会長の”三行日記”
2012.01.26
ちょっと良い話part87 No.2144
昨日この欄に書いたばかりですが、野口みずきさんが大阪国際女子マラソンを欠場してしまいました。やはり左太腿の炎症という故障を抱えているみたいです。でも「私は諦めません」という本人のコメントを信じ、3月の名古屋に期待したいものです。
さて今日は身近に起こった「ちょっと良い話」を紹介させて下さい。昨日の午前中の話です。所用で出掛けていた家内から電話が入り、ちょっと自宅の近くまで来てくれと言うのです。
何が起こったのか、よく解らないまま車で現場に向かいました。そしたら顔見知りのご老人なのですが、八幡神社の横の車道で、家内が付き添い、その脇を抱えられているのです。
また顔は寒さのためか、血の気を失い、真っ青になっていて歩くこともできないような状態なのです。おそらく歩けなくなってからしばらくの間、そこに佇んでいたところを、通りがかりの家内に見つけられたのでしょう。
ご老人の家はそこからすぐの所なのですが、女の力では抱えて歩くこともできないことから私を呼んだのです。そして二人で両脇を抱え、連れて行こうと思ったのですが、全く歩けないことから、私がおんぶして背負うことにしました。
ところが私も慣れていないせいか、しっかりおんぶができません。そうしたところ、一人の青年がいきなり走ってきて、「私が背負います」と言い、すぐそこの家まで連れていってくれたのです。
青年にご老人を任せた私は情けないことに、そのお尻を後ろから支えていただけです。家に着いてから助けて頂いた青年に事情を聞くと、車で通りかかったら大変そうなので駆けつけてくれたというのです。
ですから自分の車をどこかに乗り捨てて、慌てて来てくれたのでしょう。そして名前を聞き出そうとしたのですが、いいですからと言って名乗らず、ただ一言、「私もそうした病院に勤めていますから」と言い残して立ち去ったのです。
何とも爽やかで、格好よい青年です。見ず知らずの人をさりげなく助けてくれる、こうした青年がまだいるのですね。思わず嬉しくなったものです。日本もまだまだ捨てたものではないですね。