会長の”三行日記”

2013.09.06

決まるか東京五輪 No.2454

 いよいよ2020年の五輪の開催地が明後日、決まります。アルゼンチンで開かれているIOC総会で決定するものですが、我が日本の東京が果たして選ばれるのでしょうか。この東京とマドリ-ド、イスタンブ-ルの3都市が招致合戦を行っているものですが、現段階では何とも言えない情勢のようです。

それというのも、東京に関しては原発問題があとを引いているようです。ご存知の通り、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題は、私たちの想像以上に世界に大きな影響を与えているようです。

世界はそれだけ放射能には敏感だというわけで、当初、東京が優位などと伝えられていましたが、ここにきて大きなネックとなっているわけです。もちろん、私たちは我が国での五輪開催を知らない、子どもや孫の世代に是非自国での開催を見せてやりたいと思っているのですが、果たしてその願いは叶うのでしょうか。

もしこうした懸念を乗り越え、東京に決まれば万々歳というもので、株価は上昇するでしょうし、首相のいうアベノミクスによる経済効果はぐっと高まるものと思われます。政府はこれを見込んで、だいぶ強気な発言も見られるようです。

しかし、もし東京が選ばれなかった場合は、日本の招致委員会そのものより、政府の責任が極めて大きいものではないでしょうか。いわゆる汚染水の垂れ流しについても、今まで全く無策と言えるほど、何も手をつけていません。

東電だけの責任にして、その対策どろか、むしろ原発を世界に売り込もうとしていた政府です。そしてここにきて慌てて東京五輪の誘致の問題もあってか、汚染水対策として国費470億円投入の方針を決めました。

これでは付け焼刃の対策と捉えられても仕方がありません。こんな政府ですからその責任は極めて大きいものだと言えるのではないでしょうか。またこれにより来年4月から実施される消費税8%導入についても、影響は少なくないものと思われます。

こんなわけで8日の開催地決定いかんでは、日本の政治にも大きな影響を及ぼすものとなります。できれば東京で開催して、また抜けるような、あの開会式の青空を見てみたいものです。是非そう願いたいものですが、果たしてその結果はどうなるものでしょうか。8日の決定が待ち望まれます。