会長の”三行日記”
2014.03.12
マナ-違反 No.2540
プロゴルファ-・松山英樹さんのマナ-違反について、やはり同じアメリカのプロゴファ-・イアンポ-ルタ-選手が先週のト-ナメントで激しく非難をしたことについてです。ポ-ルタ-選手はそのツイッタ-で「マツヤマはIdiot(バカだ)」と呟いて一時、大騒ぎとなりました。
松山選手はそう言われても仕方がないことをしていたのです。大会2日目の13番ショ-トホ-ル、ショ-トパットを外した松山選手は自分への怒りからか、グリーン面をパターで叩いてディボットを作り、それを直さずに立ち去ったのです。
それを後続組で見ていたポ-ルタ-選手が試合後、自分のツイッタ-に書き込んだからです。その後プレスルームでは、松山選手がヘッドをグリーンにたたきつける映像が何度も映し出されたと言います。
そしてポ-ルタ-選手のこのツイッタ-には、160万人のフォロワ-がついているというから予期せぬ大騒ぎとなってしまったのです。でも結果的に良かったことは、このプレ-の翌日の朝、松山選手はすぐにポ-ルタ-選手に駆け寄り謝罪をしたことです。
キャップを取り謝罪したその様子は、まるで叱られる子どものように神妙な顔つきで頷き、その反省ぶりや真面目な対応が伝わったのではないかと言われています。そしてよいことに、そうした様子が全て待ち構えていたカメラマンたちに撮影されていたのです。
こうして一日にしてその騒ぎは収まったのですが、ある意味、ラッキ-だったと言えるかもしれません。というのはアメリカのゴルフ界ではグリ-ンは一番神聖な場所として捉えられているからです。それを一時的な感情で傷つけ、しかも直さないで立ち去ったのでは弁解の余地がありません。
これによってビッグネ-ムのプロは練習ラウンドでも相手にしてくれなくなるとも言われています。こうしたダ-ティ-なイメ-ジを植え付けられる前に潔く自分から謝り、何とか早急に事を収めることができたからです。
それともう一つ、ポ-ルタ-選手自身が常日頃、過激な発言が多く、そのイメ-ジや信頼を損ねる言動が多かった関係で、そんなポ-ルタ-選手の指摘だったことが幸いしたのかもしれません。どちらかと言えば、メディアからは冷たく見られていたからです。
でもどちらにしてもプロゴルファ-として、あってはならない恥ずかしい行為です。またこれから日本を代表し、世界に羽ばたこうとしている選手ゆえに、強い自覚としっかりとした認識を持ち、一流の誰からも愛される選手を目指していってもらいたいものです。本人の思っている以上にアメリカのツア-や世界の舞台は厳しいものです。