会長の”三行日記”

2016年09月

2016.09.29

トイレ問題 No.2899

 先日電車の運転手がトイレを我慢できず、停車中の運転席から外に放尿をしたということが問題になりました。この場面を目撃していた人が駅に通報して騒ぎになったわけですが、乗務中にあるまじき行為ながら本人にとっては切実な事情があったようです。

それというのも、総武線の上り電車が佐倉駅に停車している際、起こったことですが、ここの駅では停車時間が1分しかなく、駅構内にあるトイレに行くのには階段を往復しなければならず、発車時間に間に合わないと思ったからです。

またここから終点の千葉駅には20分ぐらいですが、千葉駅では電車を4両から8両に連結しなければならず、トイレに行っていれば作業が遅れるし、尿意があって作業に集中できないと思ったからと運転手は話しています。

過去にも数回、同様に用を足しことがあると言いますが、このような事情を聞くと、一概に当事者を責められないという思いがしています。何よりも時間に追われている業務であるし、また尿意を催したまま集中できないとしたら乗客の安全という問題にも繋がりかねません。

勤務先のJRによると、運転士は輸送指令室に無線連絡すれば、停車中に駅や車内のトイレを使うことが認められているとのことです。でも世界中で一番正確とも言える運行時間をこのような事情で、なかなか遅らせるわけにはいかないのではないでしょうか。

こうした時間厳守ゆえに過去において悲劇も生まれているようです。営団地下鉄(現・東京メトロ)の東西線で1977年、走行中の電車から車掌が転落死したそうです。事故後の検証では車掌室のドアが開き、ズボンが下りていたことなどから、用便中にカーブで振り落とされたとみられているのです。

また長時間の業務が続く飛行機でもこんな事件がありました。コックピットの中には機長と副操縦士がいるわけですが、一人が客室のトイレを使う時はもう一人が残って飛行機を操縦します。ところが2015年フランスで起こった150人が死亡した事故では、トイレに行った操縦士を副操縦士が閉め出し、故意に墜落させてしまったのです。

このため、それ以後は日本やヨ-ロッパの航空会社では、トイレの際は代わりに客室乗務員などがコックピットに入る常時2人制をとっているとのことです。このように人の命を預かる職業では、私たちのような感覚で気楽にトイレに行ける環境ではないことを解ってあげなければいけません。

確かに運転手が運転席から線路に向かって放尿するなどということは、ホ-ムからするのと同じようなもので、あってはならないことのように思われますが、前立腺肥大などの病気を抱えていて、どうしても我慢できなかった事情があったかもしれません。

そう考えると一概に運転手ばかりを責め立てる問題でもないように思えます。ですから1つの事柄だけを捉えて批判の対象にするのは難しいかもしれません。相手の立場になってみて、もう少し穏やかに緩やかに捉えることも必要な気がしています。

明日30日はお休みを頂いているため、カキコミは休ませて下さい。

2016.09.28

出会いの大切さ No.2898

 昨日は東京あきる野市にある五日市高校と、渋谷区代々木のマンションの2つの工事現場にその事前調査に出掛けたのですが、今週26日から始まった東名高速集中工事のことをすっかり忘れていました。高速に入った途端、すぐの車線規制が続いたことから、やっと思い出したわけです。

一瞬これでは時間が読めないと少し不安になりましたが、幸いなことに最初の訪問地が初めての場所ゆえに安全を考え、ちょっと早めな6時ごろに出発したのが幸いしました。やはり何があるか判らないものですから、時間に余裕を持って早めに越したことはありません。

さて今日は出会いの大切さということに触れたいと思います。敢えて出会いの素晴らしさではなく大切さと謳ったのは、ファ-ストインプレッション(第1印象)次第で、マイナスの要素も十分感じ取ることができるからです。

最近起こったことでも、こんなことがありました。あるイベントの主催者的な役割をしていたのですが、イベントが終わった途端、一人の人が私のところにやってきて、「終わったと言っているが、何も終わっていないだろう。このまま知らばっくれるつもりか」と。

見ると怖いくらいの形相なのです。一瞬何を言われているのか判らなかったのですが、言われてみればある問題が解決していないことに気がつきました。イベントの途中で不可抗力で起こった出来事です。

それが何かというのは敢えて触れませんが、言われてみればしっかりと対応しなければいけないことなのです。ただ無事終わった安心からか、忘れていたわけではないのですが、うっかりしていたというのが本当のところです。

ですからこちらも「決してそのままにするつもりではないのですが、うっかりしていてすみません」と謝りを即座に入れました。そして当事者同士の話に移っていったわけですが、こちらも主催者側として責任がないわけではないのですが、後で考えてみるとあそこまでの言い方をされることはないだろうと思ったのです。

このように、ほとんど初対面の人にこうした言われ方をされると、ずいぶんと印象が悪くなるものです。その当事者ならともかくとして、運営上の責任者にはもうちょっと言い方があるだろうと、冷静になってから考えたものです。

一期一会でかけがいのないほど、素晴らしい出会いが生まれるのも凄く嬉しいことなのですが、折角の最初の出会いでそれを自ら潰してしまったら、それはどんなにつまらないことでしょうか。初めて出会う人にはとにかく、その話し方には気をつけたいものです。

2016.09.26

ラブホの変身 No.2897

 先週金曜日はカキコミができず失礼しました。ラブホテルが外国人観光客向けにリニュ-アルするという、業態転換が起こっている記事を読みました。こんなところまで外部環境の変化が影響していると改めて知らされたものです。

さいたま市の郊外に立つ、あるホテルがこの6月に改装オ-プンをしました。周囲には畑や民家が点在するエリアですが、4階建ての屋上にはピンクと緑の派手なネオンが輝き、今でもラブホと間違えてやってくるカップルさえあると言います。

でもその対象は以前とは違い、訪日中国人観光客です。全部で57室、宿泊人数は最大で約100人と言います。運営会社の社長の話ではラブホ時代の月商ピ-クは10年前で1600万円。それが年々落ち込み最近では600万ぐらいとなり、ほとんど採算ギリギリとのことです。

このため経営立て直しのため新たな顧客開拓を狙い、業態転換に踏み切り活路を中国人観光客に求めたのです。改装費は約1億5千万円、都内の信用組合から借りたと言います。

改装はまずベッドをダブルからツインに、ピンクの壁紙を白に、そして大きな鏡を撤去しテレビや冷蔵庫、空気清浄機を新調しました。また旅館業法に義務付けられているため、食堂やフロントを設け、風俗営業としてのラブホ営業許可を返上したとのことです。

その結果、中国系の旅行会社と月1350万円で貸し切り契約を締結し、連日3~4台の大型観光バスが乗り付け、満室が続いているそうです。このラブホ業界の伸び悩みの原因は若者の草食化や車離れに伴い、カラオケボックスやネットカフェなどでも男女2人きりになれる低価格サ-ビスも影響しているようです。

従って利用客が減っている現在、急増する外国人観光客は絶好のタ-ゲットにもなるわけです。でも政府が2020年までに4000万人を目指すと言っても、課題はホテルの客室不足にあり、ラブホ業界はそこに目をつけたのです。

ただ問題はホテル改装費の資金調達が難しいことから、組合は公的融資を求めて政府との交渉を始めたのです。こうしてその支援をとりつけ、業界全体で動き出しているところが少なくないということです。

ただ一部には団体客を確保できる保証もなく、一日の客室回転数を増やして稼ぐ経営モデルの利点を失うことから懸念する声もあると言います。でもホテルが足りず、外国からの観光客の一部にはラブホテルを利用するという人もいるとのことですから、やはり新たな顧客開拓の戦略と言えるのではないでしょうか。

やはり手をこまねいていては少しも前に進めないということです。刻々外部環境が変化しているわけですから、旧態依然としているのではなく新たな一手を打つ必要があるのではないでしょうか。業界は違ってもこのような外部環境の変化には、私たちもしっかりと目を向けていかなければならないものです。

明日27日はあきる野市五日市、また終了後、別のお客様の代々木と2件、現場調査を兼ねた打合せで出張するため、カキコミは休ませていただきます。

2016.09.21

ベイスタ-ズCS進出 No.2896

 迷走していた台風16号が九州や四国・近畿各地で被害をもたらした後、我が県にもやってきました。夕方、暴風・波浪・大雨・洪水警報といったまとまった警報が発令され、家に帰った後、玄関の入口にビニ-ルシ-トや土嚢まで積み上げて、別に期待していたわけではないのですが、今か今かと待ち構えていました。

ところが夕方あんなに強く降っていた雨が、7時を過ぎるとなぜかおとなしいのです。これは台風の目に入ったのかと思ったのですが、浜松辺りから動かず、そのうちニュ-スを見ていると温帯低気圧に変わったというのです。

ですからラッキ-なことに、それからの大雨とかの被害は全くなかったわけです。被害を受けた各地には申し訳ないことですが、地震といい、様々な自然災害がなぜかこの地だけを避けて通っているのが昨今の状況なのです。ですがそれだけに、今にとてつもなく大きなことが起こるのではないかと正直、不安な一面も抱えているものです。

さて前置きが長くなりましたが、19日のカ-プ戦で横浜DENAベイスタ-ズが初のCS進出を決めました。ラミちゃんことアレックス・ラミレス監督が就任1年目で達成したわけで、その手腕の評価を受けてもよいのではないでしょうか。

何しろそれまでは毎年Bクラスが続いていたわけですから、ラミレス監督に代わってチ-ム内に何らかの変化をもたらしたのではないかと思われます。ご存知の通り、ラミレスは現役時代、外国人枠として初めて名球会入りを果たした、強力な助っ人として活躍した名選手です。

ヤクルト、巨人、そしてベイスタ-ズと渡り歩きましたが、打撃には優れていたものの守備に難があり、巨人退団の原因にもなっていました。でもベイスタ-ズへの入団の目的は2000本安打達成と、監督になりたいための一番の近道と思える球団だったからと言います。

そして不振からシ-ズン途中で2軍降格を言い渡された2013年、ラミレスは自分の1軍への復帰となる練習より、若手の指導を球団に申し出たのです。当時、指導した若手選手には、現在大きく成長し、主力となった梶谷や成長著しい桑原などの選手がいるわけです。

このことが2016年に監督として抜擢された理由の1つにもなっているみたいです。そのことをチ-ムの高田GMは次のように語っています。「監督に就任してもらう上で必要だったのは、横浜でプレーしていたこと、現役時代の実績、ファンを大切にすることでした。

しかも、ラミちゃんは指導者になりたいとはっきり言っていましたので僕もそういう目で見ていました。例えば、彼が主力となって活躍できなくなった終盤の頃。選手は誰しも衰えて引退しますが、毎日出場していたのに控えに回され、2軍へ落とされる。

その状況でどんな態度でいられるかが非常に大事なわけです。露骨に足を引っ張ったり、不満をぶちまけたりする選手もいる中で、まったく違う姿勢を見せていたというのは理由の一つです

そんなわけで早くから指導者としての監督業を意識していたわけです。それと何事にもポジティブな性格とデ-タ重視の意外な一面が功を奏しているようです。ですから今シ-ズンの出足は決して良い方ではなかったのですが、周囲の雑音にも迷わされず、後半の快進撃に繋げました。

またデ-タ野球は現役時代からのもので、セ・リーグの全ピッチャーとキャッチャーの配球パターンを頭に叩き込み、出場したすべての試合を録画して分析していたほどです。

ですから監督としての一日も、スカウト部門から集められたデータ分析からはじまり、ナイター日でも、午後1時にはスタジアムにある監督室に入り、個人の打率や癖などを事細かに記したデータに目を通しているのです。

やはりそういった緻密さも兼ね備えているわけです。こうした知らなかった一面を知ることにより、その独特な親しまれるキャラクラ-ゆえ、日本人と差別なくファンから愛されている人ゆえ一層応援したくなるものです。ベイスタ-ズのCSでの活躍を願っています。

2016.09.20

黒田官兵衛その2 No.2895

 以前にも取り上げたことのある人ですが、竹中半兵衛とならび豊臣秀吉の軍師としてその辣腕をふるった人物に黒田官兵衛がいます。この黒田官兵衛のあふれる才能に畏怖した為、秀吉も家康も彼を冷遇したという話です。

元々、この人は毛利家や四国の三好家などに囲まれた中国地方出身なのですが、これからは織田家の時代と早々に見切りをつけ、小寺家の家老職ながら秀吉に恭順し厚遇されることになります。

でも反旗を翻した荒木村重に捕われ、土牢に長い間閉じ込められた関係でそれ以後、足を引きずる生活を余儀なくされます。その黒田官兵衛に纏わる話にこんなことがあります。

あるとき、秀吉が家来たちにふざけ半分でこう言った。「自分が死んだら、代わって天下を保つのは誰か?遠慮なくいってみよ」。家来たちは、当時実力が喧伝 されていた前田利家、徳川家康などの名を口にしたが秀吉は頭を横に振って答えた。

「違う。それは、あの黒田官兵衛だ」「しかし彼はたかだか10万石の大名。とても天下人になどにはなれないのでは」と家来がいう。そこで秀吉は言った。「自分はこれまでの合戦で、あれやこれや決めかねたことも多い。そんなとき官兵衛に尋ねるとたちどころに裁断し、自分が練りに練った 考えと一致していた。

ときにはワシの意表をつく考えさえ何度かあった。あの男の心は剛穀で、思慮深く、まさに天下に比類ない。彼が望むなら、いますぐにで も天下を譲るだろう」。これを伝え聞いた官兵衛は、「これはわが家の災いの元」とつぶやき、剃髪して黒田如水と改名したのです。

秀吉のこの手の話は、百万の軍の指揮をとらせてみたいといった大谷吉継や蒲生氏郷にもありますが、我が子秀頼の将来を考えた秀吉にいずれの日か滅ぼされるかもしれないと危惧し、あっさりと剃髪・隠居をしてしまった黒田官兵衛の凄さがあるわけです。

そしてその凄みは隠居後も衰えることなく、秀吉死後、天下は東西に分かれるわけですが、官兵衛は東西の争乱に乗じ、自ら九州を統一し、その勢いにのって中央で三成、家康と対峙しようという大志を抱くのです。

官兵衛の息子・長政が家康側に加担したため、東軍として九州制圧に乗り出し連戦連勝の勢いでしたが、結果は抱いた大志通りにはいかなかったのです。それは関ヶ原の合戦が一日で終わり、天下が徳川家康のものになってしまったからです。

そこでもこんな話が伝えられています。関ヶ原の戦いで東軍が勝ち、手柄を立てた長政が官兵衛にむかって、「家康公は我が手を取って、頭に押しいただき、『この勝利はひとえ に御辺のおかげでござる』と申されました」と得意気に報告した。

その長政に、官兵衛は、「家康公が押しいただいた手は右か左か」と聞き返したという。不思議な問いにまごつきながら、長政が「右手でありました」と答えると、官兵衛は「その時、おまえの左手は何をしていたのか」。長政は思わず絶句した。

空 いているほうの手で家康を刺し殺すことができたのではないのか、という意味だったからです。結果として、関が原の合戦の論功にも官兵衛の名は挙がらず、恩賞はなかったのです。それは家康が官兵衛の実力を恐れたからだといわれています。

誰もがその才を認め、その才を決して隠そうとはしなかった黒田官兵衛ゆえ、疎んじられて出る杭は打たれたのでしょう。「能ある鷹は爪をかくす」のもこの時代の賢い生き方だったかもしれません。

2016.09.16

しゃっくり No.2894

 台風による前線の影響なのか、毎日はっきりしない天気が続いています。ひと頃の暑さはだいぶ凌げるようになってきましたが、南の方に発生している台風の被害が拡大しないことを祈っています。

さて今日はしゃっくりの話です。最近ではこのしゃっくり、私はあまり出ることはありませんが、うちの孫たちを見ているとよくしゃっくりが出ています。俗におむつが濡れているからとか言われていますが、果たしてどうなのでしょう。

しゃっくりがなかなか止まらず、呼吸が苦しくなったり話しづらくなったりして、いらいらした経験のある人も多いでしょう。どういう仕組みで起き、どうしたら止まるのか、藤田保健衛生大学准教授で医師の近藤司さんが次のように答えています。

しゃっくりは、肺を動かして呼吸させる横隔膜が強く収縮して息が早く吸い込まれるのと同時に、声帯が急に閉じられる現象だ。しゃっくりの役割は不明だが、生物が水中から陸上に上がり、えら呼吸から肺呼吸に切り替わる過程で、肺に水が入らないよう気管を塞ぐ仕組みの名残という説がある。

しゃっくりの際には「ひっく」という音が出る。「ひっ」は声帯が急に閉じようとする時の声帯の振動音で、「く」は声帯が閉じて息が止まった時の音だという。なぜ、横隔膜の収縮と声帯の閉鎖が同時に起こるのか。しゃっくりの指令センターである延髄のしゃっくり中枢に、刺激が与えられるからである。

炭酸飲料を飲む、慌てて食べる、激しく笑う、せきをする――などの刺激が、のどに分布する舌咽神経から、延髄のしゃっくり中枢へと伝わる。延髄は横隔神経を通じて横隔膜を収縮するよう、迷走神経を通じて声帯を閉じるよう、同時に指令を出す。

ただ、こうした刺激で常にしゃっくりが出るわけではない。しゃっくり中枢は普段、GABA(ギャバ)と呼ばれる神経伝達物質により、しゃっくりが出ないよう脳から抑制を受けているためだ。この抑制よりも刺激が強くなると、しゃっくりが起きる。一度起きるとすぐには止まりづらいのも特徴だ。

抑制する力を減らす例としては、飲酒や一部の薬の服用などがあげられる。また、子どもは大人に比べて発達が未熟で、GABAによる抑制が効かず、しゃっくりが起きやすいという。それではその止め方はどうでしょうか。

しゃっくりは自然に止まるので、気にせずに待てばよい。だが、会議や宴会であいさつをしたり、半日ほど続いて不自由を感じたりするような場合は、何らかの刺激を与えると、しゃっくりは止まりやすくなる。

そして薦める止め方は、人さし指を両耳に強く入れて30秒ほど押すか、舌を30秒ほど引っ張る方法だ。どちらも舌咽神経にしゃっくりを抑制する刺激が入ると考えられる。このほか、誰かに驚かしてもらうというよく知られる方法も有効という。ただし、いずれも絶対に止まるというわけではない。また、ぜんそくや心臓病、脳卒中などの人はこうした刺激は避けた方がよい。

しゃっくりが長引く場合は注意が必要だ。48時間以上続くと「慢性」、1か月以上だと「難治性」と分類される。慢性や難治性の場合、吐き気や 倦怠(けんたい)感、呼吸困難、不眠に悩まされることがある。

また、難治性の人が脳梗塞や悪性腫瘍などを患っている例もあるという。喫煙と飲酒が重なるなどの生活習慣が影響している場合があるので、見直してほしい。それでもしゃっくりが1か月以上続くなら、病院に相談をされる方がよい。

以上のように説明をされています。たかがしゃっくりですが、続くようですと要注意とのことです。それにしても、しゃっくりに限らず、こうした人間の体の神秘と言うか、よくできているものです。バランスや調和がとれなくなると、こうした修復作業を繰り返すということでしょう。

2016.09.14

校区祭 No.2893

 この前の日曜日は地域の校区祭でした。今年は隣組の班の体育委員になっていることから、出ないわけにはいかなかったわけですが、10数年ぶりに参加してみて改めてこうした地域の親睦行事の大切さを感じ取りました。

当日は設営準備があったことから、地域の関係者は7時に集合ということになっていましたが、朝一旦は止んだ雨がその頃になってからまた降り出したのです。でも、もう既に7時の時点で地域への実施するという放送が流れたこともあって、しばらく様子を眺めながら待機していました。

そして雨も止んだことから30分遅れの9時半開会ということでスタ-トしたのです。私たちの校区は東から西間門、小諏訪、大諏訪、大諏訪線北、松長の5つの地域に分かれています。この中で昔は松長が圧倒的に強い時期があり、そしてその後私たちの大諏訪が強い時代がありました。

こうした地域対抗の競技の集計として、優劣を争うことに一層人々の競争心を煽ることになっているわけですが、近年は少子化の影響もあり、必ずしもどこの地域が強く抜けているということもなさそうです。

でもやはり見ていると面白いものですね。初めはお遊びのようなつもりでも、だんだん、のめり込んでいって本気になっている人が少なくありません。玉入れに始まってジャンボ縄跳び、大玉順送球など見ていても、ついつい力が入ります。

また午後の開始直後のプログラムである百足の成長という競技にも力が入りました。というのも10数年前までは私たち仲間が一番得意にしていた種目だからです。両足を縛った1人走から始まり、2人3脚、3人4脚、4人百足、5人百足となるわけですが、その5人百足を最も得意としていました。

これは5人が気の合った仲間でなければなりません。たまたま仲良しの5人組が我が地域にいたことから、この種目だけは誰にも負けないというくらい、プライドまで持って臨んでいたのです。

とにかく私たちがスタ-トすると5人が足を縛っているのを忘れるくらい、本気で走り出すのです。従って20m~25mぐらい前走と離れていても追いついたり追い越すことはしばしばありました。

そして競技後、皆さんからおだてられるから、その気になってまた次に臨んでしまうという毎年の繰り返しでした。そんなわけでちょっと自慢になってしまいましたが、そんな思い出ももう懐かしい過去の話です。

今年はと言ったら、お昼の得点競技ではないパン食い競争ぐらいしか出ることがないのです。やはり歳は喰いたくないものです。そして圧巻は最後の種目である、人生行路です。男女とも小学生から始まり50歳以上までの選手がその自慢の脚を競い合います。

観ていると本当に速いですね。かつては中学時代に出たこともありますが、遠い昔の夢物語です。眺めていても気持ちがいいくらいの皆さんの走りっぷりです。そんなわけで久しぶりにこうした行事を堪能したことから、後の片づけも全く苦にならなかったものです。やはり地域の親睦は良いものです。

明日15日は私用でお休みを頂くため、カキコミは休ませて下さい。

2016.09.13

販路拡大セミナ-よりNo.2 No.2892

 前回の続きです。株式会社 井口一世という会社ですが、それではどこにそんな魅力や秘訣があるのでしょうか。元々の同社はプレス屋という業種分類になるのでしょうが、普通工業製品というものは金型を作り、それから大量生産をするというのがパタ-ンです。

でも金型というのは非常にコストが高くつくと言われています。そこでその金型を使わずにモノを作るというのがこの会社のビジネスモデルなのです。その金型というのは上下についていて、基本的にはプレス機で挟み込むことによって部品を作ります。

それにより精密なモノを作れるわけですが、その金型を使わなくても精密な部品が作れるのが同社です。株式会社 井口一世の内部機械はほとんどヨ-ロッパのものを入れているそうです。世界で一番いいものを購入して、それをカスタマイズ、改造して精度を高めているのです。

従ってお客の方にしてみれば、試作の段階で果たして大量生産できるかどうか判らないモノであれば、ずっとコストが掛からなくて済むわけです。だいたい2000台ぐらいまでの量産なら、金型なしのこの会社に発注した方が3分の1以下のコストダウンで済むと言います。

それなら開発製品などリスクを伴うものがあるわけですから、メーカーの駆け込みが絶えないということになるわけです。そして会社名など看板を一切出していないのも、こうしたお客にそれだけ秘密を十分守れるだけの会社だという意思表示らしいのです。

まあもっともこの会社の社長が中心となって、こうしたお客の要望に全て応えるよう対応しているわけですから、外に出て営業する余裕もないでしょうし、また必要もないというものです。言ってみれば社長が全て会社を回しているといった顧客価値を訴求している例です。

また私たちにも縁があるところでキ-エンスという会社があります。この会社は近年、業績を伸ばしていて経常利益率50%超とも言われています。何と言っても他社との戦略の違いは単なる電気機器を売るだけでなく、生産技術の代行として必ずユ-ザ-に提案型の営業を行なっている点です。

同社からのメルマガを例えば見たお客や、HPへの問合せには必ずと言っていいくらい何らかのフォロ-をする機能が備わっています。このお客さんがどういった分野に興味や注視をしているか、一目で把握するシステムを有しているのです。

ですからお客にしてみれば単なる部品を買うだけでなく、そこに望んでいるところの商品説明や機能、応用といった要素が付加されてくるのです。これなら安心して使用できるし、一部には業務代行にも繋がるわけです。

このようにどうしてお客様から選ばれているのかとか、認められている理由は何なのかというもの、また自社にとって本来のお客は誰なのかということを、もっともっと自社においても追及していく必要があると指摘しています。その中から日本一になれる要素を見つけていくということです。

そしてそれはお客の方から来てもらうという、プル型営業に繋がるわけで、ヒト、モノ、カネに制約がある私たち企業が目指すべき採り入れる点です。ニッチ(すきま)の部分から自社の生きる道を探っていかなければと考えています。

2016.09.09

販路拡大セミナ-より No.2891

 製造業のための販路拡大セミナ-に行ってまいりました。富士宮市の産業振興部が主催してくれたもので、講師はあの船井総研の方です。参加者はおよそ30名ぐらいだったでしょうか、富士市のふじさんめっせで行われました。

3回シリ-ズで、今回はその第1回で製造業が目指すべき営業利益率10%超ビジネスモデルと題し、主に顧客価値を訴求することについて学びました。それでは顧客価値とは何かということですが、それぞれが有する機能だけを売るのではなく、スト-リ-を売るということです。

また顧客に代わっての顧客代行もそれに含まれます。例えば同じ業種でも業績に差が生まれる例として、居酒屋チェ-ンの2社を採り上げていました。1社はおなじみの社長が国会にまで進出しているW社です。またもう一つは宮崎県日南市を拠点とする塚田牧場というお店です。

両社の2016年3月決算を比べてみると、年商1000億と言われるW社は売上げが昨年比-17.4%、営業利益-2.9億円とあまり芳しくありません。一方、年商100億の塚田牧場は売上げ昨年比+17.4%、営業利益15.8億円の黒字で営業利益率7.0%の数字を残しています。

この業界では営業利益率のモデル数値が4%と言われているそうですから、かなりの業績と言えるのではないでしょうか。では両社の違いというと、居酒屋という機能だけを売っているW社に比べ、自社の農場を有している塚田牧場は新鮮でこだわりのある肉や野菜、卵などを供給しているスト-リ-を持っているのです。

そもそもデフレでお小遣いなどを切り詰められている一般消費者ゆえに、逆風とも言えるこの業界なのですが、ホンモノとかこだわりのある商品に目が向くというのはある意味では当然とも言えると指摘しています。

また顧客代行の代表的な例としては、埼玉県の所沢市にある株式会社 井口一世という会社です。社長の名前をそのまま会社名にしている会社ですが、この会社の名前を記した看板や表札が建物に一切ありません。

また月に何度も大手の会社が頻繁に訪れてくるという同社ですが、ほとんど出掛けて行く営業はしていないと言われます。それでいて社員37名で70億もの売上げを記録していて、しかも37名の社員のうち女性が8割を占めているそうです。

このように大変興味深いユニ-クな会社ですが詳しくはまた次回に述べたいと思います。とにかく自社が日本一を目指せる要素の強みを把握し、顧客価値を訴求していくことに高収益化の要因があると学びました。学んだからには実践しなければなりません。どんな小さなことでも、何とか日本一を目指せるものを見つけたいと思います。

来週の12日(月)はモノレ-ルの引き合いがあり、蓼科まで出掛けるためカキコミは休ませて頂きます。

2016.09.08

ふるさと甲子園 No.2890

 ふるさと甲子園というのをご存知でしょうか。私も知らなかったのですが、人気ドラマや映画のロケ地となった地域が集合して、ロケ×グルメでPRを行い、一般来場者の投票により“行きたいまちNo.1”が決定するというものです。

その第2回全国ふるさと甲子園の「行きたいまちグランプリ」で我が街・沼津が堂々No.1を獲得したとのことです。我が街ながら近年そんなに元気がある方ではないと思っていたことから、どうしてかと不思議に感じたわけですがその理由を知らされました。

これも知らなかったことですが、「ラブライブ!サンシャイン!!」という現在放送中のアニメがあり、その舞台となっているのが沼津らしいのです。そしてアニメにも出てくる「みかんどら焼き」など5つのグルメがPR展示ブ-スに並び、ラブライブファンである通称「ラブライバー」という皆さんが押し寄せ大盛況となったのです。

一人1つまでと個数制限がかけられるほどの人気で、大行列となったことが1位の要因ではないでしょうか。またアニメの影響で、沼津市も行政をあげて「アニメでまちおこし」と力を入れているみたいです。

従ってこの特産のみかんを使った、みかんどら焼きを楽しみながら聖地巡礼をしようとしているラブライバ-が増えているそうです。そうしてみるとこのアニメ様さまとも言えるわけです。そして開催場所が秋葉原ということも功を奏したのではないでしょうか。

とにかくこうしたことでも我が街がグランプリになるのは嬉しいことです。アニメなど知らなくても西浦という地区では昔からおいしいみかんが獲れるし、海沿いのことから魚はふんだんに獲れ、ビ-チや水族館、景勝地もあります。

その観光地として地形的にも有利な条件を活かさないことはありません。また今回、人気のアニメに救ってもらったような結果になりましたが、千載一遇とも言えるこのチャンスを活かさないこともないとも言えるのです。

結果オ-ライ的なことになったとしても、街を活性化させる良いチャンスではないでしょうか。言いたくはありませんが駅高架だけが私たちのめざすものではありません。それよりも今回のことで解ったように、箱物行政のハ-ドより人々の心を動かす魅力的なソフトに街の活性化はあるのではないでしょうか。