると不敬罪が適用されるということで、国王死去の取材時でも氏名を語りたがらないなど、在住の日本人の口は一様に重くなっているそうです。
服喪期間の自粛の影響を一番受け、心配されるのが観光と飲食業界です。繁華街を夜に出歩かないよう会社から指示があったといい、仕事絡みのパ-ティ-はしばらく中止すると言います。
また普段は日本人駐在員で賑わうタニヤの繁華街も人出が少なくなり、日本料理店店長も駐在の邦人や旅行客の足が遠のくのではと心配していたとのことです。
私も2年ほど前、このタイを訪れたことがありますが、これからの時期である11月は気候も雨期から乾期に変わり、絶好の観光シ-ズンとなることから、こうした影響が観光客減少に繋がることにならないか懸念されているところです。
それにしてもこんなにも国民から愛され悲しまれている、精神的支柱となっていたプミポン国王の偉大さを感じています。その絶対的権威に支えられた王室と、それを後ろ盾にしてきたタイの政治システムを改めて知らされました。
国王が亡くなったことにより、長男の皇太子だろうと言われる王位継承も、皇太子が政権を追われたタクシン氏と近い関係から、必ずしもこれからの政治の安定には繋がらないという見方もあるようです。
タイに住む私の友人もつい先頃日本に戻ってきていて、その間に国王が亡くなったことを知らされました。もう既にタイに戻って行きましたが、少なくとも1ケ月の間は腕に喪章をつけて仕事をしなければいけないと話していました。
このことがタイ経済の沈滞を招かなければよいと願うばかりです。とにかく私たち日本人の想像をはるかに超える悲しみに、タイ国民は包まれているようです。
2016.10.21
休むこと No.2910
昨日は早朝5時半に会社を出発し、代々木の工事現場に向かったわけですが、やはり20日の締日とあって東京料金所の手前からは混んでいました。それでも約束の8時半の40~50分前には現地に着きましたので、支障なく工事に取り掛かることができました。やはり余裕を持って事に望むのがいいですね。
さて今日は休むことについてちょっと触れたいと思います。よく日本人は欧米人に比べて休むのが下手と言われています。日頃から体力を削るような形で働いているので、週末が近づくにつれてぐったりしてきて、土曜日は昼まで寝ているという人も少なくありません。
また仕事熱心でいろいろと活躍している人ほど、誘われることも多く、リフレッシュしようと週末は遊ばなくてはと思い、積極的に外へ飛び出します。これでは十分に体力を回復させることができないどころか、ますます、疲れるようなことをしてしまっていることになります。
ですからその結果、月曜日の朝が憂鬱になってしまうのです。それは体力が落ちているのに、休みということでリフレッシュしようとすることで、かえって体力を余計消耗することになっているからです。
一方、欧米人はというと、彼らは日頃から残業をせず、効率的に働くことによって、体力を削り取るような働き方を元々していないことから、週末には「頭を切り換える」、つまりメンタル面をリフレッシュするだけなのです。
従って週明けからは心機一転、体力十分で仕事に臨めるのです。ですから日本の多くのビジネスマンに必要なことは、気分転換して、リフレッシュできるように、まずは毎日十分に寝ることだと言われています。
つまり睡眠をしっかりとって体力の維持・回復に毎日取り組むことで、週末をリフレッシュだけに使えるというのです。日本人は仕事熱心な人ほど残業をいとわず、その結果十分な睡眠もとれずに休日出勤も当たり前、持ち帰り残業まで受け入れています。
これではもっともっと仕事で伸びる能力がありながら、殺す結果となり生かしていないと指摘しているのです。要するに休むとはひたすら寝ることとも言え、筋肉や内臓だけでなく、視神経までしっかり休ませなければいけないと言っています。
そしてそれができてきたら、今度は家に帰ったら頭をできるだけ使わないで、普段酷使している脳を徹底的に休ませてあげることです。ただこれにはコツがいて、リラックスすることを重視して、家族と遊んだり、散歩に出かけたり、あるいは家にいて時間があるのなら、「単純作業」を行ったりすることだと言われています。
単純作業とは身の回りの整理とか、あるいは洗濯物を畳んだり、靴を磨いたりするのもいいと言われます。これは無心に作業をしていると、頭がリセットされるからで週末だけでなく、早めに家に帰ったときとか、仕事中でも使えるテクニックだと言います。
週末、私などは体を動かすことばかりで家を空けていますが、それには普段から十分睡眠をとることが必要で、それでなくては本来の週末のリフレッシュとは言えないということでしょう。特に私たちの年齢になると、無理せず体を休めることが必要なのですね。
2016.10.19
日本シリ-ズ No.2909
大方の予想通り、今年の日本シリ-ズは広島対日本ハムの対戦となりました。今週の22日(土)から始まるのですが、面白い対戦となるのではないでしょうか。やはり両チ-ムとも勢いがあるゆえ、どちらもシ-ズン優勝で迎えたクライマックスシリ-ズ(CS)も、きっと両チ-ムが勝つだろうと思っていました。
この対戦、見どころはいっぱいあるものと思います。まず先日、CSの最終戦、DHから急遽投手に変わり、最終回の1イニングを完璧に抑えた大谷投手の存在です。ここで日本最高となる165kmを記録したのは大方の知る通りです。
いくら1イニングとはいえ、このスピ-ドボ-ルを投げる潜在能力の高さは半端ではありません。おそらく大リ-グに行っても5本の指に入るのではないでしょうか。また打者としても今シ-ズン、104試合の出場で打率.322、本塁打22本という堂々たる成績を上げています。
こうなると二刀流うんぬんと、とかく異議を唱える解説者もいますが、投手と打者のどちらも捨てることができないものと感じているのは私だけではないように思えます。このように日本シリ-ズでは投手としてだけでなく、打席での魅力も増すのではないでしょうか。
一方、広島の方はと言うと、昨日引退会見を開いた黒田投手に注目が集まるところです。ご本人が言われているように、41歳の齢まで投手として酷使してきて、おそらく、もう体はボロボロなのでしょう。その気概に敬意を表したいものです。
精神的にもこの黒田投手がチ-ムを支えている力というのは、想像以上に大きなものがあるものと思われます。それは昨シ-ズン、大リ-グの高額年俸を蹴ってでも古巣・広島に戻ってプレ-したいという男気を、他のナインが感じないはずがありません。
その精神的支柱がこのシリ-ズを最後に引退をするというのですから、何とか自分たちの力で有終の美を飾らせてあげようと必死になるのではないでしょうか。また広島は1番田中選手をはじめとした、上位打順の選手の活躍如何に掛かっているような気がします。
シ-ズン中もこれらの選手が大いに活躍したことにより最高の結果をもたらしたわけで、シリ-ズ前半でいかにすんなりと普段通りのプレ-ができるかに関わっています。ですから、うまくシリ-ズに入り込むことができれば、大谷投手がいるといえども日本ハムは苦戦するのではないでしょうか。
とにかく若い選手が多いだけに、シリ-ズへの入り方次第で形勢はだいぶ違ってくるように思えるものです。でも一昔前は巨人が出場しないと盛り上がらないという時期がありましたが、今はそんなこともなく、興味深い日本シリ-ズになっているように思えます。
明日20日は東京代々木のマンション変電室の改修工事で早朝より出掛けるため、カキコミはお休みさせていただきます。
2016.10.18
スシロ-の新戦略 No.2908
昨日は一日中雨が降り続いていました。そんな中、鎌倉山のお客様のところに修理に出掛けたのですが、やはり雨の中の工事は大変です。でもいつも温かい言葉を掛けて頂ける、お客様の言葉が何よりの慰めになるものです。嬉しいものです。
そんな昨日とは打って変わって今日は青空の好天です。何か気持ちまでが晴々してくるものです。さて今日は回転寿司で人気のスシロ-チェ-ンの新たな戦略について触れてみたいと思います。
ご存知のように回転寿司の中でもとりわけ人気の高いスシロ-ですが、この度東京・山手線内に初めての都市型店舗である南池袋店を開店しました。ここの社長によると、この店舗どうやら戦略的実験店舗と位置付けているようです。
同社は国内409店舗のほぼ9割を郊外で展開していますが、今後100店舗出店を目指す中、余地のある都市部をどのように開拓するかが課題となっているみたいです。その意味でもこの南池袋店の成否が今後を占う大きなカギとなるようです。
南池袋店の出足は好調のようで、通常は閑散とする15時を過ぎても客足が途切れず、10分待ちの混雑状態もあったようです。また郊外店舗の主要顧客は家族連れですが、ここは会社員や学生、外国人観光客など幅広い客層に照準を定めています。
ただ賃料が高い関係で普通のお店より20円高い120円に設定し、客席数も4割ほど少ない関係で既存店舗とは違う仕掛けを3つ試みているそうです。1つ目はメニュ-構成です。学生が好みそうな「ローストビーフマウンテン」や、会社員の需要を狙った1皿3貫で120円の「にぎり3貫」といった商品を投入しています。
2つ目は新レーンの投入です。注文した商品が1~3分で素早く届く、高速レーンを初めて導入しています。これは回転ずしコンベヤーの大手のメ-カ-と半年がかりで共同開発したもので、高速レーンは手元付近に配置し、通常のレーンは客の目線に近い、高めの位置に設定し商品の見やすさを追求しているようです。
そして3つ目は客が自分で精算できる「セルフレジ」を導入しています。会計処理のスピードを向上させる狙いから、皿にICチップがついていることで、スタッフは専用端末を食器に近づければ、枚数を自動的に数えることができると言います。
このことは会計処理上のミス防止から、値段ごとに食器を違う形にしていたのですが、このお店では専用端末で読み取るため、皿やグラスなどの形を統一できる店舗経費の圧縮にもつながると言っています。
聞くとこの会社、再上場の狙いもあるようなことを言われていますが、筆頭株主が3度も変わっていることから、経営の安定化ということを問われていることもあり、新たな成長戦略で何よりも売り上げと利益を上げた業績数字で示さなければなりません。
それだけに都市型店舗で試みる、今までと違った新たな仕掛けに注目したいものです。やはりいつも言われていることですが旧態依然としたままでは新たな進歩はないわけで、どこの世界でも新たな取り組みが求められているものです。
2016.10.14
学校への苦情 No.2907
こんな話を耳にして無性に腹が立ちました。中学生の部活で野球部が声なしで練習をさせられたり、吹奏楽部やサッカ-部の朝練が中止となったというのです。
それというのも近隣の住民からの苦情を受けて、住民と市との話し合いの結果、このような措置がなされたということです。実際に起こった話なのですが、愛媛県松山市のある中学校では近隣から「野球部の声やボ-ルを打つ音がうるさい」という苦情が寄せられたことによります。
でも何か変だと思いませんか。野球部が練習中、声を出さないでやっていてはこれは練習にはなりません。元々声を出すということは気合を入れるためだけでなく、自分自身を落ち着かせる効果もあるのです。
ですから凄く緊張しているときなど、声を出して自分自身をわざと落ち着かせるためにも用います。野球部が無言で練習をやっていたら想像しただけに気持ち悪いものです。
また吹奏楽部に音を出すなといったら、部活自体できなくなってしまいます。こうしたことを受けて、無言での練習や朝練の中止を決めた市側の対応にもちょっと納得しないものがありますね。
そもそも中学校がそこにあるのはずっと以前からのものと思われます、ですから多分近隣の方々がそこに住みついたのは後のことと思われます。つまり中学校があることを知っていて住み着いたのです。
それなら予めそういったことも承知ではなかったはずではないでしょうか。一部にはそうした住民の苦情など取るに足りず、相手にしなくてもよいといった意見もあるようですが、「音を出したら子どもに何かするぞみたいな、脅しもあった」と言います。
こうしたことで話し合いが持たれたわけですが、健全な子どもたちの育成に向けた学校教育といった観点で、もう少し熟慮を重ねたら違った結論も得られるのではないでしょうか。
このような話を聞くと、日本もだんだんアメリカナイズされてきて周囲との協調といったことより、個人の権利を優先する世界になってきたかなと、少し悲しくなるものです。
一昔前までは学校の近くに行けば、練習の掛け声やブラスバンドの音などが聞こえてきて、騒音などとは全く違う懐かしさや郷愁みたいなものまで感じたものです。時代の変遷というか、ここまで来てしまったかと、ちょっぴり哀れさえ感じてしまっています。
来週の月曜日、17日は鎌倉山へモノレ-ルの修理のため、一日出張するためカキコミは休ませて下さい。
2016.10.13
ら抜き言葉 No.2906
文化庁の世論調査で分かったことですが、複数のら抜き言葉のうち「見れる」「出れる」という表現を普段使う人の割合が、「見られる」「出られる」を使う人を上回ったと新聞に載っていました。
自分も確かに前者の言葉を普段使っていることに違いありません。一方、「食べられる」「来られる」「考えられる」の3つはら抜きを使う人の方が多くないようです。このことは決して言葉の乱れが進んでいるわけではなく、短い言葉で話し言葉と書き言葉の使い分けが進んでいるのではないかと、文化庁の担当者は話しています。
「初日の出が見れた」と使う人が48.4%、一方「見られた」は44.6%、また「早く出れる?」は45.1%、「出られる?」は44.3%だったそうです。またこの傾向は若い人ほど定着していて、「見れた」が76.2%、「出れる」が60.7%を占めているとのことです。
また面白い傾向があって、日本語を大切にしていると答えた人の中で、「休ませていただきます」を「休まさせて」と謝った使い方をしている人が17.1%もいて、日本語を大切にしていないと答えた11.8%を上回っています。
それから私も改めて知らされたのですが、慣用句など誤った意味で捉えていることが比較的多いようです。例えば「確信犯」というのは本来、「信念に基づいて正しいと信じてなされる行為、また行う人」という意味ですが、「悪いことであると分かっていながらなされる行為、または行う人」と捉えている人が多いとのことです。
また同様に混乱したさまを表わしている「上を下への大騒ぎ」を「上や下への大騒ぎ」と使っている人が大多数を占めているそうです。それから、眠りから覚めたときの気分が悪いことを表わしている「寝覚めが悪い」が正しいのですが、「目覚めが悪い」と使っている人が上回っているようです。
このように指摘されると、知らず知らずのうちに誤って使っている言葉がどうやらありそうです。そうした意味でも先日触れたように、本をたくさん読むことも必要かもしれません。
でもやはり先日の新聞にもあったとおり、若者の間で「やばい」という言葉の意味を本来の「困った」という不都合の状況ではなく、全く反対の凄くいいとか最高であるという意味で使っていると聞かされると、ちょっと考えてしまいます。まあ、世の中の変遷のように、日本語も時代と共に変化していくということでしょうか。
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