会長の”三行日記”
2013.10.10
親の関わり方 No.2473
新聞の特集に子どもとスポ-ツというテ-マで、親の関わり方について採り上げていました。近年、自分の子どもの応援をいいことに、自分たちが勝手に楽しんでいるような親が少なくありませんが、こうしたケ-スを考える意味でも本来の関わり方について述べたものです。
その記述の要約は次の通りです。午後5時前からユニフォ-ム姿の中学生が続々と集まってくる。自動車で送ってもらう選手もいる。でも親はグラウンドには入らず、球場の3塁側スタンドに集まる。それが日本少年野球連盟の中学生の部に加盟するこのチ-ム、宝塚ボ-イズのル-ルである。
楽天の田中将大投手もかつて所属していたチ-ムだが、以前はプロ野球・オリックスで打撃投手まで務めていた監督の奥村幸治さんは、プロを離れ少年野球の指導についたとき、驚いたという。
親が何でもかんでもやる。お父さんはグラウンド整備と道具運び、お母さんはお茶当番。親御さんにしたら、子どもを支えたい感覚。でも、子どもたちが勘違いしちゃう。高校野球と同じく、親は見守るスタイルにしたいと思った。
チ-ム規約に、「練習中は球場に立ち入ってはならない」と明記した。ある日の練習試合。相手ベンチには5人の大人が入っていた。こちらは指導者一人。グラウンド整備では、相手チ-ムの保護者と宝塚の選手が入り混じった。
「親が出しゃばってもいいことはない。こんなにやっているのにという思いが、どうしても出ますから」と保護者会長。宝塚ボ-イズは最後の大会のベンチ入りメンバ-を選手の投票で決める。
自分の子どもが試合に出られるよう当番を頑張るといった「親同士の張り合い」は意味がない。「自立した子どもを育てたい。そのために何が必要か。親御さんと考えていきたいですね」と奥村監督は言う。
こうした少年野球に限らず、高校野球でも耳が痛いところはいくらでもあるのではないでしょうか。私たちの時代、45~46年前のことを言ったら叱られるかもしれませんが、当時は星飛雄馬のお姉さんではないのですが、親は柱の陰から試合などを見守っていたものです。
まあ、時代が違うと言われればそれまでですが、過干渉は決してプラスになるものではありません。やはり選手それぞれに自立して精神的にも強くなってもらうのには、突き放した方が効果が上がるというものです。むしろ勝負に強くなるためには、技術的なものより、こんなところが少なからず起因しているのではないでしょうか。
明日11日はお客様とのお付き合いで、一日会社を離れるためカキコミは休ませていただきます。