会長の”三行日記”

2012.02.06

華麗なる転身 No.2150

先週、金曜日はカキコミができず失礼しました。残念ながら昨日のサッカ-、対シリア戦は負けてしまいましたね。眠い目をこすりこすり眺めていたのですが、後半終了間際の相手方のロングシュ-トに負けたと言ってもよいかもしれません。
 
まさか入るとは思わなかったのですが、これでロンドン五輪に向けて少し苦しくなってしまいました。さて以前、フジテレビのアナウンサ-をしていた菊間千乃(ゆきの)さんってご存知でしょうか。
 
よく新人の時からリポ-タ-などやられていた方ですが、入社4年目の生放送中にビルの5階から転落し、腰の骨を折る全治3ヶ月の重傷を負ったりした人でもあります。
 
そのくらい行動的で、明るく人気もあった方ですから覚えている人もいるかもしれません。その菊間さんがその後フジテレビを辞めて、何と弁護士に転身したというのです。
 
でもやはりそこまでの経緯は大変なものがあったようです。転落事故の後、病院のベッドで眺めるテレビからは、出演者の薄っぺらで白々しいコメントが聞こえてきて、冷ややかに分析する自分がいたそうです。
 
アナウンサ-という、自分の就いていた職業に意識が変わっていったのはこの頃かもしれません。そして33歳のとき、アナウンサ-からジャ-ナリストになるため、法曹資格を取ろうとロ-スク-ルの夜間コ-スに入学しました。
 
でも会社員と受験生の二重生活は大変で、極度の睡眠不足の日が続きました。そして追い討ちをかけるように、未成年のタレントとの飲酒問題が発覚し、謹慎生活とマスコミからのバッシングを受けたのです。
 
こうして1日16時間の勉強時間を確保するため、ついにはフジテレビを辞めて退路を断ち、その勉強に専念した結果、2度目の受験で弁護士試験に合格したのです。
 
近年、女優かタレントと思わさせられるアナウンサ-が少なくないわけですが、菊間さんのような生き方もあるのですね。またプロ野球人の奥さんに納まるのは一番の近道とも言えそうな、女性アナウンサ-を決して悪く言うつもりはありませんが、果たしてその職業意識はどこにあるのかと考えてしまうものです。
 
菊間さんの入院中、薄っぺらに聞こえてきたのは、こうしたところがあったのかもしれません。訴訟に強い弁護士になりたいというのが彼女の願いなのですが、そんなここまでの苦闘の記録が綴られた本も出版されたそうです。
 
本に書かれている文体は、とてもやわらかいとのことです。裁判員裁判などができ、裁判が身近になってきている現在、こうした分かりやすい言葉が求められていることからも、菊間さんのような身近に感じられる弁護士は貴重ではないでしょうか。
 
禍福はあざなえる縄の如し」、ここにもその言葉どおりの人生を歩んできた人がいました。苦あれば楽ありです。まさに菊間さんのような生き方は華麗なる転身と呼べるのではないでしょうか。アッパレです。