会長の”三行日記”

2014.08.26

ウォ-キング No.2615

 熱戦が続く甲子園では三重高と大阪桐蔭の決勝戦となりました。1回戦、結構モタモタしていて終盤にやっと逆転勝ちを収めた大阪桐蔭でしたが、やはり実力があるのでしょうか。傑出した選手がいなかっただけに、まとまりのあるチ-ムでの2年ぶりの優勝に敬意を表します。

この決勝戦は観れなかったので内容がいまいち掴めないのですが、特に準決勝など今大会一番の打棒を誇っていた敦賀気比に、初回5点先制されながら少しも怯むことなく、序盤で逆転していった試合など見事な戦いでした。大会を盛り上げてくれた両校の奮闘にアッパレの賛辞を送りたいと思います。

毎年のことですが、この高校野球が終わるといよいよ夏も終わりかなと、少し感傷的になり寂しくなるものです。でも広島などの思わぬ土砂災害などをみても、西日本など全国各地に雨が降り続く今年の夏の天気はやはり異常とも言えるのではないでしょうか。

多くの犠牲者が出た広島市の安佐南区の被災者の方々には、未だに不自由な生活が続いているようで心よりお見舞い申し上げます。さて少し涼しくなってきたこのところの朝晩、夫婦連れや若い人も交えて結構、ウォ-キングしている人を見掛けます。

減量や健康維持が目的の方がほとんどでないかと思われます。私も本来のウォ-キングではないのですが、愛犬を飼い始めたその年から今年で11年間、ほとんど欠かさず1年を通して約30分ぐらい歩いています。

いわば自分の為というより愛犬のためといった要素が強かったものですが、そのお蔭で70キロ以上あった体重が少なくとも3キロは減っています。見た目にも痩せてきた私に対して、口の悪い友人は「どうした?」などと、あたかもガンにでも掛かっているような口ぶりです。

でも人間ドックでも特に大きな引っ掛かりがなく、至って元気そのものです。またこの歩くという点でも、歴史上の人物の中に散歩の好きな人を見つけることができます。まずドイツの哲学者・カントです。

規則正しい生活を送っていたカントは毎日午後4時から1時間歩いていたそうです。これを見ていた付近の住民はその姿で自宅の時計時刻を修正したほどとまで言われています。

また作曲家ベ-ト-ベンもよほど体調が悪い日を除き、雨の日も欠かさず毎日の散歩を好んでいたそうです。ウィ-ン郊外の森の中を歩きながら、楽想が浮かぶと書き留めていたと言われています。そんなとこから、あの有名な交響楽が生まれたのかもしれません。

思わぬ心臓疾患や糖尿病など重病になる前に、食事や適切な運動により自分自身で体調を管理する、こういった治療・回復ではない予防という観点が大切ではないでしょうか。お金も道具も要らない散歩によって、健康で長生きできればこんなよいことはありません。散歩には自分も周囲も全て幸せになれる、こんな特性が潜んでいるかもしれません。