会長の”三行日記”

2012.06.06

先行き明るい男子ゴルフ界 No.2222

男子ゴルフ界にまた凄い新人が現れました。先週の日本ゴルフツア-選手権で優勝した、22歳の藤本佳則選手です。何と今シ-ズンデビュ-したばかりで、ツア-5戦目でメジャ-と言われるこの大会を制したのです。
 
別名、ビリケン藤本と言われていて、はて何のことかな?と調べてみましたら、ビリケンとは尖った頭と吊り上がった目が特徴の、子供の姿をしている幸運の神の像のことをそう呼ぶみたいです。
 
風貌がそのビリケンに似ているからでしょうが、そんなことより何より、身長165cmとそんなに大きな体ではないのですが、スケ-ルの大きなゴルフを見せてくれます。
 
土、日曜日、NHKでしっかりと生放送してくれたお陰で、久しぶりにゴルフ中継を堪能させてもらいました。3日目も首位で迎えた最終日、大学の先輩でもある池田雄太選手の、途中追い上げもありましたが、全然動じることなく逃げ切った勝利とも言えるでしょう。
 
ですがこの大会が行われた宍戸ヒルズCCというゴルフ場は、プロでも本当に手を焼く難コ-スとのことです。パ-71で7313ヤ-ドと距離も長く、毎年バンカ-の位置を変えたりその数を増やし、またグリ-ンやクリ-クの形状改善で、メジャ-大会に相応しいレイアウトを心がけていると言います。
 
そしてフェアウェイが狭いばかりでなくアンジュレ-ションに富み、ラフもボ-ルが見つからないほど長く伸ばしたセッティングにしています。その上、グリ-ンもしっかりとロ-ラ-をかけ、刈り込んである関係で、硬くて速いガラスのグリ-ンと呼ばれているほどです。
 
まさにこれでは、2009年にゴルフ専門誌で、日本におけるベストコ-スを受賞したというのもうなづける話です。こうした難コ-スで新人が危なげなく優勝を飾ったのですから、堂々たるものです。やはりいろいろなデ-タに示されている通り、確かな実力も兼ね備えているのでしょう。
 
この優勝で5年間の日本ツア-のシ-ド権も獲得したと言います。ですから安心してこれから海外にも挑戦できるのではないでしょうか。石川遼くんや松山英樹選手に続き、また凄い新人が現われたものです。
 
それに最終日、最後まで粘って5位タイで残った、やはり新人の18歳、川村昌弘選手を加え、有望な若手の人たちがこの日本男子プロゴルフ界を背負うようになってきたのではないでしょうか。とても明るい話題です。
 
1つだけ付け加えさせていただくと、潰れなければいいなと最後まで応援しながら見守っていた、ベテランと言ってもあまり名前の知られていなかった上平栄道選手、最後まで粘って2位に入り、本当に良かったと思いました。
 
身長は160cmもないと言います。大きな選手の間で、小さな体でもこんなにやれるんだと証明してくれた上平選手と優勝の藤本選手に、心からの拍手と祝福を送りたいと思います。