会長の”三行日記”
2014年06月
2014.06.12
いよいよW杯開幕 No.2579
いよいよW杯が日本時間の明日早朝より開幕となります。開幕戦は地元ブラジルとクロアチアの試合なのですが、過去5度の優勝を誇るブラジルも地元での優勝がないだけに、地元では熱狂的な応援で盛り上がっているみたいです。
ところで我が日本は日曜日の午前10時から1次リ-グの最初の試合、コ-トジボア-ル戦を迎えるわけですが、この試合を始めとして対戦国全てがFIFAランキングが上位のチ-ムだけに、かなり手ごわいものになるのではないでしょうか。
戦前では希望的観測から予選リ-グを突破してベスト8狙いなどと言われていますが、そんなに甘いものではないと思われます。しかしながら現在の日本の真の実力を占う意味では、本大会は格好の機会ではないでしょうか。
今度の日曜日、同じ時間帯でソフトボ-ルのシニアリ-グ戦が予定されているのですが、友人は4年に1度のW杯を観なければと、早々に不参加を告げていました。そのくらいサッカ-ファンにとっては待ちこがれた大会だと思われます。
このコ-トジボワ-ル戦を予想すれば、日本の組織的サッカ-に対する卓越した個人技との戦いと言えると思います。どこから足が出てくるか判らないアフリカサッカ-に、日本の守備陣がどこまで対応できるかがカギになるのではないでしょうか。
ちょうど4年前の南アフリカW杯の直前、最後の親善試合として対戦したのがこのコ-トジボワ-ルです。0-2で日本は完敗とも言える試合だったのですが、それから4年経ち、現在のメンバ-のほとんどがヨ-ロッパ等で揉まれてきているだけに、当時とは比較にならないものと思えます。
とにかく日本にとってこの初戦をいかにものにするかがかかっています。もし運悪く負けるようなことがあれば、そのまま1勝も挙げられず、予選リ-グ敗退ということも十分考えられます。それくらいデ-タにも示されている通り、初戦を落としたチ-ムは決勝ト-ナメント進出が難しいというわけです。
ブラジルとクロアチアの開幕戦は日本人審判のトリオが務めると言います。それくらい日本のサッカ-のレベルが上がってきたとも言えるのではないでしょうか。選手もこの審判に負けないよう、是非、思う存分自分たちの実力を発揮して欲しいものです。私はこの初戦、観たいのはやまやまですが、やはりソフトが好きだから試合に行くことにします。
2014.06.11
招き猫 No.2578
今日からはまた梅雨が戻ってくるようです。各地で瞬間的な豪雨などで土砂崩れ等の被害も聞かれます。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げますが、くれぐれもお互い気を付けたいと思います。
さて福を呼ぶものの中に招き猫があります。これの由来のような話を聞きましたので、ちょっと紹介させて下さい。「招き猫の始まり」というお話です。
昔々、江戸の町にとても貧しい禅寺がありました。ひっそりと二~三人の雲水だけが修行し、檀家のお布施によって辛うじてお寺の運営を維持していました。この寺の和尚さんは大の猫好きで、ただでさえ粗末な自分の食事を割いて猫に与え可愛がっていました。
ある日、あまりに貧しいので和尚さんは猫に向かってグチを言いました。「おい猫よ、もしお前が私に恩を感じるならば、何か果報をもたらしてみよ」でも猫は何も答えませんでした。
それから何か月か経ちました。夏の日の午後でした。門の周辺が騒がしいので何だろうと思って行ってみると、鷹狩りの帰りとおぼしき数人の武士がそこにいました。ひときわ風格のある立派な武士が和尚にむかって言いました。
「我ら、今、寺の前を通りすぎようとしたら、門前に一匹の猫がうずくまり我らを見上げてしきりに手招きしておる。その様子があまりに不審なのでここまで尋ね入った次第。しばらく休憩させよ」和尚は一行を歓迎して、休憩所で渋茶などを振る舞いました。
すると、先ほどまでの晴天がうそのように曇りだし、たちまち激しい夕立が降りはじめました。ついには雷鳴までもが加わってすぐにはやみそうもありません。手持ちぶさたは失礼と、和尚は三世因果(過去・現在・未来の因果関係の法話)の説法をしました。
それを聞いて武士は大いに感銘し、仏教に帰依したいと申し出ました。それどころか、この寺の檀家になりたいとも言ってくれました。和尚はびっくりしました。念のため、武士の名前を伺うと、武士は「我こそは、江州彦根の城主、井伊直孝なり」と名乗りました。
初代・井伊直政に次ぐ二代目彦根城主で、彼のずっとあとに安政の大獄を取り仕切った大老・井伊直弼が生まれています。井伊直孝は言いました。「猫に招き入れられたおかげでこうして雨をしのぎ、貴僧の法談を聞くことができた。これもひとえに仏の因果だろう。これを機に、いろいろ世話になりたい」
この時から井伊家の江戸における菩提寺はこの寺に決まりました。この日以来、この寺は吉運が開き、やがて井伊家から莫大な寄進が寄せられ、一大伽藍を形成する立派なお寺になりました。寺の名を「豪徳寺」といい、今の東京都世田谷区にあります。
猫はやがて死にました。しかし猫が吉運を招きいれたとしてこの寺を人々は猫寺と呼ぶようになりました。また、和尚も猫のために墓を建ててやりました。さらに後生のためにこの猫の姿を再現した「招福猫」(招き猫)を作り、家内安全・商売繁盛・心願成就を祈念するシンボルとしました。
上記の話の他、その由来についてはいろいろな説がありますが、どれが本当なのかは定かではありません。でも「鳥獣憐れむべし」と言われたように、私たちの身の回りの生きものに対しても愛情を注ぐべきだと思います。
我が家の愛犬も10歳を過ぎましたが、相変わらず元気です。その散歩を始めて10年以上経ったわけですが、お蔭で私も健康でいられます。何よりもその存在に感謝しなければならないものです。
2014.06.09
横綱・白鵬関 No.2577
梅雨の鬱陶しい天気の中、昨日と今日は爽やかな晴れ間が覗いています。やはりお天気の方がよいものです。昨日は土曜日の雨で流れた運動会が順延となり、隣の小学校で開催されていましたが、良いお天気で何よりでした。
さて先日、恒例となっている優勝後の翌日記者会見を開かなかった横綱・白鵬関のことが気になっていたのですが、その理由を知らされて安心しました。第4子を出産予定だった奥さんの紗代子さんが流産していたことが分かったのです。
これを聞いて横綱は本当に優しい人だなと思いました。夫人の流産を知ったのは本場所中の13日目だったとのことですが、優勝後の翌日会見に出ればきっとお腹の中の子どもの話題も出るだろうと思い、敢えて会見を開かなかったのです。
きっと横綱自身より本人の奥さんの方がずっとショックは大きいはずで、その気持ちを考えてのことです。ずいぶんと思いやりのある優しい人ではないでしょうか。しばらくはそっとして置いてやりたいという願いからだったのでしょう。
語弊があるかもしれませんが、モンゴル人でありながら何か日本人らしい惻隠の情のようなものを感じています。よく役が人を作るということがありますが、いろいろと制約のある、角界の最高峰とも言える横綱という地位を何年も守り続けていると、こうなるものでしょうか。
その一挙手一投足に本当に落ち着きのある風格を感ずるものです。私はなぜ会見を開かないのかということをいろいろと推測し、少し千秋楽の結びの一番のことが気になっていました。
時間も合わないためか、相撲などあまり観ることのない私が、この千秋楽の結びの三番だけはちょうど観ることができました。稀勢の里が勝って館内は盛り上がり、結びの横綱同士の対戦となると館内のお客からは手拍子が出ていました。
それはあたかも対戦相手の鶴竜に勝ってもらい、優勝決定戦を望んでいるような手拍子に感じました。それを横綱がまた日本人贔屓が始まったのかと感じたのではないかと思っていたのです。
でも杞憂に終わり安心しました。もうここまでの大横綱になったのですから、できれば日本人とかモンゴルなどと言っていないで、素直に応援してあげたらと思います。ですから故大鵬親方の最多優勝の記録を破るのも、もう目前となっていますので、偏見などなく達成した暁には心から祝福してあげたらと願っています。
明日10日は一日、お客様とのお付き合いで会社を留守にするため、カキコミは休ませて下さい。
2014.06.06
世直し大臣 No.2576
女優のキムラ緑子さんと言ってもよく分からないかもしれませんが、先のNHK朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」に、イジワルな姑役で出演していた人と言えばお分かりになるかもしれません。
そのキムラ緑子さんが「世直し大臣」と呼ばれるほど、曲がったことや間違ったことが嫌いで、所構わず誰にでも注意するという一面が別のテレビ番組で明かされたと聞きました。
ドラマでは弟・悠太郎(東出昌大)の嫁・め以子(杏)をいじめまくる和枝役を好演していたわけですが、やはりご本人そのものはキッチリとした性格なのでしょう。こんなエピソ-ドが紹介されていました。
新幹線の中での話、携帯電話で話す隣の男性に向かって「ケータイは消した方がいいですよ、新幹線の中では」と注意したそうです。そしたら言われた男性が言い返してきて、言い合いになったのですが最終的には仲良くなり、下車駅まで話し込んだと言います。
また車内ですごい咳をしている人が後部座席におり、「インフルエンザかも」という話をしていて、こんなことも語っていました。「嫌でしょー。その時は持ってなかったですけど、私、新幹線乗る時はいっぱいマスク持ってて、配るんです。みんなに。『(マスク)してください』って。顔覚えられてる人もいると思う」。
それからこんな話もあります。「ケータイを(癖で)カチャカチャ(開けたり閉じたり)やってる人いるでしょ。音うるさいでしょ。だから『カチャカチャ音が気になります!』って大声で言うんです。もう、新幹線、シ~ン、ってなりますね」。
また新幹線だけでなく、日課としている朝の散歩でも世直し大臣ぶりは健在です。「(公園とか行くと)ヨーグルトとか食べてる人がいて。それをベンチの横に置いたりして、片付けなさそうな人やったら、『片付けた方がいいと思います!』って言おうと思って、ずっとその横で運動するフリして(注意するタイミングを待ってます)」と笑いながら語っていました。
ご本人は割と融通がきかず、間違ったことが気になってしまう性格だと、自身のことを分析しているようですが、正義感が強く言わなければ気が済まないのでしょう。ですからドラマの役の上では嫌われ役だったのですが、素顔は本当に良い人ではないでしょうか。
でも役作りがうまい人ほど、こうした嫌われ役をやるとそのイメ-ジが定着されて損するものですね。ドラマでよく悪役ばかりやる人と同様です。しかしながら、こういった人たちがやはりドラマを支えているとも言えるわけです。ですから主役だけでは成り立たず、自分たちの人生同様、周囲の人たちに常に感謝の気持ちを持たなければいけませんね。
2014.06.05
中同協役員研修会よりその2 No.2575
役員研修会からの第2弾、赤石前会長の基調報告です。赤石さんは1933年生まれと言いますから、ちょうど80歳を数えられるのですが、同友会の生き字引と言われるだけあっていつも精力的でお元気です。故郷北海道では先日亡くなった作家の渡辺淳一氏とは同級生で、中学3年間は一緒だったとのことです。
冗談半分の話ですが、自分の方が物書きに向いていると、当時は思っていたそうです。そして1962年に同友会に入会、翌63年の会員数は137名だったと言います。もはや戦後ではない当時、経済白書によると中小企業は低賃金で矛盾の多い企業という存在だったみたいです。
まず、なぜ同友会を作ったのかと、次のように語られました。多くの人々が中小企業で働いている以上、個人としてその生活が阻害されるようなことがあれば言うべき存在がなければならず、全ての経営者の声を公平に伝えたいという会を作る目的があったということです。
憲法13条に掲げられているように、全ての国民は個人として尊重されるという基本的人権の尊重です。また大企業並みに、中小企業家の正当な努力を正当に評価し、経済政策の対象にしなければいけないという時代背景があったからです。
また労使見解についても、どうしたら食える中小企業に、そして自慢できる賃金でいかに社員と共に一体となり、暮らしを守れる中小企業になれるかといった、必要に迫られた目的があったからこそ生まれたと言います。
その精神は人間としての素朴な3つの願いに対しての具体的な対応です。①かけがえのない命を大切にしたい。健康で与えられた命を全うしたい。(民主) ②仲間として認められたい、当てにされたい、できれば尊敬されたい(連帯) ③職場や専門分野で輝く存在を目指すなど、かけがえのない人生を悔いなく精一杯生きたい(自主)
それぞれは民主、連帯そして自主の深い意味である、生命の尊厳性の尊重、人間の社会性の尊重、個人の尊厳性の尊重に照応しているわけです。そしてそれが労使見解に一貫している人間尊重精神に繋がっていくことになります。
平たく言うと「生きる。暮らしを守る。人間らしく生きる」という願いに、具体的に対応することが人間尊重と言えるわけです。また企業においても危機への対応や、危機を作らない対応のいずれも全社一丸体制が基本となるわけです。
つまり食えて自慢できる中小企業になるためには、社員と志を共有し一体となってやっていくことで暮らしを守ることができるというのです。またそれを思っているだけでなく、形に示したのが経営指針の成文化ということです。
この経営指針については第3講の広浜幹事長が触れていますので、また後日紹介させていただきます。とにかく1年間に170±30冊の本を35年間読み続けているという赤石さんだけに、アカデミックな理論はとても説得力があったものです。講演をお聴きして思わず、この会に所属しているのが誇らしく嬉しくなったものです。
2014.06.04
ちょっと変だな No.2574
ちょっと変だなと思うのが飲食店チェ-ン、すき家です。地元のお店の中でも「パワ-アップ改装中」という看板を立てながら、いつまで経ってもオ-プンしないお店があります。てっきり、リニュ-アルするものと信じていたのですが、どうやらそれもちょっと様子が違うみたいです。
それというのも従業員の手が足りないと言われているからです。5月末にアルバイトによるストライキが行われると、一部ネット上へのカキコミがあったみたいですが、会社広報によるとそれもないらしく、具体的な会社への要求もないとのことです。
それではいったいなぜと思わせられるのですが、やはり手が足りないのは事実みたいです。大学生で学業とともにバイトに励む人の中には、急な用事ができたり、体調を崩したりして、働けなくなるときがあります。
でもバイト先によっては、休む際には代わりに出勤できる人を見つけるよう、求められる場合があると言われています。つまり交代要員がいないと休めないのです。こうしたことによって、逆にどんどん人手不足の流れが進むように思われるのです。
このバイトにその代わりを見つけさせるということは、法的にもちょっと問題があるようです。特に病気の際など、会社が代わりに出勤できる人を見つけなければ休ませないというような運用をすることは、違法に当たるとのことです。
でも会社側にしてみれば、従業員に突然休まれれば職場に迷惑が掛かります。もちろん悪質な従業員の欠勤で、会社に損害が発生したような場合には、損害賠償義務を負担し、金銭を会社に支払わなければならないケースもあり得るわけです。
しかしアルバイト従業員が他の従業員を手配する義務までなく、従業員を手配する責任を持つのは、あくまで会社側(使用者側)だと言われるのです。ですからバイトが代わりの人を探してほしいという会社の命令に従う必要はないのです。
元々すき家は少ない従業員で店舗を運営する手法で利益率をを高め、店舗を拡大してきています。それが上記のような理由でアルバイト従業員の退職が相次ぎ、今年の2月以降、苦境に立たされていると言われているのです。
同じ牛丼チェ-ンの吉野家が1店舗に社員を含む2人以上の配置をするのに比べ、すき家は利益率を高めるため、アルバイト1人だけで1店舗を切り盛りする独自の運営手法を展開するのですが、2月から吉野家同様、鍋メニューを始めたことにその原因があるようです。
ただの牛丼なら大鍋で煮込むことから、一人でも何とかこなせるようですが、1食分ずつ小分けして保管する「牛すき鍋定食」はこれに比べ作業の負担が大きく、これがどうやらバイトの一斉退職を引き起こしたと言われるのです。
やはり労働環境を改善しない限り、なかなか失った人手は戻ってこないのではないでしょうか。ある意味、人の問題を軽視していた結果とも言えるわけです。こうした人が気持ちよく働くことのできる環境や、モチベ-ションを高めていくことは会社の利益より何より大切なものと考えます。まさに同友会の言うところの労使見解の精神です。
2014.06.03
米ツア-初優勝 No.2573
松山英樹選手が米プロゴルフツア-で初優勝を飾りました。アッパレの一言です。ちょうど出社時、NHKの6時台のニュ-スで首位と1打差で優勝を争っていると聞きましたので、BSに切り替え、しばしその放送に釘付けとなってしまいました。
先にホ-ルアウトしていたアメリカの選手が13アンダ-で首位とのことでしたが、18番の段階で松山選手は1打足りない-12のスコアでした。私は観れなかったのですが、この18番のティ-ショットを放った途端、ドライバ-が折れるというアクシデントにも見舞われていたみたいです。
それでも2打目はフェアウェイからで、ピンを狙うのには好位置です。こうして私たちの願いを乗せて放った第2打はピン下1.5mの絶好の位置についたのです。このへんが物事にあまりこだわらない松山選手ならではのことでしょう。
そして難なくこのパットを決めてプレ-オフに入ったのです。ここまできたら、もうどちらかと言えば松山選手のものでしょう。同じ18番で行われたプレ-オフ1ホ-ル目で決着がついたのです。
ティ-ショットをクリ-クに入れた相手方に比べ、2打目はバンカ-から放った第2打がちょっと左に引っ掛かったものの、ギャラリ-に当たるというラッキ-もあって最悪の事態は免れたのです。こうして3オンして先に行ったパ-パットを見事決め、初優勝を掴んだのです。
今シ-ズンから参加したツア-1年目での快挙です。周囲からはいずれは優勝するだろうと見られていた同選手ですが、こんなに早く達成するとは全く恐れ入ったものです。青木選手ではないのですが、やはりタダモノではないことをしっかり証明してくれました。
優勝したメモリアルト-ナメントはあのジャック・ニクラウス選手の主催するゲ-ムです。氏は松山選手のことを以下のように絶賛しています。帝王と呼ばれた人だけにその評価は重いものがあるのではないでしょうか。
彼のプレーはずっと前から良いと思っていた。彼はテンポがすごく良い。それに、体のサイズが他の日本人選手よりも大きい。彼は、そのままでゴルフコースをプレーする能力があって、飛距離を伸ばすこととか、筋力アップを図るような必要がない。
そして、この先10年、15年にわたって世界でベストプレーヤーの一人となる選手の始まりを、君たちは見たんだと思う。またパッティグストロ-クについても以下のように称賛しています。
彼のパッティングストロークはとてもスムーズだ。それを22歳で出来ている。あれだけ良いストロークをして、これだけのパットを決められるということは、ストロークが良いだけでなく、必要な時に両耳の間(頭脳)を使って、パットを決められるということだ。彼のパッティングストロークは、長持ちするだろう。
とにかく日本人として頼もしい選手が出てきたものです。それを裏付けるのが次の本人の言葉です。「この4日間納得できないプレーもあったので、今日は今日のこととして忘れて、次の優勝に向けて頑張りたい」目指すは2週間後の全米オ-プンのようです。
2014.06.02
中同協役員研修会より No.2572
富山での中小企業家同友会全国協議会(以下中同協)役員研修会に参加してきました。赤石前会長、鋤柄会長、広浜幹事長というビッグ3の講師によるものだけに、多くの学びがあった2日間ですが、自分なりにその学びを整理したいと思います。
まず鋤柄会長からの基調報告です。そのテ-マは役員の役割は何かというリ-ダ-の使命についてです。鋤柄さんの会社・(株)エステムは水処理プラント関係の会社です。
正確な創業者ではない氏は創業6か月目に参画し、当時の年商300万円から100倍やろうという志を立て、8年目に達成しました。名古屋中心で半径100㎞以内はいつでも対応、細かい仕事をやれ、お客様は多い方がよいという方針で進みました。
そしてその1社は10%以下、無理難題を言うお客にはついていってはいけないと言います。現在は会長職に就いていますが、社内的に賞は個人に与えずチ-ムに与えるとのことです。
チ-ムの和を重んじているからだと思いますが、他に負けたときに口惜しがるところは必ず次回挽回すると言います。全社的にはその方が効果が上がるからではないでしょうか。
同友会においては最近、文字化が進んでいるが、文字情報の欠点は文字には言い表せない、何とも言えない言葉の意味深さを持たないことにあると指摘しています。やはり人間らしさが薄れるということにあるのでしょうか。
そして99.7%の中小企業が地域に根ざして社員を雇い、納税もできる環境作りに努める憲章運動の推進については、地元選出議員とも強いコンタクトが必要と指摘します。
また同友会ほど経営者がこんなに謙虚に学ぶ会は他にないものとしながら、先輩が後輩を教える仕組みとしてリ-ダ-の役目に触れていました。真のリ-ダ-シップをどう発揮するか、以下の4点を挙げていました。
① 経営者の生活習慣病を直す。時間の公私混同を持たないことです。② 常に経営者とし自己革新をする。総合的な能力を養うことです。③ 同友会と自社の経営は不離一体である。④ 同友会理念の実践者として会活動の先頭に立ち、語りべとなる。
そしてそのリ-ダ-は同友会が育てていき、役員になると自分の知らなかった能力が発揮されると言います。とにかく経営者の責任は経営を維持し発展させることで、学んだことをいかに実践するかが私たちに問われています。
その他、赤石さんと広浜幹事長の基調報告の内容については後日、また触れさせていただきます。
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