会長の”三行日記”

2012.06.05

ク-ポンとかキャンペ-ンの実態 No.2221

そんなにうまい話などあるわけないと実感した体験です。先日、ネットや配信メ-ルでよく案内をいただく、それなりの旅館が半額で、伊勢海老・アワビ等の極上会席が食べれるとの誘いに乗ってしまいました。
 
半額と言っても9900円です。ですから元々はそんなに悪い旅館とも言えない価格帯です。それに次女の結婚式も控えていて、遠方から駆けつけてくれる家内の両親をお連れするには、近くだしちょうどよいかなと思ったからです。
 
あんまり過ぎたことだから悪く言いたくありませんが、やはり中身は違っていました。部屋などは確かに眺めがよく、悪くはありませんが、料理がいただけません。
 
紹介にもあった伊勢海老などはどこを探してもありません。また豪華な船盛りというお触れでも、人数分を皿に分ければ後は何も残っていない始末です。これでは最初からそれぞれに分けて出してくれればと思ったほどです。
 
また出された蟹は、ずいぶんと細いものが出てきてびっくりしましたが、それでももったいないからと食べたものです。でも水産会社の知人からよく分けていただくだけに、家でも食べたことのない身の細さです。
 
このように元々の半額の値段に当たる、9900円で1泊2食の旅館なら、たいした不満もなく、これで十分満足がいったかもしれません。でも人間の心理というものはおかしなもので、実質の半額しか出していなくても実質の正規の価格を期待しているものです。
 
贅沢でお得なキャンペ-ンプランと銘打った、この価格が頭の中にあるから、余計、不平不満が募るのではないでしょうか。何かだまされたような気がしないわけではありませんでしたが、よく考えれば旅館側だって採算のとれない商売などするわけはありません。
 
こう考え、自分自身で渋々納得したものです。そんなにうまい話など、今の世の中であるものではありません。それなりの料理を食べたかったら、それなりの値段を出さなければいけないと、しっかりと勉強させられました。
 
それでも旅館の名誉のために申し上げておきますが、あの価格ならあのくらいの料理で精一杯ではないでしょうか。翌日の朝食など、本当においしくいただいたものです。