会長の”三行日記”

2012.07.03

裏切りの民主党 No.2239

ついに民主党が決裂しました。小沢さん率いる衆参議員50名が離党届を出し、新党結成に動き出したのです。でも党側はこれを受理せず、除籍処分という重い処分を課しました。
 
また離党せず法案に反対した議員には鳩山さんを除き2ヶ月の党員資格停止処分、欠席・棄権した議員には厳重注意という最も軽い処分で済ませたのです。
 
このへんが苦しい民主党の内情なのでしょう。小沢さんに同調する議員をこれ以上増やさず、今後の厳しい政局運営に党内の議員を一人も減らすことができないからです。
 
でもどうやってこれからその運営を図っていくのでしょうか。政府は3党合意などといって、自民党、公明党とも足並みを揃え、乗り切っていこうとしています。しかし一方の自民党などは早く衆院解散し、総選挙実現しようとの意図が見え見えです。
 
少し歯車が狂って内閣不信任案などが出ようものならば、いち早く同調していくのではないでしょうか。とにかく民主党が野党最大勢力である自民党と手を携えたことは、選挙民への大きな裏切りではないでしょうか。
 
野田首相も毅然としているようで、いったい何を考えているのか解らない人に見えてきました。まあ、風前の灯火かもしれませんが、政治を大きく変えようと国民が選んだ民主党になって、ひとつぐらい国民目線に立った政治の実績を残してもらいたいものです。
 
そうでなくては単なる時間の無駄を費やしたに過ぎません。一方の離党し新党を立ち上げた小沢さんにしたって、国民からは大きな期待も受けているわけではなく、政党助成金等の金銭的問題もあり、かなり厳しい船出ではないでしょうか。
 
まあ、一番その頭の中にあるのは次期総選挙対策なのでしょうが、思っているほど甘いものではないと思われます。でもその多くが1年生議員で、民主党ブ-ムに乗って当選した人ばかりでしょうから、そのまま民主党に残っていても、支持基盤のない彼らには勝ち目がないというものでしょう。
 
いったい私たち国民は正直、次回総選挙があった場合、どこに投票してよいのか、全く判らなくなりました。ある人が言っていました。共産党が名前を変えたら入れてもいいのだが...案外、その説が当たっているかもしれません。