会長の”三行日記”
2012.02.02
豪雪 No.2149
各地で大変な雪の被害が出ています。秋田県仙北市ではがん治療などで知られる玉川温泉で、雪崩の被害により亡くなられた方が出てしまいました。
ほとんど雪崩など起こったことのない場所らしいのですが、1月下旬に寒い日が続いたため、降り続いた雪が固まり、その上にまた大量の新雪が積もったことで、表層雪崩を起こしたのではないかと言われています。
私も4~5年前になるでしょうか、仲間とこの東北を旅したとき、少し立ち寄ったことがありますが、季節が違っていたこともあり、晩年、何日もこうした場所でのんびりと湯湯治などできたらいいなと、思いながら通り過ぎたものです。
雪崩で3人が亡くなられたのですが、その一人である奥さんは夫婦でここを訪れており、ご主人がトイレに行っている間に雪崩に巻き込まれ、ご主人が戻ると元の場所が見つからなかったと言います。
何ともその運命は皮肉なものです。それから青森県横浜町では猛吹雪により、多数の車が立往生したことによる交通渋滞で、約300人ぐらいの方が車の中や、近所の避難所などに不安な一夜を明かしたとのことです。
昨年の1月にも、このちょっと良い話欄で紹介した、鳥取県琴浦町のことを思い出したのですが、こうした雪の中、車が動けなくなるのはいろいろと大変な問題を抱えています。
トイレもそうでしょうし、飲食や寒さ、車の燃料等、巻き込まれたら最後、なかなか自力では解決できないことでしょう。その朝の最大瞬間風速は20m近かったと言われます。これでは雪の中、前に進むのはとても無理ではないでしょうか。
それからその他各地でも、記録的な積雪量の凄さが伝えられています。その一つ、新潟県津南町でも3mを優に超える積雪で、1階がすっぽりと埋まり、2階の部屋まで雪が届く様子が映されていました。
その屋根の雪を降ろさなければ家が潰れてしまうということで、毎日雪かきに追われていますが、お年寄りでは本当に大変な作業だと思われます。しかし業者に依頼しても1回2万円の金額が掛かると言われています。
これでは毎日次から次へと降り続くことからも、とても頼むことはできないのではないでしょうか。こうした影響で除雪などの作業により50人以上もの方が亡くなっているとも伝えられています。
あの純白で清らかにも見える雪が、むしろ厄介な存在で、恨めしくさえなってしまうものです。また仮設住宅などで暮らす人々はまだまだ多くいらっしゃいます。そうした方々に、この雪による追い討ちを掛けるような被害がないことをただただ祈りたいものです。