会長の”三行日記”

2013.11.18

マ-くんの去就 No.2487

 楽天の優勝投手・田中将大投手の大リ-グ行きに暗雲が差し込めてきました。日本プロ野球選手会が一度は反対していた新ポスティング制度を受け入れることを決め、これで一件落着かと思ったのですが、今度は米大リーグ機構(MLB)がこの新制度を取り下げて修正案を出すことになったのです。

つまり一旦、新ポスティングシステム(入札制度)が白紙に戻されたのです。ポスティング制度とは、FAといって9年間、同一球団に所属すれば自由にその後の球団(大リ-グも含め)を選択する権利を持てるのですが、そうではなくそれ以前に大リ-グに行きたい場合、6年の所属で行使できるものです。

但し、FAとは違って自分が行きたい球団を選択する権利はなく、球団側がその選手を獲得したい場合、入札金額で一番高い札を提示した球団のみ交渉権を得られるのです。

そして新制度では最高価格提示の球団が、金額としては自身の提示額と、2番目に高い球団の提示金額の中間程度の金額を支払うように変更されているものです。これは大リ-グ側の負担を少しでも減らそうということからです。

こんなことから日本の選手会は当初、反対したのですが、結果的にはその期間が大リ-グ側にまた制度そのものを再考することになってしまったのです。それは資金が潤沢な球団に比べ、そうでない球団が高額になると競争に加われないということからです。

これなどその対象が全て、田中投手に向けてのことからだと思われます。そして伝えるところによると、後日出てくると思われる修正案には、入札額を分割払いでも可能だとする事項が加わるのではないかと言われています。

こうなると資金力の乏しい球団でも入札に加わることができるからです。それにしても、こうした制度そのものも見直さなければいけなくなるほどの、唯一の対象とも言える田中投手の存在は凄いものです。

日本ではきっちりとやることは全てやり尽くした彼だけに、できれば早くその去就を決めて、気持ちよく送り出してやりたいものです。また彼の今シ-ズンでの大きな働きに皆、敬意を表していることから、誰も異議を唱えることもないでしょう。そして入札額は彼自身に入るものではなく、球団に入ることから、できれば活躍が注目される球団に入れることを願っています。

明日19日は私用で一日、お休みをいただくため、カキコミは休ませて下さい。