会長の”三行日記”
2014.06.09
横綱・白鵬関 No.2577
梅雨の鬱陶しい天気の中、昨日と今日は爽やかな晴れ間が覗いています。やはりお天気の方がよいものです。昨日は土曜日の雨で流れた運動会が順延となり、隣の小学校で開催されていましたが、良いお天気で何よりでした。
さて先日、恒例となっている優勝後の翌日記者会見を開かなかった横綱・白鵬関のことが気になっていたのですが、その理由を知らされて安心しました。第4子を出産予定だった奥さんの紗代子さんが流産していたことが分かったのです。
これを聞いて横綱は本当に優しい人だなと思いました。夫人の流産を知ったのは本場所中の13日目だったとのことですが、優勝後の翌日会見に出ればきっとお腹の中の子どもの話題も出るだろうと思い、敢えて会見を開かなかったのです。
きっと横綱自身より本人の奥さんの方がずっとショックは大きいはずで、その気持ちを考えてのことです。ずいぶんと思いやりのある優しい人ではないでしょうか。しばらくはそっとして置いてやりたいという願いからだったのでしょう。
語弊があるかもしれませんが、モンゴル人でありながら何か日本人らしい惻隠の情のようなものを感じています。よく役が人を作るということがありますが、いろいろと制約のある、角界の最高峰とも言える横綱という地位を何年も守り続けていると、こうなるものでしょうか。
その一挙手一投足に本当に落ち着きのある風格を感ずるものです。私はなぜ会見を開かないのかということをいろいろと推測し、少し千秋楽の結びの一番のことが気になっていました。
時間も合わないためか、相撲などあまり観ることのない私が、この千秋楽の結びの三番だけはちょうど観ることができました。稀勢の里が勝って館内は盛り上がり、結びの横綱同士の対戦となると館内のお客からは手拍子が出ていました。
それはあたかも対戦相手の鶴竜に勝ってもらい、優勝決定戦を望んでいるような手拍子に感じました。それを横綱がまた日本人贔屓が始まったのかと感じたのではないかと思っていたのです。
でも杞憂に終わり安心しました。もうここまでの大横綱になったのですから、できれば日本人とかモンゴルなどと言っていないで、素直に応援してあげたらと思います。ですから故大鵬親方の最多優勝の記録を破るのも、もう目前となっていますので、偏見などなく達成した暁には心から祝福してあげたらと願っています。
明日10日は一日、お客様とのお付き合いで会社を留守にするため、カキコミは休ませて下さい。