会長の”三行日記”

2014.08.25

百名山 No.2614

 日本百名山ってご存知でしょうか。文筆家でもあり登山家の深田久弥さんという方が、登った日本の山から自身が定めた基準で、100座を選んだものです。

BSプレミアムなどでもその特集が行われていますが、、「品格・歴史・個性」を兼ね備え、かつ原則として標高1,500 m以上の山という基準を設け、選定されたようです。

品格とは人にも人格があるように、山にも山格というものがあるそうで、誰が見ても立派な山だと感嘆する山であることを1つの基準としているみたいです。

また歴史についても、昔から人間との関わりが深く、崇拝され山頂に祠が祀られている山であるようなものが基準になっているようです。そしてもう一つ、山容など他には無いような顕著な個性をもっていることがその対象になっているとのことです。

そんなことを言っている私自身は山は嫌いではないのですが、自分一人では山にはいけないような、全く素人の域から脱していない存在です。ですからこの百名山についても、全て登ったというよりは連れていってもらったというレベルで、数えてみたら5つだけありました。

仙丈岳、富士山、木曽駒ヶ岳、天城山、そして先日登った北岳です。それでも5/100ですからこの先、もう少し金と暇が出てくれば全部はとても無理ですが、1/4ぐらいは行けるかもしれません。

ただある方が言われているように、自分で山岳の探究をしないでブ-ムの「日本百名山」だけに人々が群がり、シーズン中の山小屋がツアー客など交えて混雑し、登山道が荒廃するような山登りのありかたも考えものです。

いわゆるこうしたミ-ハ-的にはなりたくないわけですが、苦労して極めた頂きには想像以上の喜びが待っているだけに、魅力的な山登りは何とかこの先もできれば続けたいものです。

決して百名山だけが素敵な山ではないものと思うだけに、自分自身でそれぞれの山の魅力を見つけ出すのも面白いかもしれません。また先日触れたようなボケないためにも、自分なりの記録に留めておくのも良い方法だと思われます。

深田さんも「百の頂に百の喜びあり」という言葉を残しています。百は百名山だけを指すものではなく、「それぞれ」という意味にもとれます。このお盆休みには雨などの悪天候で何人もの犠牲者が出ています。それだけに夏山と言っても、決して侮れない山の奥深いところですが、安全に配慮しながらも少しずつ個人的な山の歴史も作っていきたいものです。